2026.09.15
プラスマイズミアーキテクトの真泉さんとは、「姉妹で作る家」の大磯のKさんの時に初めてお会いしてから、もう9年が経つのですよ。
その間に、ハドソン靴店さんのバックヤードの家具を作らせて頂いて、ちょっと変わったラウンドテーブルを作らせて頂いて、そして横須賀のFさんのキッチンを作らせて頂いて、と、その作風を見ていると、カメレオンのように変幻自在だなあなんて思っていたのですが、もしかしたらとてもロマンチックなお二人なのかもしれない、と最近思うのです。
真泉さんのご自宅に先日の横須賀のFさん、そして今回の葉山のTさんの空間を見ていると、何だかファンタスティック(で合っているかしら)な空間に感じられるのです。
子供の頃に連れて行ってもらったイッツアスモールワールドを思い出すんですよね。だから優しい気持ちになる。
色使いの妙なのかな。
そのマイズミさんが葉山に建築したTさんの完成見学会に先日お邪魔してきました。眺望の良さを生かした間取りに合わせて作ったキッチンはタイルと建具枠との絶妙な角度で無事に納まり、緊張感がありながらふわりと優しい導入部になっています。
外から玄関に向かうエントランスの動線は荒々しい自然そのままの様子がよく表れた印象がまた心地良いのですが、そこから玄関に、そしてこのキッチンに辿り着くまでの動線も「愉快」と言ったらよいのでしょうか、マイズミさんの自邸のような面白みががあって、部屋の役割ごとに異なるカラーが現れては消えてと、相変わらずすてきな空間だったのです。
実はただいまマイズミさんの手掛ける大きな施設の中の家具やキッチンを手掛けさせてもらっていて、いつかそちらの心温まる空間も紹介できたら良いなあと思っております。
ありがとうございました。
2026.09.15
週末は倉見神社の神幸祭がありました。
会社の前の空き地が西町の行在所になっているので、お神輿が来る時間になりますと、お囃子や担ぎ手さん達で大賑わいになります。
毎年行われているこのお祭り、お神輿に倉見神社の神様が載って町内を一日かけて周ってくださってるのだよなと改めて認識すると、とてもありがたい機会なのだなと思います。
今年も工房前で神主さんにお祓いを受けることができました。
これからもスタッフのみんながケガすることなく安全に皆様の家具やキッチンを作り続けていくことができますように。
毎年恒例なのですが、7月の決算報告が終わって、神幸祭が終わると、私たちの新年度が始まったという気がして気持ちが引き締まります。
心配なのは担ぎ手さん達。大変な御役目ご苦労様です。首から肩にかけての大きなこぶがそのご苦労を物語っていました。いつもありがとうございます。
お囃子連の方々や、自治会のお祭り関係者の方々も、朝の7時に始まって夜の7時に神社へ帰る半日かけてのお祭りは大変なことだと思います。ありがとうございます。
体調を崩されませんように、お大事にしてください。
2026.09.04
マドリヤさんからお声掛け頂いたのでした。「今度Fさんのところに1年点検で伺うのですが、イマイさんもいかがですか。」と。
そうそう、お引き渡しの時は都合が合わなくて、完成見学会前の時に最終チェックをして以来でしたので、ぜひ伺いますと同席させて頂きました。
当日は、打ち合わせをさせて頂いた奥様がご不在で、初めてお会いするご主人が対応してくださいましたが、「特に問題なく使っているって妻が言っていましたよ。」ニコッ。とお返事いただけて、ひと安心。
タモの表面もずいぶんきれいに使ってくださっているようで、汚れはもちろんないですし、手触りの良さも納品当時の滑らかさが保たれていました。
うれしいことです。
そこでひとまず、オイル塗装のお手入れ方法とステンレスのお掃除方法や引き出し、引き戸の使い方をあらためてご説明して完了。
写真で写っていないので伝わりにくいのですが、Fさんの玄関は土間がとても広くて良いのですよ。
そのまま洗面所ですぐに手を洗ってキッチンに直行することもできるし2階に上がることもできるし、リビングに向かうこともできる。そして、そばでは常に緑が見えている。今日は雨模様ですが、その雨がしとしとと地面を打つ様子がありのままに見られる。あたたかだ。
土が近い暮らしって良いなあ、としみじみ感じさせてくれるのでした。
2026.09.01
庭園美術館に出掛けたのでした。そう、ルーシー・リー展を見に行くために。
過去に一度見てみたいなあと思っていたのがいつだったのか調べてみると2010年に国立新美術館で展覧会が開かれていた。このときだろうかな・・、たしか小田急線に載っていて中吊りの広告を見ていて美しいなあって思っていたんだよね。一方、先日見に行った鈴木麻起子さんの作品は同じく2010年に購入しに出掛けて行っていることを見ると、私はこの時からきっと儚く繊細な器に惹かれていたのかもしれません。
今回、行ってみたかった庭園美術館の様子も見られるということで楽しみに出かけたのでした。
やはり人気がある展覧会ですから観覧の方が多くいらっしゃって、ボタンがたくさんある室内なんて、ボタンのほかに書庫の様子をもっとゆっくり見たかったのですが、ぎゅうぎゅうという感じで隊列を進んでいく感じだったりして。
時折、その列の間隙を縫って、この器の細い線はきれいだなあ、これは重くてお料理盛り付けたら持てなさそうだなあ、このお皿ならどんなおかずを載せようか、やはり器は触ってどんな感触でどんな重みなのか確かめられたらうれしいなあ、なんて稚拙な感想をアキコと言いあいながら楽しく見させてもらいました。
私は、その時代の風俗が見られるのが好きで、版画で描かれた当時の暮らしの様子やそのおかしみが見られる美術館巡りが楽しみなのですが、器も同じく当時の人たちがこれらを日用品としてどのように使われていたのか、どんな時間をそこで過ごしていたのか器を通じて知ることができたらもっともっと見てみたかったなあ。あの青い器には何を盛るのだろう、また緑に変化したあの器は何を盛るのだろう・・。私はやっぱりカレーライスかなあ、なんて。
そして帰り道に、こちらも一度行ってみたかったわたせせいぞうさんのギャラリーに。
わたせせいぞうさんというとハートカクテルです。
あの漫画を読んでいたのがいつ頃だったのだろうと思い返しても思い出せないのですが、あの中に出てくるグレナデンシロップとかマニッシュスタイルとかムーンライトセレナーデとか、シティボーイではない私には初めて聞く言葉が心地よくて、そこに出てくる恋人たちを見ては、私にもいつかそういう日が来るのかなあ、なんてぼんやり考えていた時期でしたね。
でもそういう日はきちんとやってきていたようです。そう、33年前にね。
