タモ板目ランダム張りのペニンシュラキッチン

2025.06.21

マドリヤアーキテクツさんからご相談頂いておりました武蔵野市のFさんのキッチンの設置が昨日でひとまず完了。今回はレンジフードの取付も私たちが行なうためレンジフードが入荷したらあらためて伺わせて頂きます。

最近は収納の扉に引き戸を採用することが多くなってきました。

開き扉は、隙間を限りなく小さくしたい、取っ手も分からないようしたい、など、本来シンプルに開け閉めできる構造のはずが、どこかミニマルでストイックなほうに傾いてしまうこともあって、使いやすさが置いていかれているように感じることもあるのですが、こういう引き違い戸は、開閉の動作が心地よいことのほかに表情が豊かになるように思えます。(もっとミニマルな形もあるのでしょうけれど私が好きな引き戸はこういう感じ)

使い方がひとめで分かるというか、そういう感じが好きなのです。

今回のFさんのダイニング側の収納はその引き戸を開けると床が続いているかのような地板のとても低い収納が現れます。(本当は、地板さえも取り払って床が地続きになっている収納にできたらよかったのですが、構造上、ちょっと強度が心配だったので、低い地板を入れさせてもらいました)

戸を開けると、家具やキッチンとはまた違った表情になるのです。

・・・しばらく前に小田原のSさんの打ち合わせに出かけた時にふと近くを歩いていたら、「旧松本剛吉別邸」と看板が出ているすてきな建物を見かけました。そして先日、そのSさんの現調に再び出かけた時に予定が早く済んだもので、少しそこに立ち寄ったのでした。

いろいろな工夫がされた引戸があって、見た目の心地よさもそうですが、なによりも機能的に分かりやすく美しくできているものは見ていてとても愉快だったのです。網戸や、雪見障子や、はめ込まれたガラスの表情や、引手の細工や、雨戸の構造やら。

そのように子細を眺めているなかで、ふと私の気持ちが、いまさらですが、にわかに童心に帰ってしまったことがありました。

それは、今まで部屋だと思っていたところが実は障子を開けると廊下だったことが分かったり、そもそも部屋なんてなかったかのような空間の移り変わりがまるで路地に迷い込んでしまったかのようなワクワク感を覚えたためでした。

戸を一枚開けるだけで質が変わるっておもしろい。Fさんの形を見て、さらには別邸の引き戸の様子を見て、そう思ったのでした。

草目地 古窯レンガを敷いて約1年後

2025.06.18

玄関から道路までのアプローチを昨年の春にサフランさんに古窯レンガの草目地にしていただいてから約1年経ちました。

1年過ごしてみて、道路に向かって傾斜しているためか土が流れてえぐれてしまっているところもあったり、根付かず、土だけのように見えるところもあったりしますので、一度整えてみることにしました。

種のばら撒きで根付かなかったのですから、きっと素人が同じことをしても根付きませんので、発芽させてから植えてみることにしました。

ダイカンドラの種がホームセンターを数軒回りましたが売ってなくて、通販で購入しました。

ジプロックのケースに濡らしたキッチンペーパーを敷き、数日リビングに置いておきました。

約30時間後には小さい芽が出てきました!
約72時間後には葉のように見える部分も見えてきました!植物の力って素晴らしいですね。

その間に土の準備です。草目地は西洋芝と混在していますので、「芝生の目土」という物を購入して、えぐれてしまっているところに敷いていきました。えぐれていても芝が生えていたりするので、粒上になっている目土は敷きやすかったです。

芽と葉が出たきた種を、根付いていないところに植えていきました。

多分目にした御近所さんからは、「あの人ジプロック持って地面に何しているのかしら。」と思われたことでしょう…。変なことはしていません。

発芽させていたからか1~2日で葉が見えてきました。かわいいですね。

水やり後、濡れた古窯レンガの様子が艶っとして美しいのです。この日は曇りですが、この様子も好きです。(伸びてしまっている芝はこの後切りました。)

目標はダイカンドラの小さい白い花を咲かせること。

春と秋が種まき時期なので、様子を見ながら楽しんでやっていきたいと思います。

父の日

2025.06.16

父の日でしたね。

ダイスケさんが早めに帰宅してくれたので、家族そろって夕ご飯を食べることができました。

メニューはダイスケさんのリクエストでギョーザでした。

娘たち達からの父の日のプレゼントは、ハルからは普段自分では買わない価格帯のウイスキー、

チイからは、打ち合わせに行く時とかに使えるきれいなハンドタオル。それぞれリクエストを確認されていたらしく、もらったダイスケさんはうれしそうでした。

ダイスケさんを見ていて、あまり子供たちのことに口出ししませんし、「父親らしい。」と特別思ったことはないのですが、

ダイスケさんと話している時のハルカの様子とか、

チアキと話していて、ふとした時に、ダイスケさんと同じセリフを同じような状況で言っていたりすると遺伝子の力を感じて、「彼はこの人たちのお父さんなのだな。」と思います。おもしろいです。

そんな父の日でした。

もちもちくん

2025.06.15

高校生になるまでは、今では「本格的なベトナム料理が食べられる場所」のように言われているいちょう団地に住んでいた私にとって、お豆腐の匂いというのはけっこう懐かしい匂いだったりするのです。

