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2018.02.17
久しぶりにピーズさんと一緒に仕事をさせて頂いて、温かな空間とSさんの温かな人柄がうまく表現されたリノベーションの記事と、
私たちの気持ちの支えになってくれる方々のお一人にこうして家具を依頼してもらえるうれしさを書いたKさんの記事と、
人生の大切な節目に私たちに声をかけてくださる懐かしいYさんの記事の3つのお話を掲載しました。
どの方々もすてきな出会いとすてきな家具になりました。
よろしければご覧になってくださいね。
2018.02.17
久しぶりにピーズさんと一緒に仕事をさせて頂いて、温かな空間とSさんの温かな人柄がうまく表現されたリノベーションの記事と、
私たちの気持ちの支えになってくれる方々のお一人にこうして家具を依頼してもらえるうれしさを書いたKさんの記事と、
人生の大切な節目に私たちに声をかけてくださる懐かしいYさんの記事の3つのお話を掲載しました。
どの方々もすてきな出会いとすてきな家具になりました。
よろしければご覧になってくださいね。
2018.02.17
横浜 K様
design:Kさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:iku nogami
painting:iku nogami
ある日曜日にひとり工房で作業をしておりました。
何をしていた時かな、忘れちゃったな。
機械の音に交じって若い女性の声が聞こえてきたのです。
んっ、と振り向くとかわいらしい女性がドアの向こうではにかんでおります。いつも突然声をかけてくるのは、工房の前を通るおじさまばかりでしたので、これはめずらしい。
うちの前には、家具作りの時に出る端材を駐車場の前に箱に積んでおいておくのです。
そうすると、日曜大工好きのおじさまが自転車の荷台にゴムロープで括り付けて大量に持って行ってくださるのです。何に使うのだろう・・。
時には、下校途中にちびっこも箱をのぞき込んでいきます。
男の子は何を作るのかなあ、ちゃんと私たちに声を掛けて丁寧に選んできちんと持っていく子もいれば、棒材でチャンバラを始めちゃってその辺にポイって捨ててっちゃう子もいたりして、そうするとスタッフのみんなが「おいおい。」って子供たちに言って聞かせるのですが、わんぱくな子はわんぱくです。
時には、女の子も自転車でやってきてはやっぱり丁寧に楽しそうに材を選んでいくのです。女の子も木工が好きなのだなあ・・。
でも、若い女性が一人でってめったに来ることはなくてこれはめずらしい。
家具の相談という感じでもなさそうでしたので、「はい、どうされました。」とお聞きすると、「あの端材頂いていっても良いのですか。」と。
めずらしいなあ。
「どうぞ、どうぞ。お好きなだけお持ちください。」とお伝えすると、「実は昨年主人が自治会でお世話になって、こちらの会長さん(私の父のことです。)にいろいろと面倒を見てもらったので、一度来てみたかったのです。」と、かわいらしい笑顔でそうおっしゃってくださいました。
「そうですか、父はもうここの仕事をするよりは町のことにかかわってい時間が長いですもので。知って頂けて良かったです。」
そんな感じで、その日はその女性はお帰りになられたのです。
ご近所にかわいらしい方がいらっしゃるのだなあ、なんて思いながらそのまま忘れておりました。
ところで、私たちは毎年の12月に「クレミル」という名前の小さなイベントを開いているのです。
元々父がまだがっつりここで頑張っていたころに仲間を集めて自分たちの趣味のものを展示するイベントだったのですが、少し趣向を変えて、私たち若者?メインで仕切り直し始めたのが、この「クレミル」です。
期間中は知り合いのクラフト作家さん、版画家さん、パン作家さんの作品をおかせて頂いて作家さんもいらしてくださって、みんなで和やかに過ごす小さなイベントです。その中の1~2日間を使って、私たちの工房を使って木工教室を開く、というワークショップも行なっているのです。小さなお子さんやお父さんお母さんが1日楽しめるようなイベントにしたい、ということと、家具作りで出た大きな端材をみんなで活用してもらいたい、ということで始めたワークショップで毎年好評を頂いております。
その参加者さんは、本当に両若男女で、赤ちゃんを抱っこしたご夫婦から、2世代で参加するご家族、私の近所のお父さんなどいろいろな皆さんが集まります。
その中で、3世代(おばあちゃん、お母さん、ちびっ子たち)で参加してくださったグループがいらっしゃいました。
その時は、あれっって思ったのですが、なかなか思い出せず、作業を終えてみんなでお茶を飲んでいる夕方になってはじめて、あぁ、あの時の女性だって気が付いたのでした。
それでお話を伺うと、やっぱり近所に住んでいらっしゃるということで、今日は自分の子供たちとお母さん、そして、妹さんと参加してくれたのでした。