(ギャラリーのお姉さんが「良かったらお撮りしましょうか、そのフォトスポットで。」と言ってくださったので、お言葉に甘えさせてもらいました。)
2026.08.31
私のいつものコースは、工房から自転車道の終点である厚木駅そばの人の森さんまでの通称「人の森往復」という12.6キロのコース。これを週に3回走れば、うしろめたさなくポテトチップスを食べられると信じているわけだけれど、最近は腰が痛いとかモモの裏が痛いとかで気持ちが後ろ向きになっているこの頃。
この前、山に登ったからいいかなあなんて思っていたらあっという間に週末になってしまって、先週に続いて日曜日に打ち合わせの予定がなかったので、運動しないとと思い、少し長めに走ることに。
少し長く走る時は、海まで走るか、神川橋からあゆみ橋をぐるりと走ると、どちらも20キロくらいになるのです。
そこで、今日は神川橋コースに。
ちなみに、今週はいつも通勤で利用している自転車道は、「さがみグリーンライン自転車道」という名前をいまさら初めて知りました。
今は倉見で延伸工事をしていて、どうつながるのか楽しみなのですが、その途切れた先がどうなっているのかあらためて見てみることに。
寒川北インターの裏を回り込むように砂利道があって、その突き当りでゲートが閉じていた。なるほど、ここがどうつながっていくのかしら。
そこから橋を渡って、厚木側を北上してあゆみ橋を渡っていると、あれっ、芝生にもう人が居る。通れるのだろうか。と言ってみると、先日まで工事中だった人の森さんから北上するコースが開かれていた。このコースが開通すると、我が家から三川公園の細いサイクリングコースを抜ける(かなり細いためあまり自転車では通りませんが)と、自転車道をつないで工房まで行けてしまうので、自動車との道をほとんど共有することなく、ゆったりと通勤できるので、とても魅力的なのです。
三川公園の細いあたりもすぐ隣を工事をしているようなので、これがのちのち広くなるのかな。楽しみです。
2026.08.31
プラスマイズミアーキテクトのマイズミさんから相談頂いていたTさんのキッチンの設置が終わりました。
今回はコーリアンの「セージブラッシュⅡ」とナラの無垢材と突板を併用したキッチンと食器カウンターになります。こういう納まりはオーダーキッチンだから実現できる形ですね。なんて余裕を持った気持ちで言えるのは今だからであって、今日が来るまでは果たしてその通りに納まるかと不安ばかりが募るのですよ。
変形した壁面に合わせて、ベニヤを持参して型取りしていた時は、この角度で大丈夫だろうか・・、1度でも変わると先端で数ミリも隙間が開いちゃうだろうから・・ああでもない、こうでもないといろいろなイメージがよぎるのですから。
キッチンとカウンターとで、間を空けて2日間に分けて施工したのですが、その間にタイル屋さんが施工してくれたようで、タイルとキッチンのエンドがきれいに納まっておりましてひと安心。
9月11日(金)と12日(土)には見学会も行なわれるようで、私も12日(土)に参加できるかもしれないので、楽しみにしております。
【GOZINKA-葉山の住宅- 内覧会のご案内】
https://www.instagram.com/p/DcW7TRjSaCk
2026.08.29
加賀妻工務店さんが建てる公園や海からの風が心地よい平塚のTさんのキッチンの制作例と、庭からの緑色がお部屋にきれいに入り込んでくる埼玉のFさんのキッチンリノベーションの制作例の記事を掲載しました。
「ここが私の拠りどころ」平塚 T様
「緑かかった」さいたま F様
お時間あります時にご覧いただけますとうれしく思います。
2026.08.24
「今年は一度も海水浴ができなかったから、その日に出掛けようか。」なんて家族で話していたのですが、ハルは予定が合わず、チィも明日から始まる学校に備えてそんなことはしていられない、ということで、二人きりになってしまった私たち。
アキコの咳もすっかり良くなっていたし、また山に行きたいね、という話をしていたこともありまして、「前回のシダンゴ山がとても心地よかったからね。では、久しぶりに出かけようか。」と目をつけたのは檜洞丸(ひのきぼらまる)。
アキコが手に入れていた山歩きのガイドブックには難易度☆二つ、となっていて、標高は高いようだけれどスタート地点も高いのだから、大丈夫じゃないかな、なんて思っておりました。
起点の西丹沢ビジターセンターは過去にまだ子供たちが小さかった頃に出掛けた「畦ヶ丸」の入り口の本棚までは出かけたことがあったので、気持ちは軽々。
しかし、前日から時折強い雨が通り過ぎていたような天気でしたので、「ヒル怖い、クマ怖い・・」なんて思いながら、迎えた朝。どんよりの空を眺めて、別のところに出掛けるほうが良いのでは・・と思いながら再び布団に。
そして、予定よりも40分ほど遅く起きると、アキコはすでに何やら穴息荒く意気込んでおりまして、「とりあえず行こう。お天気が厳しそうなら途中で降りればよいし。」と早々に洗いあがった洗濯物を干しながら強い決意を見せるのでした。
私は、昨晩のウイスキーで腫れぼったい顔をひっぱたきながら仕方なく支度して、いざ出発。
ビジターセンターの駐車場、ちっちゃいから埋まっちゃわないかな・・、と遅く起きた自分が悪いのですが、そんな心配しながらも、無事に駐車することができて、のんびりと「畦ヶ丸」とは別の登山口へと向かいます。
出だしの気分は上々だったのです。
でも、だんだんとガイドブックと違うじゃん・・、と息が切れてくるのでした。
あとでいろいろな人のブログを見てみたら、それなりの経験があることが望ましいって書いてあるじゃん。私たちはもっぱら初心者なのに。
出発点の「つつじ新道登山口」は、緑が覆いかぶさってくるような谷間を沢の音をそばに聞きながら丁寧に登ることができる道でとても心地よく、アキコのペースもとても良い。
しばらくして、「ゴーラ沢出合」と呼ばれる登山道に川が横断するポイントに到着。
彼女は器用に石を渡るけれど、私は「心地よさそう。」と浅くなったところをそのまま横断。本棚に行った時もそれほど濡れなかったしね、と思ったけれどしっかり靴には水が浸み込んでしまった。
そして、ここから2.9キロの急登が始まります。
「経験者向けの登山道です。自身のない方はここで引き返しましょう。」という看板に少しおののくアキコ。初心者向けコースだと思い込んでいる私はどうにかなるだろうと深く考えずに進むのでした。
時々はしごや植生保護のための木道があるのですが、岩場が多く鎖場もあり、ひと一人分の道幅で両脇は急坂という稜線を歩いているかのような道まであって、進みはかなり遅々としてきます。
そして、次第に雲の中に入り込んでしまったせいか急に音が消えて、周りは数メートルしか見えないくらいになってきました。
