2019.06.04

「ここでお料理教室を開きたいんです。」とおっしゃっていた逗子に新築したSさん。
「実はまだ準備はこれからで。」ってはにかみながらそう伝えてくださいました。
「でも今はこの地域で月に一回開かれている食堂のお手伝いをしているんです。自分たちのような子育て世代と、子育てを終えたご年配の皆さんが一緒になって地元の食材を分けて頂いて、このあたりの子供達やもちろん大人たちにも食事をふるまうのです。それがとても楽しくて。」
ステキな取り組み、つながりですこと。
「料理はご主人とお二人でここに立つのですか。」
キッチンの周りをいろいろと拝見させて頂きながら、お話を聞かせて頂いていた時。
「そうなのです、主人も料理が好きで、料理だけではなくて、手を動かすことが好きなんですね。」
部屋の珪藻土も床の濃いオイルもタイルだってSさんご家族で仕上げたそうで、ご主人は物作りの楽しさが高じて背面収納やリビングのこの縦格子の引き戸まで作ってしまったそうで。
すごいね。
ちなみに8本ある包丁。奥様は2本で、ご主人が5本で、お嬢さんが1本。
すごいね、すごいね。
それはもう早く準備を整えて、この町の魅力とSさんご家族の魅力が伝わるようなお料理のお仕事をここで開いていかないといけませんね!
楽しみにしています、Sさん。
2019.06.01
「食洗機はよいですよ。」と言いたいのですが、ピカピカになる、ツルツルになる、お水も無駄に使わないよって良いお話をたくさん聞くのですが、私もアキコも手で洗うのが好きでして、なかなか自分の感想をお伝えできなくて、いつも「食洗機はとても良いようですよ。」と皆さんにお話しさせて頂いているのですが、国産のパナソニックやリンナイなど、また海外のmiele、ASKO、AEG、GAGGENAU等の主要なメーカーの取付も扱えますので、遠慮なくいってくださいね。
カイ君が担当しているFさんのクルミのキッチンにはミーレの60センチのG6620を導入します。
2019.05.31
縁の丸みのうすい印象。そして格子の印象。今回の格子扉は厚めです。支えとなる縦格子をあまり目立たないようにできるかなと思いまして。でも扉自体を厚ぼったく見せたくないので、丸みのあるうすい板がぐるりと取り囲む印象。
よい形になりそうです。
2019.05.31
午前中に自宅で用事があって在宅していたところに、ハルカは明日から修学旅行で青森に行くということで、今日は授業がお昼前に終わったのだそうで、「おなかへったー。私あした5時起きなんだよね。」とうれしそうに帰ってきました。
アキコも学校で用事を済ませて同じ頃、帰宅。
「おなか減ったね。」
チィは給食だ。
ということで、おどるイヤリングにはじけるポニーテイルで、躍動感あふれる昼食作りの始まりです。
2019.05.30
いろいろな表情が肩を寄せ合って暮らしているって様子はとても気持ちよくて。
暮らしの中ではいろんな色や表情があってよいと自分では思っています。
きれいにまとまった木々の表情も整然として美しいのですが、それぞれの顔つきが柔和だったり、はっきりとした厳しい顔つきだったり、見渡すとみんないろんな顔してすっと立っている。
その様子がうつくしいなあ。
2019.05.29
工房に戻ると、カイ君が担当するナラの吊戸棚の部分加工をしていたハラダ君が彼からの検査を受けていました。
ここに来たスタッフたちはみんな巣立っちゃうのですが、今でも近くで私たちを支えてくれている彼らは頼もしく、以前に自分が教えていたことがみんなに伝わって、今ではみんながそれぞれ仕上げやすい工法を頭を悩ませながら考えてくれていて、一つずつ伝わっております。
最初は心細く思えた彼ですが、今では安心してひとつの仕事を任せられるようになりました。
凛々しく見えるのは新婚だからというのもあるかもしれませんね。
2019.05.29
むき出しの鋼材を腐食させないようにと生成される黒皮。これをそのまま家具の表情にしたいというお話は意外と多くなってきました。
鉄工のオヌマ工業のタカハシさんに相談すると、「イマイさん、黒皮は私たちからすると、ちょっとした環境の差異で赤錆も出てくるので、生地のまま使うのはあまり良いとは思えないのですよ。」とアドバイス頂くのですが、この印象が好きだというお客様にお話しすると、それでも良いです。と強い確信を持ってうなずく方々ばかりです。
そういうことでしたらやりましょう、ということで、今回もこの仕上げでデスクを作っております。
