手ぶくろのような温かさ

「ナラ板目材とステンレスヘアラインのオーダーキッチン」

鵠沼 O様

design: Oさん/daisuke imai
planning: daisuke imai
producer: masakane murakami
painting: masakane murakami

ナラ板目のレトロ調オーダーキッチン

キッチンとOさん。

キッチンカタログプレゼントの応募をくださったOさんから、メールを頂きました。
「こんにちは、Oです。
昨日はご丁寧なメールありがとうございました。
実は今週中に土地購入の契約をする予定で、もう今から新居の妄想中です。
玄関ドアとキッチンはこだわりたいなと思って色々なサイトを見ていて、フリーハンドイマイさんのオーダーキッチンやオーダー家具は自分の好みに合っているなと思い資料請求させていただきました。
工務店さんとの詳しい話もこれからなので色々と確認してみたいと思います。
しかし予算の事もあるので、折り合いがつけば是非お願いしたいなと思っております。
それでは、カタログとても楽しみにしておりますので出来次第で結構ですのでよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。」

ナラ板目のレトロ調オーダーキッチン

洗い場の様子。

そのOさん、私たちのことを工務店さんの担当者さんに熱心にお話ししてくださったみたいで、実はその担当者さん(現在は、Design Sourceさんの代表の小林さん)が、Oさんよりも先にお話が進んでいた鎌倉のHさんを先に連れてきてくださったくらい、熱心に私たちのことをPRしてくれたのだそうです。(笑)

ナラ板目のレトロ調オーダーキッチン

Oさんがとても気に入ったというタイル。間近で見るととても良い表情になっていて、キッチンと良くあっております。

小林さんも、「イマイさん、次回は一緒にお連れしますので待っていてね。」と言ってくださって楽しみにしておりました。

ナラ板目のレトロ調オーダーキッチン

今回のシンクは、洗剤ポケットのあるタイプ。さらにバーもつけています。

そして、いよいよ。最初の応募から4ヶ月ほど経った頃に、小林さんはOさんを連れていらしてくださいました。
小柄で雰囲気のある女性で、キッチンへの希望をいろいろと聞かせてくださいました。その横で悠々とした面持ちでくつろぐ小林さん。対照的でクスッとしてしまいそうな空気の中、プランがおおよそ確定。

ナラ板目のレトロ調オーダーキッチン

三角コーナーを置く代わりにこの生ゴミ入れ。最近よく見かけます。

もともと、シンプルな形でしたので、形を決めるのは難しくなかったのですが、今回のOさんの間取りが少し変わっていて、キッチンの後ろに少し広いスペースがあって、そこが家事スペースのようになっているのです。
そこに食器棚を置くのはオーソドックスなスタイルなのですが、洗濯機もここに置かれるのです。
「洗面室で脱衣をするのですが、洗濯はここでするようにして、水仕事をここで完結させたいのです。」とのこと。なるほど。
その洗濯機の上にも戸棚を作らせて頂くことになりました。

ナラ板目のレトロ調オーダーキッチン

シンクの下には米びつをしまうスペースを設けました。米びつを取り出せば、水道管のメンテナンスもしやすいようにしています。

プランが決まって、まずは現調。プランは通常、ご新居の着工、もしくは上棟の頃までに施工会社さんに提出する必要があります。上棟後すぐに設備やさんや電気屋さんが床下に配管工事を行うので、その位置を示した図面を渡しておかないといけないのです。
図面提出後は、大工さんの内装工事がしばらく進むまでひと休み。

ナラ板目のレトロ調オーダーキッチン

今回は、パナソニックのIHヒーターを採用。

時期の前後はありますが、一般的には大工さんが床を貼って壁を貼り始める頃に現調。監督さんとどのように納めるかを打ち合わせます。オーダーでキッチンを作る場合は、なるべく壁から壁ぴったりで作りたいので、まだ大工さんの下地の壁ができていない時は、その壁の厚みや仕上げのタイルなどの厚みを見込んで何センチか逃げて製作寸法を決定していきます。またタイルなどの壁材をキッチン設置後に壁を仕上げるか、壁を仕上げてからキッチンを設置するかなどの細かい部分の打ち合わせもここで行います。もし、時間が合えばお客様にも立ち会って頂いてみんなで確認。