今でこそ、大きな生鮮食品店で買い物することが日常になってしまいましたが、私が小学生当時は、大きなマーケットに行くのは週末に行くことができるあのハンバーガーが食べられる(ハンバーガーは当時ご馳走でした)巨大な「ジャスコ」だけで、普段は「相鉄ローゼン」、時々「オーケー」、簡単な買い物なら「いちょうショッピングセンター」というのが我が家の日常でした。

私は団地の一桁台の番号棟(数字が大きくなるほど高層になるので、大きな数字に住んでいる子たちがうらやましかったものです)だったので、ローゼンやオーケーはちょっと距離があって、一番気軽に行けるのはいちょうショッピングセンターだったのです。

あの頃はまだ子供が多くて、(私が通っていた小学校もマンモス校と呼ばれるくらいの児童数だったような気がします。)堺川を渡ると、大和側と横浜側で学校も違うし遊ぶ公園も違うからなのか何となく空気が違うように感じて、毎回どこか遠くに来てしまったような思いがよぎるのですが、歩いて5分でたどり着くこのショッピングセンターに母にくっついてよく来ていました。

いちょうショッピングセンターは、大和市側のいちょう団地の始まりにある小さなショッピングモールというのかな、お肉屋さん、パン屋さん、床屋さん、本屋さん、そして、お豆腐屋さんも。

子供の時分はそれほどお豆腐が好きではなかったので、どちらかというと、お肉屋さんで揚げたてのメンチカツを油紙をバリバリさせながら包んで最後に輪ゴムでバチンって止めてくれたのをよく覚えています。

お豆腐屋さんというとどこか静かで何となく入りづらかったのですが、あの独特の匂いは豆の匂いなのかながすぅーと鼻に入ってくる感じとお豆腐を救い上げる時の小さくポチャっていう水の音と青白いタイルの室内をよく覚えているのです。

Kさんからキッチンカウンターの相談を頂いた時に教えて頂いた住所は、大山の小出とうふ店さん。
大山は毎年登るほど元気はないのですが、時々気持ちを整えに出かけておりましたが、実はお豆腐料理はまだ頂いたことがなかったのでした。いつも疲れちゃうからお肉ばかり食べておりましたので。

そのKさんからのご依頼で、昨年末にキッチンカウンターを納品させて頂いたのですが、昨日、アキコと二人でお邪魔させて頂いてようやくその使っている様子を拝見させて頂くことができたのです。

「キッチンメーカーさんもいろいろ回ったり話を聞いたのですが、思い通りの形をって考えていくとどんどん金額が上がってしまったりして。そういう時に、家具を作ってくださるところがあるって分かって、自分の使いやすい形になるならオーダーしたいなと思い至ったのです。」

「子供たちも大きくなったから二人暮らしのようなものです。」と、カウンターはとてもきれいに使ってくださっている様子が分かりました。

オイルのお手入れ方法とステンレスのお掃除方法をお伝えして、帰りにはお店にもお邪魔させて頂くとあの香り。ふーむ、良い匂い。

「そうなのですね、私は毎日居るから分からなくなっちゃって。(笑)」とKさん。

豆腐をすくい上げるポチャっていう音と、青白いタイル。何だか小学生に戻ってしまったようだ。

まずは冷奴で。

創業140年を超えるというお豆腐はまろやかでもちもちしていてしっかりした食感でお酒に合うね。

次は湯豆腐ですかな。

チイの運動会

2025.06.17

先日、高校2年生の次女チアキの運動会がありました。

雨で延期延期で三日目に無事に行われました。

若さ溢れる群像、いいですよね。好きなのです。学校で過ごす学生たちの光景。

あの頃に戻りたいかと言われればそういうわけではないのですが、なんでしょうね、心惹かれます。

負けてしまった応援団の団長さんが、「今までの人生の運動会の中で一番楽しかったです。」と感極まりながら挨拶をしていて、全く知らない子なのに感動して泣きそうになってしまいました。

私はこういう光景を見るのが好きだから役員活動に参加しているのだなと今さら自覚しました。

長女ハルカの運動会がコロナ禍で一度も観に行けなかったことが本当に悔やまれますが、今さら仕方がないので、チアキの運動会で堪能しようと思います。

あともう一回しかこの機会がないのかと思うと名残惜しく感じます。

一緒に来たダイスケさんも私の母も、

「来年も観に来よう。」と話していたので、同じ気持ちなのかなと思いました。

オープンカンパニーへ

2025.06.16

大学三年生になったハルの就職活動が始まりました。

オープンカンパニーへ行き、どういう会社か見てくるというもの。

どういう風にそこを選んだのか話を聞いてみると、今まで自分がやりがいを感じられたことと同じような動きができそうなものから選ぼうとしている。

いいですね。ただ、体験する前から諦めたり、絶対やらないと決めつけないでほしいなとは思います。

色々な経験から社会の見え方がわかってきますし、全てのお仕事から社会は成り立っているので、無駄な経験はないと思っています。

ちなみに、この投稿をお読みの人たちは、「フリーハンドイマイは継がせないの?」と思われるかもしれませんが、本人たちがやりたいと言わない限りは、その考えはありません。

でも今まで、家具やキッチンを作らせていただいた皆様は、自分たちの体力が続く限りフォローさせていただきますのでご安心ください。

今年の我が家の紫陽花です。一昨年強剪定して、昨年東側のお庭から玄関側に植え替えて、今年は咲かなくても仕方がないと思っていたので、一輪だけでも咲いてくれてうれしいです。