こんなにきつかったっけ・・、年齢のせいなのだろうか・・。とかなり息が切れてきます。
アキコは元気はあるけれどペースが一気に落ちていき、二人とも不安な面持ちで心身ともに辛くなってくるのでした。
特に上りはおじいさんと息子さん(かな?)の二人組と、「展望台」付近で、「ケモノの声!?」と勘違いしてしまった休憩中におしゃべりしていた壮年の男性二人組だけ。
反対に下る人は3組程度のすれ違っただけで、雲に音が消されると本当に私たちだけになってしまったような心細さ。
そこからは、100メートル進むことがかなり大変だと感じながら、ひたすら案内板の数字が減っていくのを励みに足元に気を付けていたら、急になだらかな木道が現れて、整備されていることにとてもありがたさを感じながら無事に登頂。
いやいや、登ってしまえば気持ちが良いじゃないか、と雲のなかで展望も何も得られない山頂の景色だったのですが、広く開けて休みやすく、気持ちが次第に軽やかになってきます。
少し下の山荘まで出かけてトイレをお借りして腹ごしらえをすると、先ほどの不安感はどこかに元気が出てくるのでした。
「このガイドブックを見ると、帰りは同じルートじゃなくて、こちらの「犬越路」でも距離は長そうでも時間は同じくらいで行けそうだね。基本下りだから今よりは楽なのではないだろうか。」と、同じ道を戻るのはつまらないのではないかという思いで、アキコを説き伏せるようにして周回コースを巡ることに。
「私でも大丈夫かな。」と少し顔をこわばらせておりましたが、難易度☆二つなら、登ってきたくらいの勾配なら大丈夫だろうと思い、その道を目指します。
しかし、道が狭い。
山頂から案内板がなければここがその道なのか、と思うほど狭いスタート。
その狭い道が程なく終わると梯子の連続が始まります。そして、その梯子の下が雲のなかでまったく見えない・・。
ここは生者の道なのか・・。
梯子が終わると細い道が始まるのですが、あとから調べると、お天気が良いとずっと先の山々が見えて自分がその稜線を歩いていることがはっきり分かるのだそうですが、今ここは両脇は急な山肌が見えるばかりで間もなくそれも雲に飲まれてしまっていて、まるでここが奈落のように見える細い道に見えてきました。
すでに急な梯子を下りてきてしまって、戻るのも気持ちが辛いという思いでしたので、何だかわからない気持ちに後押しされてただ虚ろ私たちは無言で進むのでした。
すると次第にまわりは植生がひしめいてきて、かろうじて幅30センチくらいの踏み固められた土の道が見えるだけになります。
さらには次第に笹が両脇に迫ってきて、道もすべて覆いつくすくらいで草をかき分けながらかろうじて見える土の色だけを頼りに進みます。
土の道にも草が生え始めていました。
最近このあたりは誰も通っていないのでは・・。このまま進むのはまずいのではないだろうか・・。
何となく、昔の読んだ怪談の「邪視」という話がよぎりました。
自然のなかでは、勝手に山に分け入る私たちのほうがよこしまな生き物なのじゃないだろうか。
ちなみに案内板は「犬越路」まではありません。
そして土の道が途絶えると本当に急に岩場が連続し始めます。
この岩場がかなり辛くて、二人とも後ろ向きにしゃがみこんで岩をつかみながら下りないと降りられない箇所が何ヶ所も。
どこに足を掛けたらよいかがよく分からず、さらには湿気で滑るわけで、さらには視界はほぼゼロで、先ほどまで賑やかにさえずっていた鳥たちの声も急に消えました。
アキコはこの時、「無事に帰れるのかな。」と思っていたそうです。私も思っていました。
でもそんな不安が起きると不意に木道が現れたり、はしごが現れたりして、人の手が入っていることに急に元気付けられます。
それでも時折、強烈な牧場のような匂いがしてきたり、大きく土が幌起こされた跡があったり、さらにはほんとうにほぼ垂直な鎖場が現れたりして、気持ちが不安に戻されるのです。
何かに試されているのではないかとこの登山のなかで、自分の中に潜む疑心暗鬼に出会ったりして、そういう気持ちがすべてを悪い気持ちにさせるのだと奮い立たせたりと、なんだか自分に向き合う時間になったのでした。
雲が黒くなってきて、いよいよ雨なのかも・・と感じていた矢先、ようやく「犬越路避難小屋まで200メートル」という案内板が現れて、本当に緊張の糸が切れそうになりました。
それほど、常に滑落やけがの心配をしながらの下山で、鍋割山よりも比べ物にならないくらい気持ちがきつい下山でした。
この時にアキコにもようやく笑顔が現れて、ひと安心。
ここからは、谷間を沢の音に向かって歩いていく心地良い下山。
雲ははるか上を漂っており、幸い雨は降る気配はなさそうで、陽射しも入り込んでくる。
そして、1時間ほど下ると「用木沢出合」と呼ばれる再び川を御横断するポイントに到着。
「ねえ、ひと休みして足だけでも浸かっていこうよ。」とアキコが元気そうにそう言いました。
良い提案です。
ひと休みして川に足を浸すと、疲れが言葉の通りすぅっと引いていきます。元気が戻ってきました。
ここからの道程は、生き物たちの息づかいが感じられるようで、また緑たちも私たちを襲ってくるのではなく、優しく包み込むような空間。
岩たちも上で感じた拒絶するような鋭さはなく大きな体を横たえてただ見つめてくれているような感じ。
そんな温かさを感じながら無事に鉄橋に到着してゴール。
ここからはキャンプ場の横の道路をビジターセンターまで戻って終点。普通の道が歩けることがこんなにもありがたく感じるとは。
8時30分にビジターセンターを出発して、ここに戻ってきたのは16時を回っておりました。
戻って調べたら、檜洞丸は「西丹沢の盟主」と呼ばれる丹沢山地で4番目に高い山だそうで、そういう山に教えてもらったのだなと、自分の浅はかさに反省したのでした。
2026.08.22
テーブルのサイズを修正して本日納品。ようやくこれですべて揃えることができました。
Kさん、しばらくご不便をおかけしましてすみませんでした。
今回のリノベーションの施工は、以前にも家具やキッチンを納品させて頂いたことのあるOKUTAさん。今回も素敵な空間で、美しい色のタイルや壁の色など全体の物静かなトーンと家具の印象がよく合いました。
今回は直線の様子が凛としたタモ柾目材を使って食器棚やテーブルを制作しています。前回も書きましたが、タモ柾は長い材が手に入りにくいことが多いのですが、今回、どうにかカウンターとテーブルの目が揃うように木取りをすることができましたので、物静かな印象が特によく表現されています。あわせて引き戸も柾目材で作りましたので、動きの少ない良い仕上がりにすることができました。
