オーダー製作例

ウォールナットとチェッカーガラスのカップボード

かわいいひと

座間 I様

design:Iさん
planning:daisuke imai
producer:koubou tan
painting:koubou tan

ウォールナットとチェッカーガラスのカップボード
全体の印象。吊りキャビネットの扉の下面にはあえて掘り込みを入れています。いつもは吊り戸棚の場合は、キャビネット本体よりも扉を少し下げることで戸を開けるきっかけにしていたのですが、戸を下げた印象にすると、横から見た時にまたガラッと印象が変わってしまうので、今回は掘り込みました。

「昨日突然お伺いさせていただきましたIと申します。
現在、中古の戸建てに住み始め、6年程経ちます。
最近、一から生活スタイルを考え直してみようと思い、部屋を見回していると市販の食器棚に妙な違和感を覚え、いろいろと新たなものを探しています。ただ、高さや幅、素材感など気に入ったものが無く、それならオーダーで作ってもらうのもいいかなと考えています。
「今考えていること」
○高さ1200、幅1000(右端200程をオープンの本棚に)のカウンタータイプのカップボード
・1段目高さ60(内部)の引出し
・引出しの下は開き扉、内部棚4段
・棚の下は直置きではなく、脚付き120くらいあげる
・脚の形は考え中です
・奥行き380、内部棚奥行き300
・取手レス
・木材については相談しながら決めていきたい
・部屋の壁は杉板貼りで、他の家具はダーク系です。
こんな伝え方でいいのか分かりませんが、宜しくお願いします。」

ウォールナットとチェッカーガラスのカップボード
こちらがチェッカーガラスを入れたとても小さな吊りキャビネット。中に彩り鮮やかな食器が入ると良く映えそうです。

私が留守にしている間にいらして下さったIさんからメールが届きました。
壁が杉板で、脚付きの小振りなカップボードってどんな形が良いかな・・。本当はその人の顔が見られたら一番わかりやすいのかもしれませんが、まずは原案ですので、私が好きな形で提案させて頂きました。
その形を見たIさんはとても気に入ってくださって、そのカップボードだけではなく、上に小さな吊りキャビネットも追加で作りたいというお話に。
「追加で扉付きの吊り棚をお願いします。扉にはガラスを。アンティーク調のガラスは可能でしょうか?
使いたいな~と思っていたガラスは、チェックの凹凸があるようなものがいいかなと考えています。」と。
どんどん良い印象になっていきますね。

ウォールナットとチェッカーガラスのカップボード
脚は、カチッとした印象ではなく、柔らかく丸く面を取ってIさんのイメージに近づけました。

「四角い印象で凹凸のあるガラス、チェッカーガラスですね。」
Iさんのイメージをひとつずつ形にしていきます。
そして、その図面を見て頂いたあとに、ひとまず私たちの工場やショールームを見に来て頂くことに。
でもね、形がシンプルで図面のそのままの印象が形になるので、ひと通りお話をしたら打ち合わせはそれで終わり。何をお話ししようかと、口下手な私が考えていると、ショールームで使っているキッチンのお話に。いろいろと聞いているうちにご主人は、建築設計のお仕事をされているということが分かり、それでいろいろとキッチンのお話を聞かせて頂いたのでした。やはりいろいろな人とお話しすると勉強になります。
自分一人は自分一人で形作られているのではなくて、こうして、周りの皆さんがペタペタと形作っていってくれるからこそ今があるのだなあ、といろんなお話を刻むたびにそう思うのです。
大変ありがたいことです。

ウォールナットとチェッカーガラスのカップボード
引き出しはスライドレールが見えないように、底面につけるタイプのレールにしています。また、「せっかく作るのだから、君の希望通りに作りなさい。」とご主人の後押しもあって、そのレールはちょっと高価なソフトクローズするものにして、さらに引き出し自体も外の素材と合わせてウォールナットで作ったのでした。

それから、さらにお話を進めていくと、天板の表情を浮造りにしたり、脚を少し丸めたり、引き出しのスライドレールを見せないようにしたりと、だんだんとIさん好みのかわいいカップボードができあがっていったのでした。

ウォールナットとチェッカーガラスのカップボード
そして、天板は浮造り。この写真じゃほとんど分かりませんが、木の表面の柔らかい部分はえぐれて、木目の凹凸感がよりはっきりと感触で分かり、見た印象もその陰影ではっきりとしたものになっています。
「昨日はありがとうございました。
理想以上のすばらしい食器棚でしばらく何も入れられないかもしれません。
我が家はこの食器棚を中心に生活スタイルが変わっていくような気がしています。
本当にありがとうございました。」
そう言って頂けることが何よりうれしいことなのです。

費用については、お問い合わせくださいませ。
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