Black Cup-board

2016.04.29

2016042900220160429003今日からゴールデンウィークということで、工房も今日からはお休みに入ります。
今日はノガミ君が担当したSさんの食器棚の納品がありましたので、私とノガミ君とコバヤシ君の3人だけの出社。
そしてSさんのお住まいは江の島が目の前ということで、行楽渋滞に巻き込まれちゃいけねぇぜ、と思いまして、7時に出発し8時前から作業に入らせて頂きました。
朝早くから失礼致しました。
Sさんがイメージしている「黒」と私たちが思っている「黒」、打ち合わせではいろいろと時間の限りが出てしまって実際のサンプルを作ってお見せすることができなかったので、見て頂くまでは気持ちが落ち着かなかったのですが、Sさんがにんまりとして、「おぉ、格好良い。」という言葉を聞いてひと安心。
最初は引き出しだけの食器棚だったのですが、お話が進むうちにワインがお好きということが分かって、それならば、とワイングラスやワインが置ける棚も作らせて頂いたのでした。
Sさん、ありがとうございました。

明日からは、工房がお休みになりますが、私は3日(火)までは、打ち合わせに出掛けたり、ここで打ち合わせをしたりと、動き回っておりますので、何かございましたら、メール頂ければ幸いです。(4日(水)、5日(木)はお休みを頂く予定です。)

久しぶりの建具製作

2016.04.28

20160428002先日、本棚とデスクを設置させて頂いたKさんのところに今日は建具の取付。建具って1枚の板なのですが、なかなか作るには工夫が必要なので、いつも依頼を受けるのに少し足踏みしてしまうのです。
ですので、作るのは久しぶりで、担当したノガミ君はもちろん初めての製作。私もとても久しぶりで、古い握り玉をこの建具に移し替えるのに外し方が分からなくてオロオロ。
どうにか金物類はきれいに使いまわすことができて、現場でもストライクの位置を調整して無事完了。
先日の本棚の様子も拝見させて頂いて、ノガミ君もホッとひと安心。
今日は私が娘の小学校の役員の仕事があっていっしょに行けなかったのですが、彼と新人のナカガワ君とで無事に終わらせてくれましたので、うん、頼もしい。
Kさん、またいつでもお声掛け頂ければうれしいです。
ありがとうございました。

お早うございます、そしてよろしくお願いします。

2016.04.23

201604230022016042300320160423004「10年くらい前からイマイさんのことを知っていたんですよ。まるでストーカーみたいでしょ。(笑)」とIさん。そんなことないですよ、とてもうれしい。(笑)
ようやく、その夢叶ってここに食器棚を納めることができましたね。
いろいろお話を聞くと、Iさんは以前にお仕事させて頂いた工務店さんに努めていらっしゃったり、共通のお知り合いの方がいらっしゃったりして、みんなどこかでつながっていることはやはりうれしいことです。
隣で生まれたばかりのお嬢さんを抱いて静かにほほ笑むご主人と賑やかにお話しされる奥様。温かい土曜日の朝でした。
お邪魔致しました。またいつでも声を掛けてくださいね。茅ヶ崎ならばそこかしこを走っておりますので。

そして、会社に戻っておやつに時間になると、約束どおりに荒川からWさんがいらして下さいました。Wさんは、「ずっと前から」のWさん。いよいよリフォームが始まるようです。
でも、今日はまだ具体的な間取りも確定していないからきっと大まかなイメージを聞かせて頂くくらいのお話かなって思っていましたら、そんなことはなくとても密な時間で、奥様とご主人と私とでまさに白熱するようなやり取り。みんなで思いを言葉通りぶつけ合ったおかげで一つの良い形が見えてきました。
「Wさん、安心してください、すてきな形になりますよ。」