この部材と緋色のチェリー材を組み合わせて、すこし変わった形を作っていきます。
「引き出しの桟は、さすがにスチールのままだと錆が出てすぐに動きが悪くなっちゃうからステンレスで作りました。」と、タカハシさん。
いろいろなつくり手が一つのかたちを作り上げていく様は美しいです。
本日もあきる野の張り屋さんフジタケさんを訪ねてきました。
フレームだけではなく張りの表情で、椅子やソファの印象は大きく変わります。
まずは自宅のチェアから。
フジタケさんのご提案もあって、部分的にマチを取った張り方で見せてみようと。フレームは今まで作ってきた形ですから、張り方でどのように印象が変わるか楽しみです。
今でも希望される皆様には自宅でキッチンやテーブルを見て頂いてのご相談をしてもらえるようにと少しずつご案内しておりますが、もうすこししたらその椅子を使ってしっかりとお話しができるような場所になるようにと進めております。
いろいろな形をこれから作っていくことができそうで、楽しみであります。
2019.05.28
最近ようやく私達でも導入することができるようになったキッチンの調理機器類を扱っている会社の担当者さんが、自宅を建築するというお話をしました時に「イマイさんの新居なら食洗機は、ぜひミーレの大きいサイズのものを入れられたら良いですよ。きっと使いやすいですからね。」
お客様からも「イマイさんの考えるキッチンは今までの集大成でしょうからどんな魅力的な形になるのか楽しみにしています。」と言って頂いたこともありました。
うーん、そういえば自分たちが使いたいキッチンってどんなだろうか・・。
思うと、はっきりとしたイメージがまだなかったかもしれません。
今までもキッチンの打ち合わせのなかで、「イマイさんの家のキッチンはどんなキッチンなのですか。」とお客様から聞かれたことがあります。
そのたびは「えーと、今は結婚してすぐに入ることができたマンションに住んでいますので、キッチンはメーカーさんの標準的なキッチンなのですよ。高さも自分たちにはちょっと低い85センチのものなのです。」と伝えていました。
そういうお話をしていると、もしかして、「キッチンを作っているのに自分の家は違うのだなあ。」と、皆さんが少し淋しい思いをされているのではないかな・・、と不安に思ったこともあります。
それでも私たちにキッチンの製作をご依頼くださった方々は、私たちがみなさんの思うかたちを再現する力を見込んでくれたのだと、とてもありがたく思っております。
さて、いよいよ自分たちの思いを形にできましたものですから、自宅のキッチンは毎日使っている具体例として、使っている様子・経年変化などもお見せしていけたらいいなと思っております。
何を大切にしようかといろいろ考えた自分たちが使うキッチン。
一番思い描いたのは、自分たちにフィットしたキッチンにしたいということ。
食器洗浄機はないですし、(まず、私たち二人とも洗い物は好きなので(アライグマほどではないですが。)きちんと仕事が終わったって感じがしてよいです。
ガスオーブンも、コンロのグリルが良い感じでしたので付けてはいないです。
さわるとお水が出てくる魔法の蛇口もないですが、182センチのイマイダイスケと172センチのイマイアキコ、体の大きさはマキシマム傾向な夫婦ですが、暮らしぶりは至ってミニマムなのです。(笑)
皆さんが見て参考にならない部分も多いかもしれませんが、使っていくとこういう良い印象になってきますよ、という自分たちの暮らしに必要なものがシンプルですてきな形になっていく様をお見せできたらよいなと思っております。
2019.05.25
古いけれど緑豊かな集合住宅。
エレベーターはなくって、幅が広くて、蹴上の低い、踏み面がちょっと広く感じる昔の階段を上がった先がヒンメリ作家でもあるMさんのお住まい。
ここをリノベーションして風通しの良い場所にするのです。
私たちはここでキッチンのオーダーを頂いております。
Mさんの強い希望で、壁に向いていたキッチンを光が入るバルコニーに向けたキッチンにするのですが、なかなかどうして配管達が邪魔をする。
床下の配管スペースが無くって、床を上げると天井が自分たちにぐっと迫ってきちゃうからどうしようか、こうしようかと思案中なのですが、今回はいろいろありまして設計士さんが遠方にお住まいでしてなかなか意思疎通がはかどらない為、奥様が直接工務店さんと納まりを確認しながら進めるのですが、やはり大変そうです。
