こんにちは、Kさん

2021.08.29

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「お世話になっております。
お陰様でこの盆休みにようやくブラインドが付き、引っ越しの荷物も片付いてきました。
キッチン・ソファはすごく使い勝手が良く、家族皆で大満足しております!
ありがとうございました。
今、ダイニングテーブルとテレビ台を探しているのですが、なかなかシンプルで気に入ったものがなくてご相談に載って頂けますでしょうか。」
と、Kさんからうれしいお便りをいただきまして、お邪魔してまいりました。

残暑が厳しい毎日ですが、Kさんのリビングは涼し気でとても心地よさそうに暮らしている様子が分かりました。
キッチンのすぐ隣が子供部屋でお兄ちゃんが何やら楽しそうな様子が見えました。その部屋とロフトのようになった和室を挟んだ小部屋ももう一つの子供部屋で、この高い天井のリビングを中心にぐるぐる暮らしが回るのですね。不思議な回遊感覚が楽しそう。

Kさん、お二人とも設計士さんですので、その中心となるテーブルとテレビ台の図面をさっそく見せてくださいました。
シンプルに見せたいということで、無駄のないすっきりした形を見せてくださいました。
たしかにここにはこういう形がピタッとはまりそうですよね、さっそく考えさせて頂きます。
良い形になるように頑張ります。

それでは、またご連絡させて頂きますね。

かたちつくる

2021.08.27

Hさんのキッチンにシンクをはめ込んだアイランドカウンターを作らせて頂いております。
壁付けのコンロ側は予算の関係で工務店さんが担当してくださることに。
そのカウンターの側面と背面はタモ板目の無垢材がぐるっと見えてくる意匠なので、今回うまく木取りができて、長い板で木目がつながっていくように木取りすることができました。
ただ、どうしても小さな木口割れが残ってしまうので、お話をつないでくださったオノデザインさんに確認して、反り止めを兼ねて端嵌めを入れることに。
材の動きは掛け木の大きさを考えて、いつもとは違うアリ加工で作業を進めることに。
適材適所という言葉は材を用いる時だけではなく、良い納め方を探りながら作ってゆくことでもあります。
ノガミ君とヒロセ君があれこれ頭を悩ませながらかたちつくられていきます。

床を拭く

2021.08.27

私は決して掃除が大好きというわけではないのですが、アキコに言わせると「よく掃除をするほう」なのだそうです。
この家に越してきてからは以前の住まいよりも強く思うのが、床の足触りなのですね。
以前の住まいはマンションで、床材はウレタン塗装仕上げのフローリングでした。
ふだんは裸足で過ごしていることが多いので、ウレタン塗装の床だとペタペタという感触になるのです。
(揚げ物なんかしちゃうと、ペッタンペッタンって感じです。)
そんな床でしたが、時々床を拭き掃除すると、さらっとした感触がとても気持ちよかったものです。

この上郷の家では床にアカマツを使ってオイルを塗って仕上げているので、特にその感触が心地よいのです。
そのような心地ですから普段サラッとした感じでいられるので、何かを踏むと結構気になっちゃうのですね。
例えば、米びつから落っこちた米粒、玄関から舞い上がった細かい砂、ポテトチップスのかけら(これは私の仕業です)、そして髪の毛。
我が家は娘二人なので女子3人なわけですが、もうそこらに髪の毛ちらほら落ちてしまって、仕方ないのでしょうけれど気になっちゃうんですね。
なんか気持ちわるい・・。
それで、家に居る時はもう朝ご飯食べてすぐに掃除機かけちゃって、気になったら汗ボタボタ垂らしながら床も拭いちゃう。(もちろん汗も拭きます)
そうしているうちに気分もすっきりしてくるわけで、掃除をすることで自分の気持ちも整理しているのだなあと思えるのですが、娘たちは神妙な顔つきで、「またお父さん掃除しているなあ。」って感じで見ているのです。

ちなみに床は自分で雑巾絞って拭くことがやはり気持ち良いです。
自動で拭き掃除してくれる便利な道具も最近出ているようですが、私もアキコもそれは苦手で、食器も床も自分たちで洗うことが、自分たちが暮らしていることを実感できるようで好きなんです。
先日も床を拭いていたら、むかし自分で作った家具をよいしょと動かしたら裏がこっそりカビていたりして、床と一緒に拭いてあげたり、遠い昔の米粒がひっそり隙間から現れたり、油が跳ねた後がうっすら黒くなっていて顔の模様のようになっていたり、真鍮のレールが黒ずんでいてホコリがついているのが分かりにくくなっていてそれでとの動きが重かったことが分かったり・・。