そして、日が落ちました。
先ほどまでWさんにお茶を出した後、明日の準備をしていたアキコは先に子供たちのもとに帰り、明日に備えます。
そう、明日は「相模大野アートクラフト市」です。お天気が心配ですが、どうにか開催すると連絡が来ました。
いつもの木の小物たちを持って、私とアキコでお店を出します。
コリドー会場68番で皆さんとお会いできるのをお待ちしております。

ウェブサイト更新

2016.04.22

チェリーとステンレスのL型キッチンチェリーとタイルの温かな独立したキッチンを作らせて頂いた三島のSさんの記事と、

ナラ柾目とステンレスヘアラインのセパレートキッチンナラ柾とステンレスで少しハードな印象だけれど、柔らかな物腰の二宮のKさんのキッチンの記事と、

アクリル扉のあるクルミのL型食器棚久しぶりにお会いできてとてもうれしく楽しい時間を過ごさせて頂いて、クルミの食器棚を作らせて頂いた白楽のKさんの記事と、3つのお話を掲載しました。

もしよろしければご覧になってくださいね。

相模大野クラフトアート市2016春に出店します

2016.04.20

今週末の日曜日4月24日に開催される相模大野クラフトアート市に出店します。
昨年は落選して出られなかったので、久しぶりの出店はとてもうれしいです。
皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
写真は、底板のステンレスが特徴の小物入れ「aruka」。
ご好評いただいている「木のキッチン」の木とステンレスの表情を皆様にも味わっていただける雑貨をと考えて作りました。
ラバトリーでアロマオイルや化粧品を入れておくのに使っていただいても、染みになりませんし、カトラリーケースとして取り皿と一緒にそのままテーブルに持っていくのにも使えます。
他にも色々持っていく予定ですので、この機会に是非手にとってご覧になりに来てください。

相模大野クラフトアート市2016春の市
http://sagamiono-artfesta.com/
日時:4月24日日曜日(雨天の場合4月29日金曜日)
場所:相模大野駅前 私たちはコリドー通り68番ブースにいます!

子ども部屋が完成

2016.04.18

ハルカとチアキに自分たちの机の組み立ての時は手伝ってもらって、ようやく二人の机が完成。
白いペンキと広葉樹の二色のすっきりとした形になりました。
ハルカはナラの木、チアキはセンの木。
自分たちで作った机はいかがかな。

気持ちを伝えること

2016.04.17

昨日は4組のお客様と打ち合わせがありまして、皆さんとても魅力的な方々で、そしてその考えている家具も楽しそうな形になりそうなのですが、その中でも最初にお話しさせて頂いたお客様とのやり取りがとてもうれしかったでした。
最初のご相談のメールにご主人も奥様も「耳が聞こえないので、筆談かメールでお願いします。」と書き添えられておりまして、どのように打ち合わせさせて頂こうかと思っていたのです。

耳は不自由ですが、言葉はほとんど聞き取れるくらいしっかりお話ししてくださいましたので、「筆談のほかに口の動きで何となく分かりますが、もし分からなくなったらごめんなさい。口をはっきりと動かしてもらえると助かります。」と、奥様。
考えているのは食器棚で、Hさんの「紙に描いた食器棚」のような形をイメージされているということはメールでお知らせ頂いておりました。
それから、いろいろと打ち合わせしていくのですが、はっきりと意識してしゃべることって難しいのだな、自分は日頃は何も意識していなかったなあとあらためて感じたのでした。
筆談をしてしまうと、口が下を向いてしまって、それを意識すると筆談の文字がうねうねしちゃって・・。
それでも、ひとつのセンテンスを書いて見せて、ひと間おいて奥様がニッコリ。
そして、しゃべる時も「・・・は、このような感じになります。」(伝わったかな・・。)とひと間おいていると、奥様がニッコリ。そして、ご主人に伝える。
お互いを呼ぶ時も、声を出しても聞こえないから、さりげなく肩をポンと叩く、優しい仕草。
奥様は使いやすい形に重点を置いていて、ご主人が印象の良さに重点を置いて、そのやり取りも優しさにあふれていて。
なんかね、お話しできる、ということがとてもうれしかったのです。

