Wedding Present

「衣類収納タンスのオーダー」

目黒 E様

design:Uさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:number 8 furniture
painting:tsuyoshi kawaguchi

刺繍を組み込んだ整理タンス

タンスの全体の様子。

「刺繍した麻の布を額縁のようにした引き出しにはめ込んだチェストをお願いしたいのです。
娘の花嫁道具の一つとして持たせてやりたいのですが、お願いできますでしょうか。」
というメールと写真を送って下さったUさん。
写真を拝見すると手の込んだモチーフが編みこまれた布が写っていました。Uさんの手作りなのだそうです。そういうものを自分の親からもらえると言うのはとても素敵なことです。
家具の形については、特に決まりはないので、頂いた刺繍の寸法に合わせてプランを考えます。細かい部分は私のお好みです。
最近の好みは、斜めになった木口と、どっしりと巾木を回すのではなく脚をつけるという、この2点が最近のお気に入りなのです。そんなわけでその形で図面を描いたら、すぐにUさんからお返事が来て、決定。そして、こちらまで一度来てくださることになりました。
そして、もうまもなく冬になる11月の半ばにUさんとお嬢さんが、はめ込む刺繍を持って来て下さいました。
もう形は決まっていたので、使う素材と塗装の種類について説明して-オイル塗装とウレタン塗装のサンプルを見せたりして-色を決めたら、ほぼ打合せは終わりです。1時間も掛からないくらい。でも、せっかく千葉からここまで来て下さったのだからと、いろいろな家具やインテリアのお話をしていたら、Uさんとお嬢さんがふとスタジオ(当社の2階の展示室のことです。)の奥に置かれているカップボードを見て、「これ、素敵ですね。」と。
そして、お話をするうちに食器棚がなくてこの家具を使いたいと言うことになりました。
実はこの家具は、もう10年くらい前に作ったもので、知り合いの雑貨屋さんに飾っておいたものでした。その後、お店を閉めることになり再びここに戻ってきたのですが、そのまま使い手もなくここに飾られたままだったのです。巡り合いですね、こうやって気に入ってもらえる人が現れるのは。
このままだと実用性に乏しいので、少し追加加工をすることになりました。
そうして、できあがった2台の家具は、お嬢さんの挙式に間に合うようにと、2008年の1月に無事届けることができました。
その後さっそくお二人からメールが届きましたよ。
Uさんからのメール
「昨日は ありがとうございました。
娘夫婦も自分たち好みのできあがりに喜んでいます。
大事に使ってくれると思います。
いろいろお願いしたのにすべてかなえて頂いて、すてきな家具をありがとうございました。
また、お世話になると思いますが、こりずに、宜しくお願いします。」
お嬢さんからのメール
「こんにちは、先日は箪笥と食器棚をありがとうございました。
早速、食器棚に食器を並べてみました。
とても使いやすいです!ありがとうございました。
箪笥も想像以上の出来栄えで感激しました!一生物だと思っています。」

刺繍を組み込んだ整理タンス

最近お気に入りの脚部のデザイン。


刺繍を組み込んだ整理タンス

引き出しを開けるとこのような感じ。


刺繍を組み込んだ整理タンス

側板と天板と地板は木口にテーパーをつけたデザインで、角は留で組んでいます。


パインのカップボード

こちらが嫁いでいったパインのカップボード。


パインのカップボード

使いy空くするために炊飯器用のスライドテーブルを追加しました。


パインのカップボード

扉を開けた印象。

刺繍をはめ込んだ衣装箪笥

価格:295,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は20,000円から)

ちょっと関わりのありそうな家具たち