喫茶室

「ウォールナットを使った囲炉裏型のダイニングテーブルとベンチのオーダー」

厚木 Y様

design:daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:tsuyoshi kawaguchi
painting:haraki tosou

「リノベーションするにあたって、ちょうど良いダイニングテーブルを探していましてね。それがなかなかお店じゃ売っていないようなものなので、やはりオーダーで作ってもらうしかないだろうと思ってインターネットで探していたら、イマイさんの所に行き当たったのです。」
(株)三心の柳川さんが、ショールームに来られたときにそうお話してくださいました。
「実は、一人で暮らすおばあちゃんからこういう依頼を受けまして・・。」とお話してくださった内容は、厚木のYさんというお一人で暮らすおばあちゃんがいらっしゃって、住み始めてだいぶ経っていろいろと壁紙やそのほか内装部分が傷んできたのでリフォームを検討されていたそうです。そんな折、京都に旅した時に立ち寄ったお茶屋さんの印象がとても気に入って、自分の部屋にもああいう場所がほしいと望んでいたのだそうです。そうして、思い切って和室部分を改装してカフェというよりも喫茶室を作ろうというお話になったとのことでした。
「そういうテーブルなら、以前に作ったことがありますので問題な作れますよ。」そうお話をしてプランを考えて了解を頂きました。
以前に作ったノウハウを活かして、炉の部分には、耐火ボードを内張りして、その上に金属をかぶせて、実際に火を焚いても大丈夫な構造にしています。その下は、和風に引き戸の収納にして、椅子は長椅子にしました。座面を取れば、中にものがしまえるようにしています。
家具設置当日、和室で畳が傷んだままだったのがすっかりきれいなフローリングに変わり、壁紙もだいぶ黄ばんでいたのが、和紙柄の落ち着いた色合いに変わっていました。
図面を提出して、柳川さんにもYさんにも了解を得てはいましたが、やはり実物は想像もつかなかったようで、家具を設置するととても喜んでくださって、さっそくテーブルの上に唐傘のような灯りをぶら下げて、どんな感じになるかを確かめています。
家具の納品が終わったので、「じゃあ、お先に失礼しますね。」と私たちは部屋をあとにしましたが、柳川さんはこれからYさんと一緒に窓辺によしずを掛けたり、炉の中に小さな白い砂利を敷いて、その上に鉄瓶を置くことを楽しそうにお話していました。

ウォールナットのお茶屋風ダイニングセット

元々の和室を大きく改装して、お茶を飲む専用のスペースに。使い慣れた茶箪笥とお気に入りの照明も入れて、準備が整いつつあります。

ウォールナットのお茶屋風ダイニングセット

テーブルの下は、このような引き戸の収納になっています。

ウォールナットのお茶屋風ダイニングセット

脚を太くどっしりとしたものにするのではなく、繊細な感じにしたいと言うYさんのご要望で。

ウォールナットのお茶屋風ダイニングセット

ベンチの座面も持ち上げるとフタになっていて、中にものが収納できるようになっています。

ウォールナットのお茶屋風ダイニングセット

テーブルの天板の中央部のふたを外すと、炉が現れます。

ウォールナットを使った囲炉裏型のダイニングテーブルとベンチ

費用については、お問い合わせくださいませ。

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