普段は、何気なくしゃべっていて、時には話しながらも次のことを考えている時だってあります。
でも、気持ちを伝えよう、話を伝えようとすると、その言葉を伝えることに一生懸命で、聞いてくださるYさんも聞き取ろうと一生懸命見てくださる。そして、伝わるとニッコリ。
いつも皆さんには、なるべく分かりやすくお伝えしようと努めておりますが、その時Yさんとのやり取りは、どこかもっともっと深いところで伝わったような気がしてとてもうれしくなったのです。

そして、いつも何気なく話していること、見ていること、聞くこと、食べること、寝ること、そしてきちんと生きている、ということは、本当にありがたいことです。
最初から行なえていることには、なかなかその有難さに気づくチャンスが少ないけれど、こうして時々その素晴らしさを教えてくださる人がまわりにいてくれることに感謝しております。

ナラ柾目のキッチンとバックカウンター

2016.04.15

いつかの夢が叶う日。
福原さんのキッチンとバックカウンターがようやく完成。
知り合って、間もなく20年になります。
夜間学校の同じ部屋で学んで、いつかいつかって話していたことでした。

次はの夢は我が家をリフォームする時かな。

ブラックウォールナットの壁面収納

2016.04.14

201604014006しばらくしてノガミ君も現場から戻ってきました。先日取付に行ったOさんの残作業があって出掛けていたのです。
問題なく無事に完了したということで、ひと安心。
ノガミ君がここにきてまだ2年くらい。少し前の自分だったら、そんな経験日数の浅いスタッフを一人で現場に向かわせたりしなかったと思います。
でも、もう大丈夫と思えているのは、やはり彼ら自身が持っている力強さや安定感があり、そしてとても頼もしく成長しているから、ということもありますが、何もかもを私自身が決めたようにその通りにみんなに動いてもらう必要はないと思えてきたからです。
私自身が決めた道を通ってもらうように進めると、自分の中でも、みんなの中でももどかしさが生まれてしまう。
「何でその道を通るのだろう。」「何でその道を通らせてくれないのだろう」って。

最終地点だけを伝えておいて、あとはみんなの思う方法で進んでゆけば良い。それは、私自身にとっても気持ちの余裕が生まれるし、みんなにとっても自由に動ける気持ちの余裕が生まれる。
その余裕ができることで、自分なりのやり方が考えやすくなって、最終地点に向かう方法をよりうまく見つけることができるのではないかと思っています。
その余裕がいつか家具を作るだけではなく、いろんなアイデアが生まれるきっかけになるかもしれない。

そんなわけでみんなが頼もしい。

ブラックウォールナットとアルダーの座卓

2016.04.14

201604014002201604014003そもそもKさんに最初に相談頂いたのは、ダイニングテーブルだったのでした。ご両親から継いだというこのご自宅のダイニングにはど真ん中にどんと大きな食器棚が島のように置かれていて、この食器棚が動かせないから、その食器棚に沿うように変形したテーブルを作りたいっていう相談を、お友達のkissakoさんから聞いて私たちに連絡をしてくれたのが始まりです。(kissakoさんは、「その日まで」辻堂のSさん。)
そして、そのテーブル。いろいろお話しするうちに内容が反れていく、というか良い方向に広がっていったのです。
詳しくは、「木の家」を読んで頂ければと思いますが、結局テーブルのお話はひとまず置いて、中央に座っている食器棚をどうにかするうちに、キッチンとダイニングの印象を大きく変えるプチリフォームのようなことをしたのです。
おかげでテーブルは当初のものよりも使いやすくなり、何よりこの場所が整頓されて、明るい場所に変わったのです。お話しするって素晴らしい。
それが3年前のお話でした。
今回は前回小さなベンチを作らせてもらったあとの3度目のオーダー。
ブラックウォールナットとアルダーを使った座卓(卓袱台)です。
脚の開閉を抑えるのは粘りのあるタモの板バネ。

