プチリフォーム-オークホワイトオイル仕上げのダイニング-

2018.09.30

5年前から少しずつ家具を作らせて頂いているKさん。今回は念願だったキッチン周りを手掛けることに。
もともとついていた対面カウンターを取り払って、そのカウンターの高さも少し低くして、料理をキッチンから直接サーブできるようにしたいなあ、というご相談で、それからそれからとお話は膨らんでいったものですから、私たちだけでは対応できないなあと思い至りまして、常日頃からお世話になっているナチュラルウッドの伊藤さんに声をかけさせて頂いて、1日内装工事に入って頂いたのでした。
というわけで、昨日既存カウンターを取り払って、腰壁の高さを低くして頂いて、今朝からノガミ君とコバヤシ君の同期二人組で作業に向かってもらって、まずカウンターを固定し、サイドパネルをキッチンと固定して、バックパネルも最後にはめ込んで、無事に施工は完了。あとはその場所に合わせて製作させて頂いたその高さに合わせたいつもよりも背が高くて奥行きの小さなテーブルとやはり少し背の高い椅子、そして、奥様用のスツールを置いたら、完成。
よし、これで2年前に廊下のそばに作らせて頂いた食器棚ともこれで整えることができましたね。

「第3回アンドスリーハンドメイドマルシェ」に参加します!

2018.09.29

今日は次女チイの小学校の運動会の予定でしたが、台風の影響で来週の火曜日に延期となりました。
予定が変わってしまい残念ですが、自然相手のことです、仕方がないことですね。
久しぶりに木製雑貨を持って、青空マーケットに出店するお知らせです。海老名で久しぶりの出店はとても楽しみなのです!
イベントの多い秋ですが、お時間がある方はぜひ遊びに来てくださいね!
第3回アンドスリーハンドメイドマルシェ
日時:2018年10月27日(土)10時〜15時(雨天延期 10月28日)
場所: 海老名ららぽーと前西口中心広場、両サイドプロムナード 

ブラックウォールナットのテレビボード

2018.09.28

鵠沼のMさんのところにテレビボードの納品に伺ってきました。
Mさんのお住まいはとても古いマンションなのですが、きれいに手直しされていて、管理もきちんと行き届いていて、管理人さんも草木の選定をしていらっしゃるおじいさんも、棟内をこまめに拭いて回るおじいさんもどこかゆったりしていて、エレベーターから降りてこられるご婦人も速度はゆっくりですが、たしかな足取りです。
「久しぶりに良いお天気になりましたね。」と掃除のおじいさんがご婦人にご挨拶。
「あとでね、お友達と待ち合わせしているの。だから、バスに乗るのに時間のみに来たのよ。」とご婦人。
「そうですか、お気をつけて。」
ご年配の方々のゆっくりした時間が流れている不思議なマンションでした。

Mさんもゆったり暮らすその一人。
家具を設置しているときに、「よしよし、これでタペストリーを注文できるな。」とおっしゃっていました。
どんな場所になっていくのかな、ここは。
楽しみは少しずつ増えてゆくのが良いですね。

雨も上がって :家具屋の家づくり

2018.09.28

小さな雨粒が絶え間なく降り続ける中、朗々と神主さんの声が響きました。
ぐるっと家々に囲まれた場所なので、声が大きく響いたからか、向こうの家の猫がずっとこっちを見ていました。
雨も上がりました。
良い風が吹き抜けますように。

神主さんが帰られた後にご近所の皆さんにご挨拶。意外と若いご家族が多くてね、町の温度があがりますね。うれしいことです。
「あっ、先日草刈り大変でしたね。」
きちんと皆さん見ていてくれて、良い風が吹き抜けそう。

タモ板目ダークブラウン塗装仕上げのキッチンと食器棚

2018.09.27

2018092700420180927005ナチュラルウッドの伊藤さんとはずいぶん昔からお付き合いさせて頂いておりまして、伊藤さんのご自宅のキッチンを作らせて頂いたことをきっかけにいろいろなお仕事に携わらせて頂きました。
今回は、この工房から歩いてゆけるくらいのご近所で新築工事があるということで、そのオーナーのHさんのキッチンを作らせて頂きました。
キッチン対面につくカウンターの印象がとても良い雰囲気になりました。
床にはアカシアを使っているということで、養生が取れるとまた印象が大きく変わってきます。
今回のキッチンはタモ材を使っているのですが、濃い茶色の着色料色のオイルで仕上げていますので、導管に入った色と表面の拭き取られた色のコントラストでタモらしい表情が良く表れました。
製作を担当したカナイ君と、Hさんから言われていたこのショールームの2階にあるデスクの色に近い感じ、を出すためにあれを塗ろう、これを塗ろうと思案しながらできた仕上がりです。
完成が楽しみなのです。

はじまり :家具屋の家づくり

2018.09.27

今年の初めにふとある本を読んでいておもいたったこと。
庭でご飯が食べたいなあって。
だから、庭でご飯が食べられる家と小さなアトリエができたらいいなと思っております。
私たちにとってすてきな場所が見つかりましたので、バッタやカナヘビたちには悪いけれどまずはみんなで草刈りです。

初めての手作りお味噌

2018.09.26

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今年のお正月に KISSAKOさんのお味噌づくりに娘2人と参加させていただいたのです。
梅雨の頃にカビ取りしなきゃと容器を開けてみたら、「これはやばいんじゃない…。」と娘たちが引くぐらい白色や黒色のカビが生えていて(汗)、「ダメにしちゃったかも~、どうしよう~、でも恥ずかしくてKISSAKOさんにも聞けないし…。」と焦りながらも、いただいたレシピ通りの作業をして再び保管しておいたのです。秋ごろには出来上がりますと言われていたお味噌。「また、カビが生えていたらどうしよう。怖くて開けられないよ~。」と思っていたのですが、そのままにしておくわけにはいかないので、週末に開けてみたのです。
すると、とてもきれいに出来上がっていました!思わず「お~!」と手を叩いて喜んでしまいました。味見をしても、ちゃんとお味噌の味に出来上がっていました。その日の夜、具沢山のおみそ汁にして家族みんなで食べました。普段何気なく食べているお味噌汁ですが、ごちそうに感じられて、美味しかったのです。KISSAKOさん、すてきな機会をありがとうございました。
ちなみに容器はタッパーウェアさんのもの。実家で暮らしている時に母も抹茶色のこの容器を使っていたのを思い出して用意しました。初挑戦するものの御守が欲しくて、お揃いにしたかったのです。

