オーダー製作例

ステンレスとウォールナットを使った食器棚

美しい人たち

世田谷 T様

design:Tさん
planning:daisuke imai
producer:gaku suzuki
painting:gaku suzuki

ステンレスとウォールナットを使った食器棚
食器棚全体の印象。

2007年の夏から秋にかけて、雑誌「VERY」を見たんですと言う問い合わせを数人の方から頂きました。今回家具を作らせていただいたTさんもやはりこの雑誌をご覧になって下さっていて、雑誌の月が切り替わってしまった11月の終わりにメールを戴きました。
「Free Hand IMAI 今井さま 初めまして。世田谷区のTと申します。
雑誌VERYの記事とHPを拝見し、ご連絡させていただきました。
よろしくお願いいたします。
早速ですが、現在キッチンとリビングのカウンター下収納のオーダーを検討しています。
キッチンのほうは、炊飯器やレンジ等の家電と食器、できればゴミ箱を収納できるようなもので、イメージとしてはメラミン樹脂を使ったシンプルでモダンなかんじが希望です。
上部分を吊り戸棚にするか、背板があって上下に分かれた置き家具にするかは、希望がはっきり決まっていません。
サイズは、W1260、H2170、D450です。
カウンター下収納は、キッチンと同じ素材で、開き扉(っていうのでしょうか??)で中が棚板で区切られているようなごくシンプルなもの、サイズはW1400、H970、D240です。
こんなかんじで、お見積りの概算をいただくことは可能でしょうか?予算は両方で50万円ぐらい、キッチンが対面式なのでそこそこ高級感も欲しいのですが、予算的には難しいでしょうか・・・
実は、外資系のオーダー会社にプランを作っていただいたのですが予算を超えてしまって・・・。
そんなとき貴社のHPを拝見し、素人の私が申しあげるのはおこがましいのですが、今井さまの家具への愛情をひしひしと感じ、今回ご連絡させていただきました。
前述のオーダー会社への回答を保留していることもあり、とりあえずほんとうにざっくりした概算でかまいませんので、ご回答いただけましたら幸いです。確認事項などありましたら、携帯へご連絡いただいてもかまいません。
お忙しいところ勝手なお願いで恐縮なのですが、どうぞよろしくお願いいたします。」
と言うことでした。
そこでまずは、いろいろなお客様のシンプルな良いところが混ざり合ったようなプランを作ってお送りしました。それを見て、ひとまずTさんご夫妻が見学を兼ねて相談に来て下さることになりました。が、ここで私は風邪でダウン(冬は弱いなあ・・・。)。結局その日は、Tさんに会えず終い・・。でも、代わりに父が素材や作りについて詳しく説明してくれたようでして、その相談内容に基づいて再度プランニングをして、ほぼOKを戴きました。
それで、さっそく打ち合わせに伺います。
Tさんのお宅は小田急経堂駅から世田谷通りに向かってクネクネと歩いた先にある静かな住宅街のなかに建つマンションです。いいですね、こういう道は大好きです。まだ板張りの外壁のうちがあったり、ちょっとお線香の匂いがしたり・・。きっともう少しすると、どこかでピアノの音が聞こえてくるんじゃないかな。古めかしいけれどみんなのびのびしています。
そんななかにあるマンションだからマンションもちょっと不思議な感じです。建物自体はそんなに高くなくて、広いパティオがあって・・。
そんなマンションのTさんのキッチンやリビングは濃い色の床にソファのLC2があったり、寝椅子のLC4があったりとシックな感じのお部屋です。
「なるほど。」と思いました。
と言うのは、食器棚にウォールナットを使うと木の柄としてはとてもきれいなのですが、キッチンに置くと少し重い雰囲気になっちゃうんじゃないかなって思っていたからです。でも、こういう雰囲気の空間なら似合いますね。
当初、対面カウンターの下につける収納もウォールナットにするか、白い化粧板にするか悩んでいたのですが、ダイニングは明るい感じにしましょうということで白で仕上げることになりました。さらに、面白い試みとして、もっと明るく軽い感じにするために収納の下を少し開けて浮かせるような感じにして、下に照明を入れることにしたのです。なかなかおもしろい家具になりそうです。
作り始めるとそこからはペースが早いもので、年末にどうにかプランが決まって、1月の終わりごろにはほぼ完成し、2月のはじめに取付を完了。ほぼスムーズに終わらせることができました。
家具の内容については下で詳しくご紹介しますね。
その後、Tさんからお便りを戴きました。
「この度は大変素敵な家具を作っていただき、またとても丁寧に取り付けをしていただき、ほんとうに嬉しいです。
キッチンの眺めが一変し、これほど見違えるようになるとは思っていませんでした。
もううっとりとしてしまいます(笑)。
ブログ拝見したのですが、ほんとうに美人の家具ですよね!
今までなかった作業台ができたので、ずっとお料理もしやすくなりました。
対してカウンター下収納はあまりにぴったりなじんでいて、前からここにあった家具のようです。
どちらも大大満足です。イマイさんにお願いして良かったです。
地震対策も、ガラス棚板も、食器棚の引取り、扉のメンテナンスまで、本当にいろいろとありがとうございました。
また、オイル塗装のメンテナンス方法をお知らせいただきありがとうございます。
オイルを塗る前にヤスリをかけるのですね。
せっかくの家具をヤスってしまうのはちょっと不安ですが、がんばってやってみます!
それでは、こちらこそこれからもよろしくお願いいたします。
どうもありがとうございました。」
と、うれしいお便りでした。またそのうち使い込んでいい感じになった家具に会える時を楽しみにしていますよ。