納品後、「最近は忙しくで頭が回らなくなるくらいです。」なんて、近況をお伝えしたら、「忙しいかもしれませんが、頑張って続けてくださいね。イマイさんが居なくなったら、誰にお手入れ方法を聞いたり、気軽に別の家具の相談すればよいのか分からなくて困っちゃいますので。(笑)」とKさん。

そうですね。
もともとは何かを作ることが好きで、父の家具作りを手伝ううちにそれが仕事になっていったのですが、最初のうちはやっぱり自分で考えたものを作りたかったのでした。一生懸命考えた形の良いテーブルや椅子やキャビネットを作って、それを自分の家に置いてみたい、そう思っていました。そして、その形をみんなが気に入ってくれたらうれしいだろうなって。今は思いません。(笑)
家具を考えたり、作ったりという仕事をしていますが、自分のための家具が必要だと感じる時はありますが、ほしいと思うことはあまりなくなっちゃったなあ。
どちらかというと、みんなが私たちの家具を必要としてくれているから作っている、という気持ちです。
だって、「10年前からホームページ見ています。」とか、「全部の記事読んだのですよ。」なんて言われたら、もううれしいわけです。
必要とされている物事を実現する、それが自分の仕事だと今は思っています。

声を掛けてくれるみなさんが居るから、頑張りますよ。

ステンレスとクルミのキッチン

2016.04.13

いよいよ逗子のFさんのキッチンの設置です。
最初にお会いしたのが、1年半前のクレミルの時でしたね。
キッチンだけのお話だったのが、いろいろとお話が広がって、食器棚や洗面台や玄関収納まで作らせて頂けることに。
それだけに1日で作業をおおかた終わらせなければいけなかったので、今日は5人で現場に。と言っても、ナカガワ君とカイ君にとっては、現場はまだまだ勉強の場。
みんなについていって良いことをどんどん吸収してもらいましょう。

あと、1日作業に入らせて頂いて、完了の予定。

飯高幸作さんの器

2016.04.12

大好きなお店、埼玉県北越谷の「Kousha」さん。
器作家の飯高幸作さんが個展を、お料理担当の宮崎えりかさんが数日Cafeを「組む」東京 東神田で開かれるそうです。
とても気になっている「TOKIIRO」さんがスペシャルゲストでコラボレーションなんて、とても魅力的。
そわそわ。今日は全部飯高さんの器で晩御飯。ファンですね(笑)。

「飯高幸作 色を奏でる器」
4月15日(金)~23日(土)12時30分~19時 月曜日休み

組む
〒1101-0031
千代田区東神田1-13-16
℡03-5825-4233
http://www.kumu-tokyo.jp/

多肉植物のアレンジを手がける「TOKIIRO」+飯高幸作の器の寄せ植えを展示販売されるそうです。
「飯高幸作の器を楽しむ日替わりカフェ」12時30分~19時
・4月16日(土)17日(日)HOME. フルタヨウコ
・4月19日(火)20日(水)21日(木)Kousha 宮崎えりか
・4月22日(金)23日(土)MOON 高橋美賀

お邪魔します。

2016.04.12

いよいよ福原さんの新居が完成間近。
今日は、日が暮れてから少しお邪魔させて頂き、レンジフードの上の幕板の寸法を測って、洗面所につける棚の相談と、キッチンの背面収納の相談をしてきました。
そして、15日が最終工事。
私がこんなことを言って良いのか、とても福原さんらしい空間ができあがります。
楽しみ。