ウェブサイト更新

2018.09.24

ナラ節アリ材と5mmのステンレスカウンターのセパレートキッチンうつくしい形とは何か、物つくりとは何かをあらためて考えさせて頂くきっかけを与えてくれたMさんのキッチンのお話と、

ナラ節アリ材のキッチンとバックカウンター穏やかなご主人とチャキチャキして奥様の優しい印象が良く表れた風がふわっと吹き抜けるIさんのキッチンのお話と、

ステンレスとブラックウォールナットのペニンシュラキッチンとバックカウンター魅力的な設計士さんと魅力的なご家族が作るすてきな1年間をくださったMさんのキッチンのお話の3つの素敵なお話を掲載いたしました。

よろしかったらご覧になってくださいね。

ものの後ろにある目に見えない温度

2018.09.24

「クルミ板目材とステンレスバイブレーション5.0mmのオーダーキッチン」

沼津 M様

design:平成建設さん/Mさん/daisuke imai
planning:平成建設さん/Mさん/daisuke imai
producer:kouhei kobayashi
painting:kouhei kobayashi

ナラ節アリ材と5mmのステンレスカウンターのセパレートキッチン

玄関を通り抜けてくるとすぐにとこの印象が目に入ってくるのです。


ナラ節アリ材と5mmのステンレスカウンターのセパレートキッチン

リビングから眺めた様子。巾木にフレキシブルボードというモルタルのような印象になる材を張っています。


ナラ節アリ材と5mmのステンレスカウンターのセパレートキッチン

洗面所から見た印象。


ナラ節アリ材と5mmのステンレスカウンターのセパレートキッチン

今回、壁から出ている棚を窓の下枠として一体に見せて、さらにはキッチンパネルの割り付けを子の棚板に合わせて目地を取るという、大変細かい納まりにしています。そのあたりの施工の細かさはやはり平成さんだからできる連携なのだろうなあといつも感心するのです。


ナラ節アリ材と5mmのステンレスカウンターのセパレートキッチン

その棚は、今のところはもっぱらご主人のコーヒーの場所になっています。

「僕はあまり料理をするわけじゃないんですが、美しいかたちが好きなのです。」とご主人。
「ごめんなさいね、主人はときどき話が分かりにくくて。」と奥様。
とすてきな導入部。

平成建設の設計のOさんから、「イマイさん、またキッチンをお願いしたいのです。」と言って、一緒にいらしてくださった時の様子です。
Mさんとのやり取りはこんな形で始まりましたね。

だから、今回のキッチンのデザインは、ほとんどご主人が考えてくださったもの。そのイメージを実際になる形にプランを組むのが私の今回の仕事。
「ここはこれでどうかな、なかなか良いかたちになると思うのだけれど。」
「いいんじゃない、それなら使いやすそうだし。でもやっぱりあなたはあまりお料理しないのでしょうけれど。(笑)」
「うん、そうかもしれない。(笑)」
こういうご主人と奥様とのやり取りのなかから段々と一つの形が見え始めてきました。

ナラ節アリ材と5mmのステンレスカウンターのセパレートキッチン

工房での様子。工房では一度仮組みして、今回のようにセパレートのキッチンの場合は可能ならばその配置において確認するようにしています。今回はMさんが見に来てくれるということもあって、日が落ちる前に仮組み完了。

ご主人の提案に対して実際にできる形を示すことで、自分に何か必要か、何を求めているのかを研ぎ澄ませていく作業、のような感じでした。
自分がどんな素材が好きなのか、金属の光沢や木の表情、家に入ると見えてくる印象。

デルタのトリンシック

今回Mさんが選んだ水栓はデルタのトリンシックという水栓。電池式のタッチタイプもありますが、今回はオーソドックスなタイプを導入。仕上げの鈍色が良い印象。

キッチンや家具を作るにあたって、何を自分の拠り所にしていくか、とても大切です。
今回のMさんの思い描く形は,、使い方については縛られないように自由に使える形をイメージして、その造形を大切にして生まれてきた形です。

その拠り所は一人ひとり違います。
だから、同じようなキッチンや家具の形があっても、それを使う人の思いが全く違っているから、その形は全く違う形なのです。

洗剤ポケット付きステンレスシンク

洗剤ポケットは、ご主人がキッチンのデザインを決めていく中での奥様の大きな要望でした。

拠り所と考えていて、以前にあった少し淋しく感じたお話を思い出しました。

今回のMさんのお話とは全く別のところであったお客様とのお話です。
そのお客様のお家は、建売ではなくてきちんと設計士さんがプランを立ててくれた家なのに、実際に入ってみると、「ここはこうしておけば良かったなあ。」って思う箇所がいくつかあったというお話でした。
その時は家具のご相談を頂いて打ち合わせに伺っていた時でしたので、そのお話をご新居で聞かせて頂いたですが、たしかにこうなっていると良かったのかもしれない、と思う箇所もありました。(ご新居のなかで、お客様と正面を向いてはなかなか口には出せなかったのですが。)
その時に思ったことが、設計ができる人が必ずしもそこに住む人の暮らしをイメージしているわけではないのだなぁ、ということでした。
設計士さんに要望をお伝えすれば、使いやすくうまく工夫してくれるはず、と、私でも思ってしまいそうですが、実際は「ここにそれをつけることはできますので、ではつけましょうか。」というように言われた要望を当てはめていくだけの設計というものもあるようなのです。
その話を聞いていると、「この広さのスペースのここに出入り口を作ってしまったら、動線が生まれてしまってこの空間が落ち着かなくなってしまう。」とか「奥さんの料理を様子をもっと聞いていたら、ここはパントリーが良かったのではないかな。」とか時には、住む人の要望を取り止めてでも暮らしやすい提案ができたのではないかなって思えたのです。
でも、結果としては、「あの時の打ち合わせでそうおっしゃられたので、こういう形にしたのです。」ということになってしまって。
(この小さな出入り口を毎日通ることを考えたのかなあ)(別のものを削ってもここに物入れを作っておかないと暮らし始めたら、散らかりがちになると思わなかったのかなあ)などを住む人の気持ちになって少しでも考えてくださったのならもう少し良い空間になったのではと思えたのです。
いろいろ設計士さんも思うところがあってこの形になったのかもしれませんが、やはり住む人にため息をつかれてしまうのは淋しいことです。

