2017.01.28
今日は再び志木市のIさんのところにお邪魔してきました。
実は、ご挨拶に伺っただけではなく、ちょっとした手直しをするためにお伺いしてきました。
家具を設置する時は通常は家具と壁の間にできてしまう隙間をシリコンで埋めるのですが、先日の取付の時に壁紙がビニルではなく、紙でできているものと確認して一番粘着の弱いマスキングテープで養生してシリコンを打ったのですが、テープを剥がす時に気を付けていたのですが壁紙を引っ張ってしまったのです。
それで一部がはがれて印象悪くなってしまったので、張り替えることにしていたのです。
そして、今日はその壁紙を張り替える工事なのでした・・。すみません、Iさん。
クロスの工事はいつもお願いしている、風貌はクマのようですが仕事が繊細で丁寧な箱根湯本の和泉さんにお願いして、無事に貼り直し完了。
「紙壁紙の時はやはりどんなに粘着の弱いテープでも怖いですよ。」と和泉さん。
はい、今回はとても良い勉強になりました。
これからは紙壁紙の時と、石膏ボードにペンキ仕上げの壁の時はシリコンは打たないほうが良いかな・・。
施工後は、Iさんにオイルメンテナンスの方法やカメラの楽しさなど(余計なお話をしてすみません。(笑))お話させて頂いて、食器棚の写真を撮らせて頂くことに。
残念ながら、今日は補修工事の心づもりで一眼レフを忘れてしまったので、iPhoneで。
本当はIさんとお話していたように実際に目で見たままのリアルな写真を撮りたかったのですが、また次回機会を見てお邪魔させて頂ければ幸いです。
Iさん、いろいろお手間を取らせてしまいましてすみません。
また何かあればいつでも気軽にご相談頂ければ幸いです。
2017.01.24
そして、こちらは世田谷のNさんの現場。最後の細かいパーツをカナイ君に持っていってもらって無事に完了。
先日完成見学会も行なわれたようで、私は残念ながら伺えず、内田さんにはお会いできませんでしたが、今回も大変お世話になりました。
いつもながらの内田さんテイストがよく表れたキッチンになりました。
ありがとうございました。
また、すてきな作品作りのお手伝いをさせて頂けるとうれしいです。
今後ともよろしくお願い致します。
2017.01.24
Mさんのオークとステンレスバイブレーションのアイランドキッチン。細かい作業を終えて、ようやく完了。Mさんに見せて頂いたクラシックなレース車のインパネをイメージして、脚部の一部にうろこ仕上げのステンレスを張っているのです。
「このうろこ仕上げ良いね。落ち着いたとても上品な感じで。」
そう言って頂けて、とてもうれしく思います。
ありがとうございました。
2017.01.20
Sさんの工事が今日でようやく終わりました。以前にキッチンを作らせて頂いた「glamorous」のMさんからのご紹介で、今回はまたMさんとは違ったスタイルのキッチンを作らせて頂くことができました。
ありがたいことです。
私たちはやはり小さな集団ですので、こうして皆さんがつなげてくださることが何よりもうれしいことです。
一つ一つの仕事は、良い結果になったり、良くない経過になったりします。良いことはより良くなるように形を固めていって、良くない結果は一つの大きな勉強ですので、すぐに修正、改善してその時から良い結果になるように努めます。
こうして、ひとつずつの仕事に皆様から一つずつの評価を頂いて、私たちは頑張れる。
とてもうれしいことです。
2017.01.19
今日は町の中学1年生男女5人(1人欠席だそうで)が職場訪問インタビューに来てくれました。
「どうしてうちに来てくれたの?」
「先生が、みんなに選ばせるとけんかになるから、くじ引きです。」
そうか、うちが行きたい場所の方で選ばれていたらうれしいけど(笑)。
この機会が、みんなのいつの日かのお仕事選びのよいスパイスになることを願っています。
2017.01.18
Nさんのキッチンの入れ替えに伴って、今まで使っていたカウンター下収納を再構築することに。
スタジオコンボの茂呂さんにご協力頂いて、このように納まりました。
5枚扉の部分が12年前に作らせて頂いた収納部です。
良い印象に納まりました。
2017.01.17
三島に来ました。
この富士山が良く見える住まいにクルミのキッチンを作らせて頂く予定です。
寒くても温か。
2017.01.16
今日は寒川町でおうちパン教室を開かれている藤沢さんにフリーハンドイマイで行う春のイベントに向けてデモンストレーションに来ていただきました。
「パンは買うものだと思っている人に知っていただきたいんです。」なるほど、すてきです。
そしてこんなに簡単に作れるなんて。しばらくパン作りから離れてしまっていた私でもできそうです(笑)。
「木のキッチンでパン作り」は4月下旬に行う予定です。追って詳細を連絡していきますね。
お楽しみに!
