
Sさんの着色タモのコの字型キッチンとの再会
2025.06.27



今年の2月に納品させていただいたSさんのご新居にダイスケさんと一緒にお邪魔させていただきました。
Sさんのキッチンの特徴は着色オイルで塗装したこと。キッチンの塗装は制作を担当したノガミ君が、コの字型の真ん中の無垢の天板の部分はダイスケさんが塗装をしましたが、床材のサンプルと同じ色味を出すことに集中していた姿を思い出します。
(シンク側のキッチンと柱が一体化しているように同じ色味に見えましたので安心いたしました。)
私たちの工房では着色オイルを使う機会はあまりないので、工房での、オレンジ色に見えるひときわ鮮やかな姿に、このキッチンが暮らしの中にある姿が想像できずにいました。
今回拝見させてただいて、その美しさを知ることができました。
なんというのでしょうか、色ははっきりしていますがどこか懐かしさも感じる穏やかな印象。
Sさんがお持ちのアンティークの家具たちとも馴染んでいて、お家の中のインテリアがお二人のお気に入りの品々に囲まれていて「基地」のような印象も受けたからかもしれません。
すてきです。
わたしはてっきり「木のそのままの色を生かした方がナチュラルで暮らしに馴染む。」と今まで勝手に思い込んでおりました。
Sさんご夫妻もキッチンの色味を決めるのに当時悩まれたそうですが、お二人とも美術関係のお仕事をされていて、最後には確信があったそうです。素晴らしいです。その実例を拝見できる機会を与えてくださりありがとうございました。
今回の訪問では、木部の蜜蝋を使ったメンテナンス方法と、ステンレス天板のお手入れ方法と木のキッチンを使っていて、今まであった事例とその対処法をお伝えさせていただきました。
また、今回Sさんが選ばれたレンジフードと水栓が初めて扱うデザインの物でしたので、その使い心地などのお話も聞くことができました。ありがとうございます。
その後は、美術系のお仕事に進まれた経緯など、我が家の次女の進路の相談も交えて貴重なお話を聞かせてくださりありがとうございました。どさくさに紛れて失礼いたしました。感謝しております。
Sさん、今日はお邪魔させていただきありがとうございました。これからも、キッチンや家具で何かお困りのことがございましたらいつでもご連絡いただければと思います。