その家に住もうと思ってて家作りをお願いしている皆さんは、設計士さんの目を通して新しい家を思い描きます。
図面を見るだけでは見えない部分ってたくさんあって、それを手をつないで連れて行ってあげるように、「ここには階段がありますが、毎日上り下りする場所ですから膝がつかれないように1段の高さを少しだけ低くしました。」とか「床に座るのがお好きですか。それならリビングのこのあたりに窓をつけると周りの視線も気にせずに明るくできますよ。ソファを置いてもここなら邪魔になりませんから。」とか暮らす目線で住む人のその新しい家に連れて行ってあげたらもっと良い空間になっていたのではないかなあ、そう思えてしまったのでした。

ナラ節アリ材と5mmのステンレスカウンターのセパレートキッチン

今回の天板はステンレスの厚み5ミリの無垢です。仕上げはバイブレーション仕上げで鈍い印象に仕上げています。


シンク下のオープンスペース

シンク下はゴミ箱スペース。


アイランドカウンターのダイニング側収納

ダイニング側はこのように扉になっています。この太い格子のデザインをまとめるのがなかなか難しいところでした。閉めた時に等間隔で格子が連続するようにしたい、というのがMさんのご要望でしたので。

ですので、それを逆手にとって、どうしたら住みやすいかを組み立てて少しずつ自分らしい家にしていくのも楽しさの一つです、というお話をその時はしたのでした。
そのお客様は使いにくさに焦ってしまって、住む前にここもこうして収納を作ったほうが良いかも、そこにも、あそこにも・・といろいろ悩んでしまっていたのですが、やはり必要なものって住み始めないと見えてこないものです。
ここには狭くてテーブルが置けないとイメージしていても、実際に置いてみたら、こういう暮らし方が生まれて、こういう家具が必要だと思えて来たって、時間と経験が教えてくれることってたくさんあると思います。
設計士さんが経験で教えてくれなかったことは、自分たちで時間を掛けて覚えていって、楽しい暮らしにしていくのもきっと良いはず。
お子さんだってこれから大きくなって、にぎやかに声が響いて、ここで勉強し始めて、こういうものが必要なのかもって、その時になって見えてくることがあるはず。
そうなった時にいろいろお手伝いします、だから、気分が沈んで慌てて取り揃えようと思わないで、時間を掛けて自分の家を作っていきましょう、というお話をしてことを思い出しました。

ステンレス5mmの天板

ダイニング側で家電が使いやすいように、またカウンターで調理家電を使いやすいようにここにコンセントを設けています。私たちが標準で使うのは、角のデザインと表情がきれいなJIMBOのNKシリーズです。


ナラ節アリ材と5mmのステンレスカウンターのセパレートキッチン

コンロ側キッチンの印象。

お話がだいぶそれましたが、そういうイメージって、たくさん伝えてあげることがとても大切だと思っています。
ここで何かできるか、ここでどう人が動くのか。私たちの作ってきたもの、そこで暮らしてきた人たちのお話、自分が経験したお話、それがこれから新しい暮らしを始める人にとっての大きなヒントになるはず。
そして、そこからまた新しいかたちが生まれるはずなのです。
その努力を怠っては、良いかたちは生まれないのではないかと思っております。

ハーマンのプラスドゥ

コンロは、ハーマンのプラスドゥ。シンプルなデザインで、五徳が大きい、というこのデザインで採用される皆さんが多いです。

Mさんはそういうイメージがとても上手で、それで私はそばで一言二言お伝えする程度。そうすると、ご主人と奥様とでイメージが膨らんでは研ぎ澄まされたものになっていくのでした。

ナラ節アリ材と5mmのステンレスカウンターのセパレートキッチン

調味料を入れる引き出し。いろいろな製作例をよく見てくださる方はお気づきかもしれませんが、調味料用の引き出しは、ソフトクローズレールを使う場合でもレールが横から見えるのです。引き出しの下面につけるには、引き出しのサイズが小さすぎてつけられないため、この側付けレールを採用しています。少しだけ引きが重いのですが、使っていると徐々に軽くなっていき、またレールの長さが長いのが特長です。


ナラ節アリ材と5mmのステンレスカウンターのセパレートキッチン

調味料の下段は、一升瓶などのボトルが置ける引き出し。


ナラ節アリ材と5mmのステンレスカウンターのセパレートキッチン

コンロの下の引き出しの様子。


ナラ節アリ材と5mmのステンレスカウンターのセパレートキッチン

その下の引き出しの様子。

そうして今回の形ができあがったのでした。
イメージの元となったプランは、Mさんの設計全体をまとめ上げてくださったOさんのキッチン
なんとなく思うのが、家具を設計できる設計士さんは暮らしをきちんと見つめてくれている人が多いなってことを思うのです。
Oさんはそういう暮らしまできちんと見つめながら設計してくださるので、できあがった形はやはり魅力的でしたし、今回のこのMさんの空間もとても魅力的でした。
良かった、こうして一つ良いかたちができた。

ナラ節アリ材と5mmのステンレスカウンターのセパレートキッチン

レンジはカウンターの上に。このあたりのレイアウトも皆さんの意見が分かれるのですが、家電をなるべく見せたくない、と言うかたは下にしまうのですが、レンジを使うためにはしゃがまないといけなくなります。あたためなど毎日よく使う作業でしゃがむのが億劫と感じる方も少なくありません。ですので、立って使いやすいこの高さにするためにレンジはカウンターの上に置く、という考えが今では多くなっています。


