オーダー製作例

タモの白い壁面収納

しろいかべ

川崎 S様

design:daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:shouko tsuchie
painting:shouko tsuchie

タモの白い壁面収納
各場所を全開するとこのような感じ。中央テレビ台はキャスターにて動かすことができます。真ん中にガラス扉を持ってきてここにAV機器を収納します。その左右は、引き出しとなっていてビデオテープやCDが入る高さをそれぞれ確保しています。テレビ台天板は「他の家具より出っ張っているからなるべく角を丸めてほしい。」という希望から10m/mの厚みの無垢材を板の木口に練り付けて、大きく面を取っています。

たしか最初にお問い合わせ頂いたのが10月の暮れでした。
8回ほどのメールのやり取りを重ねて、基本的なプランが決まって採寸に伺いました。打ち合わせ時間までまだ時間があった私はコンビニエンスストアで朝食を取りながら図面を眺めていると・・・
「ここは、こうしたほうが収まりがいいし、きれいだよね。」などと一人で図面をぐるぐると廻しながら考え始めてしまいました。これが私の良い癖なのか悪い癖なのか分かりませんが、それからほぼ決定していたプランは最初のものとは変わっていったのでした・・・。

タモの白い壁面収納
「設置場所の壁と天井には複雑な梁があり困っています。
壁一面を収納タイプのボードをと考えていますが部屋も狭いので圧迫感等、色々心配です。」
とのお問い合わせを受け、私が提案したのは、天井まで作り付けずに上に少し壁を残すような感じにしたほうが奥行が出てすっきりとするのではないかと思って考えたのが、左の形状よりももっとシンプルな形でした。その後のメールのやり取りで部屋からとび出ている梁の形状の写真と寸法を送っていただいて「この複雑に出ている壁と梁の出を家具でうまく隠すように考えればすっきりと見せられるのでは。」と思って考えたのが左のプランです。落ち着きた感じにするために左右対称にし、左側にバルコニーへ出るサッシがあり、その上にカーテンとカーテンレール、その脇にエアコンがあるという部屋の様子でしたので両端の収納は扉を取ってしまって飾るようにしまってもらおうと考えていました。
テレビ台だけが各配線などのことがあるのでキャスターをつけて手前に動くようにして他は壁面に作り付けてしまうように考えていました。材料は、単価の安いシナ合板でオイルの「ナチュラル」を塗って仕上げる予定でした。

そのまとまったプランを持ってSさんのご自宅にお伺いすることに。少しはやめについてしまった私は、コンビニでグルグルと再びプランを見つめなおしていたのでした。
最初のプランよりも壁の凹凸を家具で完全に隠してしまいTVスペース以外は高さ約1900m/mまで家具で埋めてしまったほうがすっきりとしそうな気がしてきたからです。「よし、とにかくまず現地を見てから考えよう。」と思ったのですが、わずか10分しか居なかったコンビニで考えたプランでその後の形が大きく変わっていったのです。
Sさん宅についてまもなく「プランの変更をしたいのです。」と提案させて頂いたのです。
すると、今までずっと奥様とメールのやり取りをしていたのですが、今までメールでは口を出さなかったご主人が私の提案を気に入ってくださったのでした。
ちょっとびっくりです。
奥様も「主人があんなに、あれこれ注文を言い出すとは予想外でビックリしました。」とおっしゃってました。
このあとは、リビングと図面を見比べながらご主人の意見を主としていろいろとプランを検討していきました。うーん、びっくりです。
そして、3人で考えた結果できた形がこの形でした。
これで形はほぼ決定し、あとは色です。
シナ合板で作る予定で考えていましたので、シナと相性の良いオイルの「ナチュラル」か「ホワイト」で考えていました。サンプルをみながら色を考えても、実際の家具となった時にはボリュームが変わるからイメージするのはなかなか難しいのです。
というわけでSさんも色についてはいろいろと悩んでいました。
そんな時に、暮れに納めた「長津田 N邸 」の家具をSさんが早速ホームページで見てくださってのタモにホワイトのオイルを塗った感じをとても気に入ってくださって、その仕上がりになるように素材をタモに変更して塗装すると言うことになりました。
タモの淡い茶色と白いオイルが混ざってアイボリーっぽい柔らかい感じに仕上がりました。
取付当日は、残念ながらご主人が仕事で不在の日となったのですが、私はあれほど細かく打ち合わせたので、ご主人のイメージと私のイメージがどのくらい一致しているか不安でもあり、また楽しみでもあったのです。
左右の壁ぴったりと納める為に、また、リビングとキッチンのあいだにある対面カウンターを呑み込むような作りにしていましたのでなかなか納めるのが難しくて取り付けには約5時間ほど掛かりました。
取り付けが終わると、お昼をまたいで取り付けを行うのをあらかじめ考えていてくださって手作りのパンをたくさん持たせてくれました。
もちろんおなかが減っていた私たちは帰りの車でむしゃむしゃ食べながら帰りました。

タモの白い壁面収納
キッチンの対面カウンターと交わる部分の納まり。

タモの白い壁面収納
一番右の横の壁にコンセントがあるので、それをうまく使えるように家具の帆立(側板)にコンセントを移して小さな扉をつけて、扉を閉めた状態でもコンセントのプラグや配線が目立たないまま使えるようにしています。

タモの白い壁面収納
タモの無垢材を加工して手掛けを作りました。引き出し扉とも全て統一してこの形状にしています。

タモの白い壁面収納
ちょうど座った時の目の高さになる扉の付いていないオープンなスペースにいろいろなものの飾り方が出来るように、電気が使えるように配線孔を開けています。

タモの白い壁面収納
使わないときはこの無垢材で作ったフタをかぶせて隠すのです。

タモの白い壁面収納
通気口とかさなてしまう部分はこのような処理をしています。

タモの白い壁面収納
実は、数年後にテレビを液晶テレビに買い替えたと言うことで、テレビボード部分の奥行を縮める加工の依頼を頂きました。この部分の奥行を縮めただけでもかなりスマートな印象になったのでした。

タモ柾目のリビング壁面収納
価格:610,000(製作費,塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は15,000円から取付施工費は30,000円から
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