逞しい彼女のようで、応援しているのです。

はちちゃんの爪とぎを直す。

2025.06.11

約3年前に、お家のリノベーションのタイミングで猫と暮らす壁面収納を作らせていただいたSさんからご連絡をいただきました。
「猫の爪研ぎポール部分の麻紐が取れてきてしまったので直していただけますでしょうか。」というものでした。
私も実家では猫と暮らしておりましたし、工房ではアイちゃんと居ますので、爪研ぎの激しさは知っております。
ということで、制作を担当したノガミ君にSさんのお宅に出かけてもらいました。

紙管に麻ひもを巻き付けていたのですが、接着してあったので、その部分だけはがす作業が一番時間がかかったそうです。


同じ麻紐でも、色味が異なってしまいましたが、Sさんにご理解いただきまして、きれいに直ったそうです。
また数年で激しく毛羽立ってしまうかどうかははちちゃん次第なのですが、また何かございましたらいつでもご連絡をいただければと思います。 

制作を担当したノガミ君は作業当日はちちゃんに会うことはできなかったそうですが、
ポール周りとハンモックなどでよく遊んでいてお気に入りの様子とのことをSさんが教えてくださいましたのでよかったです。うれしいですね。

ご連絡をいただき、家具をお使いの様子も拝見できてよかったです。

Sさん、ありがとうございました。

ちょっと飯山に

2025.06.10

「そういえば、天井の高さが10ミリ下がるかもしれないって言われていたっけ。」とHさんのテレビボードのチェックをみんなで行なっている時にふと思い出した。

10ミリなら現場で調整できるから大丈夫だろうと思っていたけれど、可能なら事前に対策しておける方が安心でしょうということになりまして、急きょ飯山のHさんのところまで出かけることに。

テレビが壊れてしまうかもしれないということで、お引っ越し前に家具を設置したいと言われていたので、採寸ができたのがまだ大工さんの工事の真っ最中でしたので、採寸と合わせてスムーズに納品できるかどうかも見ておきたかったのです。

キーボックスから鍵をお借りして、キーを差し込むも回らず・・。あれ・・、と思いながら何度か試して、これは勝手口の鍵ではないだろうか、と思いぐるりと一周回ったけれど別の入り口は見当たらず。これでは怪しい人ではないか・・。もしかしてと思い、ドアを軽く押しながら回すとすんなり鍵が回ってカチャリと開いた。なるほど、養生の厚みでドアがフカフカしていたのだね。

玄関からの搬入は思っていたよりも少し気を配らないといけないかも。これならバルコニーから揚げてしまおうかしら。と周りを確認して、天井の高さは当初の予定通りで仕上がっていてひと安心。

いよいよ月末に納品ですね。

Fさんの楓の一枚板テーブルを制作して:スタッフヒロセ君の制作日記

2025.06.09

今回のご依頼はテーブルの天板になる耳付き楓材の一枚板の寸法カットと表面の磨きの作業でした。

今回谷田木材さんから入荷された板は60mm厚で幅が約1m長さ約3.5mほどの板でプレーナーサンダーで平面だしをしてもらったものになります。その板なのですがサイズ感からもわかる通りの重量で、おおよそ140キロほどありトラックからおろすにも4人がかりでどうにか持てるほどの重さでした。

そして様々な準備が整い製作が始まるのですが、普段私たちの工房では、一枚板を扱う事は無いため少し緊張感のある作業となりました。

天板の一片は直角に、反対側の一片は部屋の壁と平行にするため斜めに切り落とし、形としては直角台形の天板になります。

製材された真っ直ぐラインの出ている板なら寸法通り切りやすいのですが、今回は耳付き板なので先に行くにつれ木の幅が次第に細まっています。図面で指定されている形に切るには垂線を書き、その垂線を元に斜めの墨出しをしてカットしていきました。

磨きの作業では平面を崩さぬようベルトサンダーを使用し表面についているプレーナーサンダーの跡を消していきます。

徐々にペーパーの番手をあげていくと、この板がもつ綺麗な木目がはっきりと現れてくるのでした。

そしてこの天板の足になる部分は、金属製のパイプ足にラタンを巻きつけたものになります。この足は今は独立して工房を持ったnookの甲斐さんに巻きつけてもらったものになります。

搬入当日トラックを駐車できる場所からFさんのお宅まではそれなりの距離がある上、階段も十数段あり、カットして少し小さくなった天板とはいえ、なかなか厳しい条件でしたがFさんも力を貸してくださり無事搬入する事ができホッとしました。

搬入が済むとFさんに足をつける場所を決めていただき取り付けて完成となりました。

今回初めて一枚板に触れたのですが、その迫力に圧倒されました。この楓の板は割れや節なども多く荒々しい表情を持った板だったのですが、流れるような綺麗な木目、長い年月をかけて自然が作り出した唯一無二の美しさを感じさせられました。Fさんありがとうございました。

(納品時の様子をより詳しくご覧になりたい人は、Instagaram ページに掲載してあります。

ぜひご覧ください。)

一枚板の磨きと面取り

2025.06.03

Fさんのテーブルになる楓の一枚板を磨いていきます。
材木屋さんで80番くらいの目で仕上げてあるので、400番まで磨いていきます。割れや節がありますので、表情を損なわないように気をつけながらの作業です。