引き出しにホームベーカリーを収納

代わりにMさんの場合は炊飯器をレンジのすぐに下に置いています。炊飯器をスライドして使う方も多いのですが、Mさんの場合は、カウンターが広めということもあって、炊飯器を使うときはカウンターの上に持ち出して、ここはしまっておくスペース、という考え方。そして、その下はかなり深い引き出しにしています。

ということで、ほとんどの作業を終えて、お引き渡し後にご挨拶にお伺いしました。
ちょっとした軽作業が残っていたので、それを終えた頃、現場監督のNさんもいらしてくださってご主人とちょっとした雑談。
「Nさん、イマイさん、この度は本当にお世話になりました。ここに辿り着くまではいろいろな回り道をしましたが、こうして出来上がった家やキッチンはとても心地良くて本当に感謝しております。」と言いながらおもむろに取り出した2足の革靴。
とても繊細なデザインが施された革靴です。私たちにプレゼントしてくださるのだろうか、でも足のサイズを伝えていないしなあ・・なんて一人で勝手に思っておりましたら、
「実は私は趣味で靴づくりをしているんです。」
そういって、Mさんおもむろに正座をして、その靴をグイっと見せてくださいました。

ナラ節アリ材と5mmのステンレスカウンターのセパレートキッチン

そのほかの引き出しの様子。


ナラ節アリ材と5mmのステンレスカウンターのセパレートキッチン

そのほかの引き出しの様子。


ナラ節アリ材と5mmのステンレスカウンターのセパレートキッチン

そのほかの引き出しの様子。

思わず私も正座。
とてもきれいに作られている。あれっ、Mさん靴屋さんだったっけ?なんて思ってしまうくらい。
「この靴は本当は友人に送るために作ったものなのですが、この部分が自分の中でどうにも納得がいかなくて、いまだに友人には届けることができず、1年も経ってしまいまして・・。」と指さす箇所を見せて頂いたのですが、正直どこに不具合が出ているのかわからないくらい。
「なるほど、はい。」とひとまず相槌。

「だから物作りをしている人たちを見ると、素晴らしいなって思うのです。物つくりの大変さを私なりに分かっているつもりで、そのものを作り上げることに自分の思いを全力で形にしている姿を見ているとそう思うのです。」
「何というか・・、とても言葉にしづらい思いなのですが・・、こうしてとても魅力的な空間にしてくださったNさんもイマイさんももちろん全力でこの家を作ってくださったのですよね!」
おぉ、急にお説教されているような印象。
「は、はい。それは、もちろんです!」とMさんの勢いに気圧されそうになりながら答えさせて頂きました。
「そうですよね、それならとてもうれしいです。自分は、家も家具もいろいろなここにある物たちも、そのものを使うのではなく、そのものの向こうにある作り手を感じながら、皆さんの息づかいを感じながらこの家で暮らしていきたいなってそう思うのです。変なことを言ってしまってすみません。ありがとうございます。」
ということで喜んで頂けたようで、ひと安心。
と、そのタイミングでお仕事に行かれていた奥様が戻られました。
「あっ、また主人の長い話に付き合ってくださって。ありがとうございます。」

すてきなご家族なのでした。

キッチン仕上
天板 ステンレスバイブレーションt=5mm
扉・前板 クルミ板目無垢材
本体外側 クルミ板目突板練り付け/クルミ板目無垢材
本体内側 ポリエステル化粧板「ホワイト」
塗装 オイル塗装仕上げ

クルミ板目材とステンレスバイブレーション5.0mmのオーダーキッチン

費用につきましては、お問い合わせくださいませ。

そして、優しい時間がやってきた

2018.09.24

「ナラ節アリ材とコーリアンのオーダーキッチン」

静岡 I様

design:平成建設さん/Iさん/daisuke imai
planning:平成建設さん/Iさん/daisuke imai
producer:iku nogami
painting:haraki tosou

ナラ節アリ材とコーリアンを使ったキッチンとバックカウンター

照明の印象は、Iさんと平成さんのアイデア。写真には写っていないのですが、照明のソケットのそばから鉄のパイプが下がっている質素な形状なのですがその照明の掛け方がやはり質素で美しかったのです。


ナラ節アリ材とコーリアンを使ったキッチンとバックカウンター

Iさんが選んだ素材が、節が残るオーク材。床とキッチンをその素材で合わせて、アイアンを組み合わせると、武骨な印象になりがちですが、白いコーリアンの天板と奥様らしい優しい感覚で、柔らかな風が流れる場所になりました。


ナラ節アリ材とコーリアンを使ったキッチンとバックカウンター

洗面室から見た印象。突きあたり優しく揺らぐウィンドウトリートメントはリネンだったかな。この印象がとても美しくて、奥様の心持ちをよく表しております。

「イマイさんにキッチンの製作をお願いしたいのです。」と平成建設の設計のOさんからあらためてお話を頂いたのです。自宅のキッチンを作らせていただいてから、何度かOさんからこうしてお話を頂くのですが、どのかたもOさんのキッチンを見ているためか、セパレートの形、というかどんっと部屋の中心に近い位置にキッチンがくるレイアウトが多いのです。
でも、よく考えてみると、1日家に居られるとしたらキッチンあたりにいる時間が一番長いのかもしれない。私などはもし自宅にガレージなんかがあればそっちに行っちゃうかもしれないけれど、なかなかそういう場は少なかったりするので、インテリアのなかで物を創造できるところって言うとキッチンが一番良い場所ですものね。
ものを作っている時間って楽しいものね。

