Nさんのナラのキッチンと再会

2017.03.09

2017030900220170309003久しぶりにNさんにお会いしてきました。
ここ最近、Nさんのお友達で先日キッチンを設置したHさん、1年ちょっと前にキッチンを設置したOさん、ただいまプランを練っている最中のKさんととてもうれしいつながりが続いておりまして、ぜひまた会いに行こう、と思い立ったのでした。
ご自宅で不定期で開いている教室があったりして、みんなでこのキッチンを囲んで使ってくださることが多いとのこと。そのご縁で皆さんとも知り合えたのです。
もっともっと気分よく使ってもらえるようにちょっとくたびれたところを点検して、1か所湿気がこもりやすい引き出しも修理して使いやすくすることに。
こういうお付き合いができるというのはうれしいなあ。

また引き出しをきれいにしたらお伺いします。
お楽しみに。

なかなか居ないと言ってくださった。

2017.03.08

やはり声が大きいシキナミさんがお昼過ぎにいらして下さいました。
今計画している大きな住宅のキッチンの相談にいらしてくださったのです。

「イマイさんのような家具屋さんってなかなか居なんですよ。
家具作家さんはキッチンは設備だっていうことでなかなか踏み込んでくださらないし、オーダーキッチンメーカーさんはメーカーさんの色が出てきてしまってフィットする時は良いのですが、あと少し細かいところに手が届きにくい時があったりして、どっちももどかしく感じちゃう時があって、家具らしいキッチンってなかなか難しくて。だから今回、このようなかたちならイマイさんに相談かなって思っていたのです。」
と朗らかに笑いながらそうおっしゃってくださいました。

いまだに自分の立ち位置がよく分からない私は、必要とされるいろいろな形に柔軟に対応できる工房でありたいとだけ思っていましたので、このように言ってもらえるのはうれしいのです。
だから、反対にイマイさんらしさがほしいって言われると困っちゃうわけで・・。
今日も、シキナミさんに「このあたりはイマイさんにお任せします。」って言われた部分がいくつかあって、さてどうしよう・・。

ウェブサイト更新

2017.03.08

ナラ柾目ホワイトオイル仕上げのキッチン今まで念願だったことのひとつ。知り合って20年以上経つ友人でもある福原さんの自宅のキッチンを作らせて頂いたこと。それを記事にしました。

20161217004平成建設さんからのご依頼で、作らせて頂いたSさんのL型のキッチン。どこか懐かしい印象を受けるのですが、まず私が最初にここに訪れて思ったのは、リスがご飯を食べて眠って、毎日を過ごす温かな巣のような場所だなと感じたのでした。

ブラックウォールナットとタモホワイトの二樹種の食器棚お料理上手でもてなし上手なMさん。クレミルの時は、手づくりのクリスマスリースを頂いたことのありましたね。そのMさんに3年ぶりにこうして会えたことがとてもうれしかったです。そのキッチンのことをようやく記事にすることができました。

もし、よろしければご覧になってください。

えーと、壊れてしまいました。

2017.03.04

お客様に納品してしばらくしたら、「イマイさん、テーブルがグラグラするなって思ったら、一部外れている箇所があったのですよ。」と連絡を頂いたのでした。
写真を見せてもらうと、ほぞが外れていて・・。
とにかく天板が落ちたりして怪我がなくて良かったです・・。
急いで、その脚を引き取って、代わりに試作で使っていた脚をお持ちしてしばらく使って頂くことに。
そして、しばらくしましたら、「イマイさん、また外れてしまって。試作まで故障させてしまって申し訳ないです。」と。
いえ、私たちのほうが未熟な製品をお持ちしてしまって申し訳ありませんでした・・。
代わりに、鉄の脚をお持ちして、しばらくそちらを使って頂くことに。

