この椅子と共に

「アルダーのハイチェアのオーダー」

平塚 Y様

design:Yさん
planning:daisuke imai
producer:yasukazu kanai
painting:yasukazu kanai

色違いで形はお揃いのアルダーのハイチェア

こちらはお父さんの椅子。

「はじめまして。Yと申します。ホームページを拝見して、相談にのっていただきたいと思いました。
どうぞよろしくお願いいたします。
キッチンとリビングの間に、作業台を兼ねた高さ85cmの大きなタモのカウンターがあり、そこで朝食や少人数のときの夕食をとりたいと考えておりますが、既製品ではこの高さやイメージに合う椅子がなく困っています。
家族構成は、夫婦と5歳と1歳の子供の4人です。子供の椅子は、落ちないような背や肘つきで、脚がぶらぶらしないように台がついているといいなと思っています。
大きくなったら脚を切って長く使えるようにしたいです。
大人用は、安定感はあるけど重すぎず、シンプルな形がいいかなと。背もたれ等はなくてもいいかなと思っています。将来、来客用に買い足すかもしれません。
うちは、新築で床は無垢の杉で壁は漆喰です。12月に引越しします。」とYさんからご相談を頂きました。

色違いで形はお揃いのアルダーのハイチェア

こちらがようやく一人で座れるようになった下のお兄ちゃんのための椅子。落っこちないように肘掛付き。

そのメールを読んで、ちょうど前回作らせて頂いたTさんの椅子(まごのいす)が思い出されたのでした。お子さんの椅子で、最初のうちは脚が届かないから、足置きをつけておいて、いずれ大きくなったら外すことができる、と言うあの椅子です。
おおよそかかる費用をお伝えしたのちに、Yさんがこちらまで来てくださいました。

色違いで形はお揃いのアルダーのハイチェア

「細かい部分は、イマイさんにお任せします。」とおっしゃって頂けたので、全体的に女性らしい細いラインの椅子になるこの椅子には、肘掛も少しほっそりし感じに。でも、まだ小さなお兄ちゃんが使うのだから、しっかりとした形にしておかないと。製作を担当した金井君。ここがなかなか苦労していましたね。

いらして頂いてお話を進めていくうちに、打ち合わせの間ずっと座っていた椅子の心地が良いことに気がついたYさん。そう、その椅子はefチェアでした。背もたれが低い感じが皆さんになかなか好評頂いている椅子なのです。食事の椅子は、のんびりと座る椅子である必要はないので、背筋がきちんと伸びて座れるこの椅子がちょうどよく、また食事が終わったらテーブルの下にすっぽりとしまえるところが気に入って頂けることが多いのでした。そして、Yさんもその形をとても気に入ってくださって、そのデザインをいかしてカウンター用のハイチェアにすることしたのです。

色違いで形はお揃いのアルダーのハイチェア

みんなが自分で好きな色を選んで、とてもカラフルなダイニング。

たくさん使ってたくさん汚して、レザーがくたびれたらまた新しい生地に張り替えて、足掛けの位置が高く感じてきたら、お姉ちゃんとお兄ちゃんの足掛けの位置は少し下げて、もっともっと、お父さんやお母さんよりも大きくなったら、椅子の脚も少し切ったりして、そういうふうにしてこの椅子と共に暮らしていってください。

色違いで形はお揃いのアルダーのハイチェア

座面の幅は大人の男の人でもきちんと座れるくらい広い座面にしてあるので、お兄ちゃんが大きくなっても、きっとこの肘掛は邪魔にならないはず。


色違いで形はお揃いのアルダーのハイチェア

そういう暮らしを支える椅子になりたいのです。

アルダーのハイチェア(4脚)

価格:356,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は10,000円から)

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