オーダー製作例

チェリーとアイアンレッグのダイニングテーブルとキッチンの面材リフォーム

食卓からはじまる日々

大和 T様

design:Tさん
planning:daisuke imai
producer:gaku suzuki/yasukazu kanai
painting:gaku suzuki

チェリーとアイアンレッグのダイニングテーブルとキッチンの面材リフォーム
生まれ変わったキッチンまわり。今までのキッチン面材はブルーグレーのメラミン化粧板にアルミの色のハンドルだったので、もっとモダンでシックな印象だったのですが、チェリー材に取り換えて、黒いハンドル(こちらも基はアルミ製ですが)に変えたことで、とても温かみのある場所になりました。 「イマイさん、実はこのプチリフォームに合わせて、椅子とソファも良い色のものを新調しちゃいました。」とご主人と奥様がニコニコ。

「おはようございます。
先日、ご予約させていただいたのにも関わらず、時間変更もしくは日程変更をお願いしお手数をおかけしております。
お願いしたいのは、リビングのキャビネット兼デスクとキッチン収納を考えておりますが、当日いろいろご相談させて頂きたいと思っています。
いろいろご無理を言って申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願いします。」
そのような感じでTさんとのやり取りが始まりました。

チェリーとアイアンレッグのダイニングテーブルとキッチンの面材リフォーム
テーブルは950mm×2050mmの大きなもの。 「どうしても大きなテーブルがほしくて。」とご主人の意見はみんなの不安も押しのけて決定したもの。でも、実際においてみるとここが狭くなってしまったという印象は受けませんでした。この場所のとてもよい顔になったと、みんなでおっしゃっていました。

いらして頂いて、お話をお聞きしますと、テーブルと収納が一体となったアイランドカウンターのような形をTさんはイメージされていました。
形でいうと、十条のYさんのアイランドカウンターのような感じです。
一部分だけテーブルになっていて、あとは食器や家電がたくさんしまえるような大きな収納にして、それがひとつの空間になってしまっているキッチンとリビングダイニングを隔てる役割をさせようと、そういうイメージでした。そこにさらに、壁際には増えてきた食器がしまえて、さらに空間も貸せるように吊戸棚の食器棚をつけて、その下にはちょっとものが置けるようなカウンターをつけて・・・、とイメージは膨らみますが、コストも膨らんでいくのでした。

チェリーとアイアンレッグのダイニングテーブルとキッチンの面材リフォーム
ダイニングテーブルの下の様子。黒塗りの脚の内側に大きなおなかのようなものが見えますね。ここが収納になっているのです。

そこで、まずは現地を見てそこでお話ししたほうが良いかも、ということでお伺いすることになりました。
幸い、Tさんのお宅は私の自宅から自転車で20分ほどなので、気軽な気持ちと気軽な荷物でお出掛けできたのです。リラックスできるということは良い結果になるとても大切な要素ですからね。

チェリーとアイアンレッグのダイニングテーブルとキッチンの面材リフォーム
そのダイニングテーブルの下の収納部をキッチン側から見るとこんな感じ。調理道具や乾物などがギッシリとしまってあるのです。

さっそくお邪魔させて頂きお話をしていきます。
TさんのこのLDKですが、少し変わった間取りをしていて、正方形に近く、キッチンからリビングまでの距離が少し近いのです。
それでこの空間に、大きなアイランドカウンターを置くとなると、空間を分けるというよりは、その家具が重く鎮座してしまいそうな印象でした。

チェリーとアイアンレッグのダイニングテーブルとキッチンの面材リフォーム
こういう感じが好きです。こうしてその人らしさ、その家らしさがじょじょに出てくるんだと思います。だから、本当は家具は納めたら終わりではなく、部屋に届いてからが始まり。私たちもそれを心に留めて家具作りをしていくことが大切です。

じゃあ、どうしようかと考えていた時に、「本当は収納と言うよりも家の顔になるダイニングテーブルがほしいのです。」と言うご主人の気持ちが言葉に表れました。
そうなのですね、たしかに今打ち合わせで使わせて頂いているテーブルも、体格のがっしりとしたご主人と、それから奥様とお嬢ちゃん2人がご飯を食べるにはちょっと窮屈そう。
でも、ちびっ子たちが大きくなるから物は徐々に増えていくし、どうしようかと、暮らし始めてから長いこと悩んでいたのだそうです。