コーリアンシンク900J

コーリアンのカウンターにコーリアンのシンク。同素材なので、シームレスな仕上がりにすることができて、とてもうつくしい表情。

今回のIさんもそういう風に少しずつ好きなものを自分の周りにおいてきちんと時間をかけて物を作っていきたい、という考えをお持ちの人のように思えたのです。

JIMBOの家具コンセントソフトブラック

コンセントは、JINMBOのNKシリーズの黒いコンセント。エンボス掛かったマットな表情はやっぱりきれい。


シンク下の造作

シンクの下はオープンですが、うまくものがしまえるようなレイアウトにしています。

ときどき思うことに、設計事務所さんやハウスビルダーさんからご紹介して頂くお客様と持てる時間って、いつものお仕事のようにウェブサイトを見て直接ご相談にいらしてくださる皆さんに比べると少しそれが少な異様に思えてしまうのです。
それは、最初の導入部が設計士さんとお客様の間でもうしっかりある程度できあがっていて、私たちとは細部のお話が始まるから、というスタンスと、こちらにドキドキしながら来られて、私もドキドキしながらゼロの状態からお話していく手探り感から得られる時間の質があるのかもしれません。
今までも設計事務所さんからお話しいただける場合には、その家具を使う人にお会いすることなく作らせて頂くこともありました。
設計士さんに気に入って頂けることは大変光栄なことですが、やはり使っている人の顔を見たいよね。

キッチンカウンターを浮かせる

カウンターとキッチンのキャビネットを浮かせる印象にしたのは、もちろん設計のOさんの影響。このデザインも全体をやさしく見せている要素の一つ。

でも、Oさんのスタンスは設計の大きな枠組みが決まっているけれど、細かいニュアンスは私たちが汲み取ってもらえるようにきちんと余白を残しておいて頂けるので、たいへんうれしいのです。
だから、Iさんとのやり取りも密にできましたし、時期的にクレミル(私たちが年に一度行っている物作りのイベント)が重なったこともあって、イベントに静岡市内から駆けつけてくださったりして、とてもうれしい時間を過ごすことができたのでした。
どちらかというとキッチンのプランよりもそうした別の部分の時間のほうが思い出深かったりして。
でも、そういうところから垣間見えるその人となりがキッチンや家具を形作っている要素なのだなあ、できあがった形を見てあらためてそう思ったのでした。

シンク下の造作

シンク下の右側部分。ざるやボウル、まな板などの乾きにくいものを収納しています。


シンク下の造作

猫の後ろに隠れているひな壇。配管保護、メンテナンス用のスペースなのですが、皆さんうまくこの部分を活用してくださるので、見るのが楽しみな部分の一つです。

完成後に、平成さんがハウスマガジンを出されていて、その撮影があるということでお邪魔させて頂いた時でした。
クレミルに来て頂いた、ということもあり、アキコ(妻です)もぜひIさんにお会いしたいということで二人でお邪魔させて頂いたのです。
ご主人の優しい人柄を、奥様の快活な印象も久しぶりに思い出してうれしくなりました。
そして、いつもの平成さんの様子。
それぞれの部署の担当者さんが集まるのですが、この会社はいつも楽しそうだなあ、という感じ。
私たちはひと通りIさんと皆さんにご挨拶を済ませましたら、今回のこの写真を二人でパシャパシャと撮らせて頂いていたのですが、リビングではIさんを囲んで、まるで旧友の再会のような空気。
おもしろい人たちだなあ、と私が思ってはおこがましいのでしょうけれど、温かな印象はいつもそう思わせてくださるのです。

リンナイのドロップインコンロとヒーター

コンロはリンナイのドロップイン。IHヒーターとガスの両方の熱源を採用。


コンロ前の造作

このコンロの下は、電源やガス管を通すスペースが必要なので、ちょっとした空間を作っています。ハンドルがついていないから分かりづらいのですが、ここを押すとペタンと扉が開いてきて、メンテナンスできるようにしています。でも、「それなりに広いスペースなので、ものをしまっちゃっているんです。」と奥様。 それに調理中にここに立ってちょっとぶつかるだけで、ペタンと扉が開いていしまうのが帰って煩わしくなってしまって、この撮影の時に飛び出ないような蝶番に交換したのでした。

家ってね、住み始めたらそこに住む人が育てていくのでしょうけれど、家も家具も同じで育てていくためのアドバイスをくれる人や手を差し伸べてくれる距離の近い人たちがいないと、育てることが難しい時もあります。
そういう時に、「ちょっとおねがいできますか。」と気軽に声をかけてもらえる立ち位置にいつも居させてもらえる、平成さんとのお仕事はそう思わせてくれる近さがあります。

Iさん、楽しいキッチンにしていってくださいね、距離は遠いですが気持ちは近いですので。

ナラ節アリ材のキッチンバックカウンター

こちらは背面の食器棚。私の設計では、キッチンは手が濡れたり、汚れたりしていることが多いので、気に直接触らないようにハンドルをつけて、(早く黒ずんじゃうと良くないかなと思いまして。)食器棚は比較的きれいな手で触る機会が多いので、出っ張らない手掛けにすることが多いのです。


ナラ節アリ材のキッチンバックカウンター

食器棚の上には、壁から突き出た棚板。このような棚板は通常は材料だけを私たちが用意して、取り付けは工務店さんにお願いしてすることが多いのですが、今回はキッチンや食器棚の納品のタイミングと合わせてもらったので、棚を受けるブラケットがついている状態のところに棚を差し込んで取り付けています。このような取り付けの場合は、無垢材だとなかなか加工が困難なので、突板を使って製作しています。


アイアンのタオルバー

TOOLBOXさんのアイアンのハンガーバーをつけています。


ナラ節アリ材のキッチンバックカウンター

バルミューダのトースターが載るスライドテーブルは簡易式のスライドテーブルで、レールを使わない形で製作しました。レールを使わないぶん薄くできてシンプルに作れるのですが、そのまま引っ張ると抜け落ちちゃうことと、ときどき桟の部分にロウを塗ってあげないと滑りが悪くなってくる可能性があることが少しネックかもしれません。

キッチン仕上
天板 コーリアン「ミルキーホワイト」/シンク900J
扉・前板 ナラ節アリ突板練り付け
本体外側 ナラ節アリ突板練り付け/ナラ節アリ無垢材
本体内側 ポリエステル化粧板「ホワイト」
塗装 ウレタンクリア塗装つや消し仕上げ