だから、お休みの日に掃除してひと風呂浴びてお酒飲んでご飯食べてという一連の作業は周りから見ると地味で大変に見えるのかもしれませんが、自分にとっては気持ちをきれいにする流れだったりします。

むかし、誰かの小説でこういう話を読んだことがありました。
「とある大学生の青年が、自主学習の最中にふと部屋の窓から向こうに同級生の女性が住んでいることが分かったら、その女性の暮らしを眺めることが日課になってしまったのです。
それは覗きですから良くない行為なのですが、その日課にどうにも抗えなくしまった青年は、約1ヶ月間、学校にも行かず、身なりも整えず、風呂にも入らず、食事と睡眠の時以外はその望遠鏡越しに見える彼女の姿しか追うことができなくなってしまったのだそうです。
しかしふとある日何のきっかけか忘れましたが、眺める行為に全く興味が無くなり、きれいに身なりと部屋を整えて、普通の暮らしに戻っていく」というお話でした。

この時に思ったのは、人ってどうにでも変われるのだなあとあらためて思ったものでした。
私にも時々あります。
床にごみが落ちていても、洗い物がどっさりたまっていても、靴が乱雑に脱ぎ散らかされていても、まあいいやって思ってごろごろと映画を見続けていたりすることが。
気にしないと気にならなくなっちゃうんですよね。
さっきまで気になっていた髪の毛なんてどうでもよくなっちゃう。
怖いなあとも思うし、すごいなあとも思う。
この「気にならなくなっちゃう。」さまに陥らないように気を付けないといけないなあ。

でもそうならないのはなんでなんだろうって考えると、やっぱり自分が一人じゃないからなんだろうなあと思うのです。
自分ができるはずなのにそれをやらないと、自分に関わっている人たちが代わりにやらなくちゃいけない。
それって、淋しいのですね。
自分がその時に動いていれば、相手にはもっとゆとりが生まれて、お互いが一緒に過ごす時間が増えるのですから、それをしないでおくことは淋しいことです。

そういうふうに相手や周りを思う気持ちがあることできっと自分の気持ちもきれいになっていくのかなあと、日曜日の午後に床を拭きながら思うのでした。

鍋を磨く

2021.08.27

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クックダインさんで購入した小ぶりな鉄鍋。
いつ手に入れたっけな、5、6年くらい前かな。
主にアキコがお弁当用の焼き料理(お肉焼いたり、卵焼いたり)に使うことが多いのですが、洗いかたが良くないのか、3年くらいするとびっしり炭化した油などでコーティングされちゃうのです。
でもね、ただの鉄ですからガシガシ磨きます。
前回もね3年くらい経った頃にやったかしら。
ナイロンタワシでいくら磨いても固着した黒ずみは取れなかったので、今回は手元にスクレイパーがあったので、それでひたすら削っていってそのあとにナイロンタワシで滑らかにして、乾燥。
(良いか悪いか分かりませんが、)火にかけて乾燥。
あっという間に酸化してサビサビ。
その上から、やはり手元にあったオリーブ油をべたべた塗り込んで焼き付けたら完成。
このお手入れと同じなのですね。
表面に特殊な加工のないただの鉄の板ですから、こうして使えばずっと使ってゆけます。

そう、今日は朝だけ出社して、そのあとはちょっとお休みを頂いておりました。
とても良いお付き合いをさせて頂いている寒川のお寺さんからメダカを分けて頂いたのです。
念願の新しい家族。
本当はアイを家に連れてゆけたら良かったのですが、ハルもチィも猫好きなのにアレルギーであっという間にかゆくなってしまうもので・・。
ヤモリやらダンゴムシやらカナヘビやらコガネムシやらバッタたちは庭のそこかしこに居るのですが、すごく自由なので一緒に暮らしている、というよりはそのまま一緒に生きているという感じでして。
(でも、毎晩やってくるヤモリは家族のように見えますが)
祖母の火鉢を引っ張り出してきて、住処の支度をすること2週間、ようやくお迎えです。
分けて頂いた5匹のめだかを助手席でアキコが大事そうに運んでいる時に、私たちの暮らしって、車で20分くらいの距離で完結しているのだなあと思うのでした。
もちろん、いろいろなところでいろいろな発見をすることもうれしいことだし大切なことなのですが、基本はこの距離で生きているのだなあ。
自宅から工房まで出掛けて、暮らしていくために仕事を頑張ったあとは体を休めるために家で休息する。
その中で新しい家族を迎えたり、床を磨いたり、鍋を磨いたり、お風呂上りにお酒を飲んだり、ささやかな毎日だけで十分すばらしいと思えるのです。

