オーダー製作例

オーダーステンドグラスを使って引戸を作る

ステンドグラス引戸と和紙の照明カバー

町田 H様

design:Hさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:tsuyoshi kawaguchi/daisuke imai
painting:tsuyoshi kawaguchi

ステンドグラスを組み込んだ引き戸
アトリエヨシダさんから頂いたデザイン。
 
「イマイさん、次はね、ここのドアを作ってもらいたいと思っているんです。それから、あの蛍光灯も。」先ほど、リビングボードや飾り棚など大きな家具を数点作らせて頂いたHさんのお宅には、あのアトもチョコチョコと足を運んでいて、そういうお話しになったのです。

見返すと玄関からリビングに入るこの枠には、カーテンが掛かっていて、見上げるとむき出しの公共施設用の蛍光灯がちょっと淋しそうに光っていました。
「このカーテンだって、住み始めてからずっと掛けっぱなしなんですよ。ドアは自分たちで作るからいいって建築の方には依頼しなかったもので・・。だから、いつか自分の気に入ったドアを作ってもらおうって考えていたんです。それから、あの蛍光灯も。友人たちが来るたびに、公民館じゃないんだから、そろそろ代えたらっていつも言われていたんですよ。」と可笑しそうに話すHさん。
そういうわけで建具と蛍光灯のカバーを作ることになったのはいいのですが、どちらも作り慣れないものだからどうしていこうかとあれこれ悩むのでした。
でも一つだけしてみたいことがあったのです。
ステンドグラスを入れた建具です。Hさんのお宅のように和洋折衷的なイメージのあるモダンな空間なら、ステンドグラスがうまく合うんじゃないかって思ったのです。Hさんにそのようなお話しをしたら、気に入ってくださって、じゃあどういったデザインがこの空間に合うかとあれこれと考えてみたのです。
それからさっそくアトリエヨシダの吉田さんに連絡をして、3つのデザインを作って頂いて。
できるだけ渋い色をたくさん使いたくて、さらに玄関の明かりがリビングからのほんのりと見える感じにしたいということだけ吉田さんに伝えて、さらにHさんのインテリアを象徴する天井の骨組みの写真をお送りして、そこから吉田さんにイメージを作って頂きました。
どのデザインもとても素敵なでした。
下から色が広がるように開いていくデザイン。
天井の屋根の掛け方を模して、放射状に光が広がっていく(収束していく)デザイン。
そして、光が下から上にぐるりと回遊するデザイン。
こういうのって面白いなあなんて一人でニヤニヤしながらデザイン画を見つめたりしました。
その頂いたデザイン画や平行して考えていた蛍光灯のカバーのスケッチなどを持ってHさんのお宅に伺い、そうして決まったのが、ぐるりと光が回遊するデザインでした。
さて、これでステンドグラスも照明のカバーも全てプランが決まったから製作に取り掛からなくては。
と思っても、なかなか気乗りしません。いけませんねえ。
建具は、まあ何度か作っているし、さらに今は良くできた上吊り式の金物も出ているので何とかなりそうでしたら、照明カバーは初めての試みです。頭の中では、段取りは分かっていても、うまくいくかなあって気持ちが常にありました。

ステンドグラスを組み込んだ引き戸
リビング側から見た様子。

ステンドグラスを組み込んだ引き戸
玄関側から見た様子。

ステンドグラスを組み込んだ引き戸
グルット色が回っている様子、分かりますか?

建具は安心して任せられる河口君に、照明カバーはちょうどこの頃仕事に復帰した土江さんに作ってもらうことにしました。
よくちょうちんなどを見ると細い竹ひごのような棒を細工して作っていますが、急にそうしてって言われてもなかなかできるものでもないので、私たちなりの方法で3mmの薄い木を弓なりに削りだしていってアールのカバーを作ったのです。それから、障子張り。これが難しかったです。繊細な構造だったから、紙を張ったあとに水を吹いてシワを取ろうとしても、木が紙に引っ張られてうまく張らない。いろいろ悩んでピアノ線を補強に使ったりして、どうにかうまくいったのですが、張り替えは私じゃないと難しいかな。その時は、Hさん遠慮なく呼んでくださいね。
と、いろいろ苦労した甲斐あって、Hさんにはとても喜んでもらえてホゥッとひと安心。
ステンドグラスも本当にこのスペースに良く似合う。
「このリビングがガラッと変わりましたね。良かった良かった。それで、イマイさん、次はね・・・。」
まだお願いしたいものがあるのだそうです。

和紙を張った照明カバー
照明の印象、その1。

和紙を張った照明カバー
照明の印象、その2。

和紙を張った照明カバー
照明の印象、その3。

費用については、お問い合わせくださいませ。
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