いろ

2015.08.04

201508040012015080400320150804004Oさんのところまで最後の細かい作業に、せっかく遠方まで出掛けるので、家族みんなでお邪魔してきました。
使う人によって家具がその場所が色を変えるのはもちろん分かっておりましたが、これほど印象がOさんらしくなっているとは思いませんでした。
私たちとしては、いつもどおりに作ったキッチンなのに、これほどOさんらしくなっているなんて。
Oさんは、もう自分の母と同じ世代。キッチンと言うよりは台所。その表情がもうよく表れていたのです。
だから、家具はおもしろい。

「わたしはね、天国行く時はこのキッチンを撫でながら旅立つの。」って。

途中でトミヤさんもいらして下さって大変な賑わいになり、終いは我が娘たちが美容師であるOさんのお嬢さん(と言っても私と同じ世代でお母さんもお嬢さんもお二人とも美容師さん)に髪をすいてもらってきれいに結ってもらって、ニンマリ。
ハルカなんて、「髪の毛ほどいたらせっかくの魔法が解けちゃうよ」ってチアキにつぶやいていたり。

ありがとうございました。

巣立ち

2015.08.03

昨日はね、茨城県の鹿島からお客様がいらして下さいました。ご主人にお子さんの子守を頼んで、電車で来て下さったのです。
そのTさんが依頼してくださったのが、小さなキャビネットのような食器棚。引き出しが11段あってもそこにしまう食器たちの高さに合わせて、1メートル40センチくらいの高さに抑えた小さな食器棚。
どこかで売っていそうだけれどどこにもない形。
だから、今までもいくつか家具屋さんに相談したのだそうですが、どうもやり取りがしっくりこなくて、「私の意図がきちんと製作する方に伝わるのかな。」と言う心配が生まれちゃって、なかなか頼むまでに至らなかったそうです。
そしていろいろ調べていたら、私たちに辿り着いたのだそうです。
これほど遠い距離でも、皆さんはここにそうして辿り着いてくださる。

お話しは変わりますが、先日の7月31日でまた一人大切なパートナーがここを巣立ちました。ムラカミ君です。
私たちのところに来るまでも家具工房、木工所と経験を重ねてきただけあって、とても力強く頼もしいスタッフだったのですが、今年は彼にとってとても良い弾みがあったのだそうです。
そして、思いきって独立することに。
彼にとってはとても良いきっかけなのだと思いますが、私たちにとっては先日鈴木君が巣立って間もないので、とてもとても大変ではあります。
でも、木工を志した人間はみんな自分で仕事をしたいのですね。
「ここでは自分がやりたいって思っていたことを全て教えてもらうことができました。だから、自分でやっていく自信ができました」ってそう言っていました。
だからもう、そういう風が吹いてきたら、私たちは止められない。
風に乗ってっちゃえ!
あぁ、スタッフみんなにとっては、やはりここは辿り着く場所ではないのだなあ。
まあそれでも良いさ、楽しくやっていきましょう。
いつかここが辿り着く場所だって思ってくれるスタッフも現れるさ。
いつかここが辿り着く場所だって思ってもらえるように頑張るさ。

打ち合わせの後は、ジイジとバアバのうちに泊まりに行っているちびっ子たちと一緒に東林間のお祭りを見に。
これは元気が出るね。

そう、村上君の工房は、オークアレイ(森の小路)と言う名前。
「こういう名前の工房から自分みたいなのが出てきたらよい感じでしょ。」って言っていました。
ムラカミ君は、マダガスカルに出てくるペンギンズの隊長によく似ています。

クルミの家具たちがきちんと納まりました。

2015.08.01

20150801002頼まれていた細かな作業を終えて、これでHさんの家具がすべて完了。
食器棚とダイニングの家具の位置関係がこれで分かるかな。
リビングダイニングから見た時の印象で木柄を揃えましょう、と言うお話を最近よく皆さんにしておりまして、キッチンの化粧材に合わせて食器棚を作るよりも、こうしてリビングやダイニングから見た時に木の表情があっていると、その場所がとても整ってまとまって見えて安心すると思うのです。
私も安心しました。
いつか、と考えているテレビボードもクルミでしょうか、Hさん。