とっても魅力的な藤沢真美さんのご紹介はこちらです。ぜひ、ご覧ください。
http://ameblo.jp/panpan-smkw/
2017.01.16
昨日はクレミルでブラスチャーム作りのWSを開いてくださった「Jardim」の石井さんの木工教室の日でした。せっかくなので、ご縁があった近所のママさん達にも声をかけて、ご参加いただきました。
「ディスプレイに使えるもの、なかなか探してもないんですよね。自分では作れない形なんで、よかったです。」WSをしたのに何も作れなかったなんて申し訳なく思っていたので、よろこんでもらえてよかったです。3月の出展、頑張ってくださいね。
そして、偶然「クレミル」に足を運んでくださったMさんからもお電話があり、「母を連れてキッチンのお話を伺いに行きたいのですが、いいですか?」と打ち合わせに来てくださり、まるで「クレミル」が再開されたようで、人が集うことで生まれる引力を実感した一日でした。
2017.01.14
久しぶりにお声掛け頂いて、難題を頂いて、試作しながら可能性を探りつつ、ようやくできあがったかたちたちはとても良い表情をしていました。
窓に沿って部屋をぐるりと囲むのは、昨年の暮れに納品させて頂いたノガミ君が担当したリビングボード。そして、今回、カナイ君が製作を担当したテーブルとチェア。今まではここにとても濃い色の家具たちが並んでいたから印象が大きく変わりましたね。
そうそう、隣の部屋には高校生になったお嬢さんのお部屋にはコバヤシ君が担当したベッドがあります。
そして、それぞれの部屋には10年前に作らせて頂いた大きな家具たち。こちらは今はもうそれぞれ独立したり、自分の町で頑張っているスズキ君、テライ君、カワグチ君と言ったスタッフたちが作ってくれたもの。
線路は続くね、美しいひとたち。
2017.01.13
加賀妻さんに再びお声掛け頂いて、テーブルと椅子を週末だけ置かせて頂くことになり、日が落ちることに納品。
いつものように優しい表情の家でした。
ありがとうございます。
明日と明後日の2日間で見学会が開催されます。
http://www.kagatuma.co.jp/observe/
2017.01.13
試作からこの完成まで行ったり来たりしながらようやくこの形に辿り着きました。明日いよいよあのテーブルと一緒に納品です。
背もたれの可動部は、かなりスマートな印象にすることができました。
しかも座面の動きがカチッと止まって気持ち良い。
楽しみです。
2017.01.10
年をまたいで細かな作業が残ってしまったOさんのところに再びお邪魔してきました。やっぱり、昨年素敵なお店で偶然出会ったOさんとはどこか好きなものが似ているのかもしれません。作業中、テレビボードの中に並んだ本たちを眺めていたら好きな作家さんがたくさんいらっしゃいました。
そのようなところを木彫りの鶏(だったかな。)に見つめられながらオイルを塗ったりしておりました。
食器棚にはうさぎが居たね。
無事Oさんのところを出て、夕方からは引越し屋さんがギブアップしてしまったという家具の搬入のお手伝いに葉山のKさんのところまで。
ご実家から頂いてきたという大きな家具は、はたしてどんなふうに分解するのかちょっと悩んでしまう形状。どうにかバラバラにして、地下のオーディオルームに運び込み、再び組立。
家具を分割して組み立てるのに3時間も掛かってしまって、もう周りは真っ暗でした。
今日はこれでお仕事終わり。
2017.01.01
ハルカがお芋をこして、チアキが田作りを乾煎りしてくれたり、いろいろとお手伝い(というよりももう分担ですね、ありがたい)してくれたので、おせち料理も間に合いました。門松も鏡餅も手作りしてくれて、昨年も家族に支えられた一年でした。