そして、よく調べてみると「ここはストレスが掛からないから大丈夫。」と思い込んでいたところが外れていたのでした。
そうか・・ここが弱かったか。

初めて作る形ってやっぱり繰り返し使っていかないと見えない部分がたくさんあるのですが、それをお客様の通じて教わるなんて、私たちはまだまだ未熟です。
でもそれを良しと思ってくださる皆さんには本当に感謝の言葉しか浮かびません。
椅子に限らず、今では私たちの大きな仕事のひとつになっているキッチンも最初は手探りで、工務店さんにはご迷惑を掛けながら勉強させて頂いて、中にはお客様でシステムキッチンの設計などに携わる方がいらっしゃって、別の家具のご依頼を頂いたのにいろいろキッチンのことを教えてもらったり・・。
こうして今があるのも皆さんの協力があったからこそです。
本当にありがたいことです。

この脚も今回のことがありましたおかげ(と言ってよいのでしょうあk。)とても良い勉強になっております。
きっと素晴らしい形にして、納品しますので、今しばらくお待ちください。
私たちなりのスーパーレッジェーラを実現させて見せます。
まずはこのナラの試作で確認できたら、いよいよブナのほうに取り掛かります。

ひな祭り

2017.03.03

家具屋姫2人の我が家のひな祭りメニューは、ちらし寿し・チキンナゲット・ミモザサラダと蛤のお吸い物。今年も美味しくできました。
そして、無事このお祝いの日を迎えることができたことを感謝しなくては。
それにしても、600gで作ったナゲット完食。明日のお弁当分も、と考えていたのに。一番はおとうさんだけどね(笑)

すてきな巡り合わせ

2017.03.01

とてもとても懐かしいお客様、水彩画家のかとうくみさんがタイルアーティストの中村ジュンコさんと一緒に私たちの工房を訪れてくださいました。
ずっととても会いたいって思っていた二人です。
こうしてここを訪れてくれる機会ができたことに感謝します。
この夏、今年で2回目となるすてきなイベントが開かれるのだそうです。私たちも微力ながら、陰ながらお手伝いさせていただけることに。
「ただの端材かもしれないけれど、子供たちにとってはこれは何かの家具になった木の思い出。タイルだって触ったことがない子だっているんですもの。ものに触れて、何か気持ちの赴くままに作ることで、自由にものを作ることの楽しさを知ってもらいたいのです。」
とジュンコさん。
楽しく、うれしいお話でした。

お土産に、くみさんの新作のカードを頂いてしまいました。
いつもながら気持ちがキラキラする絵でした。

明日の朝のパン

2017.02.26

朝起きると声が出なくなり、「少し風邪っぽいから、のんびりさせてくれる?」
とお出かけせずに過ごした日曜日。
「明日の朝のパンがないから、焼いてみてもいい?」と長女。
お昼寝させてもらっていたら、
自分でレシピ調べてこの出来上がり、味もおいしい。
すごいな、長女。親バカ投稿もしたくなるわけです(笑)。

クルミの柄をランダムに見せたキッチン

2017.02.24

2017022400220170224003201702240042017022400520170224006進むけれど、戻ることももちろんある。でも戻ったら何か忘れていたちいさなきっかけをつかんでまだ前に進む。きっかけの芯をきちんと離さなければ、もう戻らずに前に進めるよ。
私たちは成長できているかなあ。
全然わからない。

今日のスケッチ

2017.02.24

「Nさんのお宅にお邪魔した時にキッチンを見せていただいて。それでイマイさんのことを知ったのです。」
私達のカタログを持ってご家族で打ち合わせに来てくださったK様。
そんなお言葉をいただくと、とても嬉しくて、ありがたいのです。
K様のキッチンのスケッチ、形になる時が楽しみです。