Sumai「住まいの設計」に掲載されています

2015.07.31

お客様のI様からもお知らせをいただきまして、私たちが製作したキッチンが雑誌に載っています。
雑誌に掲載されるたびに、撮る人によって切り取る場面が異なることに驚かされます。
私たちが製作例で紹介したページはこちらです。

一列にならんで」石神井 I様

うれしかったことは、文章の中に私達の社名もいつのまにか掲載されていたことです。
これで、この夏の暑さも乗り切れる気がします!ありがとうございました。

イマイアキコ

ぐるっと囲われたどこか懐かしいステンレスとナラの台所

2015.07.29

201507290052015072900420150729003月曜日から連日通ったOさんのキッチンリフォームの今日で完了。
お母さんがここに立ってぐるっと回ってすべてができちゃうキッチン。
どこか懐かしい空気はこのOさんの過ごした時間がこの場所に現れているからかな。キッチンはその空気になじんでどこかしっくりと納まりました。
春にキッチンを作らせて頂いたSさんのご新居を作ったのが無添加計画さん。そこの設計士さんで今ではとても偉くなってしまったのに、お会いしたのはこれで4度目でそれほど深くお話ししたことないはずなのに、どこにも隔たりを感じさせず、まるで古い友人に久しぶりに会ったかのような懐の広さのあるトミヤさん(笑)から今回このご縁を頂きました。
トミヤさんの幼馴染であるOさんのご実家ということで、とてもゆったりとした気持ちでお仕事させて頂きました。
Oさん、トミヤさん、いつも温かく迎えてくださりありがとうございました。
またあらためてお邪魔させて頂きます。
これからもよろしくお願い致します。

変則的なコの字型キッチンのスケッチ

2015.07.28

昨日から、越谷のOさんのキッチン設置工事が始まりました。台風12号が来るって聞いていたので、キッチンの搬入日を初日の昨日に繰り上げたおかげで今日の動きはスムーズでしたが連日暑いですね。

「37,38度になりますからね!お気を付け下さいね。」と、Oさん。

明日で完了できるように引き続き頑張りますのでよろしくお願い致します。

Yさんのクルミと白い塗装のリビングボードやテーブルたち

2015.07.26

2015072600320150726002「2年くらい前からイマイさんのウェブサイトを時々拝見していたのですよ。」と作らせて頂いた節が少し多めのクセのある表情のダイニングテーブルの上でさっそくお昼をご馳走になった時に教えてくださったYさん。
「1つの家具を買うだけなら、他の家具屋さんでも良いかもしれないのですが、こうして造り付けの家具とテーブルなどとトータルに考えると、いろいろな製作例を見ているとやっぱりイマイさんかなって。」

こういう言葉はうれしいです。暑さも吹き飛びます、と言いたいところですが、今日の暑さはなかなか吹き飛ばず、午後になってさらに空気が暖まっておりました。
その暑さのせいか、自分たちの段取りが良くなかったか、予定していた時間を越えてしまいましたが、こうしてきれいにできあがった姿を見るとやはり清々しい気持ちになります。

「イマイさん、見て!この壁白く塗ったんです。」とか、「ほら!これでやっとワイングラスがしまえます!」とか。

うれしいなあ。

続いて、追加で頂いているリビングの小さなテーブルの製作に取り掛かりますね。
またお会いできるのを楽しみにしております。

いただきます。

2015.07.26

取付の合間を見計らって、作業中キッチンでずっと準備してくださっていたランチ。
いただきます!

優しいけれどボリュームがあって、これでこの午後の夏の太陽も乗り切れます!

タモの食器棚とランドリーシェルフ

2015.07.23

良いご縁と言うのは巡ってくるもので、うちに来たコバヤシ君とノガミ君は西部技術校を卒業してここにやってきてくれたのですが、その時の学生さんの中にいた一人の設計士さんが私たちのことをよく思ってくださっていて、さらにはその学生さんの就職先である茅ヶ崎のエバーグリーンホームの皆さんが私たちに興味を持って下さって、このたび初めてお仕事をさせて頂くことに。
そのはじめてのお仕事は、洗濯機のあるキッチンに置く食器棚です。
シンプルだけれど、吊戸棚の固定方法や、洗濯機を覆うキャビネットの納め方など見えない工夫に富んでいます。
その分施工も少し複雑で、洗濯機や冷蔵庫を動かしたり、火災報知機に当たらないようにヒヤヒヤしたり。
出も無事きれいに納品完了。この手前には写真に入っていませんが、エバーさんが保管していたブラックウォールナットの一枚板を使って、カナイ君に作ってもらったダイニングテーブルがあります。
普段は接ぎ板でテーブルを製作することが多いので、今回一枚板の加工の大変さがよく分かりましたが、こちらも無事納品完了。
担当のHさんにもお客様であるSさんにもとても喜んでもらえて、ひと安心。