今月最初の取付

2016.04.12

20160411001新年度が始まって、最初の家具取付工事。たしかNさんのキッチンは2階だったから、場合によっては外から荷上げになるかもしれない。それなら、3人で出掛けるかな。
ということで、新人二人のナカガワ君とカイ君を連れていざ藤沢まで。
まもなく到着後、「まずはもう一度搬入経路を確認させてください。」と玄関を上がると、あれ、キッチンが見える。
・・キッチンは1階でした。
これでは、3人だとちょっと手持ち無沙汰になってしまうかもしれませんが、新人には良い勉強になりそうです。
うちの場合は、「最初は小さな仕事しかさせない。」というわけではなく、動けるようにいろんなことをどんどん覚えていってもらいます。
どういう段取りで作業が進んでいくか、その作業には何が必要か、徐々に確実に覚えていってもらえるように、二人にはステップを踏んでもらいます。
そんなわけで、Nさんには少しまごつく様子をお見せしてしまったかもしれませんが、無事きれいに納めることができました。
みなさんの温かい眼差しがあって、私たちも成長してゆけるのです。
ありがとうございます。

自分の机を自分で作る

2016.04.10

ハルカが6年生、チアキが2年生となり、いよいよきちんと彼女たちに部屋を与えることになり、二人並んで座れる机を、と考えていましたので、この2日間を利用して二人の机作り。
土曜日に準備しておいたそれぞれの部材を磨いて、塗ってというのは本人たちの仕事にすることに。
ハルカは年長との時から時々ここに来ていたからか、動きが良いね。チアキもお姉ちゃんを見ながら時々寄り道しながらも一生懸命頑張っている。
良いね、だんだんこうして大きくなっていくのだね。

何が良いことなのだろう

2016.04.07

今日は、板橋のスタジオコンボさんのところにお邪魔してきました。
代表の茂呂さんとは、同じ名前ということもあって(笑)、良いお付き合いをさせて頂いております。

久しぶりに茂呂さんにお会いした経緯というのが、だいぶ前に家具を作らせて頂いたYさんから久しぶりにご連絡を頂きリフォームのお話が出ていまして、Yさんが今まで約束していた業者さんとのやり取りの中で頼りない部分が出てきてそのまま頼んで良いかどうか不安になってしまったのだそうです。
「念のためもう1社さんにも相談しているのですが、いろんな意見を聞いていると素人の私にはだんだんと何が一番良い方法なのか分からなくなっちゃって・・。」

このご新居となるお部屋で一番状態が悪いのが床でして、現在の状態がフローリングが方方で浮き上がってしまっているのです。フローリングの下は、コンクリートでその上にフローリングを敷いているのですが、ここが1階ということもあって湿気が多いためか、いろいろなところが波打っているのです。
でも、リフォーム業者さんは、「上からきちんとフローリングを張るので大丈夫です。」というお話なのだそうです。
温水床暖房が入っているのですが、その部分に張るフローリングもパカパカしていて、はたして大丈夫なのでしょうか・・、とYさん。
確かに詳しく聞かせて頂くとちょっと心もとない気もしました。

それなら、きちんと分かりやすく仕事をしてくれる人にあらためて頼むのも良い方法です、ということで、Yさんの現場から程近い茂呂さんのことが思い浮かんだのでした。
茂呂さんとは、十条のYさん埼玉のFさんの時にその仕事を見ていて頼もしかったですし、私達の家具の納まりも分かってくれているので仕事がしやすいですし。
「でも、設計事務所さんてどこかハードルが高く感じていて・・。」

なるほど。そういう思いはあると思います。
私たちの作る家具でも同じような意見を頂くことがありますので。
「でも、まずは話しを聞いてみないと分からないでしょうから、その上で判断されることが一番だと思います。」

