いよいよです。:家具屋の家づくり

2019.06.08

私が家作りを思い立ったきっかけは庭です。
アキコに「家を作りたい。」とは相談せずに、「庭でご飯が食べたい。」って相談したのがきっかけ。(フクハラさん、ごめんなさい。でもとても好きな家ですよ。)
アキコも最初は「庭ですか。」という感じでしたけどね。
そうしてはじまった家作りですが、ようやく昨日から庭の工事が始まりました。

洗面室からハサミをもって、庭で髪の毛を切るのです。
リビングからお箸と御茶碗をもって、庭でご飯を侍るのです。
向かいのお父さんや裏手のお父さんや向こうのお父さんやちょっと向こうのお父さんと庭でお酒を飲むのです。

今朝工房に向かう朝、家の前で大きなちゃとら(猫です。ご近所の人のようです。)が、おはようと言ってくれました。
彼もきっと気に入ってくれるかな。

音をつくる人

2019.06.08

昨日は2月(のたしかとても寒い雨ふりだったような)に設置させて頂いたNさんがお声掛けくださいまして、ご友人のタグチクラフテックの中嶋さんと一緒にこの小さな工房まで遊びにいらしてくださいました。
Nさんのところにお邪魔させて頂いた時に聴かせてもらったのですよね。
LITTLE BEL」の音を。
楽曲を流すと良い音がするのはもちろんなのですが、水の音や鳥のさえずりがふんわりと耳に入っているというのが新鮮だったのです。
「疲れない音になるようにしているのですよ。」と中嶋さんが教えてくださって、Nさんと一緒にいろいろな音を聴かせてくださいました。
いろんなところで素晴らしいものを作っている方々と出会えるなんてね、20数年前の私は思ってもおりませんでした。
「どうしてみんなこうして集ってくれるのだろう。」ってアキコに聞いたことがありました。
「それはあなたが今まで行なってきたことの答えなんでしょう、きっと。」
そうなのかなあ、そうなのかもしれないなあ。
楽しいのです、いろんな発見が。

テレビボードのオーダー「格子扉のあるシナ無垢材のテレビボード」

2019.06.06

20190606003テレビボードがようやくできあがりました。素材はシナノキです。シナと言うと合板ばかりが思い出されがちですが、その基になっている無垢材は少し柔らかいですが、とてもおとなしく扱いやすくて表情も静かでよい印象です。キッチンや洗面台はシナノキとバスウッドを併用して作っていますが、バスウッドよりも優しい印象のシナノキだけで今回は作っております。
そのあたりの次回もいつか皆さんにお見せできるようにしたいと思っております。

だんだん家具が多くなってきたこの空間ですので、なるべくシンプルにしたいと思いまして、いつもながらの格子扉にしたのですが、格子の縦框をなるべく隠したいと思いまして、扉はいつもよりも厚く採って横格子のラインが良く表れるようにしています。

以前はテレビボードというと、「いろんなものをしまうための収納」という形を作ることが多かったのですが、今はテレビもコンパクトになり、映像や音楽もデータで格納できるようになった時代です。デッキ類も数が少なくなり、サイズもダウンしてスペースも皆さんそれほど多く採らなくなってきました。そして、CDやDVDといったソフトももちろん少なくなってきてリビングに大きな家具が置かれることも以前に比べると少なくなってきたように思えます。
でも、こうして1台の表情がその場所に置かれると、その場所の印象って全く変わります。
使い方から導く美しさはもちろんありますが、そのかたち自体の美しさが心地よくさせてくれる家具もあって、まだまだいろいろ勉強です。
もう少ししたら、ここで皆さんのお話を伺うことができるようになるかな。

コロニー

2019.06.06

20190606002紫陽花が鮮やかです。少ししっとりしてきましたね。工房の裏庭はもうにぎやかです。ダンゴムシたちが朝早くからご飯を探しているようで、アリが砂を盛って作ったえさ場にモサモサ出入りしたり、くさはらのなかをジワジワかけめぐったり。
でも、コンクリートの上でひっくり返ってしまったひとたちも居て、そうなるともう自分たちで起き上がれないので見つけては元に戻すのですが、こうして自分たちは年を重ねていくのだなあと、彼らをコロッとしながらふと思うのです。