おはよう

2021.08.26

おはよう、あさがえりネコ。

午前10時の森ビーム

2021.08.26

夏はショールームが熱い。
熱いって書いちゃうくらい暑いです。

もともとプレファブの倉庫ですから、ガルバリウム越しの日差しが強いので、この工房建築時からお世話になっている電気屋さんに言わせれば、「イマイさん、もう1台カセットエアコン入れないと夏は蒸し風呂になっちゃうよ。」と言われるくらいです。
そういう場所ですから、夏場は7時前には工房に来て、まずはカーテンやらブラインドを閉めるのが私の日課なのです。アイもおなかが減ったとうるさいので。

外気を遮るのにはもう一つ理由があったりします。
この工房、もともと草木が茫々に生い茂った古屋敷があったところを父が見つけて工房にしたのですが、当時はまだまわりは大変長閑な畑ばかりなのでした。

LPACKの小田桐さんが、「あの倉庫の臙脂色と空色の倉庫がすごくすてきですね。」と言っていた森さんの畑が隣にあるのですが、その倉庫(3年前の台風で屋根の一部が飛んで行ってしまって今は色が少し変わってしまったのですが)の奥に大きなビニルハウスがあるのです。
そのビニルハウスの屋根の角度が絶妙で、よく打ち合わせを開始することの多い午前10時になると夏の日差しをうまい具合に反射させて、ショールームの窓を貫いて私たちの視力を奪うのです。笑
森さんのビニルハウスのほうがずっと昔からあったので、そのあたりを踏まえて工房を建てたら大丈夫だったのでしょうけれど、そんなことが分かることはなく、ここで過ごしてみてハッと気づいたのでした。

もうちらっと眼に入っただけでも2,3分は目がくらんでしまうくらいの眩しさでして、キッチン越しに窓から長閑な景色を眺めてもらおうと思ってレイアウトしたキッチンやらテーブルなのですが、それを見ているお客様の視線をグッと貫くわけです。
ですので、ブラインドをお昼前くらいまでは閉めておくものですから、夏場の午前中はショールームが熱いだけではなく、いろいろ遮るので暗いのです。

お昼を過ぎると森ビームもどこかに行ってしまうので、少しは良い状況になるのですが、朝よりも熱気がこもってモワリとしてしまうのがちょっとネックです。
曇りの日が一番最適かしら。

日刊Sumaiに記事が掲載されています。

2021.08.24

今回13回目の記事掲載、イマイダイスケのライター活動、今回のテーマはアイランドカウンターについてです。
私達のにアイランドカウンターのご相談がある場合で多い例は、建売を購入されてキッチンが壁付けの形の場合や、リノベーションで配管の位置があまり動かせず壁付けになるのでその後ろ側にアイランドカウンター作って目隠しも兼ねて収納を増やしたい、ダイニングテーブルの手前に配膳スペースを設けたい、作業スペースを作りたい、という目的の方が多いです。そして、そのカウンターを作る場合に固定した方がいいのか?そうではないのか?というところを書かせていただきました。興味のある方は是非読んでみてくださいね。

日刊Sumai→暮らし→インテリア・雑貨→ 「アイランドカウンターをつくるなら、固定式がいい理由。耐久性や安全性で有利に」

私達の制作例を見直してみましたら、アイランドカウンターが「食器棚」、「テーブル」に混在しておりました。ご依頼いただいた方々の目的ごとに分けたつもりでしたが、見づらい部分があったかと思います。Instagramのストーリー→ハイライトで、またPintarestでまとめたページを作っていきますのでそちらをご参照ください。

スケッチと制作例集を展示中です。

2021.08.21

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湘南T-SITE「湘南移住フェア」が開催中です。私達も参加させていただいています。
2号館の建築デザインコーナーの真ん中の一部に木製雑貨とキッチンカタログと家具・キッチンのスケッチ集2冊と製作例写真集1冊(紺色の冊子です2枚目の写真を参考にしてください。)合計3冊を展示していただいてます。
自由に閲覧できるようになっておりますので、この機会にぜひ手に取ってご覧くださいね。
そして、キッチンカタログ(No.1のみですが)は各自一部ずつお持ち帰りいただいてよいようになっておりますので、「カタログ請求するほどではないけど、ちょっと気になるな。」という方にはよい機会だと思います。(3枚目の写真をご参照ください。本屋さんですのでお間違いのないようにお願いいたします。)
展示は9月16日まで開催中ですので、無理のない範囲でお出かけくださいね。よろしくお願い致します。