そうお伝えしたのでした。
それから、Yさんと茂呂さんとで一度電話でいろいろとお話をされたようで、やはり茂呂さんもその床を心配していたところでした。

そして今日、あらためて茂呂さんとお話ししていたのですが、お客様は2軒目に相談された業者さんにも依頼することになったのだそうです。
そう言えばあの時、「設計士さんのお話も聞いてみたいですが、今まで相談に乗ってくださった業者さんにも今までお付き合いいただいたこともあって、お断りするのが悪いかなという想いもあります。」って言っていたっけ。
人とのつながりはとても大切ですが、自分の住むところを作ってもらうのに安心して任せられることは大切なことです。
茂呂さんのお話を聞くと、過去のお仕事で温水床暖房が敷かれたリビングのリフォームも以前にされたことがあって、その時には、通水管を痛めないような床材の選定と施工を東京ガスさん自身に頼んだのだそうです。
そのくらい慎重に行う必要がある部分だから、業者さんが「きちんと張れますよ、大丈夫ですよ。」という簡単なお返事がどこまで大丈夫なのだろうかと、茂呂さんも心配していたのだそうです。
でも私たちは、どちらの業者さんにもお会いしたことがなくて、お客様から聞いた内容でしか分からないので、どの人が良い、悪いとは判断できないのですが、ともかく良い仕事をしてくれるといいなあと話していたのです。
そんなわけで今回は茂呂さんとは一緒に仕事ができず少し残念ですが、こうして久しぶりにお会いできただけでもうれしいのでした。

そして帰りには、以前に作らせて頂いたテレビボードの点検。あれから4年が経ちましたが、とてもきれいに使って下さっています。
あの時若々しかったタモの色合いもだいぶ良い色になってきて、どこか誇らしげ。

次にまたすてきな仕事を一緒にできる時が来るのが楽しみです。

それから茂呂さん、新しいウェブサイト作り頑張って下さい。新しい施工例が見られるのを楽しみにしております。
(その点は私も頑張らないといけません・・。)

新年度に向けて

2016.04.04

20160404どこかあっという間に3月は過ぎてしまいました。
個人的には、そして昨年に引き続き役員も努めていることから小学校の卒業式に出席させてもらったり、平日に休みを頂いて春休みの娘たちと出掛けたりと仕事以外でも良い日を送らせて頂いたのでした。
お仕事のほうは、消費税増税時のような切迫した気持ちではなく、緩やかな緊張感をもって3月を終えることができて、無事に新年度を迎えることができました。
これもスタッフみんながしっかりと自分を持って前を見て、おろおろしている私をリードしてくれているおかげです。
ありがたいことです。
そして、この4月からは、この工房に2名の新しい頼もしいスタッフを迎えました。
男ばかりの工房ですが、変化に富んだ魅力的な考え方と、いつまでも変わらない良さを生かした安心できる考え方と、私たちの色を織り交ぜた家具作りを続けていくことに努めていきます。
今後ともよろしくお願い致します。

写真は、新年度から取付に伺った鎌倉のIさんの天然石を使ったキャビネットと、人工大理石を使ったYさんのガスコンロのあるキッチンです。

4月も忙しくなりそうです。

楽しくもあり、不安もあり、いつもながらの新年度が始まりました。

ばね式の脚

2016.04.04

今回、Kさんからご依頼の座卓の脚は、「ばね式」という構造になっています。
弾力性に富むタモ材を使い、よりしなやかな動きになるように造られています。

マーケットの春

2016.03.29

日差しが暖かくなって過ごしやすくなってくるとお出かけしたくなりますね。
この春、私達は雑貨を持ってマーケットに出店します。
通信販売でご好評いただいている作品を手にとって見ていただける機会です。
お近くの方はぜひ、遊びに来てくださいね。

「相模大野クラフトアート市2016 春の市」
2016年4月24日(予備日4月29日)11時~17時
http://sagamiono-artfesta.com/

「中央林間手作りマルシェ2016春」
2016年5月29日(予備日6月5日)10時~16時

トップ

どちらもジュエリー・陶器・布雑貨・木工品など沢山の手作り作家さんが集います。
手作り体験ブースもあってお子様連れでも楽しめると思いますよ。
皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!
写真はマーケットに持っていくといつも完売する木のお皿「senkaku」。
ピザやパンをそのままテーブルでカットしてサーブできるので、カッテイングボード+お皿として使えて人気のものですが、
手作りお寿司を装ってみてもいい雰囲気になるのです。