ナラ節アリ材とコーリアンのオーダーキッチン

費用につきましては、お問い合わせくださいませ。

コーリアンとオークのキッチンバックカウンター

2018.09.22

2018092200120180922003今朝方まで霧のように残っていた雨が途中に粒の大きさを増し、少し寒そうに運動会が開かれている学校を道々で見かけながらWさんのところに到着しました。
半袖じゃちょっと寒かったかなって思えるくらいひんやりした外の空気が車のドアを開けるとサァッと肌に触れたのですが、出迎えてくださったWさんの笑顔で温かくなったのは言うまでもありません。
先日まで、ちょっと体調を崩してしまっていた7か月のお嬢さんもすっかり元気な様子でリビングの空気もすっかり賑やか。
まずは、前回きちんと寸法が測れなかったキッチンの前のカウンターを採寸させて頂きました。
奥様の希望で、どうしてもこのカウンターの過度の丸さが気になるのだそうで、このカウンターの上のナラの無垢材をかぶせてしまう、ということになったのです。
カウンターを交換できるのかどうかって良く皆さんに聞かれるのですが、このように取り付けられている場合は、一般的には壁の中からカウンターに向かってネジで固定されていることが多くて、また、カウンター自体も壁の中に飲み込まれている部分が多少あるので、カウンターを外そうとすると壁も壊さなければならないのです。
そこで、ときどき行うのが今のカウンターにかぶせてしまう方法です。緒かぶせる分カウンターがちょっと熱く大きくなってしまうのですが、どのくらいのサイズになるかをご説明して良い感じになりそうです。
「採寸も終わりましたし、イマイさん、寒いかもしれませんがアイス食べませんか。」とご主人がお土産のお菓子を冷凍庫から出してくださいました。
さっきまでの涼しかった体は、Wさんの温かさでとうに温まっておりましたので、喜んで頂戴いたしまして、食器棚の使い勝手やこの先どんな風にこのリビングで過ごしていきたいかなど、お二人の夢のようなものを聞かせて頂きました。
では、続いてカウンターの製作に取り掛かりますね。また印象もガラッと変わりますよ。
お子さんが大きくなってくると暮らしもガラッと変わります。そういう時にいつもで声をかけやすいところにおりますので、気軽に呼んでくださいね。

そうそう、Wさんのこの家具のポイント。
奥様がデザインのお仕事をされているということで、キッチンのすぐ近くで作業ができるようにデスクスペースが設けられていて、「実はキッチンとデスク部分で照明の色を変えたのです。」とおっしゃっていたように、ここでしっかりと仕事ができるような作りになっています。
そして、吊戸棚が面白くて、もともと吊戸棚だけがここについていたのです。
ただ、色みがキッチンと同じくかなり濃い色で、キッチンはリビング画から背を向けるので普段見えないのですが、吊戸棚はリビングから見た時にもっと明るい印象にしたい、そう思っていたのだそうです。
そこで、ここも既存の吊戸棚の扉を外して、使いやすい形をかぶせております。
まとまっちゃうと分からないでしょ。

ナラ材の傘の手元

2018.09.20

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「傘折れたー!」と言いながら、ハルカが帰宅しました。
先日の台風の日の通学途中、あまりの風の強さに手元がぽっきりと折れてしまったそうです。「持ち手が細いのがかっこいい。」と気に入っていたものでした。
「全然違う見た目で、木の持ち手になってもいいなら直してあげるよ。」と父イマイダイスケの出番です。
スタッフのみんなが帰った後に夜な夜な工房で作業をして出来上がりました。
デッサン人形の頭みたいな形になりましたね。これなら折れることはないでしょう。
「面白ーい!」とハルカの反応もいいですね。よかったよかった。

建具の製作:スタッフ ノガミ君の制作日記

2018.09.19

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「建具12枚ということで、[大きさと量があるものを効率よく進めていく。]ということを考えながら製作を進めていきました。
スタッフのワタナベさんとうまく連携を取りながら、スムーズに作業ができるようにそれぞれの工程を進めていけたと思います。
また、モール製作や、ペンキ仕上げなど初めて担当したことも多く、よい勉強になったお仕事でした。」
横浜にあるホテルの客室の改修にあたり、洗面所の建具製作の依頼を受け、スタッフのノガミ君に担当してもらいました。
取付の時も、その部屋が空いているタイミングの連絡をいただいて、何回かに分けて足を運んでの取り付け作業となりました。
無事に納まってよかったのです。
今までWebsiteの中では、設計を担当しているイマイダイスケがお客様とのお話の中で感じたことを中心にその形が出来上がるまでをお伝えしていましたが、これからはスタッフみんながどんなことを考え工夫しながら作り上げているのか、その言葉も伝えていけたらいいなと思っています。

チェリーの食器棚

2018.09.17

ハルカの体育祭が土曜日の雨でずれ込んでしまったので、日曜日に伺う予定だったOさんの取付には、カナイ君にお願いして、カイ君と一緒に向かってもらっていたのでした。
まだご新居であるマンションが完成する前からお話を進めていて、引っ越し後に新しい家での動きが少しずつ整ってきた頃にあらためて自分たちにとって必要な形がどんなものかを考えながら形を決めていきましょうということになり、最初にご相談を頂いてから1年ちょっとの時間が経ちまして、ようやくそのイメージを形にしてお届けすることができました。
チェリーが少し色付く頃にあらためてご挨拶にお伺いしたいと思います。
ありがとうございました。

