知的空間

「テレビボードのオーダー」

青葉台 K様

design:daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:hidenori terai
painting:haraki tosou

TV Board

「現在手持ちのものはもちろん入るのですが、この先も倍とは言わないまでも多分まだまだまだまだ相当増えそうです。将来的にはもしかしたら本当に倍かも・・・(とほほ。)」
と、うれしそうにお話しする奥様。

センのテレビボード

テレビの上の扉の様子。上に向かって開きます。


センのテレビボード

この部分の扉は上から下に向かって開くようにしてあり、さらにリモコンが効くように、そして通気のためにルーバー扉にしています。


センのテレビボード

CDプレイヤー、CDレコーダー、HD/DVD、CATVチューナー、AVアンプ、センタースピーカーがそれぞれ納まっているのです。


センのテレビボード

小物収納用の引き出しもあります。


センのテレビボード

引き出し式の収納棚。ここには全てCDやDVDが入ります。


センのテレビボード

一番上、天井付近の収納部分。ここにもCDがしまえるように想定しています。

「はじめまして。私のほうではかなり前からHP拝見させていただいていました。
マンションを購入しまして11月に入居予定です。ついては家具を検討しているのですが、とにかく我が家に限っては収納物が多いためとても注文が多くて市販のものでは探せませんでした。
好みはシンプルモダンな感じ、家具はガラスやステンレスを使ったものなどが多いです。床や建具は白っぽい木の色なので、同じような感じにしたいと思っています。ルーバー扉をアクセントにするのも素敵ですが、白っぽいのでやるとカントリーっぽくなってしまいますでしょうか。
家具は
1.テレビボード
2.ふたりがけのPC机と棚
3.壁一面の本棚
を考えています。」
と言うメールをいただいたのが、2008年の6月。この頃、Kさんのご新居となるマンションはまだ建築中で内覧会までまだ3ヶ月の時間がありました。
しかし、今回頂いた内容は全て大きな家具ばかりです。こういう大きな家具の場合は最初の原案作りが大切です。あとで辻褄が合わなくなることがないように細かい部分まで検討しながら組み立ててゆかないいけません。あとで、「あっ、ここはこうするんだった。でも、ここをこうするとこちらも絡んでくるからこうなってあっちもああなって。」と連鎖してしまうことがあるのです。
大きい家具は難しいのです。
今回、Kさんからのメールには、AV機器の寸法など事細かに記載されていたので、プラン作りは比較的スムーズでした。なぜ細かいほうがスムーズかというと、条件や制約が決まっていればいるほど、できることの道のりが見つけやすくなるのです。だから、ここにこれをしまうのならこういったプランが一番良いよね、という方向を見つけやすいのです。
原案を作成してお送りし、それから1ヶ月ほど時間を掛けて、細かい部分の変更などを繰り返してプランをまとめていきます。そして、7月の終わりにうちのショールームまで来て頂いて、素材や色を見ていただいたり、その他の家具を見て頂いてだいたいのイメージがまとまりました。あとは採寸です。
9月の内覧会がありましたので、そこに同席させて頂いて、現地をチェックします。今回のKさんの家具は、壁の幅寸法から逃げた形になっているので、設置場所との難しい絡みはありません。コンセントなども家具が付く場所よりも離れた位置にあったので、電気配線の加工をする必要もなく比較的スムーズに作れそうな雰囲気です。ただ、天井高だけが通常の高さよりも少し高くて、2550mmほど。通常の板の規格が2440mmなのでそれを越える場合は、つなぎ方を考えなくちゃいけない。でも、今回考えている素材は、センという木の柾目。木目はうまくつながるでしょう。
そんなわけで、早々に採寸が終わったのでそのまま打合せができるかなって思っていましたが、やっぱり内覧会。初めてきちんと自分のうちに上がったわけですから、いろいろチェックしたくなりますものね。内覧会のスタートが夕方からということもあり、チェックだけで時間がいっぱいになってしまいそうだと言うことで、その日はいったん帰ってあらためて打合せをすることに。大きな家具ばかりですから、慌てて話を進めると、Kさんにとっても、製作する私たちにとっても、問題が出かねませんから。
そして後日、Kさんのお宅にお邪魔して、お嬢さん(3歳)も一緒に参加して細かい部分を打ち合わせ。現地の高さが変わった部分くらいで、あとは大きな変更もなくプラン確定です。
で、いよいよ製作です。
今回は大きな家具が3台あり、うちのトラックで1回では運搬できないのと、取り付けも1日では終わらないため、あいだを開けて取付は2回に分けることにしました。まずは、デスクとスライド書棚の製作から取り掛かり、そして年内に納品。続いてリビングの家具は、年が明けてまもなく納品させて頂きました。
Kさん、お待たせしましました。
フゥ。
世帯数の大きなマンションだったので、また引越屋さんとエレベーターで時間が重なっちゃうかなって心配していましたが、引き渡しから引越・納品までだいぶ時間を頂いたので、そんな問題もなく搬入もうまくいったし。お天気にも恵まれたし。
大きな問題もなく、全て納品できて良かったです。
CDや書籍など素敵なものに囲まれた知的空間がようやく完成しました。
Kさんからお便りを頂きました。
「今井様、こんにちは。
先日はありがとうございました。
納めていただいた家具はどれも素敵で、見ているとため息が出てしまいます。
相変わらず配線がまだなので、CDの山は片付いていませんが。早く友人などに披露したくて仕方ないのですが。
ブログを拝見させていただき、最近おやめになった方が作って下さったと知りました。昨年末にいらした方ですね。機会があればどうぞよろしくお伝えください。ありがとうございました。
机も毎日使っていて使い勝手の良さをとても感じています。
やはり特に引き出しですね。これのおかげでコンパクトな机の上がそんなにごちゃつかないで済んでいるような。本当にお勧めです。
また何かひらめいてしまいましたら、是非お願いしたいなと思っています。
お忙しいことと思いますが、これからもどんどん素敵な家具を作って下さいませ。ブログなどでよそのお宅の素敵な家具を見せてもらうのも楽しみにしています。どれも素敵で見ているだけでとても楽しいんです。
この度は本当にありがとうございました。」