コーリアンとクルミのセパレートキッチン

2016.03.22

201603220022016032200320160322004カナイ君とコバヤシ君とノガミ君の3人で午前中は搬入から納まりまですべて難しいOさんの現場に行ってもらい、夕方にMさんの現場で残りの作業を終わらせて、Mさんのキッチンが今日でようやく完了。
オーナーであるドイツ人のMさんの感覚は、とても良い勉強になりました。
これからここでどんな色が増えていくのか楽しみです。

今回お話し頂いたDesign Sourceの小林さんには大変お世話になりました。
また楽しいお仕事のお手伝いをさせてもらえたらうれしいです。

ステンレストップのチェリーの食器棚

2016.03.21

今日は、私は再びさいたまのKさんのところに出掛ける予定が入ってしまっておりましたので、カナイ君とコバヤシ君にIさんの食器棚の取付に出掛けてもらったのです。
「奥さんが、とても感動していました。(笑)」とカナイ君。
よかった。
奥さんとは面白い巡り合わせがありましたようで、7年前に辻堂のうさぎパンさんのキッチンを作らせて頂いた時にその新居を施工された工務店さんに勤めていたのだそうです。
その後、この工務店さんのウェブデザインを請け負っているOさんが私たちのお客様になってくださって、スピーカーや建具を作らせてもらったのですが、IさんはそのOさんとお話をするうちに、私たちにとても興味を持ってくださって、このたびようやく食器棚を依頼する機会がやってきた、のだそうです。
お客様の中には、とてもとても長い間私たちのことを見ていてくださる方がいらっしゃいます。
「ホームページ面白いですね。」ってそう言ってくださいます。
私がこのウェブサイトを続けているのは、日記のようなつもりです。
私たちの作るオーダー家具って、その人のために作って、その人のもとに届けるものですので、お客様のところに納品してしまうと姿かたちが私の手元には残らないのです。
それが少し淋しいなって思うところがありまして、せめて写真とその時にどんな様子で作ったか、どんな方がその家具を使ってくれているかを残しておこうって思ったのがきっかけです。
始めた当時はね、家具をつける前と付けた後の写真を大きく載せて、でも大きく載せると画像が表示されるのが時間が掛かっちゃうから、小さめの写真で・・、なんてことを、お昼休みや仕事が終わった21時頃からボツボツと作っておりました。
でも、やっぱり写真だけじゃ味気ないからね、文章を入れたい。こんなことがあった、こういう思いで考えた、こんなところが作るのに大変だったって。
そうしてできあがったページを見てみると、パソコンの画面に小さな文字がずらっと。写真よりも文字が多くて。
「文章が多いと目がチカチカして読まないんじゃない。」なんて、年取ってきた両親から言われたりして。(笑)
そうかな、どうしようかななんて思案しながらも結局は、文章が多いまま日記のようなページができあがっていって。次第にブログって言うものが流行り出して、文章を書くことが当たり前のようになってきて。
すると、「楽しく読ませてもらっています。」、「全部のページ読んだんですよ!」、というお声も頂くようになって。
自分のしてきたことに反響を頂けることがうれしくて、それで今でもこのスタンスで続けられているのだなあ、と思うのです。
Iさんも最初に私を知ってから、少なくとも7年は経っていて、そういう気持ちがとてもうれしいのです。

