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塗装
当社の塗装仕上げには、基本的に二通りの仕上方法があります。
ウレタン塗装仕上げ
表面にウレタン樹脂塗膜を形成する塗装で、基本的に木の表面を樹脂で覆います。使う木によっては(無垢材などでは)、乾燥状態がよくないとウレタンに閉じ込められた空気によって、木が沿ったりしてウレタンの表面にクラックが入ることがあります。
表面を樹脂で覆うので、傷に強く、水によるシミなどもおきにくいので取り扱いや掃除が楽と言うメリットがあります。
仕上がり感もツヤ有りからオイルと同じくらいのつや消しまで調子を合わせることができ、微妙な色調整も可能ですので他の調度品に合わせた色で仕上げたい場合は最適です。
また、クリアだと透明な樹脂膜になるので、生地の色がそのまま生かせますので木の色そのままが味わえます。
ただ、10年以上長い時間使い込んでいると、部分部分によっては、(天板の角など)塗装が磨耗してきます。
また、熱いものを置くことで少しずつですが白く焼ける現象が出始めます。
この場合は、その部分だけお預かりして一度塗膜剥離をして再塗装することでまた長く使うことができます。
オイル塗装仕上げ
木の内部に含侵して硬化する主原料が植物油でできたオイルです。木の表面にうすい膜しか作らないため木の表情がそのまま味わえます。また、オイル塗装は、家具を使い始めた頃からが家具の表情の始まりで年々メンテナンスをかねてオイルをすり込んでいくことで、どんどんと色に深みが増し、光沢が出てよい表情の家具になって行きます。オイル塗装は、家具を育てる塗装でもあります。
ただ、内部に浸透して硬化し塗膜がほとんどつかないため、水のシミなどがウレタン仕上げに比べてつきやすく、またキズもつきやすい性質があります。ただ、使い込むことでそれらのキズやシミはウレタン仕上げと違って自然とその家具の味わいとなっていきます。
塗装の流れ
素地調整
小さなへこみ傷などは水分を含ませて修復し、糊のはみ出しなどがあれば水拭きをしたあとに全体を濡れふきんでよく掃除し、その後サンドペーパー#180〜#400番を適所に使って木地をとことん磨いていきます。この磨きだけで木地にかなりのツヤが出てきます。
(これを怠ると仕上げの質感が全く変わってしまいます。)
下塗り
オイルを塗布します。1回目は染み込みが早いので手早く塗り上げていきます。使う材にもよりますが、オイルを塗ったら丸一日そのまま寝かせてしまう方法と、表面によぶんに浮いているオイルをすぐに拭き取ってしまう方法があります。色を濃く載せたい場合は前者の方法を、淡い色や木目にだけ色が多く入るように仕上げる場合は後者の方法を採っています。寝かせた場合は翌日に#400で磨きさらに乾拭きをして半日ほど寝かせます。すぐ拭き取る場合は表面がある程度乾燥したら、布でオイルをすり込む様に拭きあげペーパー#240〜#400で全体を磨きこみます。
中塗り
2回目の塗装は、1回目より染み込みが遅いので、薄く延ばすように塗り込み、半渇きの状態で拭き込み、もしくはそのまま寝かせて1回目と同様に拭いて磨きます。
さらにこのまま半日から1日乾燥させて表面のベタツキがきちんと取れたら#400番でもう一度全体を磨きます。
仕上げ塗り
3回目塗ったら乾くのを待たずにすぐに拭き込むようにします。こうして仕上げると表面に均一なツヤが生まれるのです。
*家具の外側は、このように3回塗り込みますが、内側は、2回の塗り込みで終了です。
仕上げ
最後に、オイル用のワックスを塗り込んで半渇きの状態で丹念に拭きこみます。
オイル塗装は、ウレタン塗装のような光沢のある仕上がりではなく、しっとりとした艶のある仕上がりとなります。また、拭き込むごとでその艶が出てきます。(最近は、ワックスを使わないで代わりにオイルを重ねて仕上げる場合が多いです。)