で、この女性も妹さんもとても魅力的な方々で、いろいろとお話をすると、みんなでこの寒川を盛り上げていきたいなってそんなお話になったのです。ちょうどその日にいらしてくださっていたほかの参加者さんも、聞いてみるとご近所でご主人の勤め先が同じこの先にある大きな会社さんということで、なんだかつながっていくのです。
おぉ、心強く、とても楽しい方向にお話が広がっていきます。
以前にキッチンを作らせて頂いた「木々があいさつしてくる」のMさんと打合せしているときに言われたことがあるのです。
「少し遠くに出掛ける用事ができたときは、その用事が終わってしまったら戻ってくる、っていうのだと何となく淋しいんです。だから、下調べしておいて、その用事が済んだら、どこをどう回ってその街を1日楽しめるかってことを考えるのです。」とMさん。
すると奥様がすかさず「で、用事がすんだらおいしいもの食べて、おいしいものを手に入れて、最後は温泉があればそのままお風呂に入って泊まっていくこともよくあるのです。」とうれしそうにおっしゃっていました。
その様子を思い出しました。
この寒川という町は何ができるんだろう。まだまだ知らないことが多かったりして、ご近所の方々とこうしてお話していると、もっと魅力のある1日楽しめる街にできるんじゃないかってワクワクしてきたのでした。
そうして、少しずつこの町の楽しい部分探しをアキコと二人で始めたわけですが、それはまた別の機会に。
このワークショップに参加してくださったかわいらしい女性の妹さんが、今回のオーナーのKさん。
前置きがとても長くなりました。
Kさんはご結婚されて、このすてきなタイミングで赤ちゃんができて、さらにはご新居に移るというすてきな年だったのです。
このKさん、ワークショップの時はどちらかというとあっさりしたしゃべり方をされる女性でしたので、うちのことをどう思ってくださっているか少しわかりづらい部分があったのですが(笑)、いろいろと思っていてくださって、「新居に置く食器棚はイマイさんにお願いするんだ。」って決めてくれていたのだそうです。
うれしいなあ。
「昨年のワークショップでお世話になりました、Kです。あの時作った鍋敷きは我が家で大活躍しております。
姉が机を作るのでもお世話になりました。まだ、実物を見ることは出来ていないのですが、見て触るのが楽しみです。
今回メールさせて頂いたのは、昨日のInstagramに載っていた、ナラを使ったカウンターがとても気になったので連絡させて頂きました。
まだ、正式に決まったわけでもないのですが、近々戸建てを購入予定です。そこで、電子レンジ、炊飯器、精米機を上に置くことができ、且つ食器を下にしまえるものがないか考えていました。
はじめは、無印で済ませてしまおうか・・・、自分で作れないか・・・、でも、やっぱりフリーハンドイマイさんで触った木たちが忘れられない・・・などと考えていた時に、フリーハンドイマイさんのInstagramで「これだ!こういうのがいい!」というものを見つけました。それがNさんがオーダーされたナラ材のカウンターでした。
まだ、主人には話していないので、必ずお願い出来るかはわからないのに、こんなことを聞くのは申し訳ないのですが、このNさんがオーダーしたものがお幾らなのか教えていただけますでしょうか。」
Nさんとは、「ひとつずつ」の茅ケ崎のNさんですね。
ご依頼いただいた皆様の家具が次の皆さんへとつながっていくというのは本当にうれしいことです。
さっそくNさんの費用をお伝えして、まずはお願いできそうだ、ということで詳しく打ち合わせをすることになりました。
そうして、いろいろとお話をするうちに、同じナラ材でもより表情に動きのある節の入った材を使うことになり、引き出しの取っ手も槌目を残したKUMA鍛鉄工房さんのハンドルを使うことになりました。
手の跡や表情がよく分かる仕上げを好むKさんらしい選択になりました。
そして、最近皆さんにお話しする時に内部の仕上げもひと工夫すると面白いかも、ということで、今回濃いグレーの化粧板を使ってナラとのコントラストが出るようにしたのです。
「本日はありがとうございました。
先程、搬入が終わり我が家にきた食器棚を見て、さわって、うっとりしながらメールを打っています。
ナラの無垢材節ありにしたこと、引き戸の手掛けを四角にしたこと、引き出しのハンドルをKUMA鍛鉄工房さんのにしたこと、化粧板をグレーにしたこと、上をステンレスにしたこと。そして、フリーハンドイマイさんにお願い出来たこと。すべてしてよかったなぁと食器棚を前にして思っております。
家は買ったものの、まだ自分たちの家だ!という気持ちが少なかったのですが、この食器棚が来てくれたことで、あー、自分の家だなぁとより想えます。
ぜひ、落ち着いたら見に来て下さい。
食器棚はこれから家族の一員として大事に使っていきます。