Work Desk

「せっかく片付けても、主人は何でもすぐ上に置いちゃうんです。(笑)」
と、うれしそうにお話しする奥様。

センのワークデスク

ワークデスクの全景。


センのワークデスク

プリンタを置いてある場所はスライドテーブルになっていますので、その場所でスキャンしたり、プリントしたりすることが可能です。


センのワークデスク

プリンタを置く場所の奥に混戦もを増設しています。これはプリンタ用と、このプリンタ収納スペースの下に蛍光灯をつけているのでその電源をここから採ります。


センのワークデスク

ファイルした書類が見やすいように規制のホルダーが使えるように工夫した引き出し。


センのワークデスク

こんな感じです。引き出しの側板の木端面にアルミのコの字の金物を取り付けることでホルダーが使えるようにしています。

Slide Book Shelf

「主人は電車通勤なので、車内で読む本がいつの間にかこんなに増えちゃって。これでも、かなり減らしたほうなんですけどね。(笑)」
と、うれしそうにお話しする奥様。

センの本棚

スライド書棚の全景。

センの本棚

この書棚は大きく分けて縦3本に分かれていて、右側と中央の背の高いユニットだけ、文庫本サイズを基準として、前後にしまえるように横にスライドするようになっています。


センの本棚

スライド書棚用の金物は、耐荷重50kgほどあるので、結構つめ込んでも大丈夫なのです。

センのテレビボード

価格:1,150,000円(制作費・塗装費)

センのワークデスク

価格:470,000円(制作費・塗装費)

センの本棚

価格:480,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は20,000円から、取付施工費は100,000円から)

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