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
2017.03.08
「ナラ柾目材とステンレスヘアラインのオーダーキッチン」
茅ヶ崎 F様
design:MA設計室 福原正芳さん
planning:MA設計室 福原正芳さん/daisuke imai
producer:yasukazu kanai
painting:福原さん
リビングはタモを白く塗装した床が広がる中にごつごつしたプリミティブなものや素材が並ぶ動きのある場所で、このキッチンは青く、白くどこか物静かな空間。
でも、戸を一枚開けると、そしてお二人がここに立つとたちまち色が入って空気が流れだす。
福原さんはうるさいくらいに(笑)料理が大好きで、私が訪ねるとこうして恭子さんと二人でキッチンに立つのです。でも食べたあとはすぐ寝ちゃうんですけれどね。
私が4歳年上の福原さんと出会ったのは、インテリアと建築を学ぶために入った夜間専門学校という場所でした。
夜間という性質なのだからでしょう、歳、性別、職業さまざまな人がいて、いろんな刺激をもらったのを覚えております。
デザインって何だろう、家具って、建築って・・。
以前にもどこかでお話したかもしれませんが、入学した時に校長先生がおっしゃっていたことを今でも覚えております。
「私たちは季節を五感で感じて生きている。その移ろいの機微に触れることが大切です。たとえば、ご飯を頂くお茶碗にも夏には夏の柄があって、冬には冬の柄がある・・。」というようなお話をされておりました。
しっかり覚えていなくてすみません。
その当時は、恥ずかしながらそんなことを考えたこともなかったのでした。ご飯なんて食べられる器があればいいんじゃないかって。
そんな学生でしたので、授業は新鮮で、そこに集う人もまた新鮮だったのです。
福原さんは、偶然にも私の自宅の近くの大学に通いながら、夜間はこの学校に通う学生さんで、いつか建築の道に進むんだっていう思いを抱きながらここに通っていたのです。
キッチンの収納の形はとてもシンプル。以前に暮らしていた中村さんの設計したキッチンが使いやすかったことから、扉がたくさんあって、引き出しが少しあるだけ。吊戸棚を引き戸にしたいっていうのは福原さんのオリジナル。福原さんの家具を作らせてもらって思うのが扉が大きいこと。今回の引き戸も大きなもので、下に車を履かせているけれど、レールはアルミのものを使わないでナラの硬さそのままで受けているシンプルな作り。敷居がすり減っちゃったらまた考えますね。
当の私は、どちらかというと頼りない動機でした。
父の手伝いから始めたこの仕事にだんだんと慣れてきてしまって、このままで良いものかどうかを知りたくて、家具を作るだけではなく、家具を考えて形にする道があるのかもしれないと思ってこの学校に入ったのでした。
端的に言うと、当時のお店の什器作りの仕事に退屈さを感じて、学校という新鮮な場所に逃げたかったのだと思います。
でも、通い学ぶうちにただ形を考えるだけでは成り立たない仕事だとあらためて気づけたのはとても大きなものを得ることができたと思うのです。
そういう力を与えてくれた方々の一人が福原さんでした。
学校に通っている時から、「いつか一緒に仕事ができたらよいよね。」という話はしていて、実際に卒業してから、いくつか福原さんの建築に携わらせてもらったことがありました。
住宅やカフェなど福原さんらしい手の込んだ形で、いつも頭を悩ませながら作らせて頂きました。(笑)
そして、今回はその福原さんのご自宅のキッチンを作らせて頂くことに。
いつか夢見ていたことが、とうとうやってきたのだなあ。
