ガスコンロのお掃除:家具屋の自宅

2023.07.08

自宅見学の前にはレンジフードだけではなく、ガスコンロのお掃除もしました。

我が家はプロパンガスでプラスドゥを使っています。前から使っていた鉄鍋を引き続きガシガシ使いたかったので、ガスを選びました。

子供たちが小さいうちは、火の管理が心配であまり使わせませんでしたが、その時期もあっという間に過ぎてしまいました。結局お留守番の時はお弁当を一緒に作って置いていましたし、

調理というよりは冬場にお湯を沸かすくらいしか使うことはなかったようなので、心配するほどのことでもありませんでした。

18歳と14歳となった今は、冷蔵庫の中を見て自分が食べたいものを調理をするようになり、家に帰って夕ご飯の用意をしようとすると、その跡がわかるようになりました。

(汚い画像を失礼します。)

「麵茹でて噴きこぼしたのならすぐ拭いておいてくれよ。」

「鍋からお皿に移すときにこぼしたのかな。もっと近づけてやりなさいよ。」

愚痴ばかりですみません。(笑)もちろん一番汚しているのは自分なのですけどね。

コンロの周りは拭いても、五徳の下までは拭かないですよね。自分もそうだったと思うので、言いませんが、「IHだったら、こういう汚れもすぐ拭いてもらえたのかしら。」と思うことはあります。

必要物品です。お掃除シートを1枚分を四分の一に切ったもの4枚、使い古した台ふきん1枚、焦げ取りのへら、クリームクレンザー、セスキ炭酸ソーダを希釈したスプレーです。

五徳を外します。最小でも幅40㎝の大きさはありますので、それが入っても作業しやすいシンクの大きさだとやりやすいですね。

シンクのサイズを考える時、つい、調理の時を優先して考えがちですが、キッチンの掃除をする時にも作業しやすいかどうかも大切なポイントだと思います。

私がシンクで洗いやすくてよかったと感じるのは、五徳と水切りかごと、油跳ねガードでしょうか。

食洗器を選ばれるお客様でも、五徳が洗えることと、オイルガードも洗えるようにと、それぞれのサイズと材質を調べているお客様がいらっしゃいました。使っていく先のお掃除のことまで、キッチンの形を考える前に気づけるなんて、素晴らしいなと驚いたことを覚えています。

五徳を外したら、ガスコンロの天板にセスキ炭酸ソーダスプレーをかけて汚れとなじませておきます。

五徳は、触ってボコボコしているこびりついた汚れはへらではがします。その後クレンザーで洗います。

汚れの様子から、卵焼きの液か、揚げ物の衣の汚れと思われました…。

五徳を乾かしている間、お掃除シートでガスコンロの天板を擦り、汚れを落として、ふきんで拭き取ります。

一番奥の小さいバーナーの周りの汚れのこびりつきもあったので、へらで取り除きました。

ここはあまり使わない場所なのになぜでしょう。他の場所での調理中のものが飛んできているのでしょうか。こういうのって不思議ですね。

(バーナー周りの輪っかの汚れは、重曹がなかったので後日落とそうと思います。こんなにひどくなければ、クレンザーで洗えば落ちると思います。)

所要時間は約30分でした。

毎回、「こんなんできれいになるじゃんね。」と思えるのですが、毎日の生活の中でこの30分を確保しようと、始めるまでが億劫に感じてしまうのです。(言い訳です…。

これから、一緒に過ごす時間が減ってきて、いつまで一緒に暮らしていけるかわからない娘たちにも、「コンロがきれいだと気持ちがいいな。」と使う時に感じてもらえるようにしていきたいなと思います。

夏のにおい

2023.07.06

先日、椅子を加工したKさんからは毎年この時期になると「たくさん獲れたから持って行って。」と梅のお便りを頂いておりまして、今年もたくさんいただいてしまったので、先日の椅子の様子をお聞きするのと梅のお礼に伺ったのですが、あいにくお留守のようでご本人にはお会いできませんでしたが、挨拶だけさせて頂いて、その足で寒川神社へお詣りに。