幸い工務店さんは柔軟な考えをお持ちでしたのでお話は少しずつまとまりましたが、こういうふうに配管が出てくる時や動線のスケール感のお話になってくるとやはり設計士さんに居てほしいなあと思うのでございます。
設計士さんって、翻訳する人。
そこに住む人はイメージを持っていてもそれをどのように実現するかが伝えづらい、建てる人は実現する方法はたくさん知っていても、住む人のイメージが明確にならないことがある。その両方のお話をうまく変換してスムーズに伝えるのが設計士さんのお仕事だと思うのですが、その翻訳者が不在だとなかなか大変な部分は出てきます。
私たちも同じく、家具を使いたい人と気軽に顔合わせができる距離でなければ、お仕事をお受けするのは難しいかなあ。
以前、遠方からのご相談のお客様で、「施工は現地の工務店さんが行なうので、作るだけをお願いできますか。」って言われたことがありました。
それはできることはできるのですが、今でも皆さんの思いを形にしてスタッフのみんなに伝えるだけで慌ただしくしてしまうのに、また別のクラフトマンさんに依存してしまうともう頭がいっぱいになってしまってやっぱり無責任になってしまいそうでして、それに何かあった時には、手が届かない距離になっていくと自分たちでの対応がしづらくなることを考えると、その方には申し訳ないのですが断らせて頂きました。
それに、自分の中のパッションで形を生み出す想像力があるわけでもないのですので、やはり、現地を見て空気を感じて、使う人と会ってその人となりを見ることができる距離でないと、その人のための家具を作るって難しいなあと思うのです。
この横浜の気持ち良い名前の通り青い葉が茂る場所に建つMさんのプランの方向はまとまりつつあって、いよいよキッチンの製作が始まります。
気持のよい場所にするためのお手伝い、頑張ります。
2019.05.21


昨晩から、雨マークが斜めになっていたので覚悟はしておりましたが、高速道路は水しぶきで前の車がおぼろげになってしまうくらいの強い雨のなか御殿場のNさんにお久しぶりにお会いしてきました。
ちょうど我が家と似たような時期に家作りが始まり、仮住まいから通学するの子供のことで同じ悩みがあったりしたNさんには、いろんなお話を聞かせて頂いたり、させて頂いたり、楽しい家具作りの時間でもありました。
今回は、モールテックスで囲ったキッチンになるということで、よくキッチンのご相談の際に「モールテックスの施工までお願いできますか。」って言われたりするのですが、やはりそれは塗り仕事、左官屋さんのお仕事ですから、私たちが一朝一夕でできるものではないなあと思っておりまして、今回も工務店さんを通じて左官屋さんに仕上げて頂いております。
この材は薄塗りでもひび割れしないこと、基材を問わずに塗れることが大きな特徴で、今回のNさんのところもクラック一つ入っていないのは、やはり大きなメリットかなと思っております。
今回の左官屋さん、とても丁寧に仕上げてくださっていて、角がしっかり出ている。これがもっさりしてしまうとなかなか緊張感に欠けたりするので、見ていてとても気持ちの良いキッチンに仕上がっていました。
表面のナラ材は今回はなかなかおとなしい材で、反りや歪みも出ずに、きちんと使えている様子を拝見できてホッとしました。
ハンドルはかなぐやさんの「真鍮取って六角棒コの字」を使わせて頂いて、カウンターを見ると、おやっ。
「北欧、暮らしの道具店」さんオリジナルの飯高さんのポットでございますね。
そして、背面の食器棚は箱は大工さんお手製で扉や引き出しを私たちが担当。
いろんな人の手が入ってものはできあがっているのです。
2019.05.19
ご近所の皆さんにお声掛けさせて頂き、自治会長さんにもご挨拶させて頂き、何となくですが、この町での新しい暮らしが始まりました。
暮らしは決して自分たちの力だけでできるものではありません。ここで暮らしていくってことはこの町に住む人と一緒に暮らしていくということ。
そういう気持ちを大切にして毎日温かい朝が迎えられるように努めます。
2019.05.19
変わらないことがあることにとても安心するよ。
ありがとう、アイさん。
2019.05.19

井の頭公園の傍に新しく住むことにしたSさんのキッチンの設置工事です。築40年でしたでしょうか。
借景のお庭と、慎ましやかな自邸の庭の印象がとても魅力的なところなのです。
