おおきな贈りもの

「マットホワイト化粧板とガラスを使った食器棚のオーダー」

中央林間 N様

design:MA設計室
planning:MA設計室
producer:tsuyoshi kawaguchi

白いモダンな食器棚

ユウコさんの使いやすい高さは、見せる収納。透明ガラスの引き戸でさらに中の棚も目立たないように、可能な限り厚みを減らして、食器が際立つようなデザイン。

「イマイ君に頼みたい仕事があってね。」と建築設計をされている友人の福原正芳氏から連絡を頂きました。後ほど、いつものタッチの福原さんの絵がFAXで送られてきたのです。ようやくCADで作図をするようになったと言っていても、いつものどこかしらフクハラタッチの絵でした。この絵を見ると、10年以上前の学生時代を思い出すのです。全く畑違いの学問から建築に転向した福原氏には学生の頃から良くして頂いていて、仕事も何度かさせて頂いているのです。知り合って15年以上経つ今でも変わらぬスタイルで、いつも私も憧れているわけです。
そんなわけで、今回お話頂いた食器棚のお仕事も喜んで引き受けたのでした。今回の依頼主は、福原さんの奥さんの妹さんのユウコさん。このたび結婚されて新居に移ることになったので、そのお祝いと言うか記念と言うか。プランニングは福原さんとユウコさんが行い、それを製作可能な形に細かい部分を設計し直していくといういつもの方法。でも福原さんは、「できる限り最小限の見せ方をしたい」という思いがいつもあるので、実現するのが少々難しくなることが常なのです。(笑)
今回も同じく、ここにもう一枚板があったら、作りやすいのでは・・なんて思うのですが、最終的には可能な限りの少ないパーツで形を実現することができる設計となるのです。まあ、出来上がりの形はとてもミニマルで格好良いわけですからいいのです。
「もっと、オーソドックスな作りにしましょうよ。」っていつも言うのですが、「イマイ君にここはどうします、ああしますか、っていろいろ聞かれちゃうといろいろ悩んで無駄な部分を削りたくなるんだよね、いつもごめんね。言われなければできあがった形を見てOKって言っちゃうかもしれないけれどね。」なんて。
いつもこんな感じで家具を作らせてもらっているのです。
ありがとうございます、福原さん。

白いモダンな食器棚

収納内部はコストを抑えるためにポリエステル化粧板よりもコストの安いシナ合板を塗装せずに使っています。

白いモダンな食器棚

福原さんの配慮で、ガラスの引き戸を開ける時に指の甲が板の角に当たって痛いかもしれないということで、ここだけ丸くすることに。他の部分は化粧板を使っているのですが、ここだけは無垢を削って丸くしたあとに塗装をしています。意外と大変なわけです。

白いモダンな食器棚

今回の手掛けは、いつもの丸い堀込みではなくて、カクカクと欠き込んだシャープな作り。

白いモダンな食器棚

カウンターより下の部分も、引き出しが少なめで、あとは扉を開けると中に可動棚が入っている形にしました。

白いモダンな食器棚

今回引き出しは、ちょっと少ない2杯のみ。あとは自由にしまえるように扉を開けると、棚が入っているシンプルな作りにしています。

白いモダンな食器棚

カウンターの下にはゴミ箱を置くスペース。

白いモダンな食器棚とチークの引き戸

アクリルの引き戸を季節によって使い分けたい、と言うご要望で、チークの引き戸もご用意しました。この引き戸、厚みが薄い(3mm程度)ので、板で作るとどうしても反りが出てしまうので、アクリルにチークのうすい板を張って作っているのです。

白いエンボス仕上げの食器棚

価格:540,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は15,000円から、取付施工費は27,000円から)

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