また、いくつか細かい部分の説明ですが、今回の格子引き戸は裏面にアクリルを入れています。上部の引き戸を開けると、濃いグレーの棚がアクセントになっています。下部の引き戸を開けると、左右3段ずつの引き出しという構成。このグレーは全体的に家具のコントラストが出るようにと、引き出し内部にも使用したり、家電収納の背板だけをグレーにしたりと、よいアクセントになっています。そして、今回納品したテーブルはKさんのご要望に合わせて、なるべく装飾を抑えていますが、脚部だけは足元が細くなるデザインにしたいということでスラッとした印象に。
こうしてすべてが無事に納品できました。
また、どのように使っていってくださるのか、機会ができましたら拝見させて頂けるとうれしく思います。
Kさん、ありがとうございました。
2026.08.20
ハル「今度の日曜日さ、お母さん仕事?」
私「うん、お客さん来るから会社行くよ。」
ハル「その日さ、キッチン使ってもいい?ケーキ一緒に作りたくて。」
私「いいよ。誰が来るの?」
ハル「〇〇○。」
私「!?○〇〇君来るの?うちに!」
〇〇○君とはハルがお付き合いしているという男性。 ついにこの日が来たのかとドキドキ。
早速家族みんなの予定を確認。その日は日曜日でダイスケさんも一緒に会社で打ち合わせ、次女チイは午前中オープンキャンパスへ出かけるという。 午後2時ごろには家に着いちゃうよね。それまでに作り終わるのかしら。姉の彼氏が家に来るなんて、きっと居心地が悪いんじゃないかなあ。
私も兄妹だったので、兄が初めて彼女を連れてきた日には、そうか、この家族もいつかバラバラになるのかと感じたものでした。 ダイスケさんにも伝えると、「やだ~、まだ会いたくないよ~。」と急に女っぽい口調になっちゃっていましたが、、、。
ハルのこと好きになってくれた人に散らかった家に住んでるんだなとは思われたくないですから、 前日の夜はキッチン周りとおトイレを念入りにお掃除をしました。
当日、お打ち合わせは無事終了。 携帯を見るとチイからすでに数件のLINEメッセージが、
チイ「まだきっと家にいるよね。用事終わっちゃったのだけど。」
チイ「お母さん何時頃帰ってくるの?」
私「 図書館かカフェでお茶すれば。」
チイ「 えー。家帰っちゃダメかな。 」
私「こんにちは〜ってニコニコしながらそのまま部屋に行けばいいじゃん。」
チイ「 えー。 」
というやりとりが続き、結局家に帰ったチイ。 後からハルに話を聞くと、 日傘でがっつり顔を隠しながら「こんちわー。」と言いながら急ぎ足で階段上って部屋に行ったそうです。(笑)恥ずかしいですものね。
さて次は、私の番。
車を運転しながら、どうしようかな、なんて言おうかなと考えていたら家に到着。
「ただいま~。」と玄関に入ると、何かを焼いている甘いいい匂いと共に聞こえる聞きなれない話声と玄関には見慣れないスニーカー。
おお。
キッチンと玄関の間の引き戸を開けると、ハルから借りたであろう縞々のエプロンを付けた彼がキッチンを挟んで向こう側に立っている。
「母さん、おかえり~。」とハル。
彼「こんにちは。お邪魔しています。ハルカさんとお付き合いさせていただいてます、○○と申します。はじめまして。」
おお。すごくしっかり挨拶してくれる!
私「はじめまして、ハルカの母です。お会いできてうれしいです。」
と言い、洗面所で手洗いうがいをしてから2階の部屋へ向かいました。
キュウ~~~~~とする気持ちをチイの部屋に行き、太ももをポクポクさせてもらながら紛らわせました。
(ああいうあいさつでよかったのかな、と聞き耳立てていたチイに聞いたらOKとのことだったので一安心。)
ケーキが完成するまでしばらくかかるということで、1時間位2階の部屋にいて、
「完成したから一緒に食べる?」と聞かれたけど、なんだか照れくさいし、ふたりの邪魔しちゃいけないし、お断りして、ふたりが食べ終わって、家を出たのを見送ってからいただきました。
冷蔵庫を開けて完成したオレンジタルトを見せてもらうと、とてもきれいで、いい香り。
多めに淹れておいたからというコーヒーと共にいただきました。
ハルチイ二人ともナッツアレルギーがあるので、外であまり買って食べる機会のないタルト。生地はサクサクで、クリームチーズのフィリングもオレンジと合わさりさっぱりしていてとてもおいしい。
上手にできて、よかったね。そう思えたのでした。
オレンジだってすぐわかる甘い香りだけど、すぐ消えてなくなるさわやかさ。
ハルに彼ができてから明らかに家にいる時間が減ってきたある日、
「お母さんはおねえに彼ができて、寂しいと思わないの?」とチイ。(普段口数が少ないのですが、こういう時ははっきり物を言う子で、時々驚くのです。)
私「寂しいって言っちゃあそうなのだけど、うれしくもあるのだよね。家族以外の人でもハルのこと好きって思ってくれる人いるんだってわかったから。」
チイは黙って聞いていましたが、
よいことなのだよ。そう自分にも言い聞かせたのでした。
夜ダイスケさんに報告しながら夕食後にタルトを出すと、
「へ~、すごいね、おいしい。いい子そうでよかったね。でもまだ会いたくはないな~、別に。」とのことでした。
ちなみに、母にもこのことを話した時にダイスケさんと初対面の時のことを聞いてみると、
母「確か、バイクで家のそばまで来ることがあって、あんたがダイちゃんが来るって言ってたから、ちょっと外出て見たら、バイクの横に立ってペコってしてた時が初めてじゃなかったかしら。」と、今年82歳になるのにちゃんと覚えていました。
ダイスケさん「結婚するまでちゃんとあいさつしたことなかったと思う・・。」とのことでした。
それは・・、あまりよくなかったですねえ。
きちんと挨拶してもらえるとうれしかったので、やはり大事なことだなと思いました。
そんな夏のある日の我が家の出来事でした。
2026.08.21
体に優しい食材とレシピでお腹いっぱいの定食を作ってくださるdailyというカフェを、二宮という緑囲まれた場所で新たに開いたSさんの記事と、
どこか海外のお宅のような空気の漂うキッチンに仕上がった建築設計のお仕事をされているTさんのオーダーキッチンのリノベーションの記事を掲載しました。
「おなかいっぱい」二宮 diary様
「継いで、色を変えながら」あざみ野 T様
お時間あります時にご覧いただけますとうれしく思います。
2026.08.18
カシミールクリームと呼ばれるところどころ青みかかった美しい石が入ってきました。
Yさんのキッチンの天板です。今回はこの石を本磨き仕上げにして天板に採用します。
天然石は、人造の石に比べてかなりの重量がありますので、今朝も早くからおののきながら待ち構えておりましたが、幸い覚悟するほどの重さではなかったのでひと安心。これからシンクを接着して完成へと近づいていきます。