教わったこと

2019.06.06

久しぶりに早く帰ってきましたら、ハルカが台所に立ってアキコと一緒に何かをこしらえていました。
チアキもその様子を見て少しソワソワ。(なんか手伝わなくちゃって感じ。)
「何作ってるの。」
「教わったお料理を実際に家でも作るんだって、ハルがチャレンジしているの。」
「ほら、向こうのおばあちゃんが書いてくださったかわいらしいメモ。」
そう、修学旅行先の青森のリンゴ農家さんから教わったせんべい汁を作っているのでした。
ハルにとってどうやらとても楽しい3日間だったようです。
そして、このタイミングでチィも野外教室に出かけていて、砂だらけになったり、火をおこしたり、かまどを作ったりととても楽しい2日間だったようです。
毎日話ができなくてもどんどん大きくなっていくんだなあ。

チェリーとスチール

2019.06.04

カナイ君が足早に流しと作業場を行き来しながら背板の接着を行なっております。いよいよワークデスクの製作も大詰めでございます。

オーダーキッチン「ステンレスヘアラインとアメリカンチェリーを使ったアイランドキッチン」

2019.06.04

2019060400220190604003「ここでお料理教室を開きたいんです。」とおっしゃっていた逗子に新築したSさん。
「実はまだ準備はこれからで。」ってはにかみながらそう伝えてくださいました。
「でも今はこの地域で月に一回開かれている食堂のお手伝いをしているんです。自分たちのような子育て世代と、子育てを終えたご年配の皆さんが一緒になって地元の食材を分けて頂いて、このあたりの子供達やもちろん大人たちにも食事をふるまうのです。それがとても楽しくて。」
ステキな取り組み、つながりですこと。

「料理はご主人とお二人でここに立つのですか。」
キッチンの周りをいろいろと拝見させて頂きながら、お話を聞かせて頂いていた時。
「そうなのです、主人も料理が好きで、料理だけではなくて、手を動かすことが好きなんですね。」
部屋の珪藻土も床の濃いオイルもタイルだってSさんご家族で仕上げたそうで、ご主人は物作りの楽しさが高じて背面収納やリビングのこの縦格子の引き戸まで作ってしまったそうで。
すごいね。

ちなみに8本ある包丁。奥様は2本で、ご主人が5本で、お嬢さんが1本。
すごいね、すごいね。

それはもう早く準備を整えて、この町の魅力とSさんご家族の魅力が伝わるようなお料理のお仕事をここで開いていかないといけませんね!
楽しみにしています、Sさん。

食器洗浄機

2019.06.01

「食洗機はよいですよ。」と言いたいのですが、ピカピカになる、ツルツルになる、お水も無駄に使わないよって良いお話をたくさん聞くのですが、私もアキコも手で洗うのが好きでして、なかなか自分の感想をお伝えできなくて、いつも「食洗機はとても良いようですよ。」と皆さんにお話しさせて頂いているのですが、国産のパナソニックやリンナイなど、また海外のmiele、ASKO、AEG、GAGGENAU等の主要なメーカーの取付も扱えますので、遠慮なくいってくださいね。
カイ君が担当しているFさんのクルミのキッチンにはミーレの60センチのG6620を導入します。

よい印象

2019.05.31

20190531003縁の丸みのうすい印象。そして格子の印象。今回の格子扉は厚めです。支えとなる縦格子をあまり目立たないようにできるかなと思いまして。でも扉自体を厚ぼったく見せたくないので、丸みのあるうすい板がぐるりと取り囲む印象。
よい形になりそうです。

よろこびあふれる

2019.05.31

午前中に自宅で用事があって在宅していたところに、ハルカは明日から修学旅行で青森に行くということで、今日は授業がお昼前に終わったのだそうで、「おなかへったー。私あした5時起きなんだよね。」とうれしそうに帰ってきました。
アキコも学校で用事を済ませて同じ頃、帰宅。
「おなか減ったね。」
チィは給食だ。
ということで、おどるイヤリングにはじけるポニーテイルで、躍動感あふれる昼食作りの始まりです。

表情

2019.05.30

いろいろな表情が肩を寄せ合って暮らしているって様子はとても気持ちよくて。
暮らしの中ではいろんな色や表情があってよいと自分では思っています。
きれいにまとまった木々の表情も整然として美しいのですが、それぞれの顔つきが柔和だったり、はっきりとした厳しい顔つきだったり、見渡すとみんないろんな顔してすっと立っている。
その様子がうつくしいなあ。

つたえる

2019.05.29

工房に戻ると、カイ君が担当するナラの吊戸棚の部分加工をしていたハラダ君が彼からの検査を受けていました。
ここに来たスタッフたちはみんな巣立っちゃうのですが、今でも近くで私たちを支えてくれている彼らは頼もしく、以前に自分が教えていたことがみんなに伝わって、今ではみんながそれぞれ仕上げやすい工法を頭を悩ませながら考えてくれていて、一つずつ伝わっております。
最初は心細く思えた彼ですが、今では安心してひとつの仕事を任せられるようになりました。
凛々しく見えるのは新婚だからというのもあるかもしれませんね。