ナラとステンレスの食器棚

2021.08.17

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Yさんからお久しぶりにご連絡を頂いてお手入れの方法などを説明してまいりました。
3月に食器棚を取り付けてから、もうすぐで半年が経ちますね。吊戸棚の下にはkotiさんがタイルを張ってくださって、とても良い印象で、打ち合わせの最初に見せてくれたどこかの国のキッチンの写真のイメージに近づいてきていましたね。
「やっぱり最初は、オーダーだとできあがりの形があらかじめ見えないということもあって不安があったのですが、とてもイメージ通りで大変心地良く使えています。そこでね、イマイさん、だんだん気持ちが大きくなってきてしまってね・・。」
と言って奥様が指さしたのがキッチンの扉。
なるほど、そうですね。
打ち合わせにお伺いした時にそういうお話が出ていたのです。
キッチン越しに食器棚を見るお部屋のレイアウトならばキッチンのリビング側から見える部分だけでも食器棚と揃えると、印象が整うので良いですよ、と。
今までもそういう印象で作ってきた方々がいらっしゃったので、空間が見違えるようになることは分かっていましたし、Yさんもそれはイメージできていたのですが、無垢材で作るとなるとけっこうコストが高くなってしまいそうで、それでまずは生活に必要な食器棚だけ先に作りましょう、ということになったのでした。

【食器棚とリビング側の収納の印象を合わせた制作例】(いつもながらタイトルだけだと何だかよく分からないですね)
「学び家」浦和Sさん
https://www.freehandimai.com/?page_id=26674

「ロックなあなた」横浜Nさん
https://www.freehandimai.com/?page_id=17209

「おとうさん」茅ケ崎Wさん
https://www.freehandimai.com/?page_id=12159

「おばさま」町田Iさん
https://www.freehandimai.com/?page_id=7449

「整えて」大倉山Tさん
https://www.freehandimai.com/?page_id=5479

それで今回お話を伺うと、ただナラ材で作るだけではなくYさんの大きな好みを取り入れようということに。
あの時一緒に作っていたらこの印象は想像できていなかったでしょうから、こうして食器棚を先に作って少し暮らしが始めることで生まれたイメージですから、こういうお話の進め方がやはり正解だったのですね。
最初にまとめて作るほうが印象が整うとばかり思っていた私はとても大切なことにあらためて気づかされました。
良い扉になるようにちょっと考えてみます。
またご連絡しますね。

Kさんの「ホームオフィス」という名の家具:スタッフ ヒロセ君の制作日記

2021.08.17

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今回担当させて頂いた家具は普段製作させて頂いている家具とは全く違う形のものでした。

1つの部屋の中に2階建の空間を作り、下の階はベッドスペース、階段を登り、上の階には大きな天板の付いたワークスペースになるというかなり大型の家具です。

壁面や天板、地板はシナ合板、それ以外はタモの無垢材を使用しています。

普段からの事ですが、まず製作する図面を渡されたら、図面から読み取れる事を解読していきます。
各部の納まり方、寸法が成立しているかどうか等を確認しながら完成した形状のイメージを頭の中で膨らませていきます。
ある程度イメージが膨らんだらようやく打ち合わせです。
打ち合わせでは細かなところや、組み方、搬入するために分割しなければならないので、どこで分割するかなどを打ち合わせていきます。

そして使う材料の本数や突板の枚数を出し製作を進めていく訳なのですが、今回の家具では20枚以上もの無垢材を使用しました。

板は反りやねじれがあるため、手押し鉋と自動鉋と言う機械を使い、ねじれや反りのない材料に1パーツづつ加工していくのですが、数えてみるとその数は120を超える数でした。

製材した全てのパーツは、剥いで柱にしたり、ほぞ加工したり、穴あけをしたりと色々な加工をするのですが、数があるので大変苦労した点になりました。

そして出来上がった物がちゃんと組み立てられるのか工場で仮組みをするのですが、きちんと組めて安心すると同時にその大きさと重さに、搬入設置できるのかとても不安にもなりました…。