また、近いうちにご挨拶にお邪魔致します。
よろしくお願いします、Iさん。

オーク柾目のダイニング収納

2016.03.18

最近、皆さんとお話ししていると家具の形を考えるだけではないお話へと広がることが多いのです。

先日も荒川のWさんのところに8年ぶりにお伺いしたというお話をちらっとinstagramでお話ししましたが、あの日は、「あの時に作った家具を新しい家に移したい。」というご相談で伺ったのでした。
そして、新しい家(と言っても同じマンションの別のお部屋なのですが。)であれこれとお話を聞いていると、やはりそれなりの年月が経った部屋で傷んでいるところもあって、Wさんも自分なりにどうしたら良いかとあれこれ思案していたのですが、内装工事をお願いする予定の担当者さんからのご提案とWさんの思いが合わないようでして、もどかしく悩んでいたのだそうです。
「だんだんと、提案してくださることがが少なくなってきて、私がしたいと思っていることに対してできるかできないかだけのお返事になってきてしまって・・。」
もちろん、私には建築の資格なんてないのですが、今まで皆さんとお話しして教えて頂いたいろんなことが自分の引き出しに詰まっております。
これは難しいけれど、これなら良いかも、ここはこういう方法が採れるかも・・。
そういういろんなお話をさせて頂き、思いきって信頼のおける設計士さんもご紹介したりして。
「イマイさんとお話ししている時間のほうがとても充実していました。」
そう言ってくださいました。ありがとうございます。

そして先日も、「食器棚をお願いしたいので、部屋を一度見に来て頂けますでしょうか。」というNさんのからの相談で、ある程度プランと御見積がまとまった段階でお伺いしたのですが・・。
Nさんも何をどうしたら良いのかもどかしく悩んでいる様子でした。
てっきり食器棚ということなので、キッチン周りを見せてもらえれば良いかと思っていたのですが、Nさんの生活の動線やお子さんたちとどんなふうに過ごされているか、ご主人の荷物をどう整理しているかなどお聞きしていると、これは食器棚じゃないぞ、と思えてきたのでした。Nさんも何となく食器棚でいいのか、という思いはあったようで、今すぐに食器棚を新しくするよりも別の場所に手を加えたほうがきっと良い結果になりそうだというお話になったのでした。
結局、まずはNさんの暮らしの中で一番重要になると思われるダイニングテーブルから考えることに。もちろん、テーブルをご依頼頂ければ一番うれしいのですが、これはまだこれからのお話し。そして、その次は、きっとダイニングの収納になるはず。そうして、ダイニングが整ってきたらいよいよ食器棚でしょうか。
少しずつ手を加えて、暮らしやすい場所を作っていくことは時間が掛かります。まとめていろんなところを変えるのも良いのでしょうけれど、ひとつが実って、そこからまた思案して次のひとつを良い良いものにしていく。時間を掛けて自分たちの場所を作っていくことは良いことです。
ゆっくりとお付き合いします。

ということで、すぐに家具を作ることにはなりませんでしたが、また声を掛けて頂ける時をお待ちしていますよ。

そして、今日は、青葉区のFさんのダイニング収納の設置が完了しました。
ダイニング収納、ということでふと思い出したのでした。

タモの玄関収納

2016.03.15

20160315002春が訪れた君津の山へ。
Kさんのご実家は私たちの工房のすぐ近く、というご縁もあって、このたび家具を作らせて頂けることになりましたが、Kさんのお住まいは千葉県の君津の山の中。
少し遠いのですがアキコと二人で海を渡って玄関収納を届けてまいりました。
うぐいすのささやきを後ろに聞きながら、沈丁花の清らかな香りが漂う中、物静かな佇まいをした玄関収納を置かせて頂きました。
「わぁ、本当にすてきな形。」と奥様。

この住まいには良くお似合いです。

「2年前の大雪で一度つぶされちゃったのですが、またこんなに大きくなって。」と沈丁花の花を見つめながらお話しするお二人がとても楽しそう。

花にとってもこの場所が大好きで、Kさんご夫妻にとってもこの場所は宝なのです。
そこに私たちの家具を置かせて頂けることを大変うれしく思っております。

ちょっと遠いですが、また何かあれば呼んでくださいね。
さっき直した玄関ドアの調整でも、何でも、できることはお手伝いしますよ。