こういうつながりはとてもうれしいです。
これからも良いお付き合いができますことを楽しみにしております。

クルミのアイランドキッチンとバックカウンター

2015.07.23

2015072202昨日は、icaaさんのお仕事で、世田谷のOさんの現場まで。前回までで、2階まで貫く本棚(本をどう取るか・・)とキッチンの背面収納の設置は終えていましたので、今日はメインの家具であるアイランドキッチンの設置。
いいね、緑色を見ながら何かができるって、晴れでも雨でも気持ち良い。
たとえ、汗で濡れたTシャツが少し乾きかけて肌にピタピタヒヤッとまとわりつく感じが動くたびに気になってしまっても、それさえもここでは気持ち良い。
Oさんにもicaaの藤井さんにも喜んで頂けてひと安心。
あとは、細かい作業を行って完了です。
引き続きよろしくお願いします。

ブラックチェリーのL型キッチン

2015.07.21

今日は平成建設さんの現場まで。
ここから近い茅ヶ崎まで。お施主さんは平成建設の大工さんのOさん。
ということで、もちろんご自身で建てた家。だから、この現場に来るとOさんの優しい空気でとても居心地が良いのです。
私も高校時代はこのあたりに住んでいたので、どこか懐かしい。クラスのマドンナ的な女の子も同じ駅で通っていたこともあって、この駅前に集まった男4人が、友人がその子に告白するのをケーキ屋さんの影から眺めていたり、本数の少ない相模線の終電が終わった後にこっそり少しだけ線路を歩いてみたり、駅の近くの和菓子屋さんで買ったおせんべいがとても美味しかったり、アキコでデートでおいしいビールの飲めるレストランにきたり、とても懐かしい場所。あれから20年近く経ってしまったけれど、変わらずここはゆったりとした空気が流れています。
格好いいなぁ、一回言ってみたいよね。「この家自分で建てたんです。」って。
そして今週の25日(土)26日(日)にこのOさんのご新居の完成見学会を開催します。
私も行けたら行きたいのですが、土曜日は久しぶりに子供たちと約束しているし、日曜日は取付工事があるし・・、どうしようかな・・。
詳しくはこちらをご覧ください。

「大工がつくる大工の家 NATURAL VINTAGE HOUSE」

アイアンのハンドルのあるオークの食器棚

2015.07.20

暑い日が続きます。昨日のHさんに続いて本日はSさんのところに食器棚をお届けました。
毎日暑い中での作業はバテてしまうといけないし、このところかなり忙しくてみんなも気持が慌ただしいから、昨日取付作業を頑張ってくれた3人には祝日くらい少し遅い出社でも良いよ、と。
朝ゆっくりできるのって気持ち良いですものね。
さあ、カナイ君、ノガミ君。昨日に引き続き今日もよろしくお願いします。
って、送り出しまして、無事に取付を終えて戻って来てくれたのですが、昨日のHさんのようにSさんのところでもちょっとだけ作業が残ってしまいまして。
どちらのお客様のお宅にも私がうっかりしていて細かいパーツが納まらなくて・・。
Hさん、Sさん、時間ばかり掛かってしまいましてすみません。

Sさんとは、昨年の秋の展示会「クレミル」に来て頂いたのが最初の出会い。
その時は私は別のお客様と打ち合わせている最中できちんとお話しできなかったのですが、その後のメールで最初は「デザインは漠然としていて、センスがなく・・」なんておっしゃっていたSさん。
センスなんて元々あるものではなく、こうしてお話しして経験をしていくことで洗練されていくものだと思います。
きっとSさんにもそれが分かって頂けたと思います。
だって、メールをやり取りした回数や、やり取りを重ねるごとに食器棚のイメージが密になって言う様子、がそれを物語っています。
こうしてできあがった形は、とても魅力的です。
そう、これはSさんが作った形なのです。

