コミュニケーション

2018.10.19

そもそも人にものごとを教えることが楽しいことなのかもと思い始めたのは、5年前に関わらせて頂いたある小学校の図工の授業の時でしょうか。
仕事柄スタッフのみんなに仕事を教えるという作業は昔から行なってきたのですが、これは楽しさよりも早く覚えてほしいという気持ちのほうが強かったりして、あの時に楽しいと思えたのは、やはり子供たちが理解して楽しそうな姿を見せてくれたからだと思うのです。
ちょうど縁があって、その戸塚の小学校での授業、そして娘が通う小学校でのPTA会長を務めさせて頂いたのは、今思うと自然な流れだったような気さえするのでした。

その時の戸塚の学校長のお話と、今日ここにいらしてくださっている私たちの町の教育長のお話があの時重なって聞こえてきて、だから私は教育長のお話を聞くのがとても好きなのです。
今日はいつもの思いをお話しくださる機会をそばに置いていて、娘が通う中学校に来てくださっています。
教育長の考え方としては、もっといろんな学校の在り方があって良いよ、というようなことをおっしゃっていたと思います。学校独自の取り組みがあって、公立校でも特色豊かな授業があって良いのではないだろうかと。

戸塚の学校長のお話もそのような考えでした。その年は縁あって私たちに声が掛かったのですが、毎年いろいろな方々をお招きして授業を行なっているのだそうです。
世の中にはいろんな形があるんだよってことを子供たちに教えたいのです。そうおっしゃっていました。
ある年はベイスターズの選手が招かれたり、ある年は、設備屋さんを営む在校生のお父さんがやってきて、水道管のお話をしてくれたり、実際に水道管を触ってみたり、ある年は銀行員のお父さんがやってきてお金のお話や上手なお金の数え方を教えてくれたり。
お話それますが、昔小説のなかで頭の訓練をするんだ、って言って右のパンツのポケットには十円玉と五円玉、左のパンツのポケットには百円玉(だったかな?)を適当に入れておいて、せーので、両手を使って枚数を数えるってエピソードがありました。やってみるのですが、私はなかなかできません・・。

そういういろんな授業があって、ただ、教科書に書かれていることだけを勉強することが勉強じゃないってその学校長はお話されていました。
教育長と以前にお話する機会がありまして、このお話をさせて頂いたら、ぜひイマイさんそういう取り組みをやっていってほしいよ。と目をキラキラさせてお話されていたのを覚えております。(酔いが回ってきらきらされていたのかもしれませんが。)

そういえば、今目の前に座っている校長先生も目がキラキラしている。
そうか、みんな楽しいのです。
楽しくコミュニケーションとって、楽しく物事をみんなに伝えているのです。

いろいろなお話が出てとても楽しい会議でした。
今でも十分魅力的な子供たちですが、今度はこの中学校で、これから子供たちも学校もどんなふうに彩り豊かになっていくのか楽しみです。

そう、5年の前の楽しい授業の様子はこちらに書かれています。(今読んでいてもうれしくなります。)
1)「自由な手たち木工教室、現る
2)「図工の授業3回目
3)「はじまったばかり
4)「ビバ、ものづくり!
5)「ビバ、ものづくり!その2
6)「ビバ、ものづくり!その3
7)「ビバ、ものづくり!その4
8)「ビバ、ものづくり!最終章

*昔のブログでリンクが切れてしまっているところなどございますが、ご了承ください。