ウォールナットを使ったテーラーの什器

2019.12.20

さあ、今日はいよいよ平成さんの現場です。
朝4時30分に起きて支度をしたら工房へ向かいます。
今まで平成さんのお仕事は主に新築住宅や住宅やマンションのリノベーションに関わらせて頂いていたので、今回のような新築マンションは初めてです。
ということで大変久しぶりに朝礼に参加しなくては。
ヘルメットかぶって、ラジオ体操して、職長さんが作業内容を発表して、最後に「今日も一日安全作業で頑張ろう。」「オォ」というやつです。
父の時代のころには、まだインターネットで家具を知ってもらえる時代ではなかったので、よく集合住宅の現場に出入りしていました。
あの頃のマンションの現場ってなんかピリピリしていて苦手でしたね。
それに携帯電話も普及してないから、みんな大声で怒鳴るように仲間の名前を呼びあっていて、監督さんはトランシーバーだったっけ。
なかなか家具を作っているんだっている実感はなくて、ひたすら各住戸にシンプルな戸棚をつけていくだけの作業に先が見えないような気持ちを抱いていたっけ。
その頃に現場に比べると平成さんの集合住宅の現場はとても気持ちが良い、とあらためて気づかされました。
私たちのような一家具屋は現場には数日間しか出入りしないのですが、そのためにきちんと段取りしてくれて家具の保管場所を設けてくれたり、納まりと丁寧に記してくれたり、当たり前なのかもしれませんが、とても仕事がしやすい環境を作ってくれると言うのはとてもうれしい。
今でこそ業務内容が改善されている企業は多いと思いますが、それでもつっけんどんな現場も時折あったりします。
でも現場がきれいで、監督さんが気持ちが良い人だと現場全体が気持ち良い。
良いものを作ろうっていう空気になっている。
それが良いのです。
今日と明日と月曜日とで、大きな什器を2台設置する予定です。マンションの1階がお店になっていて、そこのショーケースとなるような家具を作らせて頂いているのです。
これが終われば、年内はあと1件設置工事があるだけかな。
頑張ります。

木工教室とは

2019.12.20

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今回のクレミルでは、木の板に焼ペンで絵を描き、突板のサンプル材を葉っぱの形に切り抜いて貼り、クリスマスカードを作るというワークショップもしていました。急にイマイダイスケが2日目に思いついたので、一部の方々にしか声をかけられなかったのですが、みなさん「こういうの楽しい!」とご家族ですてきなカードを作られていました。こういうワークショップもよいですね。

オーダー家具屋(最近はキッチン屋さんとも呼ばれますが。)の私達が木工教室をする理由は、はじめは、家具・キッチンづくりでどうしても出てしまう端材がもったいないな、何かに生かせないかな、ということだったのですが、
最近は、ここで私達が作ってますよということを伝えたい。また、「ものづくりは楽しいよ。でも理想の形にしようとすると時間も技術も必要。だからプロの人がいるんだよ。お仕事として成り立っているんだよ。」と確認できる場所になればよいなと思っているからです。
最近では、DIYの考えが広まったきて、ホームセンターで木工のレッスンを受けられる場所があったり、イベントなどでワークショップを開催する場所には必ず木工があったりします。木工が身近にあることはとてもよいなと思っています。
ところが先日、お客様から「イマイさんのところは皆さん1日かけてしっかりしたものを作られているので、本気じゃないと参加しづらいですよね。」というご意見をいただきました。
そうか、わかりやすいようにと思って皆様の制作したものを掲載していましたが、「これは気軽には参加しづらいな。」という印象を与えて、ハードルを上げてしまっていたのですね・・・。
私達としては、1年使ってきた皆さんの周りの木のものをまた来年も心地よく使えるように整えよう、というくらいの気軽な気持ちで参加してもらいたいのです。
「まな板が黒くなってきちゃったから、ちょっと削ってもらいたくて。」
「木のお皿がざらざらしてきちゃったから、磨いてオイル塗りたくて。」
「iPhoneスタンドのサイズが変わっちゃったから、大きくできるのかしら?」など、気軽に相談しに来てもらいたいです。
「家では普段やりづらいけど、ここに持ってくればちょっと気になっていることが直って、また暮らしで活用できるものになる。」というそういう時間にもしたいのです。
でも言われないと分からないし、伝わりませんよね。
次回からは毎回きちんと伝えていくことにしますので、まな板もって来てくださいね。(笑)
ということで、みなさん構えずにお気軽に遊びに来てください。