授業参観

2017.02.22

昨日は長女の小学生最後の授業参観で学年発表会。今日は次女の学年発表会でした。
長女は、ティンパニの演奏と指揮者。次女は、学年の3分の1の人数でスイミー役(笑)。
「いつの間にかしっかりしちゃって、あっという間に大きくなっちゃった。」が素直な感想です。
生まれた当時は「この先ずっとこども中心の生活か。」なんて思ってしまっていましたが。
成長と共にそれぞれの「場所」ができて、別々に行動する時間が増えてきて、
「そうか、親よりも、この先出逢うであろう人と人生を共にする時間の方が長いんだ。」としみじみ思ってしまいました。自分もそうだったんだと。
この時間を大切に、後悔のないようにしていこうと思います。

Route SHONANに掲載されています。

2017.02.20

湘南地域の店舗・保育園・病院などに設置されている「Route Magazine」VOL.10が届きました。
今回は私たちの工房の様子を取材していただきました。
是非ご覧ください!

バスウッドとクォーツストーンのキッチン

2017.02.16

2017021600220170216003
アフタヌーンソング」のNさんは時々ご自宅でお店を開いているそうです。そのMさんつながりで、以前にも「家を作り続ける」のOさんとも知り合いました。
そして、今回のHさんもMさんのキッチンを見て私たちにお声掛け下さったのです。
うれしいつながりです。
そのHさんのキッチンは、珍しいバスウッド、一般的には「シナの無垢材」と呼ぶ樹種でキッチンを作らせて頂きました。
ところどころ小さな節が入った全体的に白く優しい表情の木柄に淡い色のクォーツを載せた天板で仕上げています。
あとはHさんが、オイル塗装をして完成。
仕上がりが楽しみです。

クルミのリビングボード、玄関収納とナラ柾のキッチンとバックボード

2017.02.15

2017021500720170215006201702150052017021500920170215008201702150022017021500420170215003今日は、Mさんのところにお邪魔してきました。昨年の暮れに工事が完了して、お引越しも終わって、暮らしもひと段落された頃です。
ご主人のお仕事先が住友林業ホームテックさんというところで、住林さんのリフォームを担当しているのです。そのようなお仕事をされていらっしゃる方に声を掛けて頂けるのは大変ありがたいことでもあり、気も引き締まることなのでした。
そして、今日。
「イマイさん、ありがとうございます。何も不具合なく気持ちよく使わせて頂いております。」
とうれしい笑顔。

そのあと、写真を撮らせて頂きながらいろいろとお話を聞かせて頂きました。
今回Mさんのキッチンで初めての試みがあったのです。それはカウンタートップを、ヘアラインやバイブレーション仕上げではなく、磨き仕上げにしたことです。
Mさんが好きな作家さんのお話の中で、磨き仕上げについてのコメントがあったそうで、ぜひそれを実践してみようということになったのでした。
ヘアラインやバイブレーション仕上げというのは、ステンレス板に模様をつけて仕上げる方法になります。
ヘアラインというのは真っ直ぐにラインをつける仕上げで、ある程度の光沢感を保ったまま、傷が目立ちにくい仕上がりになります。
バイブレーションというのは、丸く円を描くようにラインをつけることで、よりマットな印象になりキズもさらに目立ちにくくなります。
どちらの仕上がりもきれいなのですが、そのライン模様をつけるために荒いヤスリで引っかくようにして仕上げるのです。
そのヤスリで描いたラインに水がついて乾くと水の跡がつきやすいのがライン模様の入った仕上げのデメリットなのですが、磨き仕上げだと、そのラインが入っていないので、水の跡がつきにくいのです。
もちろん表面がピカピカなので、傷がついたら目立っちゃうのですが、「キズは気にしないので。」と、奥様。
それで、本日その様子を拝見させて頂いたのですが、とても美しい印象でした。
もちろん傷はついているのですが、何というか「自然とそうなっていった」という佇まいがとても美しく、とても勉強になったのです。

そして、そのほかにあらためて美しいと感じたのが、土鍋を置く場所でした。今回、いつもよりもガスコンロを壁から離したのです。
いつもはコンロとシンクの間のワークスペースを広く撮るお客様が多いのですが、Mさんはそこを狭くしても、ガスコンロを壁から距離を取りたい、ということだったのですが、その理由が今日ようやくしっくりきました。
「ご飯を炊く土鍋をここに置いておきたかったのです。」
なるほど。