たまたま先日、打合せの帰りにSさんと同じ電車で分岐の駅までご一緒することができたのですが、服飾関係の職人さん(といって良いでしょうか。)で、服作りが好きで、そのためにお店もブランドもご自身で作り上げたという作ることが好きなのです、というSさんの姿勢がとても魅力的で、お話を聞いているだけで気持ちが温かくなる。それでも家に帰るとやっぱりお父さんで、そういう姿勢がこの新しい住まいでは良くあっているような。(出過ぎたことを言ってすみません・・。)
そういう素朴で温かな空間に私たちのキッチンを導入させて頂けることに、とても感謝しております。
2019.05.15
SSSさんから今度池上にとてもすてきなお店を開くということで、そこで使う椅子のオーダーを頂いていたのです。
私たちが以前から作っている背もたれのとても低いタイプ(ダイニングテーブルの下にしまえるよ)のかたちを基準に、背もたれと後ろ足のつながりをできるだけそぎ落として、後ろ脚のデザインも丸みをそいで、座面は板そのまま、という素材の表情や質感が良く表れた椅子になりました。
先日、皆さんでいらしてくださって挽いていった材はすでに床に張られ、椅子たちはそのスペースに置かれることに。
ここにはどんなアンテナが立ち、何が生まれていくのか、楽しみです。
物づくりの良さがそっとわかる場所になっていくのでしょうね。
2019.05.11
先日、納品させて頂いたダイニングチェアと一緒にソファテーブルもご依頼頂いておりまして、こちらは少しお時間を頂きて、本日ようやく納品。チェアと同じくタモの板目材を使った天板にステンレスヘアライン仕上げの反り止めと脚部が一体になった足を組み合わせたテーブル。一見シンプルなのですが、脚は少し先細りになっていて、軽い印象を出すようにしました。
また、天板下についている抽斗もその足の傾斜具合に合わせて斜めに作っているところがちょっとした見せ場なのですが、製作を担当したワタナベ君、そのあたりの写真がちょっとなくって残念!
でも写真では伝わらないような印象だったりするので、そういうところがオーダーの持ち味でもありましょうか。
2019.05.08
オヌマさんが作ってくれた部材が少しずつ届き始めました。
靴屋さんに納品するストック棚の部材です。今回はクライアントさんのご要望で、黒皮がついたままのアングルと酸洗の角パイプを使って、溶接のビードも焼けもそのままにして、よく言えば素材そのものの印象ということですが、要するに素地そのままです。
「錆が出ちゃいますがいいのですか。」と再三オヌマさんに言われたのですが、今回はこれで進めるのです。
ここにバスウッドの棚板が載ったら完成。
下旬にはワークデスク用の部材もできあがってきます。
今回の家具は主にバックヤードで活躍する家具たちなので、来店するお客様の目にはあまり触れることのない家具たち。
でも印象はとても強いものになりそうです。
2019.05.07
校長先生に、「ぜひ玄関前の額に入れましょう。」と力強く言われて、とてもうれしかったのです。
年初にみんなで描いた作ったポスターの複製がようやくできあがったので、アキコとチアキ(今日は授業が早く終わったのだそうで)の3人で、ハルカの中学校に午後から作業に。
作業終了間際に「おぉっ」って言いながらハルカも訪ねてくれて、なんだろうね。
校長先生と教頭先生の前で、家族が全員集合している姿って照れくさいけれど、そういうことが当たり前にように思えるこの学校の自然さが私は好きなんです。
2019.05.07
まだ袖を通していないシャツを眺めているようで、へぇって言葉が衝いて出る。
うれしいのですよ、本当にね。
2019.05.06
カフェに納品させて頂く予定の朴訥な表情の椅子ができあがりつつあります。
背もたれのカーブと後ろ脚の角度が重なる時に出てくる影が美しくて良いのです。
それ以外は極力シンプルに。
座る人がキラキラ見えたらそれでよいです。
2019.05.06
チェリーの壁面収納を作らせて頂きながら、この先どのような形で暮らしのお手伝いをさせて頂くことができるかをお話しているMさんの記事と、
リフォームしたマンションのキッチンに静かな佇まいの奥様らしさが現れた食器棚を作らせて頂いたSさんの記事と、
食器棚と一緒にキッチンの対面カウンターの下の収納も作ることで、とても魅力的な空間にすることができたNさんの記事の3つのお話を掲載しました。
皆さんのすてきな暮らしがつなぐすてきな暮らしのお話、よろしければご覧になってください。
2019.05.04
先日、「組む」さんで開かれていた飯高さんの展示会に出かけようと思っていたのですが、なかなか都合がつかなくてお伺いできなくて。
