みんなすてきにやっている

2020.10.30

コバヤシ君がこの工房を出たのが昨年の春ですから、もう1年半は経つのですね。
「いろいろなものを作れる人間になりたいんです。」って入社して間もない頃に言っていました。
うちに来る前は電気溶接(だったかな)の仕事をしていて、うちに来たのも「フリーハンドイマイの形が、というよりはまずは家具が作りたくて。」という感じでやってきてくれたのでした。(うれしいような、うれしいような‥)
彼は何というかニュータイプな感じ(アムロみたいな感じです)で、自分のセンスで持って間違いなく進んでいくので仕事が早いのでした。
「彼はいいですよ。」と当時ここで主任をしていたムラカミ君(彼も独立しちゃったね)がそう言っていましたが、なるほど、こうして外からの彼を見ているとよりよく分かります。

このところ、皆さんのご相談に「はい、良いですよ。」と気軽にお返事してしまっていたら、この時期に作らなければいけないものが集中してしまいまして、慌てふためいておりまして、この工房出身で独立して頑張っているみんなやお世話になっている方々に声掛けして、どうにか皆さんの仕事が順調に進むようにやりくりしていて、コバヤシ君にも今回このベンチの制作を手伝ってもらったのでした。

久しぶりに会うとより頼もしい印象。
今は木工と大工を合わせていろいろなことに対応できるようなスタイルで仕事をしているのだそうで、もうしばらくしたら自分の工房も持てる予定ということで、私たちも楽しみなのです。

そして、このベンチ、ちょっと変わった依頼です。
私たちがいつもルーター作業をする時に敷いている合板を見て、「ああ、これいいですねぇ。」と言ってくださったマイズミさん。
(以前、ここにいらしてくださった蔦谷さん以来、これが良いと聞いたのは2度目です。いまだに自分にはその良さが見いだせないところが凡人なのでしょう・・。)
その合板とチェリーの板目材を使って作ったベンチです。
お待たせしました。もうすぐ納品です。