本当にありがとうございました。
スタッフの方々にも、感謝をお伝えください。
近々というわけにはいかないかもしれませんが、またお願いすることがあると思います。
その時はよろしくお願いいたします。
あー、良い買い物しました!職人さんってやっぱり素敵です!」
そういうKさんも職人さん。ご夫婦で整体師さんなのです。そういう素晴らしい方々から素敵な言葉を頂けることが幸せなのです。
そして、何よりもお姉さんやご近所の皆さんと一緒に私たちの背中を押してくれたこと、それが一番うれしいことです。
この先、こうしてみんなの言葉を頂いて、この工房をもっと魅力的に、この町をもっと魅力的にしていくことが私たちの役割なのかもしれませんね。
価格:420,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は15,000円から、取付施工費は25,000円から)
2018.02.17
横浜 Y様
design:Yさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:yasukazu kanai
painting:yasukazu kanai
もともとYさんがまだIさんだったころ、最初に家具製作のご依頼を頂いたというお話はどこかでしておりましたでしょうか。
Iさん(奥様)がまだお一人で暮らしている頃、チェリーのカップボードを作ってほしいというご相談を頂いたのでした。今から4年前にお話です。
それから、4か月ほど時間をかけて形を決めて1台のシンプルなカップボードを作らせて頂いたのでした。
その納品の間際、大変おめでたいことにIさんはYさんにお名前が変わったのでした。
人生の節目節目に立ち会えることのすばらしさ!
そして、納品後のその年のクレミル(私たちの工房で開いている小さなイベントです。)にもお二人でいらしてくださいました。
「すてきな食器棚ありがとうございました。
部屋がさらに温かくなってとてもうれしいです。それに大きさもぴったりで!
好きな食器を少しずつ集めながら、長い間付き合っていきたいなと思います。」と、嬉しそうに様子をお話しくださったのでした。
それから、約2年後のことでした。
「お久しぶりです。
一昨年食器棚を作成していただいたY(旧姓I)です。
この度、和田町に土地を購入し注文住宅を建築予定です。
まだ工務店が決めたばかりで、具体的な事は何も決まっていないのですが、8月頃には建物完成になると思います。
つきましては、イマイ様に備付の食器棚を作成いただきたくご連絡させていただきました。
(キッチンもと考えましがた、予算の関係で断念・・・
詳細決定前ですが、お忙しそうなので取り急ぎ連絡させていただきました)
私事ですが、7/1に出産した為、外出できるのは少し先になります。」
おぉ、Yさんだ。
お久しぶりです。
たしかカップボードの納品後にお伺いした時に、「新しく家を持ったら、食器棚を・・」というお話をされていたよね。
本当に声をかけて頂けるなんて、ありがたく思います。
さっそくお話をお伺いすると、「はじめましての気がしない」のIさんの感じが近いということで、まずはカップボードの様子も久しぶりに見ておきたかったので、久しぶりにお伺いさせて頂きました。
すっかりお父さん、お母さんの顔になったお二人と再会して、細かいご要望をお聞きしました。
新しいところでの暮らしはどんなふうに始まるのでしょうね。楽しみです。
さっそくその日に伝えて頂いたご要望をまとめて、スケッチを描き起こして作るのに掛かるだろう金額をお伝えしました。
「またイマイさんに家具を作成頂けること、とてもワクワクしております。(スケッチだけでにやけてしまいます?)」
良かった、うれしいです。
そして、食器棚と一緒にキッチンの手前と側面につくカウンターも一緒にお願い頂いたので、こちらは大工さんのスケジュールに合わせて早めに製作しなければなりません。
壁ができるタイミングに合わせてカウンターを先に作って現場に送る段取りをします。
時々こうしてカウンターの製作の依頼も頂くのですが、大工さんが現場で寸法を決めて取り付けて頂いたほうが納めやすいので、いつも材だけ用意して現場に送るような進め方をしております。
カウンターがひと段落したころ、大工さんの工事の進み具合をみて、あらためて搬入経路や設置場所を確認するためにお伺いします。
お伺いしたところは、保土ヶ谷の不思議な場所で、まわりが畑に囲まれたのどかな丘陵地帯でした。
その広々とした一角にYさんの新居が建てられています。
さっそくお邪魔させて頂き、1階のキッチンということで搬入経路も問題なく、設置場所は梁の現れる雰囲気のあるところで、扉の開閉に工夫が必要になりそうでしたので、大工さんとYさんでどのような天井高さにするかをあらためて決めて頂くことで納まりを確認して、無事に進められそうです。
