オーダー製作例

ナラ材で作る部屋の空間を仕切るパーテーション

screen

横浜 O様

design:daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:tsuyoshi kawaguchi
painting:tsuyoshi kawaguchi

こう見えても最初の問合わせは2段ベッドだったんですよ。
Oさんのお子さんたちがうまく部屋をシェアできるようにするプランは2段ベッドで一つの部屋を区切ることだったんです。それはなかなか楽しそうな考えでした。私もだいぶ昔に雑誌でそう言う使い方をしているベッドを見たことがあって、面白そうだなって思っていたんです。それが作れるなんて楽しみだなって思っていたのです。
でもね、考えは変わるものなのです。その変わるきっかけを作るのも打合わせの重要な要素なのです。
このお話を具体的にすることでベッドを作るとこういうメリットがあるけれど、反対にこういうデメリットが出てくると言うのが見えてくるんです。それは、漠然としたイメージでは分からなかったこと。具体的に形を考えてきたから見えてきたこと。すべてがそこに至る重要な要素です。
なんて難しいことを言っていますが、簡単に言いますとベッドを考えていたのですが劇的にプランが変わって間仕切りになってしまったのです。
経緯はこうです。
Oさんは、当初お子さん二人で使っている洋室を、ベッドも机もそれぞれあるそれぞれプライベートな空間にしてあげようと考えていました。現在は洋室は寝室のみとして利用していて勉強机はリビングの一角にあるのです。さらにお子さんの勉強スペースがプライベート空間に移ったら、そのリビングの一角はOさんご夫婦の寝室となるスペースとなるように、仕切りとなる家具を作る計画でした。でも、プランが具体的になってくると、やはりベッドを作りつけてしまうとお子さんが大きくなった時に対応できないのではないかと、言うことになりもっと多様性のあるシンプルな形にしようということになったのです。
そこでOさんが考えたのが「置き壁」と言うものでした。ひとまず仕切りとなるものを用意しておいて、必要な時が来たら取り外すこともできるし、他のものに作り変えることも可能です。
と言うわけでベッドのプランはなくなり、リビング勉強スペースはそのままで仕切る家具ではなく仕切りのみを立てて空間を区切ることになったのです。
どんな壁にしようかといろいろ思案していましたが、打合わせに伺った時にOさんのリビングを見て(大げさかもしれませんが)一目で決まりました。Oさんの持っている家具がどれも素敵なのです。「アンティークなものが好きなのです。」というようにすべての家具が良い感じにくたびれています。ほど良く赤茶色になった家具たち。これを見ていると「ああ、壁もこの色に合わせよう。」と思ったのでした。
そして、できあがった壁は良い雰囲気です。そして、その後Oさんから素敵な言葉を頂いたのです。
「こんばんは。
先日は暑い中お越しいただき、本当にありがとうございました。
設置していただいた壁は、今やすっかり我が家の中心になり、ふと思い立っては眺めたり擦ったりして(?)楽しんでいます。
壁が全て白なので、あの一面に色が入ることにより、とても部屋が引き締まったような気がします。
本当にキレイで素敵な壁を作っていただき、ありがとうございました。
当日も申したかもしれませんが、家の中に柱が出来て、本当に嬉しいのです。
思い返せば結婚してから6件目の住居ですが、どこも柱がありませんでした。
夫の地方勤務の時には一軒家を建てたのですが、当時流行り出した2×4住宅ゆえ面ばかり。
それ以外はずっとマンションや海外ではコンドミニアムでしたので、久しぶりに柱に愛着が湧いてしまいました。
本当に木の家具は良いものだと思います。
変な表現なのですが、何度も擦って可愛がりたくなります。
プロフェッショナルのイマイさんには失礼な言い方かもしれませんが、きっちりと出来上がった各部を見ていますと、本当に良いお仕事をしていただいたのだな・・・と嬉しくなります。
今回作った小さな一部屋は、とっても居心地の良い空間となりました。
今後もまたお世話になる時には、どうぞよろしくお願い致します。
家族全員からのお礼を込めて・・・。」
私もうれしくなってお返事を出しました。
「こちらこそ、家具とは違った楽しいお仕事ができてうれしく思っています。
いつもと違う考え方で組み立てていく部分もあったりして自分にとって良い勉強にもなりました。
いつもそうですが、皆さんそれぞれ違う形の家具なので、毎回頭をひねらせて昔の人の作り方を振り返ったりしてどうしたら良いかを思案し、難しい部分はスタッフ皆で頭をくっつけて考える行為はとても良い経験になっております。
衝立のような小物の部類に入るものを作る経験は以前にもありましたが今回のような仕切る壁は初めてです。
主な製作を担当した河口君も、柱部分の製作を担当した寺井君もそして私もとてもよい経験になりました。
そして素敵な空間ができあがったことがとてもうれしいです。
今はまだツルツルの出来立てでもあと3年くらいしてくると今よりももっと良い感じになってくるのではないかと思っています。またその時にOさんにも家具にも会える機会があるのを楽しみにしています。
「柱の存在がうれしい」と言う言葉、このメールをお読みして納得致しました。
そうですね、現在、真壁の住まいと言うのは少なくなってきましたね。
ハウスメーカーやマンションは柱や出っ張りがあればむしろそれを隠して平らに見せようとしているくらいですからね。
私もこのメールを見て、そうか!とうれしくなりました。撫で摩る気持ちも分かります。
木って気持ちよいですものね。
そう考えたら自分のうちにもいつか子供が触って遊びたくなるような柱がほしくなってきますね・・。」

ナラの間仕切り
リビング側から見るとこのような感じ。
ナラの間仕切り
ちょっとした物が置ける棚。
ナラの間仕切り
転倒しないようにこの柱を天井に固定しています。

ナラの間仕切り
内側から見るとこのような感じ。棚が補強も兼ねている感じが分かりますでしょうか。
パーテーション
価格:301,000(製作費,塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は12,000円から取付施工費は27,000円から

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