オーダー製作例

オークの家電収納と食器棚

その暮らしを見守る棚

鎌倉 A様

design:Aさん
planning:daisuke imai
producer:daisuke imai
painting:daisuke imai

オークの家電収納と食器棚
ダイニング収納の全体の様子。

2003.4.1
1通のメールが届きました。
Aさんの奥さんからでした。お問い合わせいただいた内容は、キッチンの食器棚で「no.b-37 「海を臨むところ」片瀬海岸 I邸」の写真が添付されていました。
「シンプルな感じなのかな?」と思っていたのですが、その後頂いたFAXを拝見して「なんて大きな家具なのだろう。難しそうだな・・。」と思ってしまいました。
それはこんな家具でした・・。
Aさんが目指したのは、食器棚っぽくない食器棚。レンジなどの家電収納を置くユニットと食器をしまうのみのユニットを合わせてキッチンの壁一面に作りつけてしまう。こんなプランをデザインして図面まで作って当社まで来てくださいました。その意匠図面はすでに形が完成されていましたのであとはどんな材を使って作るかなどの細かい仕様を決めて、こちらで作るための家具の仕様図面を作成して最終的な形が決まりました。
家具の納品時期を、新居が引き渡されてから引越しする前の間にすることにしていましたので新居の工事が進むなかでの製作となり現場監督さんや大工さんと寸法などの打ち合わせを進め、また家具取付位置にあらかじめ壁下地を入れてもらったので取付は比較的容易に行なうことができました。
形は必要な機能だけを取り入れたシンプルな形で、家電収納は縦に電化製品を並べてそれぞれがスライドテーブルとなっています。スライドテーブルは幅が900mm近くありますので大きめのレンジを置いて放熱スペースを考えてもまだ余裕がある大きさとなっています。電源の部分は、事前に現場監督さんと打ち合わせを行い、コンセントの位置を指定して各家電スペースごとにコンセントが付くようにしています。
家電スペースの下はオープン棚と引き出しとなっています。この引き出しのつまみは素敵なお話がありまして、Aさんご夫婦の思い出のツマミで、むかし旅行先で気に入って手に入れてから、「いつか新しい自分たちの家に住むことができたら使えたらいいね。」と考えていたものだそうです。そのようなわけで、この家具に組み込むことができたときは、「こんなところで使えるなんてとても嬉しいです。」とそうおっしゃって下さいました。
こういうのって何だかとても嬉しいです。
家電収納の上は戸棚となっていてこれが隣の冷蔵庫の上の戸棚と連続してできているのでしっくりとなじんだ印象になっています。また、この戸棚の右側には飾り棚としての棚板をつけたのですが、これの取り付けがなかなか難しく、家具のように箱を取り付けるのと違って点と線で取り付けていくので水平を出すのが大変でした。ここでは吊りワイヤーと言うものを使って棚板を吊っているのですが、これがなかなか良くできていて耐荷重も一本につき20kgとかなり丈夫で水平を出すのも容易なように作られているのです。
今まで使ったことがなかったから、「最近は良くできたものがあって便利だね。」などと父と感心してしまいました。
右側の大型の食器収納は、よく見かける食器棚のように背を高くするのではなく高さは抑えてリビングに置かれるような家具のイメージで作られています。食器棚の中身はシンプルで奥の物まで簡単に取り出せるように全開できるスライドレールを使用した引き出しと一般的な3/4スライドレールと呼ばれる全開しない引き出しと可動棚を入れた両開きの扉で構成されています。
材質は、床材に合わせてナラの突き板を使ってワトコオイルの「ナチュラル」で仕上げています。
ハンドルには、ステンレスのものを選んで、全体的に主張しすぎない家具となりました。

オークの家電収納と食器棚
吊り戸棚と、窓上の飾り棚の印象。

オークの家電収納と食器棚
使い勝手に合わせてサイズを調整した下部収納の様子。

オークの家電収納と食器棚
ツマミは、Aさんがこの時のために取っておいたと言うディズニーキャラクターのもの。

オークの家電収納と食器棚
引き出し内部の様子。

オークの家電収納と食器棚
家電収納部の様子。

オークの家電収納と食器棚
炊飯器もレンジも引き出して使えるようにしています。

ナラの家電収納と食器棚
価格:610,000(製作費,塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は12,000円から取付施工費は30,000円から
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