そうして、お引き渡しの直前のタイミングで工務店さんに現場を開けて頂いて無事に設置が完了。
そうそう、設置の時の注意点が一つあったのでした。
最近よく施工される壁紙で一般的に普及しているビニルクロスとは違って、紙をベースにした天然素材を用いたクロスが良く使われるようになりました。
今回のYさんの壁紙も卵の殻を用いたものということでしたので、食器棚設置の前に確認を取らせて頂いたことがありました。
以前、食器棚を作らせて頂いたお客様の壁紙がやはり紙ベースの仕上げでした。
そう、「きもちの距離」のIさんのお話です。
通常、家具設置後の隙間を埋めるためにコーキングをする事が多いのですが、その時も紙ということで粘着の弱いマスキングテープを使って施工したのですが、紙を引っ張ってしまったのでした。
それからは、紙ベースのクロスの場合は、コーキングは行なわないことにしておりまして、Yさんにもその点をご理解いただいて食器棚を設置させて頂いたのでした。
こうして無事に完了し、その後もあらためてお邪魔させて頂いて久しぶりにカップボードに再開することもできたり、そのあとに開かれたクレミルのワークショップにも数年ぶりに参加してくださったりと、とてもありがたいお付き合いが続いております。
こうして皆さんに支えられているのだなあと実感している毎日です。
価格:600,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は15,000円から、取付施工費は30,000円から)
2018.02.17
先日内覧会に同席させて頂いたNさんが私たちの家具を見てみたい、ということで今日いらしてくださいます。
うちはアイがゴロゴロするので、カーペットがすぐに毛だらけになっちゃう。
まずは掃除から。
ここ最近、家についてよく考える機会があって、皆さんの暮らしをいつも一緒に考えているつもりではいたのですが、実際に家具を家に迎えること、新しい家に住むことってとても大変だけれどとても素晴らしいことなんだってあらためて気づかされる機会でした。
少し早く帰れる日は、小学校3年生のチアキ(次女です。)がいろいろと話してくれます。とりとめのない話だけれどもいっぱい話したいことがあるっていいね。
お姉ちゃんは中学校に入ってしまうとすっかり大人びて、言葉は少なくなってしまったように思えますが、相変わらず素直な笑顔をしています。
こういう時間が心地良いんだなって、あらためて思うのです。
日は昇り、また沈む。
そういう過ごし方ができるよう私たちはお手伝いするのだってあらためて気づかされました。
今日はきっとチビッ子も来るだろうから、おもちゃの場所をきれいにしておかないと。
まずは掃除から。
2018.02.17
いろいろ悩んで悩んでようやくここまで進んできたTさんの米松のキッチン。
「懐かしい感じ」ってなかなか表現が難しいところですが、人の思いってそういう茫漠とした気持ちの海の中にある、音や感触や匂いとか、そういう感覚から辿っていくこともあるのです。
言葉じゃ表現しづらいし、私は相変わらず言葉が少ないし。
うまく表現できていると良いなと思うのですが、やはりドキドキしますよ。
私も今回製作を担当したカナイ君も。
2018.02.17
港南台 S様
design:Sさん
planning:Sさん/daisuke imai/P’s supply homes
producer:kouhei kobayashi
painting:kouhei kobayashi
「フリーハンドイマイ 様
初めてこちらのフォームよりお問い合わせさせていただきます。Sと申します。
現在、自宅の戸建てリフォームを検討しており、保土ヶ谷にあるピーズサプライ様にお見積もりをお願いしております。
このお見積もりはピーズサプライ様オリジナルのキッチンをベースになりますが、数年前からイマイ様のオーダーキッチンに惹かれておりまして、是非イマイ様のオーダーキッチンのお見積もりも見てみたいと考え、お問い合わせさせて頂きました。
我々のキッチンイメージですが、イマイ様のHPから拝借しますと以下になります。
「まちがいのない人」の茅ヶ崎H様
【イメージに近い部分】
・タモの色と板目を生かしたデザイン。
・ステンレス天板のキッチン。天板の薄さと、へりが立ち上がらないフラットな天板。
・ガスコンロ、作業スペース、シンクの構成。
・ダイニング側の収納。
・タモのバックカウンターと、吊り戸棚と下部にオープンな棚。(バックカウンターの同じような位置に窓があります。)
「すぐそばでご飯を作っているような距離」の裾野Y様
【イメージに近い部分】
・ステンレス天板のキッチン。天板の薄さと、へりが立ち上がらないフラットな天板。
・ガスコンロ、作業スペース、シンクの構成。
・ダイニング側面に収納。木目のあったデザイン。
