Hさんのダイニングテーブルとカウンター:スタッフ ワタナベ君の制作日記

2020.04.04

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今回は、タモ材を使ったダイニングテーブルとダイニングカウンターを作らせて頂きました。
テーブルもカウンターもサイズが大きくて、特にダイニングカウンターの甲板は3メートル超えていたので、注意が必要でした。
今回はご新居が完成してから設置するということもあり、右壁から左壁いっぱいのサイズで作るのですが、無垢材なので、少なからず出てくる反りを抑えながら祖音スペースに最小限の隙間で逃がして天板を納めるところはやはり気を使いました。
また、こういうデザインの家具の場合、「インセット」に見せる方法を社長は良く採用しています。
家具としての板のラインがきちんと見せて、そのラインの中に扉や引き出しを作る形です。
反対に「アウトセット」という方法もあり、それは板のラインの上に扉や引き出しの正面の板で覆うので、家具本体のラインはあまり表に出てこない見せかたです。
アウトセットはモダンに見せて、インセットは味わいのある家具らしい見せかただということで、私たちの家具ではよく用いる仕上げ方法です。

また、それとは別に中央部のファイルケースなどが入って普段見えなくなってしまう棚の表面も木目が通るように気を付けて木取りをしています。
やはりこのほうがきれいです。

テーブルは脚元をすこし細くするデザインで、今回はタモの太い角材を使って作っています。
ナラやタモの太い角材は手に入れやすいのですが、チェリーやブラックウォールナットなどほかの樹種になると厚い板をめったに使わないので接いで太い脚を作ることが多いのです。
その分、角材が手に入ると加工がしやすくて助かります。
テーブルの天板も2メートルという、通常作るダイニングテーブルより大きいので、脚と幕板の接合には気を使いながら丈夫な作りになるよう心掛けました。

Hさんの家に設置に伺った際には、「わあ、思っていたよりも大きいのですね。大きくて塗装するのが大変そうだな。」とおっしゃられていました。
たしかに普段オイル塗装をしなれていないと、結構な体力を使います。頑張ってきれいに仕上げて頂けたらうれしいなと思っておりましたが、社長が撮った写真を見てひと安心しました。