たずね歩く

2018.04.07

20180407002昨日の朝、女性からお電話を頂きました。「あの、以前にキッチンのカタログを送って頂いたものなのですが、今日そちらにお話を伺いに行ってもよろしいでしょうか。」と。
その日は、お昼過ぎから予定がありましたので、時間が取れても1時間ほど・・。それだと、きちんとしたお話はできないかなぁ、と思っておりまして、素直にそのようにお伝えしましたら、「そうですか・・、でも実は私愛媛からきているのです。」
「愛媛ですか!」
いろいろとお話を聞くと、もうしばらくしたらこちらに戻ってくる予定で、今は愛媛にお住まいとのこと。またこちらのほうに足を運べる機会もすぐにはないので、できれば今日イマイさんのところに行きたかったのです、ということで、そんなことを言われてしまったら短い時間でもお話したい気持ちになってしまうわけで。
ご主人が先に仕事でこの神奈川県に住まわれているということで、その仮住まいから急いでこちらにいらして頂けることに。
そうしてこちらに来られてから1時間ほどキッチンやそれ以外にもいろんなお話を聞かせて頂き、そこでタイムリミット。あとはアキコにお話を引き継いでもらって、本日ちょうど都内に打ち合わせに出掛ける予定がありましたので、その打合せの後にこちらに戻ってくる時の住まいを見せて頂くことになったのでした。
一方その頃、カナイ君とコバヤシ君とワタナベ君は調布のWさんのところまで。今回初めてお仕事をさせて頂くINUさんから頂いたお仕事です。
INUの木村さんのデザインで、ちょっと写真だと分かりにくいのですが、本体はシナ合板とバスウッドを使い、扉や引き出しの前板には、瀧澤ベニヤさんのペーパーウッドを使っています。シナの無垢材の間にメラミン樹脂のようなカラフルな樹脂板がサンドイッチされている魅力的な素材です。
「それがチラッと見える感じにしたいのです。」ということで、扉の手掛けの丸い穴からチラッと見える感じになっているのです。
取付は順調に終わったようで、17時過ぎにカナイ君からショートメールが入りました。初めて使う素材でしたがきれいに納まったようでひと安心です。
私のほうは、まずは品川のYさんのところにワードローブの打合せ。
以前に製作した「木立のなかで着替えましょう」の鎌倉のNさんのようなシンプルな形をお姉さんとご自身で使うものを作りたいということでご相談を頂いていたのでした。そしてそのYさんは以前にやっぱりクローゼットを作らせて頂いた「Wafer」のFさんのお友達。うれしいつながりです。そのFさんも打ち合わせにいらしてくださって、Yさん姉妹とFさんの女性3人に混ざって打ち合わせです。
「さあ、イマイさん、女子会、女子会ですよ。」とコーヒーとチョコレートを頂きながら、いろんなお話をしていきます。
「私はね、もうイメージが固まっているからもっとすんなり自分のなかで形が決まると思っていたの。」とYさん姉妹。
実はいろいろとお話をすることでいろんな形の可能性が見えて、悩み始めてしまったのです。
「家具の打ち合わせが1回でまとまることなんてないのよ。私の時もいろいろ悩みましたものね。特に格子のサイズなんか。」とFさんが懐かしそうにお話します。
そうですね、やっぱり何でもご要望にはお答えしたいと思いますので、その可能性を知ると皆さん悩みます。
ですので、まずはYさん姉妹の要望をまとめてまたメールしてくださいね。よい形になるようにがんばりますので、きちんと考えていきましょう。
そう言い残して、今度はもっと海のそばまで。
昨日いらしてくださったAさんのお住まいを見に行く約束でした。
リノベーションということになるので、内装工事をお任せできる良い人を思いめぐらせていたら、ナチュラルウッドの伊藤さんに思い当たり、伊藤さんにも現場にいらして頂くことになっていたのでした。
だんだんと日が陰って、思っていたよりも涼しい風が吹くなか現地に到着。
さわやかなAさんの笑顔が迎えてくださって、まだどんな形のリノベーションになるのか手探りな部分がありますが、いろいろな思いを聞かせて頂きました。
伊藤さんもそこらじゅうの寸法をきちんと測ってくださって、どんな形で動き出すのか楽しみです。
先日、INUの木村さんがいらしてくださった時に、男二人で愛についてお話しておりました。
Fさんを交えたYさんとのお話も、Aさんとのお話も伊藤さんとのつながりもすべて優しさに包まれた世界。
良いつながりでこうして巡り合えたことがほんとうにありがたいことです。