だんだん

「玄関収納のオーダー」

川崎 S様

design:Fさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:yasukazu kanai

天井の梁を隠してすっきり見せるチェリーとホワイト化粧板で作る玄関収納

複雑な梁型と壁の下がりのある玄関。これだと普通の下駄箱を置いても、ピタッと納まらないから、よけいに見たときの印象がうるさくなってしまいそうだったのです。


天井の梁を隠してすっきり見せるチェリーとホワイト化粧板で作る玄関収納

迷ったのは素材。元々は、「白い化粧板だけで、玄関のゴチャゴチャをスッキリとさせたい。」と言うのが、Sさんのイメージ。それでも良いのですが、どうもね、白だけって、シンプルだけれどシンプルすぎて家具の魅力を出すことがなかなか難しい。そこで、カウンターとなる部分に色を入れたらどうかなって思ったのです。選んだ素材は、チェリー材。床材と同じ素材で、水平面は水平面、垂直面(白いビニルクロス)は垂直面(白いエンボス柄の化粧板)で素材を合わせたのです。

前回、テーブルのような独創的なキッチンを作らせて頂いてから、1年になるのですね。今度は、玄関収納のご相談を頂いたのでした。
Sさんのお宅は、狭小地に建つ3階建てのお住まい。だから、スペースを有効に使うとなるとどうにしても、階段の下がそのまま玄関に現れることになって、特殊な形を下玄関になっていたのです。今までは、ラックのような簡易的なもので対応されていたのですが、徐々に靴が増えてきたりして、玄関の印象が騒がしくなってきたので、「よし、イマイさんにお願いしよう。」と言うことになったのだそうです。
この玄関収納をつけたおかげで、背面岡部の出っ張りを隠すことができて、また、階段の形が現れていた天井も、こんなにすっきりとしました。
そして、3階のリビングにも以前から相談されていたちょっとしたパーツの取付を。
なぜこの部分に格子扉をつけたのかと言いますと、ココさん(チャトラ)がこのスペースに上がりこんで、温かいAV機器の上で寝てしまうのを防ぐためなのでした。猫はかわいいけれど、抜け毛はなかなか大変ですので。
そのようなわけで、リモコンが効いて熱が逃げるようにルーバー扉をつけたのでした。

アルダーの木製パネル

アルダー材を茶色く着色して作った格子。元々造作されている集成材の天板と違和感なく納まりました。


アルダーの格子パネル

写真だと分かりづらいですが、右端の主にテレビで隠れてしまう部分は取り外す必要がないので、壁に固定していて、格子部分だけAV機器を使用する時に取り外せるようになっています。

チェリーとホワイト化粧板の玄関収納

価格:290,000円(制作費・塗装費)

木製格子扉

価格:90,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は10,000円から、取付施工費は40,000円から)

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