梅雨の合間のよいお天気は背中をジトっとさせてくれて、夏が近いことを教えてくれます。

正月のあの賑やかさがうそのようで、静かにみんながお詣りする時間は心地よく建築の美しい様子もきちんと見つめることができます。今度はみんなでお詣りしましょうかね。

チェリーのL型キッチンに会いに

2023.07.04

2年前にコーリアンとブラックチェリーを使ったL型キッチンを、そして昨年にはサクラを使ったベッドフレームを作らせて頂いたSさんから、久しぶりにご連絡を頂きました。

「あのときに相談させて頂いていた階段下の収納をそろそろお願いしたいと考えておりまして。それと、キッチン計画当初に食洗機を入れるかもというお話をさせて頂いていましたが、そろそろそれも実行したいと思っているのです。」

ということで、アキコもぜひSさんの暮らしの様子を見てみたい、ということで二人で打ち合わせにお邪魔してきました。

「オイルは時々塗っておりまして。」というSさん。とてもよい色ツヤになっていてお二人がきちんと楽しんで暮らしている様子がよく分かってうれしくなったのでした。

Sさん、写真家として活躍されている方なので、私はゴソゴソとカメラを引っ張り出して撮らせてもらったのですが、プロの人に見られていると思うと急に汗が出てくるのですが、どうにかこの暮らしの良さを撮っておきたかったのです。

階段下の収納というとどこか響きづらい形ですが、またSさんの感覚の良さが表れた形になるはずで、楽しみでもあり、気が引き締まる思いも大きいです。

頑張りましょう。

チェリーのペニンシュラキッチンとカップボード

2023.07.04

先ほどのMさんのお住まいから歩いて15分くらいの距離のところで、ノガミ君とヒロセ君とタケイシさんがチェリーのキッチンとカップボードの設置を行なっておりました。

最近は、この湘南地域でオーダーキッチンのご相談を頂く機会が多くなってきまして、私たちも近くで仕事ができることがとてもうれしいのです。

今回は、葉山のtentlineさんからお声掛け頂いてこのお仕事を担当させて頂くことになりました。とても表情の良いチェリーの板が入りましたので、こうしてきれいに仕上がりました。小振りなハンドルはHORIさんの真鍮磨き仕上げのものをクライアントのTさんがとても気に入ってくださって。

チェリーと真鍮の年経た様子が楽しめる形になりました。

またお引き渡しの時に全体像が見えるのが楽しみです。

カバのリビングボード

2023.07.04

Mさんのリノベーションは2回に分けて行なうということで、私たちの納品は前回終わっていまして、この度後期の工事の打ち合わせを行なうタイミングで、「イマイさん、よかったら写真撮影にいらっしゃいますか、Mさんもぜひとおっしゃっていて。」とecomoの担当のKさんからご連絡を頂きまして、昨日お邪魔させて頂きました。

梅雨の合間の大変お天気の良い中をお伺いしたものですので、シャツの色が変わるくらい大汗かきながらお邪魔してしまい失礼いたしました・・。

もともと、リビングは突きあたりの食器棚兼飾り棚だけを作らせて頂く予定だったのですが、お伺いしてお話を進めるうちに右手のカウンター下収納の在り方もどうあったらよいのかとお話が膨らんでこのような形にまとまりました。

形をイメージすることって難しいですから、ってMさんもおっしゃっていて、お話をすることで、どこの場所をどのように使いたいか暮らしかたの動作がイメージできると、家具の形もより思い描きやすくなります。