今回キャビネットに採用した樹種はクルミ。とてもよい色の組み合わせ。
いよいよ来月納品です。
2026.08.17
私たちのところでは年の初めにみんなでカレンダーとにらめっこして、一年間の働く日数と休日をどのようにするか振り分けるのです。今年の夏休みは週末や祝日を合わせて8日間の休暇を決めていたのですが、やはり例年通りにみんなここは出てここは休んでという感じで、工房には常に誰かがいる日々でした。
ですので、休み明けという新鮮な気持ちなあまり感じられないところですが、周りも動き出すので、電話も鳴ります、メールもピピッと鳴りますということで気持ちが少しずつ慌ただしくいつものペースです。
こちらは、プラスマイズミアーキテクトさんからご相談頂いていたコーリアンとナラのキッチン。
背面の壁と左の壁が鈍角で接する変形した間取りに置くキッチンなので、きれいに納まるか少し心配なところですが、何となくみんなが神妙な顔をしているのは、この先に始まる大きな施設に納める家具やキッチンの設置をどのような日程でやっていこうかと悩んでいるためです。その大きな仕事も含めて9月中頃まで4件の納品がありますので、うーむと腕を組んで俯いてしまうわけです。
頑張ります。
2026.08.15
この家が完成しお引き渡しされたのは2019年5月。あっという間に7年が過ぎ去ってしまったのですが、その7年少しでキッチン水栓を交換することになってしまいました。(我が家のキッチンの詳細は制作例に載っております。)
うーん、こんな早くに交換することになるとは。
最初に気づき始めたのは昨年末ごろでしょうか、水栓のレバーハンドルの下あたりのピカピカのメッキの一部が剥がれてきたのです。
メッキですから剥がれてしまう可能性があることは理解はしていましたが、以前のマンションでも17年間使っていても実際に剥がれた様子を目にすることはなかったので、「うーん、こんなに早くか・・。」と、少し残念な気持ちに。
台所ふきんで水拭きするくらいで、べたついた時に食器用洗剤で拭くくらいで、何かといろいろなところにいろんなものをぶつけやすい私でもここには何かをぶつけたなど思いあたるところはなかったので、製品の個体差なのでしょうか、剥がれ始めた塗膜から地金が見えていてこれを自分たちで直すことはできなさそうですので、うん、仕方がない!新しい水栓に交換しましょう!
ダイスケさんに聞いてみても、「機能的にはこのまま使い続けることはできるけど、錆が出てくると思うよ。」ということで大決心です。
今までの水栓は、ビルトインタイプの浄水器が一体になったものという選択肢の中から、見た目よりも使いやすさを重視して選んだものでしたが、50歳代になり自分たちの見た目の衰えを隠せなくなってきて、子どもたちも大人になり留守中の使いやすさを気にすることもなくなりましたので、日々の暮らしの中で、すてきだなと思えるデザインのものを使っていこうということになりました。
そして候補に挙がったのがKOHLER社のもの。お客様のキッチンや洗面台でもデザインの良さで最近選ばれることが多くなってきているブランドです。
エィ、その流行に乗ってしまえ!ということでその中で少しクラシカルな印象のある形のベレラに決めました。(金額を気にしないでよければ魅力的なデザインのものは他にも沢山ありましたが予算もありますので・・。もしまた7年で買い替えるとなった時に惜しくない金額はこれが限界だと思いました。)
決めたら迷いが出ないうちにと、製品は早々に手元に届いていたのですが、実際に作業をするダイスケさんが気持ちに余裕のある休日となると、お正月かお盆休み期間しかありませんので、今回のお盆休み期間に交換しようということになり準備を進めていました。
キッチンの下はオープンになっていますので、ごみ箱をどかせばすぐ作業に入れるのは楽ですね。
そして今回の水栓の形はシングルレバー混合水栓で、今まで浄水用のハンドルがあった形とは異なるので、今まででしたら浄水用の水栓を別に立ち上がる必要があったのですが、最近お客様から「トレビーノブランチ」という東レの製品で水栓のタイプに関わらずアンダーシンク型の浄水器の取り付けが可能という魅力的なものがあることを教えてもらって、その後何度か導入したことがあったのでそちらを採用することにしました。(今まではのトクラスの浄水カートリッジにお世話になっていました、ありがとうございました。)
外したKVKの水栓、今までありがとう。長さ50センチ以上あるので粗大ごみに持って行きます・・。
そして、いよいよ交換作業開始。
体の大きなダイスケさんにとってはこの大きさのシンク下でもやはり狭いわけで、「うーん、首が・・。」「うう、腰が・・。」と言いながら作業をしていたので申し訳なかったのですが、1時間半ほどで作業完了。わいわいと喜んで使おうとすると、最後に「ちょっと待ってね、水漏れしないかを確認させて。」と水道管をぺたぺたと触ってチェック。
ずいぶん前にシャワーホースが劣化して破断してしまったというお客様のところに伺った時に、見ているだけでは分からないほどの微量の水がしみ出して水滴にになっていたということがあったようなので、念入りに。
そして、その使い勝手ですが、吐水の位置が今までよりも高いのと、シャワーの細かく横に広がるような口の形になっていて泡沫タイプではないのか吐水量を絞ってもけっこう勢いががあるので水しぶきが周囲に飛び散りやすく、洗い物をしていると子供の時にやっていた洗い物のようにお腹のあたりがベッタリ濡れてきてしまいました。その分勢いで洗剤を流しやすいので、まな板やお皿の面を流す時にはシャワーヘッドも少し下げて使うと跳ねも少ない手よいかなと感じています。
そして、反対にストレートの吐水が以前の水栓に比べてとても柔らかくて水跳ねが少なくて使いやすいのでした。
へえ、なんて感心しながらこういう使用感は日常で使ってみないとわからないですね。
今までお客様のお宅訪問で、KOHLERをお使いの皆様から「水量の調整が難しい。」というご意見をうかがっていた意味がようやく実感できました。そしてお客様のお宅に伺った時にシャワーヘッドが少し下がったままなのはなぜなのかがようやく分かったのでした。
トレビーノブランチの浄水との切り替えも、操作で水道水と浄水と切り替えるのは煩わしく感じるのではないかと思いましたが、いざ使ってみると、吐水の見た目と音で切り替えが判断できるようになっていて、ストレスを感じることなく容易に使いこなせるようになりました。
想像よりも早い時期のキッチン水栓の交換は予想外の出費にもなりましたが、これでお客様に二つの水栓の使い心地をお伝えできるというメリットができましたので、これから生かしていけたらいいなと思います。