いろいろな方の考え方を見聞きすることができるイベントって宝物のようなものですので、ぜひ皆さんにお会いしたかったのですが、残念・・。
ということで、お休みをいただいていた本日は越谷のkoushaさんを訪ねることに。
最近、鳥がとてもキュートって言っているハルとチィは、「近くに野鳥の森があるっ!」って心待ちにしていたので、朝早くから越谷をぐるぐると回ることに。
宮沢賢治が、「顔を見ただけでも、いやになってしまうという工合でした。」といっていたヨタカ(とてもチャーミングな表情でしたよ。)に会えたことが私はうれしかったなあ。
そのあと川沿いを歩いてkoushaさんへ。
私が飯高さんを慕うのは、陶芸作家さんとしての志だけではなくて、作品を作っていくことと仕事をすることの考え方が何というかとてもスマートで魅力的で、ただ好きなものだけを作っていくことも大切だけれど、与えられた状況や条件を最善の方法で応えてくれるその姿が好きで、それがあのような形になって表れている美しさに惹かれるのです。
そして、もう一つはこの越谷という町の印象を築き上げてきた方々のお一人ということで、町を魅力的にしていくその考え方に惹かれるのです。
以前にもお話ししましたが、「木々があいさつしてくる」小金井のMさんに言われた言葉はずっと胸に残っているのです。
「やはり、打ち合わせなどでその町を訪れたなら、1日かけてその町が楽しめるようになっていると良いですよね。」って。
自分でもそう思います。
近くはない距離まで出掛けるのなら、そこでの用事が終わったら、その町の美味しいご飯を食べて、子供が一緒なら一緒に遊べる場所があって、お土産買って帰れたらいいなって。(Mさんはさらに地場の農産物やお酒を買って、最後に温泉に入って帰るのだそうです。いいなあ。)
私たちのところにも大変ありがたいことに車や電車で2~3時間掛けて、この工房を訪ねてくださる方がいらっしゃいます。本当にありがたいことです。
それでしたら、打ち合わせの後はぜひ寒川を見ていってほしいなって思うのです。
寒川神社のあの物静かな様子。
メロンやスイートピーなどこの町でできる豊かな産物。
あとは工場も多いこの町ならではクラフトや物作りがよく分かるような工房がもっとあったらいいな。
そういう街の魅力をとてもうまく表現することに成功した飯高さんの話はいつも勉強になります。
そして今回は、ただいまある画家さんが建てるアトリエに私たちのキッチンと洗面台を導入させて頂くお話がありまして、その中で飯高さんに洗面ボウルを作って頂きたいなあと思っておりまして、その打ち合わせもしたかったのです。
お店に家族でお邪魔させて頂くのは3年ぶりですね。やはり素敵な場所です。
宮崎さん(相変わらずおきれいで!)の作るお料理もまたいつもようにとてもおいしくてね。今日は私は東坡肉を頂きました。
こうして離れた町でも素敵に活動されている方々を見て、また元気を頂いてきました。
「陶土を使ったモノづくりでしたら、どんなこともできますよ。」と飯高さん。
タイルも作っているそうで、もっと早くに知っていたらなあ、自宅に使ってみたかったなあとアキコと二人で飯高さんの前で駄々をこねる。
飯高さんの作り出す色ってとても美しくて、奥深い色でね、好きなんです。
帰り道には、教えて頂いたはかり屋に立ち寄らせて頂いて、ここでもいろいろな形で活動されている皆さんの試みを拝見させて頂き、頑張って街の魅力とご自身の作る者たちの魅力を伝えてくださる姿に元気を頂いて帰ってきました。
2019.05.02





4月30日の記事でお伝えした、Hさんのキッチンの製作を担当したノガミ君のお話です。
今回のHさんのキッチンとバックカウンターの製作において難しいと感じたのは以下の加工でした。
ひとつが、「扉の木目合わせ」です。
扉の木目を通して接ぎ幅を揃えるのはそれほど難しくなかったのですが、扉1枚の幅が468mmと、材料取りの良いサイズの450mmを超えてしまうため、六尺もの(1800mmの長さのもの)だと1枚の材料から4枚分の扉の材料が一度に取れないので、どこかでもう一枚の材から取らないといけない。そうなると木目が完全にはつながらなくなるので、どこでつなげば一番自然に見えるのかが悩みました。
突板というのは、長さが1800mm、2100mm、2400mmが標準で作られていて、主に1800mmを使って作ることが多いのですが、その板の上と下を順序良く並べるだけでは木目がつながらないため、多少材が無駄になってしまうのですが最も自然につながっているように見える近い木目の位置を探してその部分でカットするのです。
