お神輿が休むところ

2019.09.08

今日は倉見神社の神幸祭。
夕方から強い台風がやってくる前の強い日差しが差す時間でした。
工房の前の広場が御神酒所になっているので、その時間が来るともう大賑わいで、車はもちろん通れないし、人の通りづらくなっちゃう。
午前中にショールームでOさん打ち合わせにいらしてくださる予定があって、「お神輿が来たらしばらくの間は動けなくなってしまいますので、どうしましょうか。」「わかりました。お神輿が来る前には帰れるようにしますので。」と半ば急がせてしまう形で打ち合わせすることになりまして。
打ち合わせが終了間際になってくると、道には担ぎ手さんたちが歩き出して、子供会でここから次の場所まで子供神輿を担いでいる予定のみんなもぞろぞろとやってきました。
おぉ、車が出られなくなっちゃうかな。
という心配もありましたが、無事Oさんも帰られて、私たちと工房は今年も神主さんのお祓いを受けることができました。
イベント「クレミル」に遊びに来てくれたことのあるお子さんとそのご家族の姿が見られて、こどもお神輿を担いでいたりする姿を見られるとうれしいですね。
お囃子や担ぎ手の皆様、自治会の皆様、お手伝いの方々朝早くからお疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。

オーダーキッチン「クルミを使ったキッチンのご紹介」

2019.09.08

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先日、納品したOさんのキッチンはクルミの無垢材とコーリアンラバロックの組み合わせ。

先日お伺いしたOさんのキッチンもそうですが、ここ最近はクルミ材の表情がとても良いですね。、とご相談頂くことが増えてきました。
私たちの展示室である打ち合わせで使用しているテーブルもクルミ材で作っていますので、実際に使っている様子がよく分かって、その表情も良くて、好まれる方々が増えてきているのかもしれません。

今まで作らせて頂いたキッチンの製作例の中でも、クルミを使ったキッチンや食器棚などの家具たちがとても人気があるので、写真で見るだけでもそのやさしい表情が皆さんの気持ちのなかにその良さが伝わる樹種なのでしょう。

クルミってどんな木なの?
皆さんがよく耳にするブラックウォールナットという木は同じクルミ材ですが、こちらはもともと濃茶の木肌を持った材で無塗装の状態だとチョコレートアイスクリームのような色あいをしております。
それがオイルを塗ると、いつもよく見る黒に近い色に変わっていきます。
ただこの材は、紫外線の影響で年々色が抜けていき、4~5年もすると淡いクルミの色に近づいていく、そういう性質の樹種です。

そして、最近人気があるクルミ材は、もう少し色が淡くてこちらは使っていると少しずつ色が濃くなっていきます。
導管(木の水分・腰部鵜を通す道)が木の年輪に沿って並んでいる環孔材と違って、木の内部全体的に導管が通っている散孔材なので、同じくブラックチェリー、アルダー、カバ、のように木目が細く見えて、表面の凹凸も少ないため、とてもやさしい表情に見える樹種のひとつです。
その中でもクルミは時々黒いシミのような小さな節があったり、心材のオレンジっぽい部分と辺材の黄緑っぽい部分がとても自然な様子(というか、なんというか言葉にしづらい部分です。)が好まれていて、最近家具にする機会が増えてきました。

クルミの無垢材を多く使った制作例

クルミとセラミックストーンを使ったアイランドキッチン

Dさんのキッチンはデクトンというセラミックストーンのワークトップとクルミの無垢材(リビング側と側面)突板(キッチン側)を使っています。

ストーリテラー 町田Oさん

ナラ節アリ材と5mmのステンレスカウンターのセパレートキッチン

ステンレスバイブレーション仕上げの厚み5mmの板を使ったワークトップとクルミの無垢材で組み合わせたMさんのセパレートキッチン。足元の入り巾木部分にフレキシブルボードを使っています。

「もの」の後ろにある目に見えない温度

コーリアンラバロックの天板とクルミ無垢材ランダム張り仕上げのキッチン

クルミの無垢材の接ぎ合わせと目合わせをランダムにしてほしいという希望で、バラツキを出したOさんのセパレートキッチン。ワークトップはコーリアンのラバロック柄を使っています。

おとうさんなのです。

コーリアンとクルミを使ったセパレートキッチン

クルミを使い始めた頃のセパレートキッチン。ドイツ人であり、家具メーカーの代表を務める方でもあってとても勉強になるキッチンを作らせて頂きました。素材の選定や配りかた、天板の選定など、クルミとラバロックの組み合わせはこのGさんのキッチンから始まりました。

豊かな色

キッチンとして作る時は、ワークトップにはステンレスのほかに人工大理石を使う方も多く、コーリアンでいうと濃色の「ラバロック」や「コンクリート」と合わせることも多く、「美しいという印象」というよりは「少し癖があって使い込まれていく様子がよく分かる印象」に仕上がる様子が好まれているのかなと思えます。
ただ、クルミは無垢材と突板とで印象が変わることがあるのがちょっと難しいところ。
無垢材は、写真で見て頂いているように褐色と黄緑色っぽい色の材が多いのですが、突板になるともう少し赤みが強くてカバのように見えたり、ブラックウォールナットのように見えたりとバラつきが多いのですが、突板屋さんに注文すると少し赤みがあるクルミになることが多く、突板屋さんもいろんな単板(突板の基になるうすい無垢材)を持っていることは少ないので思っている色よりも少し違うこともあったりして。
でも、突板にしても無垢にしてもそういう色や木目との出会いは一期一会ですので、巡りあいと思って楽しんで頂けると私たちとしてもうれしく思います。

クルミの突板を多く使った制作例

格子扉のあるクルミを使ったダイニングのL型デスク収納

L型収納の天板はクルミの無垢材、扉や引き出しは突き板を使っています。そして、キッチンの対面カウンターも修正剤からくるみに化粧し直していて、全体の印象を整えています。

はじまりは半円形

クルミとアイアンを使ったキッチン背面収納と吊り戸棚

珍しい少し明るめで赤みの少ない突き板で作った食器棚。

ほほえむ、にぎわう、台所

クルミのI型キッチンとアイランドカウンター

心材と辺材の色の差が大きく独特の模様を描き出すくるみの月遺体を使ったキッチンとアイランドカウンター。

ラフラフ

アクリル扉のあるクルミのL型食器棚

こちらも赤みと白太の差がはっきりと出たくるみの突き板を使ったL型の食器棚。とても存在感のある印象にまとまりました。

少しずつふえていく