オーダー製作例

タモ無垢のクラシカルなカウンター下収納

明るく、柔らかく

長津田 N様

design:Nさん/seiji imai
planning:seiji imai/daisuke imai
producer:shouko tsuchie
painting:shouko tsuchie

タモ無垢のクラシカルなカウンター下収納

ある日、ホームページを見てTELがあり、Nさんがご自身で製作している卵の殻を使った工芸品(大変美しいものです。)を飾る為の収納棚を作ってほしいとの相談があり、時間をかけていろいろとデザインを出し合い製作を開始しました。
問い合わせから納品まで私たちの仕事が忙しくなったことも会ってその間約5ヶ月。
お待たせしました。

Nさんからのメール
「白い家具はナイトテーブルなのですがデザイン等は結構気に入っていて出来れば、この様な雰囲気が良いなあとは思っています。
後はリビングの写真を見て頂いて分かる通り、ブルーの飾り棚を置いているのでその家具とのバランスがどうだろうか・・・とは思ってます。
デザイン的には1/3くらいは扉をつけて中を見えないようにして、残りの2/3くらいはガラス張りが良いと思っています。
写真では小さくて分かりにくいかも知れませんが飾り棚の中に飾っている工芸品をガラス部分に飾りたいと思っています。ガラス部分の棚は可動式が良いです。棚・ガラス部分の下は引き出しを一列につけて頂けると現在ゴチャゴチャとカウンターに置いている物がしまえるのでスッキリするかと思います。
また、将来的に別の部屋に置いたり出来る様に棚部分(左開きと右開きの2ユニット)とガラス部分と3つのユニットに分ける事が出来れば良いと思っています。ガラス部分に関しては先日お電話で料金的に掛かるとお聞きしたので木で枠をつける(現在リビングに置いてるブルーの棚のように)というデザインも考えています。」
ということでした。

タモ無垢のクラシカルなカウンター下収納

Nさんのご希望通りに3本作りで設計している時に、巾木の形状を白いキャビネットに合わせて「出巾木」(:家具本体や扉よりも手前に出ている巾木のこと)にする予定で考えていたのですが1本1本の隣り合う部分をお互い出巾木にしてしまうとその家具と家具の間に隙間があいてしまうのでNさんに確認を取り正面は出して巾木側面は本体と同じ出にしようと言う事になりました。「入り巾木」(:本体や扉よりも内に引っ込んでいる巾木)にしても良かったのですが、やはり隣り合う時に隙間はあきますし扉の形状や飾りなどのヴォリュームを考えると巾木が内に入っていると貧弱な印象になりそうでしたのでやめました。
最初のプランでは扉の形状は四角い框扉で考えていたのですが、上の横框の形は白いキャビネットと同一のデザインにしようということでアールの形状にし、飾り面も同じ面取り加工をしました。鏡板はシンプルにする為にフラットな形状にしています。

タモ無垢のクラシカルなカウンター下収納

中に入れるガラスもシンプルな印象にするために、また加工費も掛かることを考えて面取りガラスをやめて板ガラスにしています。引き出しには「アガチス」という木を使って特にスライドレールのような金物は用いずに作っています。家具本体のことですが、3本作りのうちの2本はガラスが入った飾り棚で1本は鏡板の入った収納棚となっています。飾り棚となっている家具の帆立(側板)は扉と同様に框組してガラスを落とし込んで家具を設置した時に横からも中に飾られる作品が見えるような形にしています。
取っ手は白いキャビネットに近いものを探し、結果的に和家具でつかられている「丸釚下がり」というものを使っています。
白い家具につきものの塗装がやはり大変でした。
白いキャビネットはペンキで塗られていましたので、オイルではあのくらいに白くはなりません。これを説明するのがいつも難しいのですがオイルというのはその名の通り油が主成分で出来ていて、ウレタンやラッカーのような樹脂とは性質が違いまたペンキのような性質とも違います。木の表面・表情が残りますのでその木が持つ本体の色がオイルを塗ったうえでもきれいに表れるのです。それを皆さんに理解してもらうのがいつも難しく、「木目が出ないように塗りつぶしてほしい。」や「ピカピカになる感じにしたい」など「表面を硬くして傷がつかないようにしてほしい」などとよくご依頼を受けるのですが、オイルは木の中に染み込んでいく油に硬化して塗膜となる樹脂成分が混ざっているだけのものなので表面は木地の状態よりも少し硬く感じる程度の仕上がりですし、木目を塗りつぶすことも出来ないものなのです。
今回はそれを理解してもらったうえで「なるべく白くしてほしい。」ということでしたので4、5回塗っては拭き込んで色をつけています。「タモ」とオイルの「ホワイト」の色味がよく混ざってアイボリーっぽいとても柔らかい色に仕上がりました。木目に染み込んだオイルは木の表情を生き生きと見せてくれます。

タモをホワイトオイルで仕上げたカウンター下収納
価格:390,000(製作費,塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は10,000円から取付施工費は25,000円から
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