この記事が、キッチン水栓で悩まれているどなたかのご参考になればと思います。
2026.08.14
今日のうちに茅ヶ崎のTさんのキッチンのプランをまとめ直して、週明けから取り掛かれるようにと考えておりました。
午前中に戸塚のTさんにメールを送って、よし、午後から取り掛かるぞと前回現場で確認してきた内容を見直してみましたら、あっ壁の幅を確認するのを忘れていた、なぜこんなに分かりやすい部分を忘れたのだ・・、と気が付いたのでした。
先日も鎌倉のHさんの窓まわりの採寸で1か所忘れたところがあって、さらにはそのあとの平成さんの現地確認でも1か所忘れたところがあって、今回で3回目だ・・。いけないいけない、夏の暑さにやられたか・・。
できれば今日中にまとめたいところだ、と思い、現場はそれほど遠くないですので、年に1、2回くらいしか乗れていないゼフィロス君を久しぶりに引っ張り出して(カノープス君(通勤で乗っている黒い自転車)は今日は自宅に置きっぱなしなので)、空気を入れて油を差して、現場に出掛けることに。
先週現場にお邪魔した時はまだ柱だけの状態でしたので、きっとまだ中を見られるだろうなんて安易に思っていたのですが、もうすっかり壁が張られてサッシやドアも入って施錠もされていて。さすが山下建設さんは仕事が早い・・。ではでは、と思い出せるかぎりのキーボックスの番号を試したのですが、うーん、開かない。この静かな住宅街で大汗の大男が何やら工事現場の玄関先であれこれとやっていると不審に思われてしまう・・。
この時期に監督さんに連絡を取るのも大変失礼ですから、採寸はお盆明けにあらためてお邪魔させて頂きます。頑張ります。
2026.08.13
先日キッチンを作らせて頂いたIさんは茅ケ崎でmugitoという朝ごはんカフェを営んでいらっしゃる。
この夏季休暇中のどこかで食べに行こうよ、とアキコと話をしておりましたら、パン好きのハルも一緒に行きたい!ということで3人で賑やかに。(小麦粉が苦手なチィは留守番することに)
Iさんとの会話には気負いがない。
キッチンをあれこれ決めていく時にはあれほど行きつ戻りつ行きつ戻りつしていたので、自分としてはIさんとのかかわりはけっこうナーバスに思えていたのですが(笑)こうして新しい暮らしが始まると、なんて隔たりのないお二人なのだろうとあらためて思うのでした。
「ちょっといま満席になっちゃいまして、少しお待ちいただけますか。」と奥様一人で切り盛りする店内のドアが開いて、そう伝えてくれました。その言葉のあとからふんわりとパンと香ばしいベーコンの香りが漂ってきます。
「もちろんです。」
茅ヶ崎の朝は優しい。もうすぐ雨降りだと樋山さんと晴山さんが言っていたけれど、少し涼やかで清々しい青空広がる朝はその陽ざしも穏やかで、お客様同士もまわりを気遣う優しさがそこかしこにあって、心地よく、そしてあまり待つことなく店内に。ありがとうございます。
手際よくお料理をしていくさまをカウンター越しに眺めながら、一人では大変だろうなあ、と思っていたらご主人登場。
「あれっ、イマイさん。おはようございます!うれしいなあ。」
「イマイさんにここから見られちゃうのはちょっと緊張しますね。」と言いつつも二人で手際よく仕事を進めていくさまは見ていて気持ちよい。
「お店はご近所の方が多いのですか。」
「そうですね、最近はおかげさまで離れた場所から訪ねてくださる方々も増えてきて、やはり朝早くから食べられる場所が少ないようなので、近くの道の駅で朝を迎えた人がいらしてくださったり、地元の皆さんも朝食目指していらしてくださってありがたいことです。」
「たしかに朝早くから開いているお店って、意外と少ないですものね。」
そんなお話をしている間に運ばれてきた朝食は、甘いカボチャに分厚いベーコンにしっかりした卵に甘みを抑えたあんこ、苦みのないブルーチーズ、鮮やかな野菜、そして香ばしいパンにと、どれもみずみずしい味で大変美味しかったのでした。(写真がなくて、アキコが動画をインスタグラムに掲載していたかな。)
「お二人はケンカとかしないのですか。」と手際よくにこやかに仕事を進める二人を見ていてふとそんなことが頭をよぎりました。
「おっ、急にそんなことを言われるとドキッとしますね。」とご主人。
「イマイさんのところではないのですか。」
「うーん、うちはケンカにならないというか、二人して黙り込んじゃうのです。」とアキコ。
「そうなんですね、うちはけっこう言い合うんですよ。きちんとその日のうちにはっきりしたいから、うやむやにならないように言い合うんです(笑)」と奥様。
なるほど、その思いがキッチンのプラン作りで強く出ていたのかもしれない。あの時の行きつ戻りつはきっと自分のなかで答えがはっきりするまでの時間だったのですね(笑)大変でしたが私にとってもとても良い勉強になりましたから、ありがたい時間でした。
そして、今日はごちそうさまでした。
次はブランチを楽しみにしてきますね。
2026.08.12
いろいろと慌ただしくしているハルカが「この日だけは予定が空いているよ。」としばらく前から言われていたので、この日は海水浴に行こう、とみんなで考えていたのでした。
しかし、前の晩からお天気予報では、「観測史上初の茨城県への上陸」とどの予報士さんも声を揃えていっていたので、その観測史上初という言葉が急に恐ろしく思えてしまって、朝を迎えるとどこか秋のようなひんやりとした空気と相まって、これは海はやめましょう、ということに。チィはほかの日でも予定がつくけれど、ハルはこの日だけはと考えていたからすっかり拗ねてしまったのですが、そんなふうに思われても私たちにはどうしようもないじゃないか、と反対にムスッとしながらも、それならばと気を取り直して行ってみたかった場所へ。
ハルチィも素敵なカフェがあったり、中華街があったりということで、機嫌を直して4人で山手に。
エリスマン邸をずっと見たいと思っていたので、念願叶いました。そしてこの場所に移築、復元された残りの7棟も見学させてもらいました。ちょっとしたハイキングですね。
どの家も緑がきちんと室内に入り込んでくる様子がとても美しくて涼やかに汗が引いていく感じ。暮らしのなかの気持ちの拠りどころというのはそれぞれだと思いますが、緑がみえる暮らしが自分たちにはやはり心地良いのだなあとあらためて知ることができたのでした。(我が家は雑木林のようにモジャモジャですが、それもまた低山に入り込んだようで気持ちが良いのです)
しかし、どの建物も広くて、どこかスケール感が大きい。ハルチィも「ちょっと把手の位置が高いんだね。」なんて言っていた。