そして、もうひとつ。
いつも最上段の引き出しは浅いほうが使いやすい、というお話をみなさんにさせて頂くのですが、今回はガスコンロの高さに合わせて、それなりに深い引き出しにしているのです。
深いとお箸などをしまってもスペースに無駄ができちゃうんじゃないだろうか、と思っていたのですが、Mさんはケースをうまく重ねて、さらにスプーンなどはカップに立ててしまっていて、なるほど。

いろいろと勉強になりました。

そして、バックボード(食器棚)には電子レンジがあるのみで、よく見られる炊飯器は土鍋があるので置かれていなくて、トースターも網を使ってガスで直にトーストしてしまうということで、置かれていなかったのです。
「表面がカリッとして、中はフワッとしたままで焼きあがるので、美味しいのですよ。でも目を離すとすぐ焦げちゃうけれど。」なるほど。今度自宅でやってみよう。

そして、キッチンメーカーさんのキッチンから私たちに依頼してくださることになったお話など、いろいろと興味深いお話を聞かせてくださいました。

奥様はナラ柾のキッチン、ご主人はクルミのリビングボードと玄関収納と、さらには「かなぐや」さんのオリジナルのハンドルの三つの個性が良く混ざり合ってできた何というかとても心地よいところだったのです。

おはよう

2017.02.12

やま「おはよう、ごはんができました。」
ねこ「いただきます。」
たぴおか「いただきます。」
とんかつ「いただきます。」
おばけ「いただきます。」

ウォールナットの家具と3歳児の気持ち

2017.02.11

201702110022017021100320170211004今日も都内まで。カナイ君とノガミ君に練馬のJさんのところまでウォールナットの2台の家具の納品に出掛けてもらいました。
打合せ当初はご主人が外人さんということで話が通じるのか心配だったのですが、日本語がとても上手で,というかペラペラで、自分のほうが拙い日本語に聞こえてしまうのでした。
そんなご主人のアイデアがつまったテレビボードと奥様が使うデスク。
「あまり黒みが強くないウォールナット」ということで、少し明るめの材でできたので、お部屋の印象はこれで整いましたね。
ブラックウォールナットは数年で色が抜けていく傾向があるので、使っていくともう少し明るくなったり、赤みが強くなったりして、もっと良い雰囲気になっていくはず。
お楽しみに。

その頃、私は本牧のOさんのところまで打ち合わせに。
3歳のお兄ちゃんは、私のすることが興味深いようで、いろいろと聞いてきます。「おじさん、何歳?何しに来たの?僕もおじさんみたいに作ってあげようか?」と、なかなか打ち合わせは進まなかったりするのですが、やっぱりお話の輪に入りたいようで、「好き嫌いあるの?ジャガイモは嫌い?でもポテトチップは好き?」とかいろいろと聞いてみると、とても楽しそうに話をしてくれて、少し静かになってくれたりして。
それでは、と打ち合わせを進めると、「おじさん、もう外が暗くなってきたよ。帰らなくていいの?」と。
おかあさんが、「今日は私が頼んできてもらったからそういうこと言っちゃダメ。」って言っても、「帰らなくていいの?」と。
やっぱり男の子だとお母さんを取られたような気分なのかな。
ひと通りお話が終わって、さあ、帰ろうと思ったら、「おじさん、もう帰っちゃうの。また来る?」って。

