オーダー製作例

アメリカンチェリーのデスクと吊戸棚

梅雨のあいだ、雨の合間に

design:Mさん
planning:daisuke imai
producer:hidenori terai
painting:hidenori terai

アメリカンチェリーのデスクと吊戸棚
全体の印象。

「丘の家」の鎌倉のMさんのお宅に再びやってきました。今度はリビングの壁面収納を納品にやってきました。
写真を見ると分かるとおり、とても大きな収納です。幅が2700mmもあります。Mさんのお宅は2世帯住宅でMさんは普段2階にあるリビングで過ごしています。ですのでこの家具も2階まで運び込まないといけません。一番上の扉がついた吊戸棚部分は幅方向に2分割して作ってあるので問題なく階段から搬入できます。
問題があるのは、その下のオープンになった飾り棚の部分です。この部分はオープンなので変に分割して現場で組むような形にすると不細工になってしまいます。板の部材のまま現場に運んで現場で組み立てればすんなり行きますが、取付作業以外の時間を浪費してしまいます。ですので、工場で組み立ててしまって、搬入はバルコニーからと言うことにしました。取付当日はあいにくの雨模様。昼になる頃には上がるかもしれませんと言う天気予報どおりになることを期待して現地へ向かいました。
鎌倉のような小高い土地だとやはり天気は変わりやすいのです。向かう途中に結構大粒の雨が降っていたのが、この土地ではさらさらの霧雨に。まもなく荷揚げをしようと段取りをしているとふと雨が上がりました。
あげるなら今ですね。
そんなに重くない箱に組み上がったので私が一人で下で持ち上げて(一番背が高いからです。)、上で二人が引き上げるようにしました。ロープを使ってしっかり荷揚げした方が良いのかなって事前に考えていたのですが、こうやってあげてみると思っていたよりもすんなりと進みました。取り付けも問題なく進み、このようにきっちり完成。
「まるでうちじゃないみたい。」とMさん。
「でも、こうやって家具ができあがって取り付け終わってあらためて考えてみると、そんなに高い買い物ではないと思えてきます。それは、気軽に買えるものではないから大きな決心が必要ですが、自分の思っている形のものが手に入れられて、さらに作った人が傍にいるのだから市販の家具屋さんで買うよりはずっといいです。」
「自分で素敵だなって思える形をした家具だと、市販の家具でもそんなに安いわけではないですしね。」
イマイ)「そうでなんですよ。オーダー家具は自分好みの形を作ってもらえることも素敵なことなのですが、家具をずっと使っていくための手伝いをずっとしてもらえることなのだと思います。」
既製品の家具だと故障したときになかなか面倒見てもらえないですものね。その代わりに私たちのようなところに修理の依頼が来る。いろいろ眺めてある部分を解体してみないと構造が分からない家具も多くあります。作った人や考えた人が一番その家具の中身を知っているのだから、本当はそういう関わった人が修理や点検などずっと関わってゆくべきだと思うのです。それをすることができるオーダー家具の近さ、作る人と使う人の近さは何よりのメリットなんじゃないかなって思うのです。

アメリカンチェリーのデスクと吊戸棚
ガラガラと動かせる小ぶりなテレビ台。奥に写っている大型テレビが載るわけではなくて、お子さんがゲームをするときに使うテレビが載るのだそうです。この扉の中にはゲーム機がしまわれます。

アメリカンチェリーのデスクと吊戸棚
背面は、配線がゴチャゴチャとするので背板をくりぬいています。

アメリカンチェリーのデスクと吊戸棚
取っ手はチェリーの無垢を削って作りました。

アメリカンチェリーのデスクと吊戸棚
それに合わせて引き出しも前板の上端に無垢材の取っ手をつけています。

アメリカンチェリーのデスクと吊戸棚
この取っ手、最初、実際に作ってみるとあまりバランスが良くなくて華奢になってしまったので、形を検討しながら何度か削りなおして作り上げました。

アメリカンチェリーのデスクと吊戸棚
机の右下の部分はプリンタをしまっておくためのスライドテーブルがあります。スライドテーブルを引き出すとパタンと前板が手前に倒れます。

アメリカンチェリーのデスクと吊戸棚
この四角い板の下にはキャスターがついています。ここにはパソコンの本体を載せるのです。

アメリカンチェリーのデスクと吊戸棚
そしてここはキーボード用のテーブル。かなりの大きさなので作業性は良いですね。

チェリーのデスクと吊戸棚
価格:660,000(製作費,塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は10,000円から取付施工費は30,000円から
ちょっと関わりのありそうな家具たち

オーダー家具のある暮らし