あと少しの作業が残っておりますが、最後までよろしくお願い致します。
今日はありがとうございました。

クルミを使ったL型のカウンター収納

2015.07.19

20150719001201507190022015071900320150719004再び、Hさんのところへ。
そもそもHさんが最初に私たちのところにいらして下さったときに相談されたのがこのダイニングの使い方。
普通の少し大きめのダイニングテーブルを置いちゃうとこの場所が狭くなっちゃうから、カウンターテーブルのようなかたちを作って、そこでみんなで外国みたいにご飯を食べたい、というものでした。
それからお話を重ねていくことで、より使いやすい収納を増やして、さらにはプリンタもしまえて食事だけではなく、パソコンなどもできるスペースにと形は膨らむのでした。
そうしてできあがった形がこの形。
でも、一番目立たないけれど一番に見てほしいのは、キッチンとダイニングをつなぐ小さなカウンター。元々あったようなクルミのカウンターになっていますが、元は白く塗られた集成材のカウンターでした。それを壁を壊すことなく、上からクルミのカウンターを被せています。でも、反ったり歪んだりと何かあった時は取外しやすいようにしてあるのもひと工夫。
これで、キッチンとダイニングがクルミでつながりました。

あと少しの作業ですべて完了する予定。
Hさん、小さなことをお待たせしてしまってすみませんが、引き続きよろしくお願い致します。

鉋がけ

2015.07.16

なかなかみんなの仕事ぶりをじっと見ている時間がない私ですが、久しぶりに作業場に下りてみると、耳付きウォルナットの鉋がけに取り組むカナイ君が。
「刃を研いで・調整して・削る」を繰り返し繰り返し行う作業。
この姿を目にすると「家具は木を削りだして作っている」ことを改めて感じることができるので、好きなのです。

イマイアキコ

ブラックウォールナットの縦格子扉のあるテレビボード

2015.07.15

2015071500120150715003先日、納品が完了したSさんにちょっとだけ追加の工事を頼まれていましたので、再びご訪問。洗濯機上吊戸棚の扉を加工させて頂き、終わりにリビングの家具たちの写真を撮らせて頂きました。
Sさんのテレビボードは、いつもとちょっと違う縦格子の扉。さらに格子も少し太めに作って、たくましい印象。
横の格子に比べるとまただいぶ雰囲気が変わります。

家具って面白いことに、板1枚がそこにあるかないかで印象がまったく変わってしまうのです。でも、その板がそこに必要ならそれは必ず美しいはずだし、かえって、見た時の印象だけを重視してつけるものはやはり不自然。
できあがっちゃうとそういうことをじわじわ悩んでいた過程があったことを忘れてしまうのですが、こうして全体の印象を見た時に「きれい」って思えるのは、そういう小さなことの積み重ねなのだと、たまには自分をほめるのでございます。

Hさんのクルミのキッチンなど

2015.07.13

今日はとても暑かったですね。
冬寒ければ夏を恋しがるし、夏暑ければ冬を恋しがる。
じゃあ、ずっと気持の良い季節が続けば満足するのかと言うと、そうでもなく。
頭の中では安定を求めるけれど、気持ちの中では穏やかな変化を待っている。

季節が変わるとこんなことがいつも頭に浮かびます。

Hさんのところへクルミの食器棚と洗面室の収納を取付に行ってきました。
ムラカミ君、コバヤシ君の段取りもよく取付自体はとても順調に終わったのですが、私の考えが及ばず、ちょっと工事が残ってしまいました・・。すみません、Hさん。
来週予定しているダイニングの収納の設置の時に、食器棚の残った作業をきちんと終わらせます。
また、頂いた宿題も頑張ります!
そして、お昼ごはんごちそうさまでした!

Tさん、お早うございます。

2015.07.11

201507110032015071100220150711004久しぶりの良いお天気にTさんのところにお邪魔してきました。これほど奥行きの深い食器棚はなかなかないので、まだまだ引き出しの中は空いているのですが、その引き出しの開け閉めがお嬢ちゃんには楽しいようで、この前引き出し開けたら食器が1枚割れていたそうで。
今は引き出しの下に何を敷こうか迷っているのだそうです。
「しっかり何か敷き詰めてしまって底板の木の表情が見えなくなってしまっても寂しいし・・。」と奥様。