・バックカウンター側の吊り戸棚の戸棚のサイズ。(この戸棚の下部にオープンな棚があるイメージです。)
「できあがるまで」の川口S様
【イメージに近い部分】
・ダイニング側に面した収納の扉一つ一つの幅。(ダイニング側になるべく干渉しないようにやや小幅な扉を考えております。)
「豊かな色」の田園調布G様
【イメージに近い部分】
・バックカウンターの収納は全面引き出し収納で、上から1:1:2の割合の高さで、縦に3段。
また、家の図面ですが、ピーズ様に作成いただいていた図面を添付いたします。
この図面は最終ではなく検討段階のものです。
その他、お伝えしたいこと箇条書きにします。
・シンクの下はオープンスペース。細長ゴミ箱×3つ収納。
・シンクとガスコンロの間にミーレ食洗機60cmを設置。
・ガスコンロ下はスライドワイヤーシェルフでフライパンなどを収納。
・その横に縦長の調味料・ボトル引き出し。
・フローリングは現在のフローリングの上に重ね貼りの予定。
思いつく限り記載させて頂きました。この内容でお見積もりお願いできますでしょうか。
大変お忙しいところお手数をおかけいたしますが、どうぞ、よろしくおねがいいたします。」
と、大変詳細に丁寧なメールを頂いたのです。
しかも今回はリフォームの内装工事をピーズサプライさんが担当してくださるということで、とても懐かしくうれしい日々がよみがえります。
そして、つい最近もお歳暮にとお送りしたビールの数量を間違って、1ケースを7ケースもお送りしてしまい、井上社長から、「イマイさん、多分間違いだと思うのだけど、お歳暮をお送りくださってとてもうれしかったのですが、7ケース届いちゃっててね。たぶん間違いだよね。」と、丁寧に返送してくださったのを思い出します。
あの時は、大変ご迷惑をおかけしました・・。
そのピーズさんと一緒に仕事ができるのはとてもうれしいなあ。
いつ以来だっけなあ・・、「じぶんの暮らしを作ろうよ」のAさん以来だ。久しぶりでワクワクしますね。
その後、Sさんと何度かやり取りさせて頂いて、こちらにいらして頂けることになりました。
「ご確認ありがとうございます。では5/5の9時に訪問させて頂きます。
場所の詳細なご案内ありがとうございます。当日はおそらく車で伺う予定です。
実は4年ほど前に近くを車で通った際にショールームを覗かせていただいたことがあり、おぼろげに場所は覚えております。
では当日楽しみにしております。」
んっ!そういえば、クレミルに来てくださったご夫婦でピーズさんと相談されている、とおっしゃっていた方がいらしたような・・。そうして、メールも見返してみると2013年もキッチンのカタログを取り寄せて頂いてるではありませんか。
おぉ、それほど長い時間をかけて私たちを見てくださっていたとは、いまさらですがありがとうございます。
打合せ当日は、とても楽しい時間で、最初にお会いした時のお話やピーズさんとのお話、そしてキッチンのお話といろいろとSさんご家族の人となりがよく分かったのでした。
最初に頂いていたしっかりしたご要望と、この打ち合わせでSさんのご要望はほぼまとまり、イメージの方向性もしっかり見えて、形が決まっていったのでした。
ピーズさんの工事の内容もほぼまとまり、キッチンの形も決まったので、ピーズさんにご挨拶を兼ねて打ち合わせに伺います。
懐かしいアトリエと変わらない空気です。
以前伺った時には井上社長からいろいろなことを教えてもらいました。
私たちのずっと前をゆくひとからのお話はとても勉強になります。
今回も長々と御邪魔させて頂き(笑)、楽しい打ち合わせの時間となりました。
その後、実はまだSさんのおうちを見ていなかったので、ちょうどピーズさんがSさんのところへ伺うということでしたので解体前の最後の打ち合わせにご一緒させて頂くことにしました。
さて、どんな家なのか見るのが楽しみです。
辿り着いたのは、環状線から少し入ったところにある静かな住宅街。そしてその路地の角に立つ古いおうち。
なんとなく、「魔女の宅急便」でニシンのパイを作っていたおばあさまの家を思い起こさせるようなどこか懐かしい佇まい。
「ステキなところですね。」
「このままでもとても魅力的なのですが、やはり古くなってきている部分もあるし、キッチンの向きも変えたかったので。」
それで今回のリノベーションになったのですね。
こうして、お話がまとまったところでいよいよ工事の始まりです。
これでよりSさんの思いや好きな空間が分かったような気がしました。
この後は室内の解体が終わるタイミングで、あらためて実測に伺わせて頂き、それからいよいよ製作の最後の仕上げになります。
今回は工程的なタイミングもあって、多少寸法の逃げを見て先行して製作に取り掛かっていたのです。
そうしないと解体から大工工事が早いので、キッチンの設置もそれに合わせないと左官屋さんの仕事が止まってしまうからです。(と、実は今回の左官はSさんご夫婦で行なうのでした!)