チェリーとアイアンレッグのダイニングテーブルとキッチンの面材リフォーム
この黒いハンドルはKAWAJUNのアルミのハンドル。ちょっと径が太いのですが、黒い色だからか引き締まって見えるのです。そして引戸は、軽く開け閉めできる上吊引き戸。だから、引手はシンプルな四角い引手に。この形が最近気に入っているのです。
そのようなタイミングで、ちょうど先日納品していたMさんの写真がありました。ナラ柾の無垢材とスチールの脚を組み合わせた、無骨だけれど美しいテーブルです。それを一目見たご主人は、「いいね、いいね。」とその印象にほれ込んでしまって、家具をチェリー材でまとめたいとおっしゃっていたので、その印象にもきっと黒い脚が合う、と言うお話になり、さらに、深沢のHさんの黒いハンドルを見て、その組み合わせをとても気に入ってくださって、話は急に進みます。テーブルをメインにこの場所を考えて、壁際には吊り戸段を止めて奥行のうすい食器棚を作ることにして、今まで活用していたIKEAの白い戸棚を吊戸棚にすることに。

チェリーとアイアンレッグのダイニングテーブルとキッチンの面材リフォーム
テーブルの脚に合わせて、この食器棚の脚もスチール黒塗り仕上げ。とても良い色のまとまりになりました。

さらに、トーヨーキッチンさんのモダンなキッチンが最初から入っていたのですが、その面材がちょっと昔の柄に思えてきていたので、ここも合わせて新調することに。
だんだんとまとまってきました。
ここまで作り込むと予算を越えてしまうことになったのですが、せっかくなのでひとまとまりにしたい、という気持ちが大きかったTさん。こうして、まとめてダイニングとキッチンを新調することになったのでした。

チェリーとアイアンレッグのダイニングテーブルとキッチンの面材リフォーム
コンセントも、JIMBOの黒いもので合わせました。ご主人の鏝さばきともよく合っています。

こうして、プランがまとまりました。
設置当日までに、ご主人がIKEAの戸棚を外して壁に吊り直してくれて(すごい!)、さらにはその日の設置が完了した後にはその吊戸棚と私たちの食器棚の間の壁に珪藻土を塗ったりして。
「イマイさんたちが帰られた後に、この壁を自分で塗ってみたんですよ。」と、朴訥とした印象のご主人がそうはにかんでおっしゃってくださったのがとてもうれしくて。

チェリーとアイアンレッグのダイニングテーブルとキッチンの面材リフォーム
もともとこのトーヨーキッチンさんのものはアイランドタイプのキッチンだと思われるのですが、壁付けにしていることで、左右に中途半端な隙間が開いていました。そこにうまくカウンター作ってオーブンレンジはテーブルの下に大きな収納を作ってしまおう、ということだったのですが、それだと圧迫感が出そうでしたので、この場所に置くことに。
最後に、10年近く経つ食器洗浄機の説明書を引っ張り出してもらって、面材のサイズを確認したのちにそこにはめ込んで、完成。
どちらかと言うと、今までモダンな印象だったこの場所が、一気に温かい空間になったような気がします。
お嬢ちゃんたちはここで勉強して、奥様がご飯を作って振り返れば大きなテーブル。ご主人は静かにそれを見て笑って。そういうよりどころができたことがうれしいです。

チェリーとアイアンレッグのダイニングテーブルとキッチンの面材リフォーム
その延長したカウンターの様子。トーヨーキッチンさんのバイブレーションと同じ仕上げにして、面取りのアールも厚みも実測して、違和感ないように作りました。その天板を支えるパネル状の脚も、キッチンのエンドを引き締める良い役割になっています。

チェリーとアイアンレッグのダイニングテーブルとキッチンの面材リフォーム
面材交換は扉や引き出しだけではなく、もちろん食器洗浄機の化粧パネルも。だいぶ型の古いハーマンの食器洗浄機でしたが、こうして化粧材を変えるだけとても表情が華やかになりました。

チェリーとアイアン脚のダイニングテーブル
価格:295,000(製作費,塗装費)
食器棚
価格:485,000(製作費,塗装費)
キッチンサイドカウンター
価格:130,000(製作費,塗装費)
キッチンの面材交換
価格:140,000(製作費,塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は10,000円から取付施工費は20,000円から
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