設置当日は台風の影響で天候がすごく不安定な状況ではありましたが、お客様宅に到着した頃には雨も上がり、無事搬入することができました。
設置前に社長から聞いていた古い集合住宅の1階という設置場所なので、床の不陸がきっと出ているだろうから水平をとることが結構難しく時間が掛かるだろうと思っていたのですが、その相性も非常に良く、スムーズに作業が進められ無事納品する事ができました。

今回のような形はなかなか作る機会が無いとは思いますが、とても良い経験になりました。
これから先、Kさんが壁にテレビを付けて、ベッドを置いて、パソコンも置かれてワークスペースとして使用されていくこの家具の姿がどのようになるのかがとても興味深いところです。
Kさんありがとうございました。

ホームオフィス

2021.08.09

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今日は大変荒れたお天気でしたね。
私たち家族の中では「社家マジック」というものがあって、社家駅(正確には東名高速の高架下)をくぐり抜けると、北と南でお天気が大きく変わるって思っております。
朝出がけの時は空は結構明るく陽射しも差していたのですが、高価下をくぐったとたんにぽつりぽつりと雨粒がやってきて、会社に着く頃は激しい土砂降り。
おかげさまで朝から自転車ごときれいさっぱりになったわけですが、このお天気だと今日の納品が心配だったのでした。
今回制作を担当したヒロセ君も昨晩「大丈夫でしょうか。」と連絡をくれたほど心配していて、お忙しいKさんのスケジュールを変えさせて頂くわけにもいかないので、もしもの場合は午後には雨が上がるようでしたからそれまで車内で待機するという形で都内まで出掛けてもらったのでした。
何しろこの大きな形で、さらにKさんのお住まいは古い集合住宅の1階ということで、部材の搬入はすべて外から回り込んでになるため、設置よりも搬入が一番の心配だったのです。
でも、どうにか小雨のタイミングを見計らって無事に搬入もできたようで、そのあとは工房で組んだように組み上げていって無事上棟。
リビングにもう一つの小屋ができた感じです。
下がベッドルームで、上がワークスペースになるという不思議な形が完成したのでした。

家具スケッチと製作例集を展示中です。

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今日は、湘南T-SITEで開催中の「湘南移住フェア」の展示を観に行きました。私達も参加させていただいているのです。
展示の様子の写真撮影はNGということでしたので掲載できないのですが、2号館の建築デザインコーナーの真ん中の一部に木製雑貨とキッチンカタログと家具・キッチンのスケッチ集2冊と製作例写真集1冊(紺色の冊子です2枚目の写真を参考にしてください。)合計3冊を展示していただいてます。
自由に閲覧できるようになっておりますので、この機会にぜひ手に取ってご覧くださいね。
そして、キッチンカタログ(No.1のみですが)は各自一部ずつお持ち帰りいただいてよいようになっておりますので、「キッチンカタログに興味あるけど、注文しないかもしれないから、名前と住所知らせるの嫌だな。」という方にはよい機会だと思いますよ。(3枚目の写真をご参照ください。本屋さんですのでお間違いのないようにお願いいたします。)
今回の展示内容を決めたきっかけは、前回「湘南料理道具市」にキッチンを展示した時にお客様とT-SITEの方から頂いたご意見からなのです。このスケッチ集の展示を「これいいですよね~。」と熱心に見ていただけたのです。ひとつひとつお客様の形を考えて作っていますということが伝わりやすかったのかなと思います。大勢の方にいい反応があるものは難しくてよくわかりませんので、いただいた言葉ひとつひとつに応えていくのが自分たちらしいのではないかと思っています。よく考えてみたら、オーダーキッチン・オーダー家具を作る私たちの仕事のスタイルを表しているのだなと気づきました。
展示は9月16日まで開催中ですので、無理のない範囲でお出かけください。よろしくお願い致します。

夏季休業期間のお知らせ

2021.08.08

来週はお盆休みなのですね。お出かけなどの予定も立てられないのでピンと来ていませんでしたが…。
お知らせが間近になってしまいましたが、今年はオリンピックで祝日が変わったりしていますね。
私達は8月11日(水)から8月15日(日)の間、工房・ショールーム共にお休みをいただきます。
家具についてのご相談・お問い合わせ・カタログ請求、木製雑貨のご注文についてのメール・お電話等の返信に関しましても、すべて8月16日(月)から順次対応させていただきますので、ご了承ください。
キッチンカタログ請求・木製雑貨ご注文分の発送につきましては、8月10日の午前中までにご連絡いただいた分に関しては休業前に発送の手配をさせていただきます。
それでは皆様どうぞよろしくお願いいたします。

