オーダー製作例

ウォールナットのリビング壁面収納

first impression

横浜 Y様

design:Yさん
planning:daisuke imai
producer:hidenori teraii
painting:haraki tosou

ウォールナットのリビング壁面収納

「first impression」と言う言葉が入ったメール。最近なかなか聞かなくなったけれど素敵な言葉だなって思いました。
Yさんはスケッチと一緒にそんな言葉を送ってきてくれました。Yさんが検討している大きなリビングボードは、かなり大きなものでした。結構な金額になることでしょう。Yさんもそう思っていたので、最初からそういうふうに連絡を下さいました。「数社から見積を頂いている最中です。場合によりましてはご依頼できないかもしれませんが、どうかご了承ください。
たった一度の簡易なお見積りだけの付き合いで依頼先選定することに対しやや気が引けるところがありますが、逆にそのfirst impressionが大事な運命の出会いと信じ・・・。」正直にそう書いてくださるのは、私たちにとってとてもうれしいことです。何だか包み隠さずに教えてくれているようで。だからと言って、値段を下げて他の家具屋さんと競うと言うわけではないのですが・・・。
過去にはそういう、とにかく金額を下げても良いから注文を頂く、と言うようなスタイルの家具屋さんも良く見かけました。でも、そういうのって自然じゃないんですよね。だからひずみが出て、どこかラフな仕上がりになってしまう。こういうオーダーと言う結果が見えにくいスタイルありがちなんです。そういったことでさっきまで仲良くしていたのに急に後味が悪くなる人たちを見てきたことがあるので絶対にイヤなのです。そんなわけでいつも通りに見積をすると、「やはりちょっと予算オーバーなのです。」とご連絡を頂きました。後で聞いたのですが、それでもYさんがうちに依頼してくれたのは、「うちの家具プランの説明が一番丁寧だった。」からだそうです。
何だかそういう言葉はとてもうれしいです。分かったもらえたのだなあと。
実際に自分でメールを読み返して見ると、結構時間が掛かるくらいの長文になっています。よむYさんの方も疲れてしまうのでは・・。
でもね、またまた言いますが適当はイヤなのですね。Yさんから頂いたスケッチで見積を出してしまう方も多くいらっしゃいます。でもね、私はどうふうに作るかを考えるためにまず作図します。だって、「できるだろう」って思っているだけでどう作るかが分かっていないと歪みは自分や作るスタッフに掛かってきます。終いには使うYさんに掛かることになるかもしれない。だってYさんはこの家具が好きでずっと使っていくのですから。
そんなわけで作図をして、その図面に基づいて長々とプランについて説明文を書きます。自分でも忘れてしまわないようにね。それを読んでくれたYさんがとても気に入ってくださったのだそうです。
これが「first impression」。

ウォールナットのリビング壁面収納

こうやって図面にしてようやくここはどう作ろう、ああしようと細かい部分が見えてきます。
「よし、これなら製作可能だ。」と言えるプランができました。それがこの左のプランです。
それから、予算オーバーながらも、こちらまで来てくださったYさんと打合せをしながらさらに具体案を練っていきます。そして、採寸に基づいてもう一度図面を修正して、製作前の段取りは完了です。でも、完了って言ってもある程度形にならないと分からない部分もありますよ。これだけ大きな家具になると。
そんなわけで製作を進めながら、担当した寺井君と要所要所打合せをしながら確認です。寺井君は私でも気がつかないところを指摘してくれて、さらに形が固まっていきます。
テレビの壁掛けパネルは実際にどう納まるか、ガラス棚の奥の隠し収納と言うべき部分ときれいに納まるかどうか、照明の配線の取り回しに問題はないかなど・・。
そんな積み重ねで家具は一つ一つできあがっています。

ウォールナットのリビング壁面収納
全体の印象。左上のスペースにはこれからエアコンがつきます。
そういう風にしてできあがったのがこの家具です。きれいです、とても。この家具を無事納品できた時、本当に肩の荷が降り立って思えるくらいプレッシャーの大きな家具でした。だっていろいろと複雑なんですもの。
まずは搬入からして大変でした。商業施設に隣接する新築マンションと言うことと、さらにYさんの都合で休日の取り付けということで、引越しやお買い物の人たちでマンションまでたどり着けるかどうかが心配でした。そんな事情を了解していただいて、取り付け当日は、まだみんなが眠っている午前7時前のひっそりとした時間に行いました。まだ入居されている人が少ないからできる行動ですね。
無事搬入は完了。続いてはうまく納まるか設置場所とにらめっこしながらの作業です。とかなり大変な作業と覚悟していましたが、事前に工場で仮組みして、さらに照明も組み込んでいた為か予定よりも大幅に早くその日の工事は完了。次は、電機屋さんがエアコンをつけたら残りの作業です・・。
電機屋さんが来る当日に立ち合せてもらって、簡単に収まりの打合せをして、さらに一週間後いよいよ残作業です。
一番の懸念だったエアコンを隠すルーバーもテレビを壁にかける作業もうまく収まり本当にきれいに納まりました。
良かった。
Yさんからは、「イマイさんは私たちの希望を見事に叶えてくれるマジシャンです。」というとてもうれしい褒め言葉を戴きました。

ウォールナットのリビング壁面収納
テレビがこの家具の中心にきて、その両側は飾り棚。飾り棚の上部にはダウンライトを組み込んでいます。
ウォールナットのリビング壁面収納
ちょっと面白いのが、飾り棚の奥が収納になっていること。これあは、テレビを壁掛けするにあたって、その背板を手前に出したのですが、(テレビが奥になると見づらくなるので。)その背板に合わせて飾り棚も奥行を浅くしたのですが、その奥がもったいないから収納に、と言うアイデア。
ウォールナットのリビング壁面収納
テレビの下には、リモコンやそのほか細々したものをしまえる引き出し。
ウォールナットのリビング壁面収納
その下は、扉で中には可動棚。
ウォールナットのリビング壁面収納
AV機器収納部は格子扉。
ウォールナットのリビング壁面収納
両横は、背の高いスピーカーが入る予定なので、ここも格子扉、
ウォールナットのリビング壁面収納
扉を開けるとこのような感じ。
ウォールナットのリビング壁面収納
天袋部分はこのような感じ。
ウォールナットを使った壁掛けテレビのある壁面収納
価格:1,130,000(製作費,塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は15,000円から取付施工費は30,000円から

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