そう思ってみていくと、今まで好きだなあと思っていた建築達と少し趣が異なるのかもしれない、なんて思い始めた。私が好きだと思えていた建物たちは、海外から日本に来た設計士さんたち、海外で学んできた設計士さんたちが日本の暮らしに合わせて工夫された家々が好きだったのかもしれない。どこかこじんまりした中で暮らしやすさが工夫されて、少しユーモラスのある空間が好きだったのかもしれない。そういうふとした違いをとても楽しむことができた時間でした。
2026.08.10
AZALEA & COSMOの高橋さんからご依頼頂いていたチェリーのセパレートキッチンを設置した洗足のお客様のお引渡日でした。
高橋さんとは、野副晋平建築計画事務所の野副さんのお仕事を通じて知り合うことができて、その野副さんとは「おしゃべり」の制作例でおなじみの横浜Fさんを通じて知り合ったのです。
こうして静かに少しずつ糸がつながり延びていく様子。とてもうれしく思っております。
このキッチンを設置してから半年ほどが経過しておりましたので、一番の心配は表面に用いたブラックチェリーの無垢の動き。家は人が住み始めれば風が通りますので、扉や引き出しも開け閉めされて、木の動きも穏やかになるのですが、建築期間中は必ずしもそういう動作がないので、どんな不具合が出るかしら、と心配はありました。
「少し前から空調を回すようにしたらだいぶ戻ってきましたよ。」と監督のオザワさん。やはりそれまでは扉などは大きく動いてしまっていたようです。今日見る限りはほぼ大きな動きは出ておりませんでしたので大丈夫そうですが、この陽気ですからしばらく様子を見ながら使って頂いて、この冬を超えて来年の梅雨が明けても大丈夫そうなら落ち着くかな。
我が家の建具も梅雨時はいまだに少しこすれ合うことがありますから、無垢材を用いるというのはそういう存在と一緒に暮らしていくということだと思うのです。
お施主様にもとても喜んで頂けてひと安心。
しかし、キッチン機器についてはどんどん新しい機能が増えていくので、使い方を説明するのは大変苦労します。今回も高橋さんやオザワさんにもお手伝い頂きながら、どうにか完了。もっと勉強しなくてはいけませんね。
そのあとは、少し北上して麻布のほうまで。
先日、ルーシー・リー展を特集する番組を見ていたら、その形に鈴木麻起子さんの器を思い出しました。
そしていろいろと調べていたら、ちょうど今、麻布台ヒルズというところで展示されているということでアキコと見に寄ってきたのでした。
いつだったかな、と古いブログを調べてみても詳しい日は書いていなかったのですが、おそらく15年ほど前に、アキコと二人でたしかアトリエで開かれていた展示会にお邪魔させて頂いて、緊張しながら少しお話をさせて頂いてうすく美しい器を2つほど手に取らせてもらったのでした。たしかあの時もルーシー・リー展が開催されていた時期が近かったのだったっけ。
いつか使いたいと思っていた大きめのお皿とアキコは鈴木さんのこの形が好きというカップを手にすることができたのでした。
静かに少しずつ糸がつながり延びていく様子は私たちの中でもこうして感じられるのですよ。
2026.08.07
キッチンとテーブルを作らせていただいた、台形さんが掲載されているということで知りました、
雑誌「nice things」
すてきな本ですね。初めて知りました。
まだ全てをちゃんとは読めていませんが、
娘達が社会に出始めて、自分たちのこれからをことあるごとにダイスケさんと話始めている今出会えてよかったと感じています。
すてきなご縁をありがとうございます。
振り返ると、今までもずっと、お客様からご縁をいただいてそれが繋がって今の自分たちがあると思っています。
ありがとうございます。
そして、今までまたお客様から「掲載された」とお知らせを受けても、私たちの名前まで掲載されることは少ないのですが、会社名とダイスケさんの名前まで載せてくださり、ありがとうございます。
とてもうれしいです。
台形さんのキッチンの制作を担当したノガミ君にも伝えなくては、自分が作ったものが撮影されて雑誌に載っているなんてうれしいだろうから。
2026.08.04
Mさんのところまでブラックチェリーの壁面収納の納品でした。
幅3800ミリ近い大きな家具なので、なるべく圧迫感が出ないようにテレビを置く部分とその左右は背面の壁が合わられるような形にして、さらに最上部は、重さが出ないように収納の高さは手の届く範囲で留めて、その上は奥行をきちんと感じさせるように白い壁が見えるようにしています。
こうすることで、この収納の向かいのキッチンやダイニングから見た時に、軽やかな印象に映るかなと考えております。
どのように使っていってくださるか、また次回拝見させて頂けるのを楽しみにしております。
2026.08.04
藤沢のSさんのところに、ご挨拶とお手入れ方法のご説明に伺ってきました。
この空間、ラワン、ツガ、ナラ、ポプラ、そして建材の針葉樹たちの表情が入り乱れているように思えるのに、あか抜けた様子に映るのは、やはりSさんの表現力なのですね。
お仕事上あまり住宅の設計に関わることが少ないというご主人が手の込んだ図面をもっていらしてくださった時は、何だか難しそうだけれどどんな空間になるのだろう、と少しハラハラしていたのですが、実際にこうしてお伺いしてみると、タイルや壁の仕上げ材などの表情の豊かさが相まってどこか海外の住空間に入り込んだようなさわやかな印象があふれたところになっておりました。
とても心地よいなあ。
これは、それぞれの素材だけがこの心地良さを現わしているのではなくて、手作りの表情たちがここをさらに良くしてくれているように思えたのです。
造作された吊戸棚や物入れなどは田辺工務店さんの大工さんと建具屋さんが手掛けているのですが、細かい素材はSさんが仕入れて、それが組み込まれていて塗装もSさんご夫婦で仕上げています。
使い込まれて茶色だったのがほぼ赤く日焼けしているナラの集成材の天板を持つダイニングテーブルのアイアンの脚は、緑色のPH5の色に合わせて同じく緑色にSさんが塗装していたり。
このあともアイアンでオーダーで作ってもらったロフトから続く渡り廊下のフェンスを「ちょっと浮かせる感じで取り付けようと思っていて。」とSさん。その温かさが心地よさになっているのでしょうね。
そうそう、そのアイアンを手掛ける鉄工所さんは、私たちの工房からすぐそばのアイゼンスタジオさん。いろいろなところからお名前を聞く機会があるので、いつかお伺いしてみたいと思いながらもまだお会いすることができていないのですが、こうしてすぐそばですてきな物づくりをしている人たちがいるのはうれしいことです。Sさんのお話を聞いてあらためてそう感じたのでした。
(SさんのキッチンとTVボードを動画でご覧いただけます。Instagaram ページをご覧ください。)