担当するヒロセ君にどのように作業をしているのか聞いてみると、
手で表面を触れながら確認するのもそうですが、木目や杢とは異なる細かい線が入っているのが見えるので、それがなくなるようにように磨いているそうです。

木目とも杢とも異なる斜めに左上から右下への細かい斜線が見えますでしょうか。


また、木目には、夏目と冬目があり、夏に急成長して幅が広くなった木目と冬の穏やかな時を過ごした狭い木目で木目の幅が異なるのですが、サンダーを使うと、浮造りのように、木目の凹凸が出てしまうので、面が金属のベルトサンダーを使って平らになるように磨いているそうです。

鉛筆でなぞってくれている年輪から上の年輪までが夏だったようです。


途中、左半分が磨かれて、表面の透明感と木目の鮮やかさが際立っているのがお分かりいただけますでしょうか。


途中の裏返しも重さがあるので4人で行いました。運搬搬入時の練習になりますね。
作業時間は表裏で1日要しました。ヒロセ君お疲れ様です。
脚は籐を巻いたアイアンのもの。納品時にFさんと位置を決めながら加工していく予定なのです。
今週末が納品日です。

完成した姿が楽しみです。

タモのペニンシュラキッチンと背面食器棚

2025.05.27

Tさんのキッチンの設置が無事に本日完了しました。

でも、年のせいなのか、私一人だけ荷揚げで腰を痛めてしまって、今日はせっかく久しぶりにマイズミさんご夫妻がお客様を連れてキッチンの相談にいらしてくださったのに、カタツムリのような歩みで対応することになってしまいました。

荷揚げで痛めたというよりもきっと普段から寝相が悪くて、畳の上で寝てしまっていて慢性的に寝起きに腰が痛いのがいけなかったのでしょう。

(アキコはベッド派だったのかもしれませんが、私はベッドではうまく眠れないので、我が家は布団を敷いて寝るのですが、ほぼ毎日布団から落ちております・・。ちなみに娘たちはベッド派。)

夕方、制作を担当したヒロセ君から無事に作業が完了したという連絡をもらってきれいに納まった様子を確認できまして一安心。

実はTさんは加賀妻工務店さんのHさんの完成見学会で私たちを知ってくださったのだそうでして、それから、我が家の様子まで見学に来てくださって、あらためて加賀妻さんの優しい空間と私たちのキッチンが表現できる機会をいただいたのでした。ありがとうございます。

このあとは、配管のつなぎ工事をしていただいて、そのあとにタイミングを見計らってTさんにオイル塗装をして頂ければ無事に完成となります。

たのしみです。

キッチンの搬入

2025.05.27

今日はT さんのキッチンと背面収納の納品の日でした。
Tさんとのご縁は、加賀妻工務店さんの完成見学会に参加された時、そのお宅が私達のオーダーキッチンを納めさせていただいたお家で、興味を持ってくださり、ショールームと私達の自宅にも見に来てくださり、ご注文いただくこととなりました。すてきなご縁をありがとうございます。
本当はスタッフ全員で搬入する予定が、木工機械に不具合が出てしまい修理に来てもらうことになったので、主任のノガミ君がその担当になり、3人での搬入となりました。
そんな中でも無事搬入することができてよかったです。

現場監督のミヤジマさんと大工さんが搬入しやすいように現場をきれいに整理してくださっていたおかげだと思います。足場を一部外させていただいたり、ご協力をいただきありがとうございました。

その様子を動画でご覧になりたい方は、Instagramページを見てみてくださいね。

このあと取り付け作業は続いています。終了後の様子は後日投稿させていただきます。

ショールームのお掃除

2025.05.26

次女チアキ(高校2年生になりました。)がお小遣いだけでは足りないという時に会社へきてお手伝いをしてくれています。

お願いしている仕事は、シュレッダーの書類をごみに出せる状態にすることと、お掃除です。

ショールームは予約制にしておりますので、来客の予定がある前にお掃除をしているのですが、

(ぜひご予約いただいてからいらしてくださいね。)

こういう実働ではなく管理の部分、草むしりやお掃除等に十分に人手や時間を確保して日々仕事をしているわけではないので、必要な時にお手伝いに来てくれるのはとても助かっています。

そして、彼女のお掃除はとてもきれいなのです。

小物やサンプルなど展示物を移動しながらの拭き掃除なのに棚の背板まで拭いていましたので、丁寧な仕事ぶりをほめると、

チイ「喫茶店めぐりが好きだから、ネットで調べてみているのだけど、口コミを見ていると、

明かりの傘が埃だらけだったからとか、料理がおいしくて雰囲気がよくても、汚いと評価が下がってしまうのだなと思って。」

驚きました。そこまで考えてお掃除をしてくれていたのだなと、ありがたいとともに、感動してしまいました。

そして、お手伝いという視点で彼女の仕事ぶりを決めていたのは私の方なのだと、反省しました。

ありがとう。

ショールームの家具、こんなにきれいな木目だったっけと思いながら写真を撮りました。

私も、その行動の先にある目的を意識することを改めて心がけなくていかなくてはと思いました。

風蘭の株分け

2025.05.25

4月に風蘭の株分けをしました。

生前父が毎年株分けの作業をしていたものです。実家にもたくさん鉢がありまして、その内のひとつを母が私にくれました。

私の家に来て枯れたら嫌なので、「実家で見れるならいいよ。」と最初は断っていたのですが。いい機会なのかなと思えてきたので、受け取ることにしたのです。

株分けのやり方を直接父から習う機会はなかったのですが、新聞紙を広げて株分けをしている姿を何度か見ていたので、その姿を思い出し、検索して調べながら、やってみることにしました。