スチールの黒皮

2019.05.29

むき出しの鋼材を腐食させないようにと生成される黒皮。これをそのまま家具の表情にしたいというお話は意外と多くなってきました。
鉄工のオヌマ工業のタカハシさんに相談すると、「イマイさん、黒皮は私たちからすると、ちょっとした環境の差異で赤錆も出てくるので、生地のまま使うのはあまり良いとは思えないのですよ。」とアドバイス頂くのですが、この印象が好きだというお客様にお話しすると、それでも良いです。と強い確信を持ってうなずく方々ばかりです。
そういうことでしたらやりましょう、ということで、今回もこの仕上げでデスクを作っております。
この部材と緋色のチェリー材を組み合わせて、すこし変わった形を作っていきます。
「引き出しの桟は、さすがにスチールのままだと錆が出てすぐに動きが悪くなっちゃうからステンレスで作りました。」と、タカハシさん。
いろいろなつくり手が一つのかたちを作り上げていく様は美しいです。
本日もあきる野の張り屋さんフジタケさんを訪ねてきました。
フレームだけではなく張りの表情で、椅子やソファの印象は大きく変わります。
まずは自宅のチェアから。
フジタケさんのご提案もあって、部分的にマチを取った張り方で見せてみようと。フレームは今まで作ってきた形ですから、張り方でどのように印象が変わるか楽しみです。
今でも希望される皆様には自宅でキッチンやテーブルを見て頂いてのご相談をしてもらえるようにと少しずつご案内しておりますが、もうすこししたらその椅子を使ってしっかりとお話しができるような場所になるようにと進めております。
いろいろな形をこれから作っていくことができそうで、楽しみであります。

オーダーキッチン :家具屋の家づくり

2019.05.28

最近ようやく私達でも導入することができるようになったキッチンの調理機器類を扱っている会社の担当者さんが、自宅を建築するというお話をしました時に「イマイさんの新居なら食洗機は、ぜひミーレの大きいサイズのものを入れられたら良いですよ。きっと使いやすいですからね。」
お客様からも「イマイさんの考えるキッチンは今までの集大成でしょうからどんな魅力的な形になるのか楽しみにしています。」と言って頂いたこともありました。
うーん、そういえば自分たちが使いたいキッチンってどんなだろうか・・。
思うと、はっきりとしたイメージがまだなかったかもしれません。

今までもキッチンの打ち合わせのなかで、「イマイさんの家のキッチンはどんなキッチンなのですか。」とお客様から聞かれたことがあります。
そのたびは「えーと、今は結婚してすぐに入ることができたマンションに住んでいますので、キッチンはメーカーさんの標準的なキッチンなのですよ。高さも自分たちにはちょっと低い85センチのものなのです。」と伝えていました。
そういうお話をしていると、もしかして、「キッチンを作っているのに自分の家は違うのだなあ。」と、皆さんが少し淋しい思いをされているのではないかな・・、と不安に思ったこともあります。
それでも私たちにキッチンの製作をご依頼くださった方々は、私たちがみなさんの思うかたちを再現する力を見込んでくれたのだと、とてもありがたく思っております。

さて、いよいよ自分たちの思いを形にできましたものですから、自宅のキッチンは毎日使っている具体例として、使っている様子・経年変化などもお見せしていけたらいいなと思っております。
何を大切にしようかといろいろ考えた自分たちが使うキッチン。
一番思い描いたのは、自分たちにフィットしたキッチンにしたいということ。
食器洗浄機はないですし、(まず、私たち二人とも洗い物は好きなので(アライグマほどではないですが。)きちんと仕事が終わったって感じがしてよいです。
ガスオーブンも、コンロのグリルが良い感じでしたので付けてはいないです。
さわるとお水が出てくる魔法の蛇口もないですが、182センチのイマイダイスケと172センチのイマイアキコ、体の大きさはマキシマム傾向な夫婦ですが、暮らしぶりは至ってミニマムなのです。(笑)
皆さんが見て参考にならない部分も多いかもしれませんが、使っていくとこういう良い印象になってきますよ、という自分たちの暮らしに必要なものがシンプルですてきな形になっていく様をお見せできたらよいなと思っております。

みどりが入ってくる場所

2019.05.25

古いけれど緑豊かな集合住宅。
エレベーターはなくって、幅が広くて、蹴上の低い、踏み面がちょっと広く感じる昔の階段を上がった先がヒンメリ作家でもあるMさんのお住まい。
ここをリノベーションして風通しの良い場所にするのです。
私たちはここでキッチンのオーダーを頂いております。

