一枚板の磨きと面取り

2025.06.03

Fさんのテーブルになる楓の一枚板を磨いていきます。
材木屋さんで80番くらいの目で仕上げてあるので、400番まで磨いていきます。割れや節がありますので、表情を損なわないように気をつけながらの作業です。


担当するヒロセ君にどのように作業をしているのか聞いてみると、
手で表面を触れながら確認するのもそうですが、木目や杢とは異なる細かい線が入っているのが見えるので、それがなくなるようにように磨いているそうです。

木目とも杢とも異なる斜めに左上から右下への細かい斜線が見えますでしょうか。


また、木目には、夏目と冬目があり、夏に急成長して幅が広くなった木目と冬の穏やかな時を過ごした狭い木目で木目の幅が異なるのですが、サンダーを使うと、浮造りのように、木目の凹凸が出てしまうので、面が金属のベルトサンダーを使って平らになるように磨いているそうです。

鉛筆でなぞってくれている年輪から上の年輪までが夏だったようです。


途中、左半分が磨かれて、表面の透明感と木目の鮮やかさが際立っているのがお分かりいただけますでしょうか。


途中の裏返しも重さがあるので4人で行いました。運搬搬入時の練習になりますね。
作業時間は表裏で1日要しました。ヒロセ君お疲れ様です。
脚は籐を巻いたアイアンのもの。納品時にFさんと位置を決めながら加工していく予定なのです。
今週末が納品日です。

完成した姿が楽しみです。