ステンレスとウォールナットを使った食器棚
食器棚の吊戸棚の下には、小さな普段使いのものが置けるようなオープン棚になっています。

ステンレスとウォールナットを使った食器棚
仕上げ材は、ウォールナットの突き板を使いました。塗装は、使いこむほどどんどん良い具合に味が出てくるオイル塗装仕上げ。天板はステンレスのヘアライン仕上げです。

ステンレスとウォールナットを使った食器棚
家電収納部。炊飯器とトースター。どちらも熱が出るので、スライド式のテーブルと収納できるフリッパードアにしています。スライドテーブル内と、ステンレスの天板上にコンセントを増設しています。

ステンレスとウォールナットを使った食器棚
5段の引き出し。小さめですが、結構な収納量になりますよ。

ステンレスとウォールナットを使った食器棚
食器棚の右端は、幅が狭く、背の高い引き出し型の収納。床から天井まであるので結構入りますよ。

ステンレスとウォールナットを使った食器棚
そのワゴンの全体はこんな感じ。これは常にキッチンの一番奥のこの場所にあります。何のためかと言うと・・。

ステンレスとウォールナットを使った食器棚
ゴミ箱です。見せたくない時は裏返しにしておいて、料理をする時だけゴミ箱のほうにしておくんです。シンプルでよいアイデアです。それから写真では分かりにくいデザインですが、天板とウォールナットの境目のところにスリットを入れて見た目をシャープにしています。

白いシンプルなカウンター下収納
こちらがカウンター下収納。浮いています。下に照明をつけているのです。明かりをつけると軽やか。家具の下には、最近流行っているとても径の細いスリムタイプの蛍光灯をつけています。 そのスイッチは、使いやすいように収納内部の上の部分に設置しました。

白いシンプルなカウンター下収納
中はシンプルに、可動棚が入っている形です。

白いシンプルなカウンター下収納
ツマミやハンドルもつけずに手掛けにしていてとてもシンプル。

ステンレスとウォールナットの食器棚
価格:565,000(製作費,塗装費)
白いカウンター下収納
価格:150,000(製作費,塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は15,000円から取付施工費は30,000円から
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