できあがった家具がもう自然にそこにあるように見えるのは、ずっと思い描いていたからなのですね。

玄関の扉もとても明るくなってよい印象です。

また、何かご相談がありましたらいつでもお声掛け頂けたらうれしく思います。

オーダーキッチン・オーダー家具の制作例を追加しました

2023.06.30

クォーツストーンとウレタンホワイト塗装仕上げのセパレートキッチン

大変久しぶりにオーダーキッチンとオーダー家具の制作例を追加いたしました。

MA設計室の福原さんと久しぶりに一緒のお仕事をさせて頂き、トーンの柔らかなキッチンとテレビボードを作らせて頂きました。

「影ゆらゆら」 茅ヶ崎 Y様

タモの少しアンティークな印象のデスク付きベッドサイドボード

タモ材を使って少し懐かしい色合いに仕上げたベッドサイドボード。デスクも備えた形はTさんの素敵なアイデアでした。

「文末カラー」 磯子 T様

チェリーのペニンシュラキッチンに会いに

2023.06.30

HITOMA design officeさんからお声掛け頂いてYさんからオーダー頂いたチェリーのペニンシュラキッチン。

「Yさんのところに伺うのですがもしよかったら今井さんもいらっしゃいますか。」とお声掛け頂いて、ちょうど棚板を1枚追加で制作依頼を頂いていたので、その納品を兼ねて私とアキコとでお邪魔させてもらいました。

到着すると、何やら大人数。植木屋さんが剪定の作業に入っているところに、工務店さんが最初のメンテナンスに入っていて、さらにはHITOMAさんも甘利さんと太田さんだけではなくて人が多いぞ。

実はHITOMAさんも作品集として写真撮影にいらしたのだそうです。

ふだんは自分のお店を切り盛りしている奥様もこの大人数に慌ただしくされる中でも皆さんににこやかに気配りされていてすばらしい。

「散らかってしまっているので、もし要らないものがあったら自由に避けてくださいね。」

ということで、これはみなさんの邪魔になってはいけないと、慌てて先にYさんの暮らしの様子を撮らせて頂いたのでした。

Yさんお二人の印象そのままのような笑顔のキッチンになっておりました。

ナラのキッチンバックカウンターとキッチンのお化粧

2023.06.30

平成建設さんからのご依頼で、Sさんのところにバックカウンターとキッチン周りを共材で仕上げる工事を行なってきました。

よく食器棚の印象をシステムキッチンのカラーに揃えるというお話を聞きますが、リビングのカラーに食器棚を合わせるほうが、リビングから見た空間全体がまとまるように思えます。