Mさんの強い希望で、壁に向いていたキッチンを光が入るバルコニーに向けたキッチンにするのですが、なかなかどうして配管達が邪魔をする。
床下の配管スペースが無くって、床を上げると天井が自分たちにぐっと迫ってきちゃうからどうしようか、こうしようかと思案中なのですが、今回はいろいろありまして設計士さんが遠方にお住まいでしてなかなか意思疎通がはかどらない為、奥様が直接工務店さんと納まりを確認しながら進めるのですが、やはり大変そうです。
幸い工務店さんは柔軟な考えをお持ちでしたのでお話は少しずつまとまりましたが、こういうふうに配管が出てくる時や動線のスケール感のお話になってくるとやはり設計士さんに居てほしいなあと思うのでございます。

設計士さんって、翻訳する人。
そこに住む人はイメージを持っていてもそれをどのように実現するかが伝えづらい、建てる人は実現する方法はたくさん知っていても、住む人のイメージが明確にならないことがある。その両方のお話をうまく変換してスムーズに伝えるのが設計士さんのお仕事だと思うのですが、その翻訳者が不在だとなかなか大変な部分は出てきます。
私たちも同じく、家具を使いたい人と気軽に顔合わせができる距離でなければ、お仕事をお受けするのは難しいかなあ。
以前、遠方からのご相談のお客様で、「施工は現地の工務店さんが行なうので、作るだけをお願いできますか。」って言われたことがありました。
それはできることはできるのですが、今でも皆さんの思いを形にしてスタッフのみんなに伝えるだけで慌ただしくしてしまうのに、また別のクラフトマンさんに依存してしまうともう頭がいっぱいになってしまってやっぱり無責任になってしまいそうでして、それに何かあった時には、手が届かない距離になっていくと自分たちでの対応がしづらくなることを考えると、その方には申し訳ないのですが断らせて頂きました。
それに、自分の中のパッションで形を生み出す想像力があるわけでもないのですので、やはり、現地を見て空気を感じて、使う人と会ってその人となりを見ることができる距離でないと、その人のための家具を作るって難しいなあと思うのです。

この横浜の気持ち良い名前の通り青い葉が茂る場所に建つMさんのプランの方向はまとまりつつあって、いよいよキッチンの製作が始まります。
気持のよい場所にするためのお手伝い、頑張ります。

オーダーキッチン「Nさんのステンレスヘアラインとナラ材を使ってモールテックスの腰壁で仕上げたキッチンとバックカウンターと五本脚の円卓」

2019.05.21

201905210022019052100320190521004昨晩から、雨マークが斜めになっていたので覚悟はしておりましたが、高速道路は水しぶきで前の車がおぼろげになってしまうくらいの強い雨のなか御殿場のNさんにお久しぶりにお会いしてきました。
ちょうど我が家と似たような時期に家作りが始まり、仮住まいから通学するの子供のことで同じ悩みがあったりしたNさんには、いろんなお話を聞かせて頂いたり、させて頂いたり、楽しい家具作りの時間でもありました。
今回は、モールテックスで囲ったキッチンになるということで、よくキッチンのご相談の際に「モールテックスの施工までお願いできますか。」って言われたりするのですが、やはりそれは塗り仕事、左官屋さんのお仕事ですから、私たちが一朝一夕でできるものではないなあと思っておりまして、今回も工務店さんを通じて左官屋さんに仕上げて頂いております。
この材は薄塗りでもひび割れしないこと、基材を問わずに塗れることが大きな特徴で、今回のNさんのところもクラック一つ入っていないのは、やはり大きなメリットかなと思っております。
今回の左官屋さん、とても丁寧に仕上げてくださっていて、角がしっかり出ている。これがもっさりしてしまうとなかなか緊張感に欠けたりするので、見ていてとても気持ちの良いキッチンに仕上がっていました。
表面のナラ材は今回はなかなかおとなしい材で、反りや歪みも出ずに、きちんと使えている様子を拝見できてホッとしました。
ハンドルはかなぐやさんの「真鍮取って六角棒コの字」を使わせて頂いて、カウンターを見ると、おやっ。
北欧、暮らしの道具店」さんオリジナルの飯高さんのポットでございますね。
そして、背面の食器棚は箱は大工さんお手製で扉や引き出しを私たちが担当。
いろんな人の手が入ってものはできあがっているのです。

