オーダー製作例

ナラを使ったジャパニーズモダンな家具

しおかぜ

葉山 M様

design:Mさん
planning:daisuke imai
producer:tatsuya suzuki/hidenori terai
painting:tatsuya suzuki/hidenori terai

ナラを使ったジャパニーズモダンな家具
リビングボードの全景。

正面に広がる潮風が吹く葉山の港は今日も穏やかです。
ここは潮騒と磯の香りの漂うオウチなのです。
「イマイさん、これ見て。うちに入ってくれた経師屋さんが作ってくれたのよ。」
と言ってリビングボードの上に飾られている灯りを見せてくれました。
ちょっとこの写真では表しきれないくらい綺麗なものです。
「それと、もし、うちの家具見たいっていう方がいらしたら、いつでも言ってくださいね。歓迎しますから。」

ナラを使ったジャパニーズモダンな家具
木柄の印象。

Mさんが一番最初に依頼してくださった家具。
木の素材感が出るようになるべく無垢材を多用して作りたいというお話だったのです。無垢を使った形だと歪みが大きく出てしまうのをなるべく避けるために、よく扉を框組にして作るのです、とMさんにお話すると、「それだとちょっとうるさくなるからもっとシンプルに頂けますか。」と言われまして、扉や引き出しの前板は突き板を使ってフラットな形に仕上げました。
Mさんのお宅は陸に上がる入り口のようなちょっとした傾斜地に建っていて、ここから外に出るとすぐに路地のような坂道が始まります。まるで映画に出てくる路地のような・・(場所の名前が出てきません。)素敵なところです。坂道の反対はすぐ海なのです。そんなわけで潮騒を聞きながらちょっとのんびりムードで取り付け工事は進みました、と言いたいところですが、実際はいつも通り、そんなに暑くもないのに汗だくで家具を組み立てたのです。・・・続く。

ナラを使ったジャパニーズモダンな家具
玄関収納の全景。

リビングボードと一緒に頼んで頂いた下駄箱です。
Mさんの家具は建築中に納品したのであんまり時間ばかり掛かって大工さんの邪魔になってはいけない。でも大工さんも気を使って、家具の設置場所を掃除してくれたりして・・。よけいに焦っちゃう。何故、建築中の納品かと言うと家具を設置したあとで左官屋さんが壁を塗るのだからです。後付け家具ではないのです。造り付けちゃうのです。ですので、今回の家具工事は2回に分けて行いました。1回目が前述の家具本体(箱部分)だけを取り付ける工事です。
そして、2回目は扉や引き出しなどの細かいパーツを取り付ける工事です。何で分けるのかと言いますと、後付け家具(皆さんがもう既に住んでいるお部屋につける家具)の場合は、家具を常に皆さんが見ていられるので良いのですが、建築中に家に造り付ける家具の場合は、まだいろいろな業者さんが出入りする状況なのです。

ナラを使ったジャパニーズモダンな家具
洗面カウンターとリネン収納の全景。

当初製作する予定はなかったのですが、家の工事に伴ってあとから追加された洗面収納です。
そういう状況で、今まで何度となくせっかく取り付けた家具に傷をつけられてしまった、と言うことがありました。誰がつけたかと言うことではなく、いろんな人が動き回る現場だからみんながどんなに注意を払ってもいつの間にか傷をつけてしまっているということがあるのです。だから仕方ことなのですが、どんなに丁寧に仕事をしてくださっている現場でも万が一のことを考えて、極力傷つくことは避けたいのです。そう考えると、扉などのあとからでもつけられるものはあとで納品するのが良いのです。
と言うわけで、2回目の納品はもう内装工事が終わっているところに上がりこんでの取付です。扉が付くということは、家具の顔が出来上がるということです。Mさんはこの時期をずっと待っていて、扉がついた家具を見ると、微笑みながら「いいわね、やっぱり木のそのままの雰囲気は良いわ。」と言ってくださいました。

ナラを使ったジャパニーズモダンな家具
リビングボードの天板はできれば1枚で作りたかったのですが、この家具の幅が4600mmちかくあります。そうなると材料も限られるし、作るのも大変です。それに搬入するのはもっと大変。そこで2枚に分割して作りました。ここで、父のアイデアが入ります。

ナラを使ったジャパニーズモダンな家具
天板をつなぐ時はただつなぐだけでは面白くない。せっかくつなぐのだからあえてつなぐことで家具のイメージが変わるような意匠を・・。と言うことでつなぎ目のところに赤い木を入れて家具のポイントにしているのです。

ナラを使ったジャパニーズモダンな家具
リビングボードの中身はいたってシンプル天板のすぐ下に引き出しが横1列にずらっと並んで、その下は可動棚の入った開き扉です。扉はツマミをつけずに手掛けにしています。

ナラを使ったジャパニーズモダンな家具
1階の下駄箱にもポイントとなるような意匠を施しています。こちらはMさんのアイデア。打合せの時に、フラットな扉に無垢材の手掛けを後付けすることもしているのですと言うお話をしたら、それでは、その後付けの部分だけリビングボードと同じように色を変えてみたいわ、と言うことになり、天板のすぐ下の手掛けの部分だけ赤い木で作っています。

ナラを使ったジャパニーズモダンな家具
それと、下駄箱の一番右側はスリッパを入れておく場所を作ったのです。ここは、通気とデザインを兼ねて格子扉にしています。

ナラを使ったジャパニーズモダンな家具
引き出しの上端にも赤い木です。この木は「ニヤトー」という南洋材で、削っていると何だかクシャミが止まらなくなる厄介な木です。でも、色はとてもきれいなのですよ。

ナラを使ったジャパニーズモダンな家具
洗面器がつく手を洗うところは収納を少し引っ込めています。そしてここにも格子扉があります。

ナラを使ったジャパニーズモダンな家具
この格子扉が付いているところは、実はハブラシ置き場なのです。Mさんのアイデアですぐ取り出せるところに置いておきたいけれど、外から見えないようにしたいから、と言うことなのです。

ナラを使ったジャパニーズモダンな家具
この場所は洗面収納とトイレが一部屋になっているのです。トイレの対面になるこの両開き扉の部分はトイレに座った時に、ひざが当たってしまわないように天板を一部カットしています。

ナラを使ったジャパニーズモダンな家具
この家具は、以前の新人スタッフが初めて最初から最後まで製作を担当した家具なのですが、あの時はなかなかうまくいかず、3セットも同じものを作ったのです。展示室にずっと置かれていたこ残った2台を見てMさんが、「1台をうちに置かせてくださいな。」と言うことで少し傷アリのこのテーブルはMさんの新居へ行ったのです。

ナラのリビングボード
価格:528,000(製作費,塗装費)
ナラの洗面カウンターとリネン収納
価格:358,000(製作費,塗装費)
ナラの玄関収納
価格:322,000(製作費,塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は20,000円から取付施工費は50,000円から
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