いいねえ、そういう言葉好きですよ。
「きっとまた来るよ。」

チェリーとオフホワイトで塗装した2つの素材で仕上げた食器棚

2017.02.10

20170210002201702100042017021000320170210005今日は、カナイ君とナカガワ君にSさんの食器棚の取付に行ってもらいました。
本当は私も伺う予定でしたのに、今日中に図面を作っておかないとこの先滞っちゃう部分が出てきそうでしたので、急きょ会社に残ることに。
Sさん、すみません。
今日のSさんの食器棚。なかなか面白いかたちなのです。
最近のマンションは真っ白い壁紙を使わないところも多く、Sさんのところも少しくすみのある落ち着いた色のオフホワイトだったのです。そこで、その色に近い感じで扉などを作ることにしました。
化粧板で作ってもきれいにまとまるのですが、もっと柔らかい印象を出したかったので、ここはひと手間加えて、塗装して仕上げることに。これで角の丸いやわらかい仕上げになりました。
(開けた引き出しは、真っ白な化粧板で仕上げているので、色の違いが分かりますでしょうか。)
そして、天板とオープン棚だけはSさんの気に入って入るチェリー材を使うことにして、とても優しい印象の食器棚になったのです。
さらに、ちょっと面白い工夫がありまして、実はこの食器棚は設置スペースの幅が1メートルちょっとしかなかったのです。そこからは洗面室しぇとつながるドアがあって、食器棚はその小さなスペースに置くはずだったのです。
でも、洗面室への出入りは廊下から行なえればよい、ということになり、この入り口をキッチン側から塞いでしまうことに。その代わりに食器棚の幅を広くしたのです。
そして、洗面室からはそのちょっとしたスペースが物入れになるようにしているのです。
面白い。

ウェブサイト更新

2017.02.10

格子扉のあるチェリーの食器棚色濃くなったチェリーとMさんの手作りのお料理やお気に入りの器がとてもバランスよくこの場所にあるのだな、とあらためて思ったMさんのチェリーの食器棚の記事と、

タモのダイニング収納
ものを作ることが好きだというTさんの優しい表情と同じく優しくきりっとした表情に仕上がったTさんのリビングボードと、

チェリーのオーディオテレビボード
自分の好きな形を細かくスケッチしてくださって、それが実はなかなか製作可能な形にすることが大変だったけれど、こうしてできあがってみるととても美しく仕上がったKさんのテレビボードの3つの記事を掲載しました。

よろしければご覧になってくださいね。

チェリーの食器棚

2017.02.08

2017020900420170209001201702090021年ぶりですね。Mさんにご挨拶にお伺いしてきました。
家具納品後からなかなかお会いできなかったのですが、チェリーもだいぶ色濃くなった今日、やっと会えたのでした。
「イマイさん、このワークテーブルは大活躍です。」
最近、こういったテーブルをつけることが少なくなってきたのですが、Mさんのお話を聞くとなるほどってあらためて思えてきました。
「家電を置いたりするとやっぱり作業できなくなっちゃうから、この場所があって本当に良かった。引き出しを減らしてでも作った甲斐があります。ステンレスだからキズとか気にしないで使えるし。」
と、Mさんが焼いてくださったケーキをほおばりながら、フムフムとうなずきます。
お料理好きな人がこういうのだから、やっぱりこのテーブルはアリなのだなあ、とあらためて思います。
KUMAさんのハンドルもチェリーと一緒に深みを増してよい感じになっていました。
一緒に年を取っている家具でした。

職業体験学習

2017.01.31

_dsc6199
町の中学2年生の男の子2人が職業体験学習に来てくれました。
まじめに作業に取り組んでくれて、楽しめたようでよかったです。
「お父さん、お母さんのお仕事のお話を詳しく聞いたことある?」
「あまりないです。」 おやおや。
一番身近にいる大人なのだから、ぜひ聞いてみてほしいです。
より理解が深まって学びになるはず。ご家族もお仕事に興味を持ってもらえたらうれしいはずだから。