今回はシステムキッチンの周りを同じ材で囲うことで、リビングから見た時の印象がよりまとまって見えるようになりました。

今までにもそのような見せ方で家具を作らせて頂いたお客様は多いので、もし興味がありましたらお読みいただけるとうれしいです。

おおきな役割」深沢 Hさん

整えて」大倉山 Tさん

おばさま」町田 Iさん

おとうさん」茅ヶ崎 Wさん

ロックなあなた」横浜 Nさん

学び家」浦和 Sさん

心地よさのモノサシ」川崎 Iさん

夢見たほんわかしたキッチン」横須賀 Hさん

ブラックチェリーのサイドボード

2023.06.27

先日、このチェリーのサイドボードを納品させて頂いた際に、追加でご相談いただいていたカトラリーケースをお持ちしました。

「イマイさん、そのまま食卓に持ち運べるようにしたいのですよ。」とWさん。私の父と同じ年くらい方からこのようなご依頼を頂けるのはうれしいです。

「おう、いいね、よい形だね。」息子に話をするような感じなのでしょうかね。

今日は、アキコもぜひ拝見したい、ということで一緒に伺わせて頂きました。

写真を撮らせて頂いている間に隣の部屋からにぎやかな声が。娘に話をしているような感じなのでしょうね。

吊戸棚をあとから作る

2023.06.26

今から12年前にキッチンを作らせて頂いたことがきっかけでお付き合いさせて頂いているkotiの伊藤さん。

無垢の部分はアルダー材を使って作り、突板部分はアルダーがほとんど出ていないということでシルバーハート(イタリアンウォールナット)という樹種で作ったのでした。

こちらは5年前に使っている様子を拝見させて頂いた時の様子。

今回、ものが増えてきたこととキッチンの使い勝手が変わってきたこともあって、「吊戸棚をつけたいのです。」とご相談いただいて作らせて頂きました。

それと一緒に食器棚の天板にもステンレスを張ったらだいぶ印象が変わりましたね。

先日、「無事に取付できましたよ。」と写真付きでご連絡を頂きました。

伊藤さん、これからもよろしくお願い致します。

レンジフードのお掃除:家具屋の自宅

2023.06.28

自宅見学に合わせてレンジフードのお掃除もしました。

我が家は、大みそかの大掃除の時ではなく、油が柔らかい気温の高い季節に換気扇掃除をすることにしていまして、約9か月ぶりのお掃除となりました。

アリアフィーナのサイドフェデリカの連動センサーなしのタイプを使っています。

とてもシンプルな構造で、メンテナンスしやすいですね。

整流板、オイルパック、ファン手前の枠、ファンを外します。

汚い画像を失礼します…。

オイルパックに油は溜まらず、整流板に溜まるのは我が家だけでしょうか…。

ドライバーを使わないと外せないステンレスの枠を外すか外さないか迷うところだと思いますが、

整流板に油が落ちていたら外して掃除する必要があると思います。ここにも油がたまっているからです!

接続の部分が、落ち着いて構造をよく見ればすぐできるのですが、ドライバーでネジを外したそばから油が垂れ始めるので、慌ててガチャガチャやってぼたぼたコンロ周りが油だらけになってしまいますので、下の部分を新聞紙敷いて養生してから作業を始めましょう。

今回は、なるべくお水を使わないというテーマでお掃除してみました。

油汚れを拭き取るのに、使い古したフェイスタオルを8分の1に切っておいたものを4枚分の32枚は使いました。その後、台所洗剤で洗いきれいにしました。

ゴミが出るか、汚水が出るか悩ましいですね。お掃除をどちらが環境に負担が少ないのでしょうか。

お掃除をする度に毎回考えることです。皆様もそうではないでしょうか。

換気扇掃除が終わりパーツを戻したら、必ず試運転をしましょう。

きちんと着いていないと異音がしますので、いざ使うお料理中よりも、この時に気づいた方がよいと思います。

外すときにスマホで撮影しておけば確実ですが、大体両手を使う作業ばかりですので、やりづらいです。構造がシンプルですので、一度手を動かせば覚えられると思います。

続けて、本体周りはダスキンのステンレスクリーナーで汚れと拭き目がなくなるまで拭きました。

オープンキッチンの間取りだとレンジフードの汚れも目につきやすいですので、お掃除しやすいものだと助かりますね。

どなたかがお掃除する時の参考になればと思います。

ナラとステンレスのセパレートキッチン

2023.06.26

日曜日に群馬県の藤岡市にナラのセパレートタイプのオーダーキッチンを納めたIさんのところにお邪魔してきました。

前回の打ち合わせの時はのんびりと八高線に揺られてきたものですから、意外と近いのだなあなんて思っておりましたが、こうして車で訪ねてみると、「おやっ、あと35分で薄井軽井沢」だって。そうか、これほど遠かったのですね。10年以上前、そして数年前にも軽井沢でお仕事させて頂いたことがあったので、なんとなく見慣れた風景が通り過ぎていく様子を感じておりました。そういえばこの秋から冬にかけても軽井沢にキッチンを納品させて頂く予定ですので、またこの景色が白くなってくるころにやってくるのです。

藤岡のあたりは前回来た時もそうでしたがとてもゆったりした時間が流れているように思えて、(実際電車もゆったりした時刻表でした)歩いているだけで気持ちがのびやかになったものでしたっけ。数か月前を懐かしみながら、たどり着くと日本家屋の印象が現れました。

「こんにちは。」

今日はアキコと二人でお邪魔させていただきました。

彼女がステンレスのお手入れ方法を説明している間に細かいメンテナンスを行なって、そのほかのお手入れ方法や使い方についてあらためてご説明して、これですべて完了ですね。

