高くのびのびと

「テレビボードのオーダー」

土呂 Y様

design:daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:gaku suzuki
painting:gaku suzuki

タモのデスク一体テレビボード

AV機器収納部分は、ひとまず扉をつけないでオープンにすることに。潔い形ですが、そのうちホコリなどが気になってくるかもしれません。それから、上のお兄ちゃんとこれからうあmレてクル子も男の子だそうですので、イタズラするかもしれません。その時はまた声を掛けてください。棚板をちょっと奥に引っ込めて、扉をつけることができますので。

「いつも楽しくHPを拝見させていただいております。
現在栃木県在住ですが、新築戸建て住宅を購入しまして来月さいたま市に転居する予定です。
相談は1Fリビング壁面のTVボード&デスクをお願いできないかと思いましてメールさせていただきました。
イメージは壁と壁の間ピッタリに一直線に同じ高さでデスク部分とシェルフ部分があるような壁面収納です。
(シェルフ部分上にTVを置きたい)
丘の街」 磯子 O様のような感じです。
壁幅は4095mm奥行きは910mmあります(実寸ではなく図面からの寸法です)
樹の種類や色は「ここで家具が迎えてくれる」 葉山 K様のような質感が素敵だと思います。取っ手などなくなるべくシンプルなものが希望です。デスク部分はできればきつくても二人並んで座れるくらいの幅で棚板1枚でも構いません。
無知なものでうまく伝えられず申し訳ありません。
納期と金額を概算で構いませんので知りたいです。なるべく早く、お安いと助かりますが、見当もつかないので教えてください。
お手数おかけします。どうぞよろしくお願い致します。」
そのお引越し予定の1ヶ月前あたりにYさんからこのようなメールを頂いたのでした。
ちょうど3月末の大忙しのお仕事たちがひと段落していましたので、さっそくプランを考えることに。ただ、今回はサイズが大きいのですが、掛けられる予算も限られていましたので、そのバランスを考えて机とシンプルな扉(一部はAV機器のリモコンが効くような扉)だけの収納があるプランを作成してお送りしました。
それでもやはり予定の予算を超えてしまいます。どう言う方法でコストを下げることができるか、どの言う部分にコストが掛かってしまうのか、なるべく私たちの家具を知って頂きたいと思い、いろいろな方法をご説明しました。その中で、もっと私たちを知って頂きたいと思いまして、このようにお伝えしたのです。
「また、いろいろな家具屋さんがあるのですが、できれば一度家具を作る前にその会社や工場を見ておくことが大事だと考えております。
家具を作ると言うことは、その人と会って話しをして、自分のイメージを伝えて、それを的確に形にしてくれるところじゃないと難しいのです。
事前に会ってお話をして、その人が自分たちとどう付き合ってくれるかを見て、それでさらにその家具屋さんの家具がどのような仕上がりかを見せてもらって、その上でどの家具屋さんにするかを決めることが一番良いと思います。
費用はもちろん大切な要素ですが、ずっと使っていくことを考えると、どのような素材を使ってそのような仕上げでを行っていて、さらに自分のイメージをどう家具に反映させてくれるかを重視して、その上でコストと見合ったところを選ぶことが良いと思います。
また、せっかくずっと使っていく家具ですので、コストだけを優先して使いにくい家具を作ってしまってはいけませんので、どのような家具があったら新しい生活が楽しくなるかを考えて、「やっぱりここに引き出しが必要」とか「ここはこういう遊び後ごろがある使い方をしたい」とか楽しんで考えることが一番大切だとお思います。
運送費や打ち合わせ費用については、おそらく地元に良い家具屋さんがあれば、コストダウンできる部分だと思います。
また、地元で頼めると言うのは、何かあった時にすぐに駆けつけてくださると言うことでもありますので大きなメリットだと思います。
そのあたりもひとつのポイントとして家具屋さんを選ばれると良いと思います。
もちろん、私たちも少し距離はありますが、すぐに駆けつけますので。(笑)」
私たちには何をすることができるのか、どういうふうにすることができるのか、インターネットではなかなか伝わりません。なるべく言葉にして伝えても、伝わりにくいことはたくさんあります。できれば気負いなく、訪ねて頂ければ一番うれしいのですが、なかなかね、それも難しいと思います。
私だってきっと頼む立場だったら、少し構えてしまうに決まっていますから。
そこをどう理解して頂くか、どんなにステキな家具を一緒に作ることができるのかをお知らせすることがとても大切なことなので、それが一番難しいところなのです。
「お世話になります。Yです。図面ありがとうございました。
私の足りない説明を的確に図面にしていただいてありがとうございます。
リビングボード、ぜひ今井さまにお願いします。
ちなみに余談ですが、私の夫は転勤族で大体2年から3年での転勤を繰り返しておりました。
以前から定住ができるようになったら素敵な家具を買いたいと思っておりまして数年前からフリーハンドイマイさまのHPを拝見してましていつかお願いできるときを夢を見ていました。
夫は知りません(笑)
以前、2007年から2009年頃まで辻堂に住んでおりまして今井さまのHPから横浜の高塚ケーキスタジオの存在を知って1度受講させていただいたこともあります。その後長男を妊娠してしまい結局1度しか受講できなかったのですが・・。
また長男同士を通じて茅ヶ崎の北川さんとお友達になりあのキッチン&ドアを拝見させていただいたこともあります。
そんな私の一方的な縁ですが、今回お願いできることになりまして私は本当に嬉しいです。
納期は早いほうが嬉しいですが(第2子が生まれてしまうので・・・)
楽しみにお待ちしています。
どうぞよろしくお願いいたします。」
とても、とてもうれしい言葉です。私たちが作るのはもちろん家具ですが、その家具がある場所、それからの暮らしを作り出すことも私たちの仕事なのです。
ほらっ、できあがった家具はこんなに豊かにこの場所で背伸びしているじゃないですか。

タモのデスク一体テレビボード

見ていて気持ちの良い姿。なぜこんなにスッキリ見えるのかな。お部屋の天井の高さもきっとよい印象を与えてくれているのでしょうね。


タモのデスク一体テレビボード

パソコンデスク部分は、ダイニングテーブルのように幕板を通してガッシリ作りました。


タモのデスク一体テレビボード

オイル塗装の説明をする鈴木君の手。


タモのデスク一体テレビボード

なぜスッキリ見えるのかと言うと、このタモの木目ですね。表情の良い木目を横に流したので、とても奥行が出てスッキリと見えます。

タモのデスク一体型テレビボード

価格:430,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は30,000円から、取付施工費は50000円から)

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