リビングに入ってすぐ右を向くとキッチンの入り口。そしてリビングの突当りからもアクセスできる回遊性のあるキッチン。それでも、ちょっと籠れるような作りになっていることで温かな印象。写真だと写っていないのですが、冷蔵庫の向かいは洗濯機が隠れています。これも今までの暮らしで馴染んできたレイアウト。
その福原さんは、ご結婚されてしばらくは中野に住んでいたのですが、その住まいが中村好文さんが設計した家だったのですね。
幾度となく訪れては気持ちの良い家だなと思っておりました。
今回福原さんの自邸もやはりその印象に強く惹かれてか、あの中野の住まいの趣を残しながら、福原さんらしさが加わった静かで優しい場所になっていたのでした。
レンジフード上の幕板も吊戸棚と揃えて、縁まで揃えているのですから、さあ大変。そして、コンロ前でしゃがみ込むのはおませなお嬢さん。もう三人でしっかりキッチンに立つのですから頼もしい。
私たちは今回、キッチンとその背面収納、そして洗面室のカウンターの製作に関わったのですが、やはり食べることが好きな福原さん。
キッチンについては奥様の恭子さんが考えるかと思っていましたら、ほぼ福原さんのイメージで形がまとまりました。
中野の家でも伺うたびに不思議で美味しい料理が、二人の手から飛び出てくる。
私はまるで魔法を見ているように食卓に座って、彼らのマジックにじっと見入って、そして舌鼓を打っていたのです。
中村さんのキッチンはとてもシンプルでオーソドックスなかたちなのに、使う人の手によってどんなにも変化する魅力的なキッチンだって、そう思っていたのです。
間仕切り代わりになっている食器棚。「パーテーションになる棚っていいんだよね。」と福原さん。「それとね、イマイ君。この引き出しはスライドレールナシね。」と。ふーん、福原さんらしさですね。手掛けは、以前に奥さんの恭子さんの妹さんのところに納品したチェスト(チェスト>のこしてくださったもの)の取っ手を気に入ってくれていて、そのデザインを取り入れてくれることに。
この背面収納もナラ柾の突板を使っていて、カウンタートップだけはメラミンを使っていて、正面小口はナラで抑えるというスッキリとしたデザインも福原さんらしさ。面も丸すぎるのが嫌いで、と形はシンプルだけれど細かいところが良いところ。(笑)でも、できあがった形はやっぱり美しいのです。
カウンターはステンレスヘアライン。キッチン自体あまり広く採れなかったので、シンクもコンパクト。「コンロはグリルは無くてよいから。お魚は編みで焼けるし、パンも同じ。」ということで、グリル無し4口のリンナイのガスコンロ。
間仕切りの食器棚のメラミンカウンターのさらに上にあるナラのカウンター。配膳台ですね。
木工家の井藤さんのテーブルは、浮造りになってナラ材の表情がよく表れたイキイキとしたテーブル。そこに3人で作った料理が並びます。いただきます。
そして、この新居のキッチンもまた、質素というくらいにシンプルなかたちなのですが、二人がふわりと動くたびに、魔法のように鮮やかな料理がテーブルに舞い降りる。
うーん、見ていて楽しいねえ。
そして、作るだけではなく、しっかり食べる。
最初に福原さんにあった時に思ったのが、すごいよく食べる人だってことでした。
私も大食なのに、同じくらいにもぐもぐ食べる。
あの時から18年経ってもいまだ変わらない安心があるのでした。
キッチン仕上
天板 |
ステンレスヘアライン |
扉・前板 |
ナラ柾目突板練り付け |
本体外側 |
ナラ柾目突板練り付け |
本体内側 |
ポリエステル化粧板「ホワイト」 |
塗装 |
ワトコオイル「ホワイト」 |
ナラ柾目材とステンレスヘアラインのオーダーキッチン
費用につきましては、お問い合わせくださいませ。