ミズゴケを買ってきて、芯にする鉢底ネットを用意して、いざ鉢から抜こうとすると全く抜けませんでした。

父が亡くなったのが、昨年1月、その2年くらい前から体調を崩し始めてましたので、きっと3年ほど株分けされてなかったのだと思います。

かわいそうなくらいギチギチでした。根を傷つけずに出すことは難しかったので、ちぎれてしまったものがあり、かわいそうなことをしました。

この後、株分けどころか、根をほぐすことも難しく、できる範囲で分けました…。

余り見た目が変わっていないように見えますが、ギチギチからふんわりにはなったのです。

鉢はそのまま使います。父が使っていたものですからね。思い出ということで。

風通しの良いところということで、フェンスにぶら下げることにしました。

ほぐした後、根が付いている子たちは玄関の灯明台に入れて様子を見ることにしました。

ここで咲いたらうれしいのですが。

ミズゴケが乾いていたら水を上げるというペースで様子を見ていきました。

そして、5月になると蕾が沢山現れてくれました。咲きました。

実家で見ていた花は白かったような気がするのですが、薄い紫色でした。透けて見えてきれいです。

思っていたよりも強いのだなと安心しました。次回はもっとちゃんと株分けしてみようと思います。

町を歩いていても、今の時期はたくさんの花が咲いていて、どのお花も、どなたかがこうしてお手入れをしているから咲いているのかと思うと、ただお花が美しいだけではなく、愛おしく見えます。

両親が日々忙しくても、お休みの日にはホームセンターへ行き、土や苗を買ってきては、庭いじりをしていた気持ちがよくわかるようになってきました。

こんなに身近にあるものなのに、知ろうとすると奥深くてとても魅力的です。

これからもお庭のお手入れをしながら、植物への理解を深めていければいいなと思っています。

Iさんの様子を拝見

2025.05.23

ワタナベ君はずいぶんぱきっとした写真を撮ってきてくれます。

昨年から作り続けてきたIさんの家具たち。本日、棚板を納品してようやく完了。

なかなかこのボリュームを一度に制作する機会は今までなかったので、私たちのような小さな工房で対応できるのか不安があったのですが、大勝建設さんが柔軟に対応してくださったおかげで、とても施工しやすく順調に進めることができたのがありがたかったのでした。おかげさまで無垢材を多く使うために期間が長引く部分も慎重に制作することができましたし。

もうすぐお引き渡しということでその時には私もこの様子を拝見できるのが楽しみです。

ブラックチェリーのキッチンと食器棚を持って

2025.05.23

浦和のほうとなるとこの工房からはけっこう遠くになるのですが、Fさんのご自宅を訪ねてみると、そこから歩いて間もなくのところに、以前キッチンを作らせて頂いた「顔をあわせてお話ししましょう」のUさんのお宅があることに気が付きました。

こういう町の縁というのか、ひとを呼ぶ気持ちというのか、そういう空気っていつもあるのだなあ、ときれいに整備された遊歩道から鯉を眺めながら歩いてたどり着いたのでした。

築20年ほど経つというFさんのお宅に伺うきっかけとなったのは食器棚が最初だったようですが、その話は結構前のことで当時実現できなかったこともあってすっかり頭から離れてしまっていたのですが、Fさんはあれからもずっと思い悩んでいらっしゃったようで、今回こうしてキッチンまで私たちが手掛けさせて頂けることになったのでした。

リフォームは解体しないときちんとした寸法が出ないので、先日工事が始まって解体が完了したタイミングで現場にお邪魔させて頂いたのですが、予定通りに進めることができそうで、いよいよ昨日からノガミ君、ヒロセ君とで作業に伺ったのでした。

日頃の行ないが良かったのでしょう、心配だった雨には降られずに、かえって汗でシャツの色が変わるくらいの陽気のなか無事に搬入が住んで、先日の現調時に事を打ち合わせして、あとは二人に任せてこの2日間で無事に設置完了。

このあとは、工務店さんに給排水工事を行なって頂いて、そのあとにFさんが頑張ってオイルを塗ってくださったら完了ですね。

思い返すと、最初の相談から2年弱の時間が経っていましたね。さあ、いよいよその思いが叶う時です。

こんにちは、Yさん

2025.05.21

こんにちは、Yさん。

暮らし始めて1年ぶりにようやくここに訪れることができました。キッチン設置当時は大工さんもまだ道半ばという状況での取り付けたものですので、リビングに通されてこの空間を目にして何というかうれしさがふわりとこみあげてきたのでした。

ここは気持ちよい。

実はあの時の工事で施工会社さんとなかなかうまくいかない部分があってYさん自身もとても苦労をされていたのを聞いておりましたので、なんだかこの優しい印象を見ることができてうれしかったのです。