体育祭

2018.09.16

20180916001長女の体育祭。昨日の雨のため順延になって本日。とても良い陽気で開催されました。
ハルカは今年2年生。中学校の体育祭ってこれほど豊かだったっけッて思えるくらい生徒たちの楽しそうなこと。
こども達がこれほど元気なことほどやはりうれしいことはありません。
そういう思いを込めて、こども達の元気が私たちを元気にしてくれていること、その元気をこういう形で見せてくれたことをありがとう、前にも書いたかもしれないけれどね、そう伝えたのです。
みんなはあまり知らないかもしれないけれど、この町のみんなのお母さん、おとうさん、おじいさん、おばあさん、先生はいつも元気なみんなのことを考えていますってね。
自治会長さんたちが集まるとうれしそうにみんなのことを話しているんだぜ。
「あの場所を通るには子供たちには危なくて狭いよ。」
「この前日が陰ったころに小学生の女の子がちょっと変わった人に声を掛けられたってよ。危ないからあのへんも見回りしようや。」って目をキラキラさせながら話しているさ。
みんなが安全に過ごせるように、安心して暮らせるようにっていつも考えているのさ。
そんなわけでそういうふうにこども達のことを考えているとそれはもう元気になるわけです。
だから、みんなの元気な姿を見せてもらうことができて、ありがとう。私たちのほうが元気をもらってキラキラしてきたよ。
みんなも家に帰ってやさしい気持ちになれたなら、お父さんやお母さんに、「今日はこうして元気な姿を見せることができたよ、ありがとう。」と伝えてもらえるとうれしいです。

そんなお話をさせて頂いたのですが、やっぱり人前で話すことが苦手なものでして、この話の5ミリも伝えられたかどうだかわかりません。

[Creema Handmade Style Book]が発売されました! 

2018.09.15

Creemaさん に参加させていただいてからどの位経つのでしょうか。
「SNSを利用した手作り通販サイト」と聞いても、当時は全くわからなかったのです。
家具やキッチンの受注につながれば、と木製雑貨の販売を私達のWebsiteからできるようにしていましたが、1ヶ月に1 件注文があるか無いかくらいの頻度でした。そんな時に、Creemaさんからメールをいただきました。せっかくメールをいただいたし、宣伝に繋がるならと参加させていただいたのがきっかけでした。
そんな軽い気持ちで参加させていただきましたが、想像以上の経験を色々させていただいております。
雑貨のご注文も以前よりいただくようになりましたし、イベントに参加して、ISETAN新宿店や渋谷ヒカリエでの販売など、自分たちの力では到底できないことを経験することができました(笑)。何よりも、手作りのものが好きで、それを使う方々とはもちろん、作る作家さん達とイベントを通じて繋がれたことが色々なお話を聞けて、勉強になりとてもありがたいことだと思っています。
そして、今回、また新しい経験をさせていただきました。
Creemaさんの本に私達の工房を取材していただき、掲載していただきました。
紙面になるとWebsiteで見ているのとはまた違い、ちょっと照れ臭い気持ちもありますが、観ていただけたら嬉しいです。特集記事も、著作権のことなど、作り手として販売していく方には色々参考になるのではないかと思います。
よろしくお願い致します!

手前味噌作りの日でした

2018.09.14

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「3歳までに一度も手に触れたことのないものはその後大人になってからもなかなか自ら手で触れようとは思わないそうです。小さい頃に色々なものに触れる機会は大切です。」
はじめさんは 乳幼児教育に関しての様々な知識をお持ちの方なので、お味噌づくりの間にも興味深いお話を色々と聞くことができます。子育て経験13年目の私ですが、今更でも「へ~、そうなんだ。」と感心してしまうことがたくさんあり、面白いです。
今回は初めて男性の参加者もいらっしゃいました。実は、男性の参加について「ママと子どもの~と宣伝していたので、どうしましょうか?」と当初戸惑いもあったのですが、今回は参加者のお二方共に「大丈夫です。」と言ってくださったので、そのまま受講していただきました。もし気になる方がいらっしゃいましたら日程調整も可能ですので、ご安心くださいね。
男性のTさんは、はじめさんも食べに行ったことがあるという平塚で飲食店を経営されている方で、「お味噌を仕込むのは初めてなので。」ということでご参加されたそうです。すてきなご縁ですね。額に汗をかきながら大豆を潰す手つきと姿が、きっと日頃もおいしいものを作られる方だろうなと感じました。(今度家族で焼き鳥食べに伺います!)
今日は生麹と大豆の匂いに包まれたショールーム。半年後が楽しみですね。おいしくなりますように。
ご参加いただきありがとうございました。また、撮影にご協力していただきありがとうございました。
はじめさんの講座の詳細がもっと知りたい方→こちら
Tさんのお店が気になる方は→こちら「やきとり 澪」

「1歳からの手作りおやつ教室」の日でした

2018.09.11

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甘い匂いが涼やかな風にのって事務所の方まで包まれます。外で金木犀の匂いを感じる時の感覚と似ていました。
甘いんだけど涼しいからさわやかに感じてとってもいい匂い。
今日ははじめさんの「1歳からの手作りおやつの日」でした。
お母さんたちが熱心に先生とお話ししながらレッスンを受けている傍らで、ご機嫌に遊んでいた子達も段々匂いに誘われて、「早く食べたいよ~。お腹がすいたよ~。」とぐずり始めていましたが、試食が始まったらとってもいい笑顔でパクパク食べ始めていました。
「匂い」から楽しめるのは手作りならではですよね。
私も、母が台所で何か作ってくれている匂いは大好きでした。パウンドケーキ・チーズケーキ・誕生日のスポンジケーキ・パン・クッキーなどいろいろと作ってくれました。おかげでこんなに大きくなりました(笑)。オーブンで焼いている匂いを嗅ぐとその時を思い出します。
お子さんが小さいとタイミングが難しいかもしれませんが、一緒に手作りおやつを楽しむ機会が増えるといいですね。
次回は、金曜日の生麹を使った手前味噌作りですよ。お楽しみに。
レッスン内容の詳細が気になる方は、はじめさんのブログ・Websiteをご参照ください。
Hug Baby教室 ブログ → http://blog.livedoor.jp/hugbaby/
Hug Baby教室 Website → https://peraichi.com/landing_pages/view/hugbaby0312

白露

2018.09.11

自転車で通るあぜ道の稲の葉が朝日を受けてきらめく季節になってきましたね。
さっきから何かをかいでいるアイ。
風が涼しくぬけてるようになったと思わないかい。
それとも、隣の部屋で何かおいしいものを作っているのがわかるのかい。

