日記「自由な手たち」

20200712001

タモ板目の表情が良いアイランドキッチン

20200712002
20200712003
こういう大きな柄の突板を使うと、とても色や表情の豊かな仕上がりになりますね。
細かいメンテナンス作業をするために日暮里のFさんのところにお伺いしました。
このあたりは、どこか懐かしい町並みで、祖父母の住んでいた文京区あたりを思い起こさせるのです。
Fさんのご新居は築年数の古い小さなエレベーターのある集合住宅で、そこをFさんらしい古く良いものを取り入れて暮らしているすてきな空間でした。
そこに食洗機の調整に伺ったのですが、床にはいつくばって作業をしていると、どことなく祖父母の家のような香りが漂ってきました。
具体的に言うと、祖父母の家は大きなお仏壇があって毎日お線香を欠かしていなかったので、お線香に匂いと、祖父が吸う煙草のにおいと、祖母が漬けるぬか漬けの匂いがほどよく混ざり合って、特にあのお香の香りがするとふっと懐かしい、祖父母の家の丸いちゃぶ台が思い起こされるのです。
当然Fさんのうちには煙草もないし、お香も焚いていらっしゃらなかった。
なんだろう。
町の空気かな。この集合住宅のエントランスで準備をしている時もご年配の方々と若い方々が入り混じって和やかに往来を行きかっていました。
怪しまれないように、「こんにちは。」と通りがかる人にお声掛けすると、皆さん快く挨拶してくれて。
町の空気が和んでいるのですね。