「イマイさんのことは、ピンタレストで最初に知ってから、家作りを始める前なのにいろいろと見させてもらっていたのです。」とにこやかに奥様。

私はてっきり今回キッチンのお話をくださった無垢スタイル建築設計さんからのご紹介かと思っておりましたら、その2年も前に私たちのキッチンカタログのお申し込みをくださっていて。そんなことはすっかり忘れておりまして・・、それほど長く思われていたのはうれしいことだとアキコとホクホクしたのでした。

玄関にある風除室のような空間やら三和土の土間やら上がると間もなくキッチンを抜けていく動線やら縁側があるような間取りがとても気持ちの良い空間。そういえば、最初に打ち合わせにいらしてくださったときにご主人が袴をはいていらっしゃったっけ。

「そうでした、イマイさんに次お願いしたいって思っていたものがあるのでした。また時期が来ましたらお声かけさせて頂きたいと思います。」

お二人のたたずまいがそのままこの空間によく表れていて、心地よい時間を過ごさせて頂きました。

ありがとうございました。

椅子の脚を切る

2023.06.22

この題名だけを見るとマイナスなイメージがありますが、喜ばしいことなのです。
お子さんの体が大きく成長されたということなのですから。

写真奥の水玉模様の座面の椅子は同じ形のショールームの椅子で、
手前の椅子がKさんのお孫さんの為にと以前オーダーいただいたものをお預かりしたものです。

(制作当時の記事を探したのですが…。Kさん、見つからずすみません。)
足置きを外して埋め木をして、足の長さを13cmほど切りました。
なんだか、「僕はもう大人用の椅子になったのさ。」という風にも見えますね。
これからもお子さんの食卓での時間を支えてあげてね。

足置きに使っていた部材は、Rがありデザイン的にもきれいで、後ろ側は平面が出ているので、きれいに拭いてから壁につけて、花瓶や鉢の台にしても良いと思います。

椅子は安価でデザインも豊富に売られているものも多く、その時々でサイズを替えて買い替えることもできると思うのですが、「毎日一緒に暮らしてきた。」という年月をいとおしく感じるものもありますよね。

それが、時計だったり、カバンだったり、洋服だったり、食器だったり、家具だったり、

人それぞれで面白いなと思います。ただ、長く使うためにはメンテナンスが必要で、それには費用が必要です。それが難しくて断念してしまうこともあると思います。難しいですよね。

そんな中、今回このように声をかけていただき、これからもお使いいただけるなんて。Kさん、ありがとうございます。引き続き、よろしくお願いいたします。

スライドワイヤーシェルフ収納

2023.06.21

今回の自宅見学に合わせて普段なかなかできないお掃除しました。その内のひとつがスライドワイヤーシェルフです。

我が家のキッチンのコンロ下は、スライドワイヤーシェルフを3段使った収納です。
お客様でもコンロ下をガスオーブンは付けない方・オープン収納にする方はこの形を選ばれる方は多いです。私は木のまな板をここに収納したかったので選びました。
調理器具に埃がつくのを気にされたり、見た目が好きでない方は他の引き出し収納にされます。

引き出しを戻すときに振動で鍋が揺れ、「ガシャン」という音が気になるという方もいらっしゃいます。確かに夜はここの引き出しを静かに閉めるように気をつけています。

Instagaramno投稿時に動画を載せております。音を確認したいかたはこちらをどうぞ。

ここに収納しているものは、乾燥させたいもの(まな板やボールなど)、火の元にすぐ出せるフライパン類です。
1番重いものは、OIGENの鉄鍋重さ5㎏・高さ17cm、揚げ物鍋(汚れ、失礼します。)高さ約19cmのものでした。これを1番下の段に収納し、あとは、フライパン類が納まるようにと各棚の高さを決めていきました。

HAFELE社の幅60cmのものを使っていて、ワイヤー収納というと色々なメーカーさんからも出てバスケットの形になっているもの等もありますが、形があるということは掃除の仕方も工夫が必要になりますので、メンテナンスの仕方も考えて一番シンプルなものを選びました。
フレームが太く曲がりも大きく接合部位に段差がないので、なべ底の油がフレームについたりしていても拭き取りやすいです。
丸洗いもできます。(大きめのシンクでないと洗いづらいと思います…。) 