今日もアキコと二人でお邪魔させてもらったのですが、彼女の中では単色多くの面積で占められたキッチンというと、もっと無機質というか表情が抑えられたものになってしまうのではないだろうか・・、という疑問があったようなのですが、Yさんのこのキッチンに足を踏み入れた瞬間にそんなことはないんだと目を輝かせておりました。

私もどんなふうに使ってくださっているのかをとても楽しみにしていて、使っていることを楽しんでくださっている様子がよく分かったことがさらにうれしかったのです。

Yさんいわく、「単色のキッチンにすることは結構多いのです。今回は自宅ということでいろいろな素材を織り交ぜて表現したかった部分もあるので、木の表情もあれば石の表情もありますが、単色を広く使うことで、キッチン自体が主役というよりは、そこに住まわれる皆さんの暮らしかたが主役になって、その物語の彩りがより鮮やかに見えてくるほうが良いなと思っているのです。だから、最初にイマイさんに相談しようと思った時に、イマイさんのキッチンは木の表情を生かす形が多いから、私の思いを受け取ってもらえるだろうかという迷いは少しあったのですが、実はずっと前からウェブサイトを拝見させて頂いていたので、きっと実現してくださるだろうと、もうすっかり依頼するつもりだったのです。」とうれしいお言葉。

ありがとうございます、Yさん。

そのYさんは物件探しから一緒に相談に載ってくださるリノベーションを手掛ける設計士さんでもあります。これからどのような空間が表現されていくのか楽しみなのです。

【Souq design】

https://souq-y.com

タモホワイトオイル塗装仕上げの家具たちに会いに行く

2025.05.19

日曜日はアキコと、昨年の12月に家具を納品させて頂いた墨田区のSさんのところにお邪魔させて頂きました。

私たちはこうしてお時間を頂いて、住み始めたお客様のところにお伺いする機会をなるべく作っております。

それはお手入れの方法のご説明するためだったり、使っている様子の写真を撮らせて頂くためだったりといろいろな理由があります。
家具の設置した直後だと、そのキッチンや家具を使ってみないと分からないことが多かったりします。
オイル塗装のお手入れの方法だったり、引き出しの外し方だったり。
ですので、少し時間が経った頃にこうしてお邪魔させて頂くことが多いのです。
でもせっかくのお休みのところにお邪魔してしまってすみません。
お嬢ちゃんが「早く外に行きたいなあ。」とお父さんにつぶやく声を後ろに聞きながらひと通りお手入れ方法などをご説明させて頂きました。

「もうすぐで終わりますからね。」

でも、私がこうして住み始めたお客様のところにお邪魔させて頂くのには、実は別に大きな理由があったりします。
毎日こうしていろいろな形を考えていると、ふと自分たちが思う形が思いの通りに進んでいるのだろうか、と不安になるのですね。
もちろん、皆さんが思う形を実現することが一番の目的なのですが、それ以前に自分の思いがずれていってしまったら、作っていること自体が味気なくなってしまう。
そういう不安のようなものは常にどこかにあって、それをよい軌道に修正してもらう、というか自分自身で確認するためにこうしてお伺いするのです。
いろいろなお話のなかに含まれている言葉があって今の私たちがあるのです。

そして、この日も写真を撮らせて頂きながら、いろいろとSさんからお話を聞かせて頂きました。
「イマイさんは言語化しづらい何かを丁寧に伝えてくださいます。」という言葉がとてもうれしく響きました。

ごめんなさいね、お嬢さん、大事なお休みの時間をすこし頂いてしまいまして。おかげさまでよい気持ちを頂くことができました。ありがとうございました。

図書館の検索台

2025.05.16

工房では図書館の検索台OPACが2台出来上がっていました。今回は制作をノガミ君が担当してくれています。

ご依頼を受けて、2007年2月から作りはじめ、受注をいただいた図書館さんに納めさせていただいております。今回のような格子扉のデザインになったのは2014年1月からでした。機器に熱がこもってしまうということで放熱できるようにしたのでした。

今回は静岡県に納めさせていただきますが、こちらは会社さん(株式会社タック・ポートさん、お世話になっております。)を通して全国的に対応させていただいておりますので、もしかしたら、あなたの住む町の図書館にもあるかもしれませんね。

「図書館の検索台」という名称は同じですが、車いすを利用している人がそのまま使いやすいように、幅が広めで、高さが低くなっているものがあったり、採用されているシステムに合わせて、手元にタッチパネルが埋め込めるようになっていたり、その図書館ごとのニーズに合わせて形が少しづつ変わっています。

貸出カードから、ICタグでの管理に変わったり、今では電子書籍が普及していますから、これからも蔵書検索の形は変わっていくことでしょう。

時代と通信環境と共に家具に求められる形は変わるものなのですね。

私たちはオーダー家具工房ですから、私たちのショールームか、オーダーをいただいた人のお家でしか、家具の実物を見ていただく機会がありませんが、この図書館の検索台は、公共の場所に納めさせていただいておりますので、多くの人に見て使っていただけるものとして、非常にありがたい存在だと思っております。

過去のブログを読み返すと、杉並区に64台、渋谷区に31台納めたこともあるようですから、どこかで何かしらの形でまだ活躍してくれていることを願うばかりです。

ご無沙汰しております

2025.05.12

約9カ月ぶりの再会ですね。

前回納品したのは、夏の最中でしたものね。

あの頃は、TさんのキッチンFさんの白いカウンター下収納など、なぜだかこの東京の北部で家具やキッチンのご依頼を頂くことが多かった時期でもありました。人の気持ちってどこかつながっているのでしょう。