リフォームにはこういう部分があるのです。
実際に壁を壊してみないと、分からない構造があって、事前に壊してしまうと生活が続けられなくなってしまうこともあります。
だから、解体が始まるまでは図面や現状とにらめっこして、ここはきっとこういう納まりだからこういう構造になっているはず、という想定で間取りを確定しなければいけない部分も出てきます。
ピーズさんは新築もリノベーションも得意としているので、このあたりの読みはとても鋭くて、Sさんが仮住まいに移られてすぐに始めた解体で想定通りの構造になっているのを確認できたのでした。
ですので、先行して作っていた部分も問題なく納まりそうで、あとは大工さんの工事が終わるタイミングで私たちが工事に乗り込むのです。
壁も予定通りに作ってくださってくれていたおかげで、設置工事はスムーズに終わり、そのあとの配管工事もピーズさんがいつも通りにとてもきれいにまとめてくださったおかげで、無事に完了。
あとは、お引き渡し後にSさんにご挨拶に伺うだけです。
「おはようございます。Sです。引き渡し無事に終わりました。
まだ梱包の解けていないダンボールが散乱していたり、私がDIYで完成しなければならないところがまだ残っていたりと落ち着くまではもうしばらくかかりそうな感じです。
キッチン、妻がとても喜んでます。
細部の作りなど完璧な仕上がりで、ほんとすごいですね。横に揃った木目が美しいです。
設備機器も問題なく使い勝手が良いです。
諸々のことは実際に使い始めた妻が教えてくれると思いますが、妻も私もやっぱりイマイさんにして良かったと感じてます。
先日、娘がさっそく夕飯の料理のお手伝いをしたようです。
これから妻と並んで食事を作る姿が見れるんなだと想像すると、娘が急に成長したような気がしてうれしいような、すこし淋しいような気にさせられます。」
そして、Sさんの暮らしの様子を拝見させて頂きにお邪魔しました。
今回、リノベーションしたのはSさんのご実家だったのでした。だから、ニシンのおばあさまのような懐かしい空気が漂っていたのですね。
そして、実際に公示したのは1階のリビングダイニングをメインに行なったのです。
お邪魔させて頂いた時にふと見るとリビングの壁に穴が開いて窓になっていて、そこから向こうの廊下が見えるのでした。
その向こうに見える昔ながらの建具や佇まい。
「へぇ、すてきです。こういう空間の見せ方があるのですね。それに向こうの景色に違和感がなくてまとまっています。」
「そうなのです。今回は予算のこともあって、公示したのはこちら側がメインになるので、古い様子がところどころ残っているのですが、それが違和感なくこうしてつなげてくれたのはうれしいところです。」
これならお子さんが帰ってきてもすぐに分かる。楽しそうな声が響いている様子が目に見えるよう。
すてきです。
そういう暮らしに携われたことに感謝いたします。
天板 | ステンレスバイブレーション |
---|---|
扉・前板 | タモ板突板練り付け |
本体外側 | タモ板目突板練り付け |
本体内側 | ポリエステル化粧板「ホワイト」 |
塗装 | オイル塗装仕上げとウレタンクリア仕上げ併用 |
価格:800,000円(制作費・塗装費、設備機器は別途)
価格:700,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は50,000円から、取付施工費は150,000円から)