オーダー製作例

エクステンションダイニングテーブル

その意味

目白 S様

design:Sさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:tatsuya suzuki
painting:tatsuya suzuki

タモのエクステンションダイニングテーブル
新居のカウンターなどは全てタモの集成材にオスモカラーの「クリア」仕上げ。私たちのテーブルもこれに合わせて天板はタモの集成材で脚などはタモの無垢材で作り、塗装はワトコオイルの「ナチュラル」に「チェリー」をちょっと混ぜて少し赤茶色に仕上げています。と言いますのは、Sさんのイメージしていた色は私の自宅「usual life」で使っているテーブルの色だったそうで、私自身のテーブルはケヤキで作ったのであの色だったので、タモでもあのくらいの色に近づくようにちょっと赤茶色にしました。この色もきっとこの陽射しのよく入るダイニングでだんだんと自然のあめ色になっていくでしょう

Sさんは、ご新居の完成に合わせて私たちのところに机の製作を依頼してくださいました。
イメージは余分な飾り等は必要なく集成材を使ったシンプルなものを希望されていました。一つだけSさんがこだわった点は、普段は机として使うことができて何かの時に少しだけ天板が広がるような形にできたらと言うものでした。

タモのエクステンションダイニングテーブル
延長する天板を閉じた状態。普段はこちらの面を、壁にピタッとつけて使ってくださるそうです。

Sさんとのやり取りはメールだけでした。
私は、打ち合わせを重ねながら「このやり取りだけで不安はないのかな?」と自分自身が不安になったりしました。家具は高価なものです、せめてこちらまで来てもらえる時間がないなら私が伺って、フリーハンドイマイはこんなところでこういう家具をこんなふうに作っていて、Sさんの家具はこの木を使ってこんな色に塗って仕上げますということを説明したかったのですが、Sさんも忙しくて時間が合いませんでした・・・。
やり取りを重ねていくうちにお子さんの勉強机は1台ではなく2台になり、続いてダイニングテーブルも自分にあったものがないのでという相談を受けました。
そのテーブルとは、普段は家族で使えて大勢の人が集まった時に天板が延長できるというものでした。

Sさん曰く、
「我が家の基本コンセプトは【大勢の人が集れて、飲んだり食べたり、大人が楽しく過ごせる家】です。そんな中でダイニングテーブルはやはり重要なアイテムになります。我々としても慎重に選びたいところなのです。」
ということでしたので、これは頑張らなくてはと思い天板を延ばす方法をあれこれと考えました。
そしてできあがったのがこのテーブルです。
結局Sさんとは納品時まで一度もタイミングが合わず、顔を会わせることなかったのでした。ですので、納品当日はSさんがいったいどんな人なのかドキドキしておりました。文通相手に始めて会うときのような気持ちです。(文通したことはないのですが・・。)
でも、Sさんは予想通りのイメージしていたような人でした。文章がその人を形作るのだなあと、その時しみじみと思ったのでした。

その後、私たちの家具を心待ちにしていてくれたSさんは家具が届いたその週末にSさんのご友人を招いて新居の竣工パーティを開いたそうです。その時の様子を私に伝えてくださいました。
「昨日、早速近所の友人が来まして、子供達は天板を付け替えたテーブル、大人は大きいテーブルで、それぞれ食事をしました。部屋にもすっかり馴染んでおります。
机も予定の位置に配置され、子供達は思い思いに使い始めています。すっかり子供達の物になった光景を見ながら、嬉しいような、手を離れてしまって寂しいようなちょっと不思議な気持ちです。
テーブルは実際に使ってみると、本当に丁寧に作って頂いたことが実感出来て、本当に素晴らしいです。デザインに凝らずとも、静かな存在感があり、じっと眺めている自分にふと気が付いて、一人笑ってしまったりしております。
今回製作を担当して頂いた方(お名前を聞きそびれてしまい、失礼しました)にとって、大きな物の製作は今回が初めてとのお話しでしたが、そうしたひとつの「区切り」に我が家のテーブルが選ばれた事を大変嬉しく思っております。そして丁寧に作って頂きまして、本当にありがとうございました。是非、宜しくお伝え下さい。」

そのあと、あらためてSさんからお便りを頂いたのでした。
「友人の一人がテーブルを評して言いました。
「何気ないのが良いよね」と。
私にとってはこれ以上の言葉はありませんでした。本当に嬉しかったです。
これからも沢山の人達との時間を過ごし、そして色々な場面でこのテーブルが活躍してくれる事でしょう。ますます楽しみです。
ありがとうございました。
また、私達の記事も是非掲載して下さい。
決して出たがりではないですが(笑)、記事を見て、少しでも共感してくれる人達がいてくらたらそれは幸せなことだと思いますので。
それではまた。」

タモのエクステンションダイニングテーブル
延長する天板を支える子供脚の印象はこのような感じです。子供脚をしまうと親脚の中にすっぽり隠れます。

タモのエクステンションダイニングテーブル
伸長する上の詳細。アリ型のガイドが見えますでしょうか。ここに定期的にロウなどを塗って滑りを良くして使って頂く形になります。

パインのエクステンション学習机
こちらがSさんと出会うきっかけとなった勉強机です。 集成材を使ったシンプルなものと言うことで、ここではメルクシパイン集成天板に脚などはベニマツを使い、机の下に入るキャスター付きの引き出しはシナ合板で作っています。 ちなみに今回のSさんの家具の製作は全て鈴木君が担当しています。 彼はまだ入社して日が浅いのですが以前テーブルを何台か作らせたこともあって、今回Sさんの家具を全て担当しています。 彼も納品の時は自分が作ったものが気に入ってもらえるかどうか不安で緊張していたのだそうです。 納品が終わった後の車の中で安心したのか胸を撫で下ろしながらそう彼がつぶやいていました。

パインのエクステンション学習机
脚と天板を支える受けはそれぞれアリ桟にしてあってその桟に沿ってスライドするようになっています。蝋を塗っていますのでかなり軽く出し入れできます。ただ構造が単純ですのでこの脚の真ん中辺りももって引き出さないとちょっときつくなることがあります。構造が単純なので頑丈で、もしこの先こわれた時も修理が簡単です。

パインのエクステンション学習机
お子さんたちの机の腕の様子はこのような感じです。引っ張り出す手掛けがあって、全開するときちんとストッパーで止まるようになっています。

パインのエクステンション学習机
こちらが閉じた状態。

タモのエクステンションダイニングテーブル
価格:270,000(製作費,塗装費)
メルクシパインとシナの学習机(2台セット)
価格:410,000(製作費,塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は15,000円から
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