時には、端から10センチほど切り落としてから、自然なつながりの木目になることもありますし、もっと切り落としてからではないと木目が不自然になることもあります。
使えなくなってしまう部分を出たりしてはもったいない。という気持ちもありますが、こうすることで木目が自然にきれいに見えるため、よい印象で揃えるように心がけています。
続いてが、「バックパネルとサイドパネルの留め加工」です。
バックパネルとサイドパネルの木目がつながって流れていくように見せるために留め加工を行なう納め方を今回は採っています。
留めとは、お互いの板の木口部分を45度に斜めにして、くっつけた時に90度でピタッとつなげる加工です。
斜めにする小口の長さが長いこともあり、また接ぎ板は少なからず加工中に反りが出ますし、またうちの機械はなかなか年季が入っていて微妙な刃の角度調整が難しかったりして機械のカットだけでピタッとさせることが難しいため、最後にはやはり鉋を使って、調整しながら平滑に仕上げていく部分がたいへん難しい部分でした。
でも、納まった後日の様子を見て木口に隙ができていないのを確認すると手間を惜しまずに作ることの良さを実感できます。
最後は、「巾木のフレキシブルボード加工」です。
もともと仕上げ材ではないフレキシブルボードですが、最近は「素材の表情が前面に出た仕上げ」がお客様に好まれることが多いそうで、今回のHさんも含めて今までで数回フレキシブルボードを仕上げに使う試みをしております。
この素材は、不燃材ということで石材のようなものですので、大変欠けやすく、また機械の刃もすぐに切れなくなってしまう素材で、特にカットする際は、材を切り抜く時に鋸刃の摩擦で角がはじけることが多かったりするのです。カットで欠けやすく、組み立ての際の衝撃でもボロッと崩れやすいので、慎重に気を使いながら作業を行ないました。
こういう大変な部分が多かった今回の家具ですが、Hさんご自身で塗装をされる際に直接ご説明をしながらキッチンの仕上がりの感想を聞くことができ、とても喜んでもらえてうれしい感想を頂けたので、私自身とてもうれしく思いました。
2019.05.01
昨日は、自宅へいくつかこちらで用意していたものを納品してきました。
現場の作業は工事も終盤に差し掛かっていることもあって、塗装屋さん、設備屋さん、そして棟梁までいろんな職方さんが作業してくださっていました。
大型連休のあいだなのに皆さんご尽力くださってありがとうございます。
棟梁には、毎日ずっとこうして(特にこんな終盤まで)現場に携わってくださって大変感謝しております。
家って本当に作っていくものだって、今まで皆さんの様々な工事する現場を見てきましたが、あらためてそう思います。
床板を1枚ずつ張っていく大変さ。
天井板を手際よく納めてしまう軽快さ。
塗って乾かしては磨いて塗って。
人はつくることができる。
みんなで協力してなにかを作ることができる。
これが当たり前になってしまって普段はそのすごさに気づきづらいかもしれませんが、工夫してなにかを生み出すことができるって本当に素晴らしいこと。
皆さんの動きがそう物語ってくださいました。
私たちもそういう存在でありたいです。
2019.04.29


ようやく、町田のHさんのところにお伺いすることができました。ご主人と奥様とでオイル塗装を行なうためにお引渡し前後にその方法をお伝えに伺わせて頂いてから、半年近く経ってしまいましたね。
すっかり気持ち良い風が吹きぬける季節になって、キッチンもこの白くて天井が高い家になじんでおりました。
Hさんの間取りはとても気持ちが良くて、玄関の引き戸を開けると、横に長い土間になっていてその土間の突き当りの掃き出し窓を開けると子供たちがグルグルグルグルと玄関と庭を回れるような作りなのです。
これはすてき。
そういう様子をキッチンに立ちながらお母さんが見ていられる、って気持が良いです。
「この土間を基準に室内の在り方を考えていったのです。」と嬉しそうにお話しするご主人。なるほど、その気持ちがよく分かります。
「引き出しの中の写真も撮らせてもらっても良いでしょうか。」
「もちろんですよ。」とにっこり奥様。
中からはクレミルの木工教室で作った包丁差し。
これはうれしい。
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