ナラ板目のレトロ調オーダーキッチン

壁にはキッチンツールハンガー。

さて、ここからはちょっと忙しいです。
キッチンや食器棚、洗濯機上の戸棚の製作を始めるのですが、タイル施工前にキッチンを設置することになったので、そうなると大工さんの工事が終わって、タイル屋さんが入る前に私たちが設置工事をしなければいけない。
意外と現調から設置までの期間が短いことが多いのです。それでもなるべくぴったりの寸法で作りたいから、いつもこの期間は慌しいのです。

ナラ板目のレトロ調オーダーキッチン

引き出しの様子、その1。


ナラ板目のレトロ調オーダーキッチン

引き出しの様子、その2。


ナラ板目のレトロ調オーダーキッチン

引き出しの様子、その3。

そうして、無事にキッチンを設置できる段取りが整いました。今回は、3台の家具を一度に納品するのは納期的にも厳しく、また先につけちゃうと現場で邪魔になるかもしれないので、まずはキッチンだけを施工することに。
続いて、現場の内装工事が終わりに近づいてきた頃に、あらためて食器棚や洗濯機上野戸棚を設置して完了。

ナラ板目のレトロ調オーダーキッチン

ヒーターと壁の間の調味料とボトル収納引き出し。今回は白いワイヤータイプ。


ナラ板目のレトロ調オーダーキッチン

ヒーター下の引き出しは、O さんの念願だったいろいろなサイズのパン用の引き出し。

「こんばんは、Oです。つい先日引き渡しでした。
この度は、素敵なキッチンを納品頂き本当にありがとうございました。
やはり、キッチンはこだわって今井さんにお願いして本当によかったなとつくづく思いました。
キッチンの居心地の良い事☆無駄に引き出しを開け閉めしてみたり、
見てるだけでもにやにやしちゃいました。」

ナラ板目のレトロ調オーダーキッチン

対面カウンターの印象。

お引越しが終わってあらためてお伺いしたその場所は、最初にOさんが私たちのところに来てくださった時の格好のように、ふんわりとぬくぬくした温かなまるで手ぶくろのような空間になっていたのでした。
Oさん、また何かあればいつでも呼んでくださいね。

ナラ板目のセパレート食器棚

キッチン背面の食器棚の印象。


多機能洗濯機上吊戸棚

こちらが洗濯機上の吊り戸棚。


ナラ板目のレトロ調オーダーキッチン

食器棚の一部に根菜l収納バスケット。


ナラ板目のレトロ調オーダーキッチン

食器棚の吊り戸棚とカウンターの間につけた棚の印象。


ナラ板目のレトロ調オーダーキッチン

iPhone stand[tetra]も使ってくださっています。もちろん同じオーク(ナラ)材。

キッチン仕上
天板 ステンレスヘアライン/ナラ板目無垢材
扉・前板 ナラ板目突板練り付け
本体外側 ナラ板目突板練り付け/ナラ板目無垢材
本体内側 ポリエステル化粧板「ホワイト」
塗装 ウレタンクリア塗装3分ツヤ
食器棚仕上
天板 ナラ板目無垢材
扉・前板 ナラ板目突板練り付け
本体外側 ナラ板目突板練り付け
本体内側 ポリエステル化粧板「ホワイト」
塗装 ウレタンクリア塗装3分ツヤ
洗濯機上吊戸棚仕上
扉・前板 ナラ板目突板練り付け
本体外側 ナラ板目突板練り付け
本体内側 ポリエステル化粧板「ホワイト」
塗装 ウレタンクリア塗装3分ツヤ

ナラのキッチン

価格:820,000円(制作費・塗装費、設備機器費用は別)

ナラのセパレート食器棚

価格:530,000円(制作費・塗装費)

ナラの洗濯機上吊り戸棚

価格:165,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は50000円から、取付施工費は180,000円から)

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