日記「自由な手たち」

20200211001

オーダーキッチンの価格

2020021100220200211003
見にいらしてくださる皆さんに聞かれること。

【キッチンはいくらくらいするの?】
キッチンが、水栓器具とIHヒーターを別として、制作費と塗装費で1,142,000円となりました。表面材はホワイトオーク無垢材で、ワークトップはオリーブグリーンという名前の厚み25ミリの御影石です。
バックカウンターが、カウンターと表面材にホワイトオーク無垢材を使って、589,000円となりました。
もし、キッチンを考える時は参考にして頂ければ幸いです。

【バックカウンターの両横の白いフレームは何?】
最初にこのイベントのレイアウトの提案を頂いた時に、部屋のように見せられたら良いよね、という意見を頂いて、急きょ冷蔵庫置き場と壁を作りました。
なんとなく、部屋のスケール感を感じて頂けるとうれしいのですが、ちびっ子はここが楽しいようで、グルグル走り回るのです。

それと、会場には今までお客様とプランを考える時に書いたスケッチ集も置いてあります。
もしよろしければご覧になってくださいね。

IMG_9787

マンションの住まいを手放す:家具屋の家づくり

IMG_9786
以前家具を作らせていただいて今回の湘南T-SITEのイベントを見に来てくださったお客様から、「イマイさんもお家づくりで色々あったんですね。ブログで拝見しまして。」と声をかけていただきました。もう納め終わったらその家具屋のページを見なくなるのではないかと思っていたので、そう言っていただけてとてもうれしかったです。
お話を続けますね。

17年過ごしたマンション。
結婚して暮らし始めてハルもチイも生まれて、温かいご近所さんに恵まれて今まで育った場所です。「売る」というと寂しい気がしますが、次の人にまた活用してもらえるならうれしいなという気持ちと、家のプランが固まるたびに大事な資金源だからなるべく高値で売れて欲しいなという欲が出てきていました。(笑)
このマンション、入居した時には田んぼの中にポツンと一棟だけ建っていただけだったのに、いつのまにか新しいマンションに囲まれる場所になっていました。
マンションを売るタイミングは築15年未満の大規模修繕の前が一番高値で売れるという定説があるようで、やはりその年の前後にはママ友達のお家がマンションを出て家を建てたりしていたのでした。
でも私たちは、そのタイミングでは、「引っ越す、家を建てる。」なんて気持ちは全く起きなかったので仕方ないですね。

そのようなわけで15年が過ぎて17年が経つ頃急に思い立ったように家を作りたいという気持ちがむくむくとわいてきてしまいましたので、購入しようと考えていた土地を管理されていた不動産屋さんに、土地の購入と合わせて売却についても相談させて頂いたのでした。
不動産会社によって持っている情報が異なるのではないかとも思いましたが、今はルールか変わり、ある期間を超えると情報が開示され金額に大きな差が出ないようになっているようでしたし、今までとても親身に相談に乗ってくださった関係もありましたので、そのまま担当のSさんに売却の相談もさせて頂くことにしたのでした。

こうして順調に進めば、土地を購入したのが春、その間に家を建てて2月末で引っ越し、次の春には新しい場所から新学期!という計画だったのですね、当初は。
でも予定通りにはいきませんでした。今まで私たちにキッチンや家具を新しいお家に作らせていただいたお客様のいろいろ苦労されたお話は伺っていたのですが、やはり私たちも同じでした。
先日の記事にも書きましたが、土地の売買手続きは2018年6月でした。
それ以前の3月頃からマンションの販売についての告知を始めてもらっていました。ただ、何せお引き渡しは翌年の2月。中古のマンションを探している方はリノベーション目的の方が多いので、引き渡せるのが2月からでは、買い手がつくのは難しいかもしれないが早めに動いていきましょうということでした。
我が家の物件の売りは、「72戸の小規模マンション・二基のエレベーター・小学校中学校が徒歩10分圏内・築17年で大規模修繕済み・100%の立体駐車場完備、3LDK81㎡」だそうです。
3月の春休み、5月のGWにチラシを出してくださったりしましたが閲覧件数はあったようですが反応はありませんでした。
そのうちに内見のお申し込みがありました。
うれしいですね。どんな人が来るのだろとワクワクしながら掃除をしました。
当日、赤ちゃんを連れた若いご夫婦がいらっしゃいました。
家の中を見ていただきながらお話をしていると、ご実家がこの近くのようで、今は離れた場所で暮らしているが、こどもが生まれたので自分が育った地域で育てていきたいと考えたのだそうです。
小学校も中学校も我が家の娘たちと同じ出身だそうで、
「今でも海老名のなかではこの辺りはおとなしい感じというか目立たない雰囲気でしょうか?」
「そうですよ。ららぽーとができて車の交通量は増えましたが、まだまだのどかでいいですよ。」とお話ししました。
「そうですか。」とほっとされた様子でした。
そう思う人がいてまた同じ地域でこどもを育てていきたいなんてここはいい場所なのだな。また、そう感じる人に我が家を見にきてもらえるなんて、うれしいなと感じました。その方は結局成約にはなりませんでした。
次の内見は、不動産業者の方でした。面白かったのが、
私「ダイニングテーブルを置いていたので椅子の下の床がちょっと傷ついてますけど。」
業者さん「いいですね。家族の歴史が刻まれてるのですね。」
私「和室の壁は子供が小さい頃落書きしちゃって落ちなくてしみついてますけど。」
業者さん「いい思い出じゃないですか。」
何を言っても一切マイナスな言葉では返してこない。お仕事なのでしょうけど素晴らしい。
その方が、マンションを購入した時よりも190万円下がった金額で買い取ってくださることになりました。
新しい家の完成予定が来年の2月なので、まだ半年以上の時間があるのにあっさりと決めてしまったように思えますが、目の前で建設中のマンションの階数がどんどん高くなりそうなので、そういう姿が見えてくるとさらにここを希望される方が少なくなるのではないかなあと思えてしまって。
17年あの場所で暮らせて190万円マイナスになるだけなら、よい買い物だったのかなと思います。購入した時は売るときのことなんてかけらも考えなかったのですが。
そして、年が明け2月末にマンションを出ました。
なぜか米びつだけをキッチンの流しの下に置きっぱなしにしてしまったので翌日取りに行くと、もう業者さんが入って作業をしていました。
「ああ、もう自分たちの家ではないんだ。」
昨晩、ここを出る時に、家の中に物がないとなんて音が響くのだろう、あれほど詰まっていた気持ちももうここに亡くなってしまうのだなあ、米びつを眺めながら急に切なくなってしまったのでした。

その後も、娘たちの学校も近いので近くを通る度につい目が行ってしまうのですが、それは娘たちも同じらしく、
「ベランダに洗濯物干してあったよ!」
「夜灯りついてた!」
と報告してくれたりして。
もう別の方が住まわれているので当たり前の暮らしの様子なのですが(笑)。住んでいる方ごめんなさいね、気分良くないですよね。もうさすがに今は何も言わなくなりましたのでご心配なく。
そして、この後2か月半の実家からの区域外通学生活という未知の生活が始まったのでした。