ブラックウォールナットの経年変化

2017.01.30

ちょっと変わったご相談だったのです。
「テレビボードと壁の空いている隙間に棚をつけたいのです。」と。
なるほど。
そして、シンプルな形で、壁を見せたままで、というお話でしたので、背面が石張りということもあったので、背板をナシにしたシンプルなロの字型の棚をご提案させて頂きました。
「お願いします。」というご連絡を頂きまして、さっそく設置場所を拝見させていただく為にいざ七里ガ浜へ。
浜から山へと上がる道の中ほどに立つOさんのお宅について、さっそく提案させて頂いた形についてのご意見を伺います。
最初はご自宅を立てた時の家具屋さんにご相談しようとも思ったそうなのですが、もう高齢の方でお店を閉じてしまわれたそうで、それで私たちを探して下さったのでした。
では、形についていろいろと考えていきましょう。
すると、壁から棚が飛び出ている印象で、よりシンプルな形で、と形はそぎ落とされて簡素になっていくのですが、後付けの家具ではなかなかシビアな構造になっていってしまいそうでしたので、私たちができること、Oさんが希望する形を探りながら、この一つの形に辿り着きました。
棚が接しているのは右のオフホワイトの壁面のみで、背面はゴツゴツした石なので、もちろん石に棚は触れないで、あとは補強の脚で自立しているという構造。
棚の止め方も極力後からから取り付けたような印象をなくすためにシンプルな細工で。
良いお天気も相まって汗だくで作業するくらい繊細な取付ではありましたが、良い印象になりました。

ちなみに隣のテレビボードもブラックウォールナットで、私たちが作った棚もブラックウォールナット。数年でこのくらい色が抜けていくのです。

「シンプルなスライドテーブル」、「ステンレストップ」、「ケユカのカトラリートレイを組み込む」、と多彩な食器棚

2017.01.28

20170128001201701280032017012800420170128005今日は再び志木市のIさんのところにお邪魔してきました。
実は、ご挨拶に伺っただけではなく、ちょっとした手直しをするためにお伺いしてきました。
家具を設置する時は通常は家具と壁の間にできてしまう隙間をシリコンで埋めるのですが、先日の取付の時に壁紙がビニルではなく、紙でできているものと確認して一番粘着の弱いマスキングテープで養生してシリコンを打ったのですが、テープを剥がす時に気を付けていたのですが壁紙を引っ張ってしまったのです。
それで一部がはがれて印象悪くなってしまったので、張り替えることにしていたのです。
そして、今日はその壁紙を張り替える工事なのでした・・。すみません、Iさん。
クロスの工事はいつもお願いしている、風貌はクマのようですが仕事が繊細で丁寧な箱根湯本の和泉さんにお願いして、無事に貼り直し完了。
「紙壁紙の時はやはりどんなに粘着の弱いテープでも怖いですよ。」と和泉さん。
はい、今回はとても良い勉強になりました。
これからは紙壁紙の時と、石膏ボードにペンキ仕上げの壁の時はシリコンは打たないほうが良いかな・・。

施工後は、Iさんにオイルメンテナンスの方法やカメラの楽しさなど(余計なお話をしてすみません。(笑))お話させて頂いて、食器棚の写真を撮らせて頂くことに。
残念ながら、今日は補修工事の心づもりで一眼レフを忘れてしまったので、iPhoneで。
本当はIさんとお話していたように実際に目で見たままのリアルな写真を撮りたかったのですが、また次回機会を見てお邪魔させて頂ければ幸いです。

Iさん、いろいろお手間を取らせてしまいましてすみません。
また何かあればいつでも気軽にご相談頂ければ幸いです。

Nさんのオークとステンレスのキッチンと背面収納

2017.01.24

そして、こちらは世田谷のNさんの現場。最後の細かいパーツをカナイ君に持っていってもらって無事に完了。
先日完成見学会も行なわれたようで、私は残念ながら伺えず、内田さんにはお会いできませんでしたが、今回も大変お世話になりました。
いつもながらの内田さんテイストがよく表れたキッチンになりました。
ありがとうございました。
また、すてきな作品作りのお手伝いをさせて頂けるとうれしいです。
今後ともよろしくお願い致します。