ヤキかスイか

2021.08.05

水曜日はなるべく早めに仕事を終わらせましょうとするdayですので、みんなも定時で帰ってしまいました。
私も先ほどアキコに餃子作りを手伝うよ、と伝えたのですから、早めに仕事を切り上げて帰ろうかなと思っているのですが、アイがなかなか帰ってきません。
最近の彼は、朝ご飯を食べたらスッと外に出かけてしまって、そのままずっと夕方まで倉庫の下で饅頭のように丸くなっているのです。
どうやらグレーの子(なかなか強いオスのネコさんでアイとはかなり仲が悪い。というかアイのほうが感じが悪い。もっと仲良くやればいいのに。)が表れるのをひたすら待っているようですが、さすがに18時近くになると一度帰ってくるのですが、今日はまだのようで、うーんもう、うーんもう、やきもきしながら待っていると、ノガミ君がかえって少し経った頃にようやくドアをカリカリ引っかく音がして帰ってきたのが分かったのでした。
「ハイ、ではご飯ね。」とご飯を上げたら一気に食べちゃって、一日外にいちゃおなかもすくだろうと思っていたら、すぐにゲコゲコ吐き戻しちゃって・・・。
今食べたものそのまま出てきちゃったじゃないか・・。
戻したものを片づけていたら(もう一度ご飯をちょうだい)というので、「ゆっくり食べなさいよ。」と伝えていくつかあげたら今度は満足したようで、また饅頭のように丸くゴロゴロとやっておりました。
「それじゃあ帰るね。」と日が落ち始めて段々と暗くなる頃に「ただいま。」
「おかえりなさい。お姉ちゃんはさっき塾まで出掛けちゃったし、チィちゃん全然手伝ってくれなくて。」とちょっとふてくされ気味に笑うアキコ。
「あら、それは大変だったねえ。ただいまチィ、餃子はどっちが良い?」
書きかけのノートの手を止めて「おかえり。ヤキかな。」あら、勉強しているのね。
「チアキはヤキがいいらしい。」
「ヤキか。」
どうやらアキコはスイが良かったらしい。

ひのきの台

2021.08.04

先日、玄関に飾り棚を作らせて頂いたKさん。
今回は、お賽銭箱の下に置かれる台を作らせて頂きました。
今までの位置だと、靴を脱いで階段を上がらないとお賽銭箱まで届かなかったので、台を置いた分お賽銭箱を手前に引き出せましたので、これで今までよりも心地よくお参りできるのではないかと思います。
むかしに比べると、何となくこういう細かな仕事を気軽に頼みづらくなってきているように思えます、というお話を住職がされていました。
今はとてもたくさんの情報がすぐに手に入れられるようになってきた代わりに、何を基準に選ぶと良いのか迷うことが多くなってきているようにも思えます。
「だから、イマイさんみたいに気軽に相談できてすぐに返事がある人がそばに居るというのは、私たちのように家具や建築に詳しくない者にとってはとてもありがたい人なんですよ。」
とうれしい言葉を頂きました。

日刊Sumaiに記事が掲載されています。

2021.08.01

今回12回目の記事掲載となります。イマイダイスケのライター活動、今回のテーマはダイニングで使う椅子についてです。
様々な形がある椅子。デザインに惹かれるけど使いづらくても困る、毎日使う椅子だからできれば長く使っていきたい、など購入を考える時に色々悩まれるポイントがあると思います。
家具屋が我が家の子供達との暮らしを通して感じたことを書いていますので、これからの暮らしづくりのひとつの意見としてご参考になればいいなと思います。興味のある方は是非読んでみてくださいね。
写真は娘たちが小さい時にショールームのハイスツールに座っている時のものです。ちなみに、私は小さい子がいる家庭にはハイスツールはお勧めしていません。子供たちは座りたがりますが、落ちそうで怖いですし、倒れると床が凹む可能性も高いので。もし倒れそうになっても自分で脚を着いて「おっとっと。」と構えられるくらいの体の大きさになれば大丈夫かもしれませんね。

日刊Sumai→暮らし→インテリア・雑貨→「チェア、ベンチ、スツール…ダイニングに向くのは?イスの使い分けと選び方」