オーダー製作例

ウォールナットのモダンなテレビボード

夏野菜かれいらいす

勝どき S様

design:Sさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:tsuyoshi kawaguchi
producer:haraki tosou

ウォールナットのモダンなテレビボード
テレビボードと一緒に作らせて頂いたダイニングのサイドボード。

まもなく梅雨に入ろうとする頃に、Sさんから問い合わせのメールを頂きました。
「新築マンションに引越し、家具を探していますが、なかなか考えている寸法の家具と出会えずインターネットで検索している中で偶然見つけたのが御社のサイトでした。 現在考えているものは、同じ素材のテレビボードとリビングボードです。下記の条件での見積もりをお願いできますでしょうか。発注から納品までどのくらい時間がかかるのか、大体の目安も教えていただければ幸いです。どうぞよろしくお願い致します。」
内容を拝見させて頂いて、まずは原案となるプランをお送りします。
今回の一番肝心な部分は、「サラウンドスピーカーがうまくしまえるように」と言う部分です。それでいてすっきりとした形。
何度かやり取りさせて頂いたあとに、Sさんがこちらまで来てくださることになり、あらためてお会いをして細かい部分を確認します。すっきりとした形なので、打ち合わせで特に難しい部分はなく、これで一応形が決定。打ち合わせ内容を反映させて図面を後日遅らせて頂き、打ち合わせに向かいます。
向かった先は、勝どき。ウォーターフロントと言う具合です。
ウォーターフロントと言えば、タワー型マンション。
Sさんももちろんタワー型マンション。こういう高層のマンションに初めて来たのは、以前に本棚を作らせて頂いたお客様がいらっしゃいましたねね。あの時は、29階と言うだけでソロリソロリとしたあしどりになっていましたが、今回は40階。今迄で一番高い。打ち合わせと言うよりは、どんな眺めだろうとウキウキしていました。
エレベーターを出て40階に降りると、意外に外とつながった空間なのでした。きっとホテルみたいに室内だと思っていたので、廊下を歩いていてちょっと新鮮。私の背丈より少し高いくらい柵が廊下に張り巡らされていて、落下防止になっています。でもね、私が背伸びすると見えるんです、下が。
このマンションは、子供の頃に読んだファンタジックなお話しに出てきた「塔」のように、真ん中は中空になっていて、塔の外縁部に沿うように十戸が並んでいるのです。よんだおはなしでは、螺旋階段で悪い敵たちは、その階段から足を踏み外して下に落っこちてしまうのですが、ここには安全な柵があります。でもね、見えるのです。ちょっと足がすくんじゃいますね。そんな道草をしながらSさんのお宅に到着。今回の家具は見た目が良くなるように、ちょっと長い形のまま、分割せずに1つで作ろうと思っていますので搬入経路をうまく考えなくてはいけません。マンションはだいたい玄関ドアが一番低いことが多いので、入り口さえうまくかわせばどうにかなります。Sさんのお宅もどうにか搬入できそう。打ち合わせがひと段落して、さっそく下をのぞかせてもらうと、「人の目って不思議なもので、こんなに高くてもあまり高さを実感できないのですね。きっと20階でも40階でも遠くを見る感覚はそんなに大きく変わらないんじゃないでしょうか。」と、Sさん。なるほど、そう感じます。
「でもね、ほらそこに建築中の建物が見えるでしょう。」と下のビルを指差します。
「はい。」
「ここから見ると、そんなに高さは感じないのですが、下に降りて見上げると高いなあって思うんです。もちろん高いはずです。20階建てのビルですから。でもここから見ると高さは感じないんですね。不思議ですね。」
高いところに建つからか、物音の途絶えた静かな室内でそんな不思議なお話をしてくださいました。

打ち合わせの時に約束した8月10日に間に合わせるために製作はちょっと急ぎました。10日の東京湾花火大会にご両親がSさんのお宅に遊びに来ると言うことで、「それまでに間に合わせて頂ければとてもうれしいのです。」とお願いされたからです。
実際は、シンプルな形でしたのでそんなに急がなくても、十分間に合い、さていよいよ納品でした。それは花火の2日前でした。テレビボードは無事納品し、カップボードも少してこずりながらも、取付完了。
夏本番の暑さにちょっとめまいを覚えながら、作業を終わらせると、「イマイさん、良かったらお昼を用意しましたので召し上がっていってください。お口に合うと良いのですが。」と用意してくださったのが、ゴロゴロと野菜たっぷりのカレーライスでした。
「もし、よければお代わりありますよ。」の言葉に遠慮もせずに「お願いします。」と言ったのはもちろん私でした。
ごちそうさまでした。とても美味しかったです。

ウォールナットのモダンなテレビボード
こちらが、サラウンドスピーカー。この1本のスピーカーで5.1chクラスの音場が作り出せるということです。私も思わずほしくなってしまいました。

ウォールナットのモダンなテレビボード
スピーカー自体は奥行がないので、その奥は、下の機器から出る熱を逃がせるように、また配線穴を兼ねた大きな開口部があります。

ウォールナットのモダンなテレビボード
左右は引き出し。CDがしまえるようなサイズで考えています。取っ手は最近お気に入りの手掛け。出っ張りますが見た目の印象はとてもきれいなのです。

ウォールナットのモダンなテレビボード
コンセントプレートもウォールナットで製作。

ウォールナットのモダンなテレビボード
AV機器収納部の扉は下に開きます。

ウォールナットのモダンなテレビボード
これだけ大きなテレビが載っても余裕があるように見えるのは、2100mm近い大きさを1つの塊で考えたテレビボードの大きさのためでしょう。

ウォールナットのコンパクトなカップボード
こちらがカップボード。 この家具を置く場所を、ここにするかダイニングテーブルの裏側にするか奥様はずっと迷っていましたが、こちらにして正解でした。ちなみにこの薄さは、リビングのドアを開けてもこの家具にドアノブが当たらないように考えたからです。

ウォールナットのコンパクトなカップボード
木目は、扉は縦目で引っ込んだ手掛け。引き出しは横目で出っ張った手掛け。奥様のデザインです。

ウォールナットのコンパクトなカップボード
幅広の引き出し。お椀やお皿が入るサイズを考えて深さを決めています。

ウォールナットのコンパクトなカップボード
左右はもっと自由にしまえるように扉の中は可動棚になっています。

ウォールナットのテレビボード
価格:301,000(製作費,塗装費)
ウォールナットのダイニングカップボード
価格:350,000(製作費,塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は15,000円から取付施工費は30,000円から
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