なるほど、そういう悩みもあるのだなあ・・。
良い後お話をお聞きしました。

また何かありましたらいつでも呼んでくださいね。
ありがとうございました。

コーリアンとオークのキッチン

2015.07.10

今月は、皆さんのなかなか複雑な形をした家具たちの中でも、一番大変だったかな、というOさんのキッチンと背面収納の取付。カナイ君が段取り良く進めてくれたので、どうにかこの2日間で設置は完了。
みんな、お疲れ様でした。
あとは、仕上げの時に最後の施工に入るだけ。でも、初めて使う食器洗浄機があったりするのでちょっと心配。
頑張ります。

Yさん、こんにちは。

2015.07.06

20150706003201507060021年前にこの書斎の家具を作らせて頂いたYさんから、あの時に言われていたのです。
「今後、テレビボードを新しくしたい、と言う思いがありますので、またお世話になるかと思います。でも、昨年(当時)の8月に初めてご連絡して、やっとこの5月に設置していただいたので(私たちが煮詰まらないから)、のんびりまたプランを考えたいと思います。」 
のんびりと言う言葉通りに1年ちょっとの時間を掛けて、またご連絡を頂いたのでした。
心の片隅でいつでも覚えていてくれると言うのはとてもうれしいことです。
呼び鈴を押すと、お二人が迎えてくださいました。奥様とご主人のやり取り、あぁなんだか懐かく思い出されました。

センとアイアンを使った柔らかい円卓

2015.07.04

201507040022015070400320150704004半年のお時間を頂いて、本日ようやくこのテーブルを納品してきました。
私はふだん皆さんからご要望を頂いて家具の形を考える、と言うスタイルでいつも仕事をしております。
だから、生まれる形が生まれるべき形になっていて、私は家具を使う人がその形に辿り着くお手伝いをしている、と言う感じで仕事をしております。
でも今回は、自分で考えて創造した形。こういった経験は初めてに近いかもしれません。依頼主であるMさんの好みに合わせることができるか、気に入ってもらえるかドキドキするし、きちんと形を成すのか不安にもなります。
模型を作って、とても気持ちの距離の近い作家さんと頭を突き合わせて実現可能か悩んで、実際に試作もして(ぜひいつでも見に来て下さいね。)、初めてのことばかりでしたが、いろいろととても気持ち良く進み、とても魅力的な形が生まれました。
こういうスタイルの仕事も楽しいな。

「今までこういった形の仕事ってほとんどしたことがなかったので、Mさんから今回のご相談を頂いた時は、(失礼かもしれないのですが、)よしっチャンスだって思っていたのです。」
「そうでしたか。イマイさんにはてっきり面倒な形のテーブルの話を持ってきて嫌がられなければいいなあ、なんて思っていたから、そう思ってもらえてたのでしたら私たちもうれしいです!それをこんなにきれいな形に仕上げてくれて。」

Mさん、ありがとうございました。
また、ひとつとても良い勉強になりました。

ステンレスとミラーホワイトのシンプルなキッチン

2015.06.30

2015063000220150630003今日は沼津まで。
平成建設さんからご依頼頂いていた白いキッチンを施工してきました。
まだね、養生だらけで明るい印象が伝わりにくいですが、トップはヘアライン仕上げ、シンク下の給排水管を隠す部分もヘアライン仕上げ。本体は白くピカピカしたミラーホワイト仕上げ。
あと1つだけパーツをつけたら完成。このパーツが入るのと入らないのとでは印象が大きく違うので、小さなパーツでも欠かせないのです。
どこのパーツかは、いつかお話ししますね。

あこがれのしろい食器棚には鍋やカゴが鮮やかに

2015.06.29

2015062900220150629003先日設置したMさんのところへ。食器棚最上部の隙間を埋める材料を加工して取り付けてきました。伊藤まさこさんの自宅に置かれているような食器棚を作りたいって、いつだったか(すみません、忘れてしまって。)だいぶ前からお話し頂いていて、ようやく形が実現しました。
お料理が好きで、パンも粉から選んでリビングの大きなオーブンで焼くくらい作るのが大好きなのに、年頃のお嬢さんたちにはお料理を教えないのだそうで。
「一緒にキッチンに立たれるのがダメなんです。先日も、お母さん作り方教えて。って言われたけれど、はいっ、まずは片づけからきちんとする心掛けがないとここには立たせないわって言ったら、主人に厳しいなあって言われちゃって。(笑)」
「けれども、結婚してお料理することをきちんとしなくちゃいけない気持ちになったら教えてあげる。って言っているんです。」
「そう言ってもね、普段から作るところを見ているから、いざ自分たちで作るっていう時は、教えていなくてもきちんと下ごしらえしているみたい。」