ナラ材とステンレストップのアイランドキッチン

2018.09.10

20180910002東に向かうには覚悟がいるのです。
今日はちはら台のSさんのキッチンの設置工事でした。
都内を抜けてグルっと回るか、東京湾を横断するか、眠い目をこすりながら迷いながら滞りながら、ようやく車列から抜け出して到着した時は自分たちの予定よりも30分も遅れておりました。
でも、今回の施工会社の藍舎さんのおかげで現場は私たちだけで作業させて頂けるように段取りしてくれていて、順調に作業が進められそうなのでした。
そういうわけで、眠気を払って気持ちを切り替えて、よし、雨が降ってこないうちにさっそく荷下ろしだね、と玄関に向かうところで、ぬかるみに足を取られて見事に転倒してお尻が泥だらけに・・。
しかも誰も見ていないところで転んじゃって、みんなには「社長、どうしたんですか・・。」って。
こんなに見事に転んだのは、4年くらい前にお風呂場でものすごい大きな音を立てて滑った時以来。
水道をお借りして、泥を落として、搬入を終えて、段取りをしているところに監督の田中さんがいらしてくださって、タイルの納まりや柱との関わりや配管の取り出しなど細かい部分について打ち合わせを終えたら、製作を担当したコバヤシ君、そして、ノガミ君とワタナベ君の3人に任せて、お尻の泥が乾きつつある私は一足先に会社に戻ってまいりました。
なかなか慌ただしい1週間の始まりです。

21時過ぎになって3人が無事に設置を終えて帰ってきてくれました。
ありがとう。
明日もよろしくお願いします。

ステンレスバイブレーションと節有りオークのアイランドキッチン

2018.09.09

Oさんのキッチンに会ってきたのです。
Oさんが私たちを見つけてくれたきっかけは、Pinterestだったのだそうです。
「家を作るにあたって、いろいろと調べるのに画像で探した方が探しやすくて。」とOさん。
「その中で、いろいろ調べていたら、イマイさんの名前がよく出てくるようになって、最初はフリーハンドイマイっていうハンドルネームの人が集めている画像なのかと思っていたんですよね。そしたらそういう会社なんだって。(笑)」

なるほど、それは何となく分かります。名付けた父にはすまないけれど、どこかもっさりした名前だなあって思うこともありました。
それこそまだ私がこの仕事に就き始めた頃は社名を電話で言うことが馴染めなくて、「はい、イマイです。」って言っていたこともあったり、もっと短い社名にできるかなってFHIって名前はどうかなって思ったら富士重工業(現スバル)と被ってしまったり。

今はね、いい名前だって思えます。
自由に形を作ることができる手を持った人たちの集まりって意味ですから。
よい形を頑張って作っていきますよ。

倉見神社神幸祭

2018.09.09

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今日は倉見神社の神幸祭。会社前が御神酒所になっているので、その時間が来るとお囃子や担ぎ手さん達で大賑わい。
そして、今年も私たちと工房は神主さんのお祓いを受けました。
これからも、この工房で皆様の家具やキッチンをスタッフのみんなが怪我などすることがなく、安全に作り、納めていくことができますように。
今年は、イベントでうちに遊びに来てくれたことのあるお子さんとそのご家族の姿が見られました。
こどもお神輿を担いでいたり、お囃子に参加していたり。
待っている時間に、「僕ここになんか作りに来たことあるよ。」ってお話してくれて、ありがとう、ちゃんと気づいているよ。
住んでいる場所は海老名で、自治会の活動も主に地元の方で参加しているのですが、
日中の半分以上は会社のある場所で過ごしています。その場所での繋がりを感じられてなんだかうれしかったのです。
お囃子や担ぎ手の皆様、自治会の皆様、お手伝いの方々お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。

古材を使った洗面台と寝室のワードロープとTVボードの納品

2018.09.06

2018090700120180907002昨日、風の影響を心配していましたが、Hさんの洗面台と寝室のワードローブとTVボードの納品を無事に終えて帰ってきました。
今日もスタッフ2人は三島の現場へ。
予定通りの業務をすることができるという日常のありがたさ。

今回のHさんのお仕事は、ここ最近いろいろなご相談をしに来てくれるakdsの木村さんから頂いたお仕事。
最初、木村さんが私たちのところに家具の相談に来てくれたきっかけが、私が20年前に卒業したICSがそう。
木村さんもその学校の卒業生で、今回のリフォームを取り仕切る内装の椎名さんも同じ。そして、この部屋のオーナーのHさんも現在ICSにお勤めの方。
昔の思い出がポツポツとよみがえります。
夜間部だったからいろんな考え方の人が集まっていろんな話をして、建築や家具の話のほうが少なかったかもねえ。(笑)
先生自身も個性的な考えのかたが多かったですし。
あの時は見えなかったことが今は少しずつ分かるような気もして。
以前、木村さんがここで打ち合わせに来てくれた時に、「愛のある家具を作りましょう。」って言っていた。
「そうです、そうです。」って二人でうなずいて、今自分たちが愛が満ち溢れるの家具を作ることができているのかどうか少し心配ではありますが、愛のある暮らしに携わることができるように努力していくのみです。
そう、以前キッチンを作らせてもらった鎌倉のFさんもICS出身。学生時代に椅子製作のお手伝いをして、それからすっかり大人になった時にキッチンを依頼してくださったのでした。
みんなどこかでつながっているんです。

ヤモリ

2018.09.05

昨晩のニュース映像で、台風の影響のあまりの凄さに、「会社や自分の家がこうなったらどうすればいいんだろう…。」と胸騒ぎがしました。
今朝、会社に着いて自分の目でも無事を確認してから周りの掃除をしていると、窓枠の隙間にヤモリを見つけました。
「大丈夫かもしれない。」となんだか心が落ち着きました。単純ですが(笑)。日頃から備えはしていかなくてはと思います。
今日は外から荷揚げの作業にスタッフが出かけています。雨の心配はなくなりましたが、風はまだ強いので心配です。