いよいよはじまり :家具屋の家づくり

2019.05.19

ご近所の皆さんにお声掛けさせて頂き、自治会長さんにもご挨拶させて頂き、何となくですが、この町での新しい暮らしが始まりました。
暮らしは決して自分たちの力だけでできるものではありません。ここで暮らしていくってことはこの町に住む人と一緒に暮らしていくということ。
そういう気持ちを大切にして毎日温かい朝が迎えられるように努めます。

みまわり

2019.05.19

変わらないことがあることにとても安心するよ。
ありがとう、アイさん。

オーダーキッチン「ダイニングカウンターの付いたナラのペニンシュラキッチンと背面食器棚の設置工事」

2019.05.19

2019051800220190518003井の頭公園の傍に新しく住むことにしたSさんのキッチンの設置工事です。築40年でしたでしょうか。
借景のお庭と、慎ましやかな自邸の庭の印象がとても魅力的なところなのです。
たまたま先日、打合せの帰りにSさんと同じ電車で分岐の駅までご一緒することができたのですが、服飾関係の職人さん(といって良いでしょうか。)で、服作りが好きで、そのためにお店もブランドもご自身で作り上げたという作ることが好きなのです、というSさんの姿勢がとても魅力的で、お話を聞いているだけで気持ちが温かくなる。それでも家に帰るとやっぱりお父さんで、そういう姿勢がこの新しい住まいでは良くあっているような。(出過ぎたことを言ってすみません・・。)
そういう素朴で温かな空間に私たちのキッチンを導入させて頂けることに、とても感謝しております。

オーダーチェア「カフェに納品したアルダーのチェア」

2019.05.15

SSSさんから今度池上にとてもすてきなお店を開くということで、そこで使う椅子のオーダーを頂いていたのです。
私たちが以前から作っている背もたれのとても低いタイプ(ダイニングテーブルの下にしまえるよ)のかたちを基準に、背もたれと後ろ足のつながりをできるだけそぎ落として、後ろ脚のデザインも丸みをそいで、座面は板そのまま、という素材の表情や質感が良く表れた椅子になりました。
先日、皆さんでいらしてくださって挽いていった材はすでに床に張られ、椅子たちはそのスペースに置かれることに。
ここにはどんなアンテナが立ち、何が生まれていくのか、楽しみです。
物づくりの良さがそっとわかる場所になっていくのでしょうね。

テーブルのオーダー「タモ板目無垢材の天板とステンレスで作った少しテーパーの掛かったオリジナルデザインのソファテーブル」

2019.05.11

先日、納品させて頂いたダイニングチェアと一緒にソファテーブルもご依頼頂いておりまして、こちらは少しお時間を頂きて、本日ようやく納品。チェアと同じくタモの板目材を使った天板にステンレスヘアライン仕上げの反り止めと脚部が一体になった足を組み合わせたテーブル。一見シンプルなのですが、脚は少し先細りになっていて、軽い印象を出すようにしました。
また、天板下についている抽斗もその足の傾斜具合に合わせて斜めに作っているところがちょっとした見せ場なのですが、製作を担当したワタナベ君、そのあたりの写真がちょっとなくって残念!
でも写真では伝わらないような印象だったりするので、そういうところがオーダーの持ち味でもありましょうか。

黒皮

2019.05.08

オヌマさんが作ってくれた部材が少しずつ届き始めました。
靴屋さんに納品するストック棚の部材です。今回はクライアントさんのご要望で、黒皮がついたままのアングルと酸洗の角パイプを使って、溶接のビードも焼けもそのままにして、よく言えば素材そのものの印象ということですが、要するに素地そのままです。
「錆が出ちゃいますがいいのですか。」と再三オヌマさんに言われたのですが、今回はこれで進めるのです。
ここにバスウッドの棚板が載ったら完成。

下旬にはワークデスク用の部材もできあがってきます。
今回の家具は主にバックヤードで活躍する家具たちなので、来店するお客様の目にはあまり触れることのない家具たち。
でも印象はとても強いものになりそうです。

ぜひって言われちゃったし。

2019.05.07

校長先生に、「ぜひ玄関前の額に入れましょう。」と力強く言われて、とてもうれしかったのです。
年初にみんなで描いた作ったポスターの複製がようやくできあがったので、アキコとチアキ(今日は授業が早く終わったのだそうで)の3人で、ハルカの中学校に午後から作業に。
作業終了間際に「おぉっ」って言いながらハルカも訪ねてくれて、なんだろうね。
校長先生と教頭先生の前で、家族が全員集合している姿って照れくさいけれど、そういうことが当たり前にように思えるこの学校の自然さが私は好きなんです。