まず、収納しているものを全部ダイニングテーブルに出します。(この時、五徳の汚れが鍋底に付いているとダイニングテーブルも汚れてしまいますので、新聞紙など紙を敷いておくとよいと思います。写真は敷いていないと思ったかた、そうです、自分の失敗から学んだことでございます…。)

フレームを引き出して持ち上げて外し、使い古した布でこびりついた埃混じりの油汚れを拭き取ってから台所用洗剤で洗います。


引き出しスペースの庫内も固く絞った布巾で拭きました。底面に、焦げ混じりの汚れが落ちていましたが、乾燥していたので、拾うだけで取れました。
はじめ油っぽい匂いがしていた庫内がしなくなった気がします。空気が篭りがちな梅雨時期にお掃除ができてよかったです。

スライドワイヤーシェルフ選ぶか悩まれているかた、そして、お使いのかたで、これからお掃除をされるかたのご参考になればと思います。

ブラックチェリーのL型キッチン

2023.06.19

富里のUさんのキッチンの様子を見にお邪魔してきました。

「なかなか時間が取れなくて、ようやく先日オイルを塗りました。」とおっしゃっていたUさん。

「たいへんだろうなあ、と決めてかかっていて、なかなか腰が重かったのですが、始めて見るととても楽しかったのですよ。主人は手伝ってくれなかったけれど(笑)」

塗ったり拭いたりする作業ってなんだか気持ちが落ち着くから楽しく感じられるのです。それに、チェリーもクルミもオイルが入るだけで表情が全く変わって深みが出るところがまた楽しい。

よい感じに仕上がりましたね。

今日はアキコと私とで二人でお邪魔させて頂き、私はオイル塗装の確認と細かな調整をして、アキコはステンレスカウンターのお手入れ方法をお知らせして、はい、これですべての作業が完了ですね。

ご友人からのプレゼントがきっかけで集め始めたトーベ・ヤンソンが描くキャラクターたち(ムーミンたちですね)のマグカップに、鮮やかな北欧色した食器や小物たち。

「ずっと好きで集めてきていて、いつかそれを飾れる場所がほしいって思っていて。キッチンもこの家を建てた当初からどこかしっくりきていなくて、8年ほどかけてようやく自分の形ができあがりました。」とUさん。

ちなみに緑のタイルが貼られているキッチンが当初のキッチン。今回はそのキッチンを取り払って、L型のチェリーのキッチンを作らせて頂いたのでした。

それと一緒に、玄関に入って丸見えになっていた靴を置く集成材でできたオープン棚にクルミ材で框組した扉に籐を張って、目隠しさせて頂いたのでした。

今回はキッチンを作らせて頂いたわけですが、Uさんと最初の打ち合わせで出ていたお話は、キッチンやリビングという部屋をどう使っていくかという部屋の使い方。キッチンがダイニングを分断しているようなレイアウトだったので、食事も含めてすべての時間がリビングで過ごす形になっていたのですが、そのリビングがこのログハウスという個性もあって、外からの視線がすこし気になるところでもあったそうで、このキッチンの形を変えれば、心地よいダイニングが作れるのではとずっと考えていたのだそうです。

今回こうして、ダイニングの形が心地良く整理されたので、今度はリビングの使い方がきっともっと心地良くなる工夫が出てくるはずです。長い時間が掛かりましたが、暮らしは少しずつ代えがたい楽しみを見つけて楽しく良くなっていくのです。

