食器棚のオーダー「格子扉のあるクルミの食器棚に会いにゆく」

2019.10.10

2019101000720191010009201910100104年ほど前のことですね、Fさんのクルミの食器棚の納品をさせて頂いたのは。
こういう食器棚を作るのは初めてだったので、そのうち写真を撮りに来たいなって思っていたら4年も経ってしまいました。
今回お母様のテーブルのお話がいろいろ広がって、チェアとテレビボードも一緒にクリ材で作らせて頂くことになった時に、お母さまが使われていたまだとてもきれいなソファ(森のことばシリーズの表情豊かなソファです。)をFさんがもらい受けることになって、「それならぜひ私たちが運びますので写真を撮らせてくださいね。」ということでようやくFさんの食器棚の使っている様子を拝見することができました。
食器棚を置くスペースの上部が窓になってしまっていて、吊戸棚をつけたくても普通の形だと付けられない。思い切って窓を塞いでしまおうとも思ったそうですが、いろいろ工夫してね、最高と通気がうまくできるような吊戸棚を実現したのでした。
今日はとてもお天気が良かったので、良い具合に光が入り込んで、中に置かれたものたちがコロコロと浮かび上がって見えます。
「夜になると真っ暗になるからまた違った表情ですてきなんですよ。それと、この季節なら夕焼けの頃は赤い色が入り込んでまたきれいなの。」とうれしそうにFさん。
「それに全く不具合なく使えていてとてもうれしいんです。」と言って頂けて、こちらの気持ちもホクホクします。
扉がちょっとだけ傾いていたので、「じゃあ、きちんと使えているとのことですので調整だけしますね。」と調整したら、ネジの山が1本馬鹿になってしまっていてがたつきが出てしまっておりました。
あらあら、不具合アリですね。
急きょホームセンターに行きましたら、運よくスガツネの蝶番が販売されていて、無事に交換できてひと安心。
「それほど不便はないので、いつでもいいですよ。年明けだってよいくらい。」とFさん。
でも、いつでもってなるとなかなか都合がつかなかったりするので、そのまま年越しちゃったりしたらあまり良い気分ではありませんので、直せてひと安心。
次回作りたいと考えている家具の相談を戴いたので、かえって宿題として頑張ります。
所沢となると距離は遠いですが気持ちは近いですので、またお伺い致しますね。

テーブルと椅子のオーダー「クリの円卓とチェアとテレビボードをお持ちしました。」

2019.10.10

2019101000220191010003201910100042019101000520191010006今日は気持ちの良い日でしたね。練馬のSさん(Fさんのお母さん)は到着すると心地良い笑顔で迎えてくださって、荷下ろしをしていると間もなくFさんも到着。母娘が揃うとやはりアキコとバアバのように声が大きい。向かいで行なわれている解体工事の音よりも頼もしいくらい元気な声が響き渡ります。
制作を担当したのはカイ君。喜んでもらうことができてカイ君も照れくさそうにうれしそう。

クリの表情はとても美しく、今はまだ明るい色をしておりますがまもなく色が濃くなって導管に深みがよく分かってくると思います。今回初めての納品tのなった新しいかたちのダイニングチェアは、ほどよく可愛らしく、そして美しいかたちになりました。座張りはフジタケさんにお願いして、丸みを帯びた柔らかな印象で整えてもらいました。
座の厚みも薄めに作ったのですが、底つき感がなく、疲れない座り心地で、背の丸みもいつもながら座る人を軽く包んでくれる感じになりました。
椅子で工夫した部分の写真を撮り忘れてしまったのが残念。この加工を施せたからこの美しいかたちにまとまったのに、次回展示室用に製作する時にはそのあたりを皆さんに見て頂けるようにしたいと思っております。
円卓は今回はどうしても丸脚にしたくてね。
そして椅子もバランスを合わせるための面取りは、テーブルとの相性がよく仕上がりました。
テレビボードは私の自邸のものと同じデザインで、部屋の隅に合わせて五角形で制作。木口の丸みと格子の連続した表情は相変わらず美しく仕上がりました。
この格天井と真壁の古い作りのままの空間にはよく合うだろうなと期待していた通りの印象でした。
Sさん、ありがとうございました。
お預かりした椅子は良いかたちになるように考えてみますので、しばらくお待ちくださいね。

さて、Fさんのところへ行きましょう。