あたらしい姿

2018.03.02

今回、KUMA鍛鉄工房さんと一緒に香立てを作りました。今まで家具の特徴的な意匠となっていたつくしの形状を香立てに使わせて頂いたのです。
チェリーの鉄染めと、蜜蝋のぬらっとした槌目の表情がよくあう香立てとなりました。
KUMAさんとは久しくお会いしていないのですが、思い出すのは優しい表情の人だったなあということ。だからその作品の手触りもやっぱり優しい。
チェリーの香立てと2つの表情がこれで揃いました。

懐かしい印象

2018.03.02

20180302001Tさんから頂いていたイメージは懐かしい印象というキッチンにしたいということでした。イメージを形にする作業は難しいなあといろいろ勉強になったのでした。
昨日の雨上がりにようやく設置が完了。
続いては、やはり懐かしい印象の洗面台。これから製作に入ります。

平塚のHさんのところへ

2018.03.01

20180301002昨年末にキッチンや食器棚、ダイニングの収納を作らせて頂いたHさんのところへお邪魔してきました。
今回は、リビング、ダイニング、キッチンをリノベーションしたい、特にキッチンは昔の間取りの独立型のキッチンだったので、それをいかに今の間取りを生かしてオープンなキッチンにするか、というお話で始まった今回のお仕事。スタジオコンボの茂呂さんにいろいろな形を考えて頂いて、いつもお世話になっている伊沢工務店さんが施工してくださって、こうしてここまで木の魅力が良く表れた空間が完成しました。
キッチンがこうして開放的なまとまりが生まれましたので、続いて検討していくのが、ダイニングテーブル、ダイニングペンダント、そしてテレビボードです。

テレビボードは、収納の考え方を反映させると、オーダーで作る形が最善になりそうなのですが、ダイニングテーブルやダイニングチェア、ライトや、そしてテレビボードの向かいに置くソファなどはHさんの好みで好きなものを置かれると良いと思っておりました。
そこで、Hさんが良いなと思った家具を置くことでどんな空間になるのか、あらためてお話を重ねていったのでした。(今日で何度目になるでしょうか。(笑)でも、だんだんとイメージに近づいております。)
何となく方向性がまとまってきました。
自分が過ごすのに心地良い場所にすること。
そして、お仕事でも今後このリビングを活用でしたら、という思いが実現できるような場所にすること。
お話を積み重ねることで、引っ張り上げようとしていたイメージの糸がどれだったのか思い出すことができたのでした。

良い打ち合わせの時間でした。
すてきな場所にできるように頑張ります。

夕方にはWさんのところにガラスのテーブルを届けに

2018.03.01

2018030100420180301005今日は本当に暑かったです。16時頃に茅ヶ崎のWさんのところに伺って、ガラス板を運ぶときは汗がにじむくらい。
いよいよ春なのですね。
「ガラスの天板ってなかなかないんですよね。」って言いながら突然訪ねてくださったWさんの住まいはきっと良い時間が流れているのだろうなあと思わせるくたびれ具合の空間。
待っていました、とロマンスグレーのご主人が迎えてくださり、無事に納品が完了。
「イマイさん、実はね・・。」とWさん。いろいろと考えていらっしゃるようで。
楽しいお話を聞かせて頂き、日が沈む前に会社に戻ってきたのでした。

六角形の木のお皿

2018.03.01

_dsc0319
「出産お祝いのお返しを考えているのです。」とお世話になっているSさん、Kさん姉妹からご相談をいただいていたのです。
春の嵐と言われた今日、嵐は過ぎて、良いお天気の中無事にお渡しすることができ、喜んでいただけました。
六角形で、広げて並べるとお花の形になります。六角形は硬くて丈夫な亀甲の形に似ていることから長寿を表す形、また、貨幣の形も表すので金運UPの形ともいわれているそうです。縁起がいいのですね。
今回は重ねる木のお皿でしたので、包むものが欲しいと思い、国産の麻の布を仕入れ、イベント「クレミル」に参加して布雑貨を出品してくださっているCOCOROさんに縫製をお願いしました。角の始末は結んだ時にシャープな印象になるように額縁縫いで、折り返しもなるべく薄くなるように無理をお願いしました(笑)。お弁当を包む布としても使っていっていただけたらなと思っております。
これから販売を考えていますので、Websiteの木製雑貨、Creemaさんの作品紹介の中でこれから紹介していきたいと思います。
皆様よろしくお願いいたします。