2026.08.03
8月が始まりましたね。
私達は8月9日(日)から8月16日(日)の間、工房・ショールーム共にお休みをいただきます。
ただ、今家作りや暮らしを見直す計画され始めていて、この連休中に考えを深めたいと思われるお客様もいらっしゃると思います。
そのためにオーダーでできるキッチンや家具のことを詳しく見聞きしておきたいと思われる皆様には、
1日1組限定とはなってしまいますが、ショールームをご覧頂けるように準備いたしますので、気軽にご予約のご連絡をいただければと思います。
打ち合わせはイマイダイスケ1人で行っておりまして、予約なしだと大変バタバタしてしまいますため、ご協力をよろしくお願い致します。
(ご予約時以外省エネのためショールームのエアコンは入れていませんので、日中とても暑くサウナ状態ですぐご覧いただける状態ではございません‥。)
毎年必ず「近くまで来ているので、空いていたらショールームの見学をしたいのですが。」と当日のご連絡をいただきます。
大変ありがたいことなのですが、先にご予約のお客様を案内していたり、他の予定を入れていたりしますので、日時を改めていただくことになっております。
お打ち合わせ中ですと電話にも出られない場合もございます。申し訳ございません。メールでの事前(ご希望日の3日前までに)予約のご協力を、よろしくお願いいたします。
家具やキッチンについてのご相談・お問い合わせ・木製雑貨のご注文についてのメール・お電話等の返信に関しましても、すべて8月17日(月)から順次対応させていただきますので、ご了承ください。
キッチンカタログの発送につきましては、郵便局のクリックポストを利用しておりますので、休業期間中でも発送の手配をさせていただきます。ぜひお申し込みください。
それでは皆様お体に気を付けて、すてきな夏休みをお過ごしください。
(今回のお休みの告知に使わせていただいたのは、チュルニョーニス展を観に行った時にリトアニアの工芸品としてミュージアムショップで販売されていたVygantas Vasaitisさんの鳥ちゃんの土笛。電力を使わず足で蹴って回すろくろで成形し動物の角を使った器具で点描を施す作家さんだそうです。すてきですよね。時々ホーホー吹いて一人でニヤニヤと満たされています。)
2026.08.02
ハル「夏休み中、タコス作って食べようよ。」
とお誘いがあったので、いいね、ということで、じゃあ家族みんな揃う時に作って食べようという話になり、トウモロコシ粉を買ってきて作ることに。
ハルの大学の卒業式の袴をレンタルした会社で、前撮りのサービスがあるということで、平日お休みをとっていたのでその日の夕ご飯になりました。
(前撮りのスタジオは自分のカメラでの撮影NGでしたので、その様子の写真はありませんが、初めて訪問着を着せてもらえましたので、良い経験ができたのでした。)
ダイスケさん「夕ご飯、タコスか。」と物足りなさそうでしたので、
トルティーヤを焼く前にタコミート、ワカモレ、サルサソース、チリビーンズを作って、トルティーヤを焼く係はハルとダイスケさんにお願いしました。
(チイはお米ラバーなので、お手伝いはなしでした。興味ないのでしょうね。)
お水で練って25枚分に分けて、ダイスケさんが生地を伸ばして、それをハルがクッキングペーパーからはがしながら鉄鍋でひたすら焼いていきました。
最初は、端が折れずにきれいに焼けるとその都度喜んでいましたが、だんだん無言になって二人とも黙々と流れ作業をしているのがなんだか面白い光景でした。
そんなキッチンにはトウモロコシの香ばしいいい匂いが漂っていました。
焼き立ての内にみんなでいただきました。お野菜たっぷり食べれて意外と3枚くらい食べたらお腹いっぱいになりました。(具の乗せ具合にもよると思いますが。)
ライムを絞るとさっぱり食べれて、暑い時にぴったりな食べ物でおいしいですね。
残りは冷凍しておいて食べていくことにしました。
ハル「せっかくだからリメンバーミー観ようよ。」ということで、私もダイスケさんもちゃんと見たことがなかったので、映画鑑賞タイムとなりました。
メキシコの死者の日にまつわるお話で、来世との交流で家族のわだかまりが解けるという、よいお話ですね。お盆を前に観ることができてよかったです。今度マリーゴールドをお庭に迎えようと思います。
振り返ると、この日はハルのリクエストに応える日になりました。
卒業式の袴の前撮りに家族全員そろって撮影に行かなくてもいいのではないかと思いますが、
成人式の記念写真の時にダイスケさんが参加できなかったのです。(成人式の寒川神社へのお参りは一緒に行き、沢山一緒に写真も撮ったのですが、それはまた別なことのようでした。)それをハルは気にしていたようで、今回その代わりに家族揃って記念写真を撮ることができました。
私もそうでしたが、「お兄ちゃんに比べて生まれた時の写真が少ない。」とか、
子どもの時の待遇というか、親にしてもらったことの人との差が気になる時ってありますよね。
こういう小さいことの積み重ねが大きな不満に繋がってしまうこともあると思うので、指摘があったその都度、改善できることはしていけたらいいなと思っています。
この家族でこの家で過ごせる時間も残り限られてきたのかなと感じる今日この頃なので、家族団らんの時間を大切にしていきたいと思います。
(Instagaramページではこの様子を動画で掲載しております。興味のある方はぜひご覧ください。)
2026.08.02
「荘厳な建築物」の幕張のHさんの形を気に入ってくださったKさんの食器棚。最初はHさんと同じクルミで、と考えていたのですが、長さのある良い材が手にはいらないため、タモを使って制作することに。
ただ、タモの板目の導管の大きな迫力のある印象が好みではないということで柾目を使うことにしたのです。柾目材は、先ほどのクルミ同様になかなか長いものを手に入れることが難しいのですが、今回はどうにか手にいれることができて、さらにはダイニングのカウンターとテーブルも1枚の材から取ることができましたので、木目がつながった印象を出すことができたのでした。
そして、室内のリフォームの終わっていよいよ納品となりまして、こうして無事に設置が完了しまして、よかった、よかったと思ったのもつかの間、あれっテーブルがキッチンから少し出てしまう・・。
ダイニングテーブルの寸法の基準位置をうっかり見誤ってしまって、テーブルを少し大きくしすぎてしまったのでした・・。
「すみません、Kさん・・。」とその旨お伝えして、テーブルを一度持ち帰って寸法を修正することに。
次回きれいに納品が完了するように引き続き頑張ります。よろしくお願い致します。