こんにちは、Gさん。

2017.07.07

コバヤシ君とカイ君がSさんの取付に行っている間に、1年ちょっとが経過したGさんのところにお邪魔してきました。
Gさんのところには、キッチン以外に洗面台も作らせて頂いていたのですが、その扉のの手掛けの部分が割れてしまったということで、様子を見てきたのです。
「このキッチンとても評判良いのですよ。」とうれしそうにお話してくださる奥様。
製作例にも書いたのですが、ご主人はとても有名な家具メーカーさんの日本支社長さん。
そのような感覚を持ち合わせているかたのキッチンを作って良いのかどうか当初は戸惑いました。
だって未だに「スリーハンドさん」とか「ハンドクラフトイマイさん」とか呼ばれちゃう小さな家具屋を信頼してくださったのですから。
ご縁をくださった小林さんには大変感謝しております!
そして、このGさんの素材の選び方、使い方はこの1年で大変私にとっての大きな糧となりました。
皆さんから少しずつ元気を頂いて大きくなっていくのだなあとあらためて実感しております。

そして、洗面台。
やっぱり割れております。今回Gさんのところではクルミの無垢材と合板を併用した形で反りを抑えた作りにしていたので、もしかしたら、無垢の反力で板が裂けたかな、と心配しておりましたが、手掛けが割れただけでしたら、きれいに直りそうです。扉をお預かりすることにして、あとはお手入れの方法をお伝えします。
キッチンは奥様がとてもきれいに使ってくださっている様子がとても良く伝わってきたのですが、お子さんが少しずついたずらするようになって、キッチンにも小さなキズがポツポツトでき始めていて。
次回修理した扉を持ってくる時にまとめてキズも治すことにしますね。

このようなちょっと遠くても身近に感じて頂けたら嬉しいなと思っております。
またお伺いしますね。

そのあとは、いよいよ解体が始まった川崎のFさんの現場へ。施工会社さんは、以前、横須賀のOさんのところでお世話になったダブルボックスさん。みんな楽しそうに仕事をしていて、こういう現場は良いですね。
今日のうちにうまくすれば寸法が出せればキッチンや食器棚の製作に取り掛かれるかと思いましたが、肯定的にも余裕がありそうですので、やはりここは慎重になって壁がある程度できてから新たに寸法を測りにくることにしました。
楽しみですね、Fさん。
すてきなキッチンになるように頑張ります。

今日は暑いです。

ステンレスとナラのバックカウンターと吊戸棚

2017.07.07

お部屋のつかやすさを考えていくにあたって、考えることっていろいろとあるのです。

例えば、今日バックカウンターを取り付けてきたSさんのキッチン。
最初にご相談頂いた時に平面図を添付してくださっていて、そこに、「こんな感じで家具を置きたいのです。」と書かれていたのですが、そこには冷蔵庫が閉じ込められてしまうようなイメージが。
その閉じ込めてしまう印象はSさんも感じていて、どうしたら良いかがうまくまとまらなくて、できれば一度見て頂きながら相談したいのです、ということでお伺いしたのでした。
そしてそのキッチンの様子を拝見させて頂きました。
実際に暮らしてみると当初予定していたキッチンのレイアウトよりも今のほうが冷蔵庫が使いやすい、ということで、冷蔵庫用のコンセントがあるスペースとは反対側(壁側)に冷蔵庫を置いて使っていたのです。たしかに、冷蔵庫が右側に来ると部屋の真ん中にドンっと冷蔵庫が置かれることになってしまう。
「部屋の真ん中に冷蔵庫っていうのも何だか・・。」とモヤッとしていたいたSさんご夫婦。
しかり、しかり。

まずは、冷蔵庫の向きを変えてみましょうか。
ちょっと大きめの冷蔵庫なので、キッチンにあい対して置くと、引き出しが開かないのではないか、相手も狭すぎて使いづらいのではないかと、心配して横向きに使っていたので、それで、冷蔵庫を閉じ込めてしまうようなイメージができたのだそうですが、実際90度向きを変えて、キッチンと向かい合わせてみると、意外と使いやすい。
「なんだ、普通に置けました。置けないっていうのは思い込みだったのですね。」
ということでこれで、ひとつ絡まっていたひもがほどけました。
普通の向きに置けたのなら、どういった形の背面収納にすると良いか・・。
あれこれ悩みます。
Sさんのキッチンはアイランドキッチンなので、全部ぐるっと見えてしまう。リビングからキッチンもひとつながりになっているので、丸っきり見えてしまう。そうなった時に見えてもきれいに置ける形を心掛けて、あれこれ考えます。
そもそもひとつながりの部屋なので、どこまでキッチンにしたら美しいか、どんなものをカウンターに置いて使うのか。
Sさんお二人で楽しそうに悩みます。
最後にはキッチンの側面と背面もこの背面収納と素材を揃えたいなあというお話も出て、それはまとまりが出て良いなあと思ったたのですが、今回の予算を考えて、それはまだいつか。

でも、こうしてお話しながらイメージを固めていくことで、自分がどうこの場所を使いたいか、ここでどんな時間を過ごしたいのか、どんな今を過ごすのか、どんな未来を描くのか、それが分かるきっかけになってくれたのでしたらそれが一番うれしいことです。
今日は残念ながら私は取付に参加できなかったのですが、またこの背面収納の様子を見させて頂きにお伺いしたいと思います。
Sさん、次回お会いできるのを楽しみにしております。