おぉ、まるで職人ですね。(笑)

マザーズカフェさんへ

2015.06.29

昨日は、いつもお世話になっている由比ヶ浜のMother’sCafeさんへご飯を食べに行ってきました。
オーナーの臼田さんには5年前にキッチンを作らせて頂いて以来、いろいろなところでお世話になっているのです。
基本的にカフェオープン当初から臼田さん得意のメニューを提供されるスタイルなのですが、「予め言っておいてもらえれば、何でも作るからね。」って言う食事のスタイルが増えてきているようでして、私たちも臼田さんのどんな料理が出てくるか楽しんでみたい、と思いましてお伺いしたのです。

私たちの家具の考え方にも通じるところがあるのですが、注文して作ってもらうことって、いろいろなアプローチがあると思っています。
私の仕事の進めかたは、その家具を使う人のご要望をなるべく細かくお伺いしてそれを形にしていくと言う方法で、私と皆さんとで悩みながら一つの家具を作っていく、というスタイルです。
マザーズカフェさんの進め方は、ある程度の予算や好み(お子さんの好き嫌いはある?デザートは?)を聞いたうえで、あとは臼田さんご自身で料理を組み立てていく。
だから、どんな料理が出てくるかは当日のお楽しみ。
個人的にはマザーズさんの進め方が好き。マザーズさんの基本が好きだから、何が出てくるか楽しみばかりで、ハラハラドキドキすることはなくってどんな楽しい料理が出てくるかワクワクすることばかりだからです。
でも実際自分が考える立場になると、自分独自の形ってまだ持てていないから、なるべく皆さんのご要望を忠実に表現しようって思うのです。(でも、それがイマイさんらしいのだそうです・・。)
だから、こういう場って、私にとっては料理を楽しむだけではなく勉強にもなる大切な場所。

前菜もチーズを練り込んだシュー生地と鶏を合わせたものや地元のシラスとバジルソースとバケットを合わせたものなどとても味がカラフルで、ちびっ子もたくさん食べられる鎌倉野菜たちやビーツを使った冷たいスープ、ワインで柔らかく煮込んだ豚肉料理、自家製バニラアイスにチョコレートロールケーキなど食事をしていてとても楽しい気持ちに。

「私ね、好きでお料理作らせてもらっているのに、皆さんからありがとうって言ってもらえて、もう2倍も何倍もうれしいの。」と臼田さん。
ご主人とお二人で切り盛りしているから大変でしょうけれど、何かあれば裏方としてお手伝いしますのでいつでも声を掛けてくださいね。

それから、またクレミルの時はよろしくお願いします。

写真は、「ふだんパンが苦手なチアキも臼田さんオリジナルのイチゴとルバーブ、パッションフルーツとあんずのジャムが塗られたパンたちだけはおいしいって頬張って食べている様子」です。

今日はいろいろと忙しく、最後は足立区のMさん

2015.06.21

20150621009カナイ君とノガミ君は、朝から足立区のMさんのところまで取付に出掛けてもらっていて、先ほどようやく戻ってきました。
「取付、大変だった?」
「大変でした。」
「やはり大変だったね。」
真っ白な家具が好みのMさん。
写真の右手にあるカウンター下収納と小さな吊戸棚は以前に作らせて頂いたもので、今回はそれに合わせてダイニングボードを作らせて頂きました。
そのカウンター下収納や吊戸棚の高さに合わせてダイニングが整うようにしたのです。
こうして家具がついてしまうと目立たないのですが、奥の壁の上部や左上に梁があったり、なるべくフィラーをつけないで隙間を小さく納めたかったりと、いろいろと納まりを考えていたので、取付が大変な部分がありましたが二人できれいに納めてくれました。
二人ともご苦労様でした。
ポイントとなっているのは、カウンターに使ったクォーツストーン。そして、この後にMさんがカウンターと吊戸棚の間の壁にタイルを施工する予定。
これでまた印象がガラッと変わるはずです。その時が楽しみです。
またご挨拶にお伺いしたいと思いますので、ぜひお声掛け下さい、Mさん。
今日はありがとうございました。