Tさんには最初はキッチンの相談から始まったのでしたね。それから1年半をかけてコストやサイズをいろいろと検討していく中でこの形にたどり着いたのでした。キッチンはタカラ製の白いシンプルなキッチンで、そこにホワイトオークで彩りを添えていくという感じ。そこに合わせて、背面のカップボードを作らせて頂いて、ふわっと温かみのある空間になりました。

メンテナンスの方法をお伝えしている時もお姉ちゃんとお兄ちゃんも一緒に楽しそうに聞いてくれていて、ここで楽しく過ごしている様子がよく分かりました。

ひと通りの説明のあとに板橋最中を頂きながら、いろいろなお話を聞かせてくださいました。

お話を聞く中で、みんなけっこう近くから引っ越してきているのだなあとあらためて思ったのでした。

今こうしていろいろな皆さんとお話する機会が持てるようになったのですが、それまでは家を新しくするとなるときっと遠くからその好きななった土地にやってくるのだろう、なんて勝手に思い込んでいたのですが、皆さんのお話を聞くと、それまで住んでいたところから程ない距離にご新居を建てる方々が多いことが分かったのでした。

Tさんも同じく、ご主人も奥様もお二人とも元々は都内で過ごしてきたわけではなく、上京してたまたま住み始めたこの町がいつの間にか自分たちの故郷になっている。ここに家を建てた理由にお子さんの学区が離れてしまうといけないのでいう我が家と同じ理由が近くに建てた理由の一つでもあるのだそうですが、やはり右も左も分からない町で、いろいろな関係を最初から築いていくことはたいへんなことだったり、もう町に愛着があったり、聞けば聞くほどなるほどそうだよね、と思うことばかり。

いつの間にか故郷になっているってとても素敵なことだ。

帰ってきたという感じ

2025.05.12

先日、雨降りの中、ノガミ君と、助っ人として今は一人で頑張っているコバヤシ君に来てもらって二人で、Mさんの食器棚の納品に向かってもらいました。

前日の晩から雨になるという予報はきちんと当たって、当日の朝もしっかり降り続いておりまして、丘陵地に立つ集合住宅でしたので、車を寄せづらい部分もあって、搬入大丈夫かなあ・・と心配していたのですが、夕方には無事に終えることができたようで、きれいに取り付けて戻ってきてくれたのでした。ひと安心です。

実はMさん、ちょうど9年半ほど前にやはり同じく食器棚を作らせて頂いた「いろいろなものを再発見」のMさんです。

いろいろなものを「再発見」 鶴見 M様】

あの時、私自身もMさんからカメラのことを教えてもらっていろいろと発見したことがありました。

「イマイさんがお持ちのカメラですと、フォーマットが・・。」と細かい部分は忘れてしまったのですが、とても勉強になったのを思い出します。そのカメラは今はアキコが使っていて、なんだか時間が経つのは早いのでした。

そのMさんから早々にうれしいメールを頂きました。

「Mです。いつもお世話になっております。

非常に綺麗に仕上げていただきありがとうございました。

吊り戸棚が戻ってきた、という表現がしっくりくる感じがします。これがあると自分の自宅になった気持ちです。」

なるほど、そうか。

「吊戸棚が戻ってきた」という言葉がとてもうれしかったのです。

あたらしい暮らしの中でも、慣れ親しんだ動作や形がすぐそばにあることってうれしいこと。心持ちとしても、真新しい暮らしの中で少し懐かしさが感じられる場所があるのってきっと良いことなのだと思えます。

Mさんの一言はそれは温かく聞こえました。

思い返すと、我が家でもアキコがここに越してくる時に、なぜかもうだいぶ使い込んで傷んできた吊戸棚を使い続けたい、ということで、そのサイズに合わせて洗濯機のスペースを福原さんに設計してもらっていました。

その戸棚はこのような感じ。

洗濯機置き場の収納を考える】 

あの戸棚はいつ作ったのだろう・・と記録を見返すと、当時まだこの仕事を始めてまだ経験が浅い頃の2001年くらいに仕事の合間に作ったもののようで、それがいまだにここにあるのは、なんだか不思議でもあり、うれしくもあります。

Mさんの家具もそのような暮らしにとけ込むものになっていってくれるとうれしいです。

次回お会いできるのを楽しみにしております。

運搬と搬入

2025.05.11

GW明けのお仕事は、Hさんのキッチンの取り付け現場から始まりました。

丘陵地に建つHさんのキッチンは2階にあります。その2階にはバルコニーがない間取りになっているので、今日を迎えるまで少しずつ不安が募っていったのでありました。
ということで、当日。

今回は現場への運搬と搬入の様子を撮らせてもらうためにHさんの現場へ同行させてもらいました。


腰高窓から搬入という予定で臨んでおりましたが、足場と養生シートを外すのもなかなか時間が掛かりそうでしたので、まずは階段からやってみようとみんなの意見が一致して、いざチャレンジ。


みんなで丁寧に作り上げたものを気をつけながら無事に全部運び入れることができました。


その後は図面と現場の仕上がりの状態を確認して、現場監督さんとも確認をして、スタッフのみんなで取り付け作業に入ります。
私とダイスケさんは先に工房へ帰らせてもらいました。
きれいに取り付けが完成した様子は先日の投稿で載せさせていただきましたね。