量感

2018.03.19

「チェリーのダイニングテーブルのオーダー」

世田谷 I様

テーブルのイラスト

頂いたイラスト。

design:Iさん
planning:Iさん/daisuke imai
producer:kouhei kobayashi
painting:kouhei kobayashi

アメリカンチェリーのダイニングテーブル

Iさんから頂いたテーブル活躍中の様子。

立体図付きの明瞭簡潔な内容のダイニングテーブルのご相談のメールを頂いたのです。
今までにない不思議な形のテーブルで、何というかマシュマロのような、子供のころによく食べたバナナの形をした砂糖菓子(=フローレットと言うそうです。)を連想させるような、ムーミンのずんぐりした体形を思い起こさせるようなそんなテーブルでした。
これを無垢材でどのように作ろうか・・、いろいろ悩みながら、数回細かくメールでやり取りさせて頂いたのちにこちらまでいらしてくださることになったのでした。

いらしてくださった若々しい男性でご挨拶をさせて頂くと、海外で活躍されている建築士さんでした。
なるほど、不思議な形をイメージされたことが何となく分かります。
ここで、実際の素材を見て頂いて、細かいディテールを打ち合わせて、形の方向性を決めたのでした。
その後、天板の接ぎ枚数や、厚みの選択、脚部のアールの決定など、建築士さんらしい観点からの相談をいくつかクリアしてようやく決定。
「製作途中の写真も頂けますでしょうか。」というリクエストを頂きまして、細かくその様子を記録しながら製作納品させて頂いたのでした。
そして、最後の完成写真はIさんがとってくださったものを頂いたのです。

アメリカンチェリーのダイニングテーブル

まずは、プレスした材を製材しましてから、ルーターで脚を削っていきます。

アメリカンチェリーのダイニングテーブル

ルーターの刃が届く長さも決まっておりますので、届かないところは手加工で進めていきます。

アメリカンチェリーのダイニングテーブル

脚部を削り終えて、ほぞ穴も開け終わったところ。

アメリカンチェリーのダイニングテーブル

脚部仮組み。

アメリカンチェリーのダイニングテーブル

仮組みで問題なかったので、あらためて接着。

アメリカンチェリーのダイニングテーブル

面取りしなおしたら、幕板を差し込むほぞを欠き取ったところ。

アメリカンチェリーのダイニングテーブル

ほぞ加工が終わって、面取りを施したところ。

アメリカンチェリーのダイニングテーブル

幕板を取り付けて仮組み。

アメリカンチェリーのダイニングテーブル

続いて天板の加工。まずはコーナーと上下の面取り。

アメリカンチェリーのダイニングテーブル

続いて、ステンレスの反り止めを埋め込めるように加工。

アメリカンチェリーのダイニングテーブル

木地の仕上げの状態。

アメリカンチェリーのダイニングテーブル

続いて、納品。組み立てはクリップと呼ばれる金物とオニメナットとジョイントボルトと呼ばれる金物を用いてつないでいきます。

アメリカンチェリーのダイニングテーブル

ちなみに足の下についている板は、ゲタです。ゲタとは、現地に到着するまでに家具が直接地面に触れたりして、汚れたり、傷になったりしないようにと履かせる板です。

アメリカンチェリーのダイニングテーブル

できあがり。

アメリカンチェリーのダイニングテーブル

はい、その夕方。使い始めたようす。

「今朝に日本に着いたばかりでしたので、私のほうが時差ぼけでしっかりと対応できたか疑問ですが、妻のほうがしっかり見てくれました。
かなり量感がありますね。想像していたよりも塊の感が強い気がします、結構重そうですね。
勉強になります。
組み立て中の写真、また家具や照明と一緒にした写真を撮られていなかったと思うので、もしよければと思いいくつか送付します。
全体的に形がマッチしていて、妻も大満足でした。
今後ともよろしくお願いいたします。」

なかなか私たちでも思い描くことができない魅力的な形を作らせて頂き、大変勉強になりました。
Iさん、ありがとうございました。

チェリーのダイニングテーブル

価格:430,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は20,000円から)