ダイスケさんとお客様で話し合ってデザインが出来上がり、工房で材料から作られて、運び込んで組み立てられてこうしてキッチンや家具になって、当たり前のことなのですが、みんなすごいな、ものづくりって素晴らしいなとしみじみ感動してしまいます。

以前の記事にも書いたのですが、元SONY社長の平井一夫さんがNHKのTV番組でお話しされていて、「人はわからないことは否定する傾向にある。」とおっしゃられていたことが頭に残っていまして、

スタッフのみんなが日々何に努力をしているのか、お客様が何にお金を払っているのか、もっとわかるようにしていけたらいいなと思っています。

全ての現場へ同行することは難しいのですが、これからも家具やキッチンづくりの色々な場面を伝えていけたらいいなと思っています。

Instagaramの5月7日の投稿では動画でこの様子をご覧いただけます。興味のある方はぜひご覧ください。

Mさんお久しぶりです

2025.05.10

10年ちょっと前に作らせて頂いたMさんのキッチンに再会。

Mさんは、「glamorous」のMさんです。

誰かがゼロから教えてくれたわけではなく始まったキッチン作りというのはいろいろな悩みの連続で、今でももちろんそうなのですが、今こうしてここまで来られたのは皆さんから教わったことが大切なひとつずつの言葉があっただと思っています。

Mさんのキッチンを作らせて頂いた時も初めて取り組むことばかりでして、そのMさんの知識やセンスにはうならされながら、勉強するつもりで取り組ませてもらったっけ。

そのキッチンは今でも当時の落ち着きがそこかしこに感じられて、そうかそうかMさんの暮らしはこういう感じだったと懐かしく思い出されました。

今回はダイニングテーブルを考えているということで、そのご相談。

10年振りにお会いしてもあの時と変わらないお二人にうれしくなりました。

実現できるように頑張ります。

大山へ

2025.05.10

GW中の祝日こどもの日にはお出かけをしました。

ダイスケさんが、「大山登りに行くかい?」と誘ってみると、チイが応じてきましたので、久しぶりの親子登山です。昨年の8月にも母を連れて登っているのですが、今回は頂上を目指します。

私は女坂でのんびり行きたかったのですが、ダイスケさんとチイは男坂でいいということでその道で登ることになりました。

祝日ですし、同じ考えの小さいお子様連れの家族登山の人々が多かったので、自分のペースで登ることは難しかったです。休憩できるかな、というポイントにもすでに人がいらっしゃるので、休憩せずに登りました。

途中足を止めた休憩所で、マムシソウを見ることができたので、男坂で登らなければ見れなかったと思うと良かったなと思えたのでした。

阿夫利神社まで40分くらいで登れました。ケーブルカーでもここに来れますのでさらに人は増えていて、お参りするにも長い列に並ばなくてはならなかったので、チイのお目当てのご神水をいただいて先に頂上を目指すことにしました。

やはり同じ考えの人が多かったようで、しばらくは1列に並んで登るような感じで進みました。

スミレと思われる花がいたるところに咲いていて、その青の美しさに心癒されました。

頂上まで1時間40分と書いてあり、休憩せずに進んだのでそのくらいで無事ついたとは思うのですが、真っ白で何も見えなかったのです、残念。そして、ダイスケさんの体から立ち上る湯気が見えるほど寒かったのです。山頂も人でいっぱいでしたが皆さん楽しそうでした。

奥の宮にお参りをして、スープジャーに入れていったコンソメスープとスパムのおにぎらずを食べたらすぐ降りることにしました。

写真は、見晴台に向かって10分ほど降り始めたら見えた景色です。

見晴台についてもやはり晴れていたら見えると言われる富士山は望めず、人でいっぱいでしたが、途中、ボキッドサッという音と共に枝に乗ったまま落ちてきた蛇を見ることができてり、二重滝を見ることができたりすることができました。登りよりは人の流れを気にせず進むことができました。

珍しくダイスケさんが撮ってくれた写真は、疲労と下りのダメージで膝が笑ってきてしまっている状態に苦戦する私の様子でした…。やはり普段から歩いたり運動していないとだめですね。

大山登山は約17000歩でした。新緑が美しくて気持ちがよかったです。

下山後の楽しみは頑張った自分へのご褒美です。

8時ごろ着いたのですが市営駐車場が第一第二共に満車で困っていたら、大山まんじゅう屋さんの近くにくわえたばこで1日1000円の紙を持つおじさんを見つけてそこに車を停めさせてもらい、

午後には売り切れるらしいよという情報をいただいたので予約していった大山まんじゅうと羊羹を購入し、(まんじゅうが有名らしいのですが、個人的には大山羊羹もおすすめです。練りほど固すぎず水ようかんほど柔らかすぎずおいしかったです。)

家具を作らせていただいたご縁で、納品した時にいただいたお豆腐がとてもおいしかった小出とうふ店さんのお豆腐を食べてたんぱく質補給を、と思っていたのですが、14時前でしたがお店前に着くと「売り切れ」とい表示がありました。みなさま考えることは一緒ですからね、次回はちゃんと予約しておこうと思います。

日常生活で遠くを見渡すと目に入る丹沢山系。誘われるように時々無性に足を運びたくなります。

また時期を見て伺いたいと思います。