どちらもとても良い印象でした。ありがとうございました。うれしかったです。

自宅見学への準備:家具屋の自宅

2023.06.15

ダイスケさんの家着、ユニクロのタンクトップを着て手摺の塗り直し中のダイスケさん。元々つやなしだと思っていたら、つやありで、仕上がりが変わりました。日頃見ているようで見ていないものですね。ふたりして。
赤松の床。一番ひどい凹みは、プジョーのペッパーミルを落としてできたもの。(犯人私。)
熱湯かけて少しは膨らみましたが…。
高温で、スチームMAXでやってみましたが、凹みは全部は治りませんでした…。気が向いたら、埋め木をしてくれるそうです。
ペニンシュラキッチンの我が家。シンクの端に洗い物かごを置いてます。
洗いかごを外すと。汚い画像を失礼します。しばらく掃除をしていないとこうなります…。
カルキの汚れが付くのはいつもここだけなのです、お箸立てがあるからですかね。一番水分連れてしまっているのでしょうか…。
困った時のダスキンのステンレスクリーナー。どのくらいまで落とせるか使ってみました。
表面の白い汚れは落ちましたが、カルキの凸凹は残ってしまいましたので、重曹を振りかけて落としました。

自宅見学のお話をいただいたので、一日お休みをいただいて、ダイスケさんとお家の中で気のなるところをきれいにしていました。

お庭の草むしり、お風呂の網戸・換気扇、トイレ、シンク回りの掃除、とメダカ鉢のお水の交換をしました。

ダイスケさんは、ランプシェードの掃除、階段の手すりのペンキが剥げているところの塗り直し(洗濯物を部屋干しするときにここに下げるので、塗料が剥げてしまうのです。)、床の凹みの補修をしてくれました。

丸一日あればもう少しできるのかなと思いましたが、時間はあっという間で、キッチンのお掃除は当日午前中に取り掛かることにします。

見に来てくださる方に心地よくご覧いただけるようにという目的でお掃除をしていましたが、

見学当日まで、どきどきする気持ちを和らげる効果もあるのだなと実感しています。

まずは自分たちにとって心地よい場所でないとおかしいですものね。

ホワイトオークの書斎の家具とアイランドキッチン

2023.06.11

来月に大きな納品が控えていて今はみんなでその制作に取り掛かっているところで、今月の納品は少ないのですが、その中でもとても大がかりなKさんのキッチンと家具。先日はその設置工事でした。

よくブログの中でも搬入のことを書くのですが、どのような家具でも工夫すると制作することはできるのですが、その形を設置場所までスムーズに運べるかどうかはいつも悩ましいところです。

今回のKさんの書斎の家具は、久しぶりに壁面一面を使った大きな形になりましたが、ある程度分割して運び込めることと、1階ということもあって心配はしておりませんでしたが、アイランドキッチンのほうは2階に設置するということと、天板がセラミックストーンのデクトンでしかも裏打ちの無いデクトンそのままでの搬入。(割れないかしら)さらにキッチンのキャビネットはホワイトオークということで、重量が心配だったのでした。さらには、設置日当日はかなりお天気が荒れるという予報が出ていて、もう1週間も前から悶々としていたのでした。

今回の話はシキナミさんが声をかけてくださったのですが、シキナミさんが連れてきてくださるお客様は個性的な皆様が多くて、今回は美術館の館長さん。ここにはお一人で住まわれて、「ふだんはそんなに料理なんてしないのだけれどね。」ということでしたが、それでも気持ちの良い形を取り入れたい、ということでこの形になったのですが、難しいのは、デクトンとキャビネットのサイドパネルとバックパネルの納まりです。

打ち合わせに私たちのショールームを見に来て下さった時にオリーブグリーンという天然石と、サイドパネル、バックパネルのホワイトオークの納まりをとても気に入ってくださったのでした。ですので、Kさんのキッチンも同じような見せ方で、サイドパネルとバックパネルはトメで接合し、その木口をカウンタートップから見えるようにしたのです。

さらに、その打ち合わせの時に、ショールームのキッチンは天然石のカウンタートップからサイドパネル、バックパネルが10ミリほど出っ張った納まりにしているのですが、「この出っ張りを平らにもできるの?できるならその方がリビング側からもお皿とか取りやすそうだよね。」とKさん。シキナミさんも「それすてきですね。」と二人でうんうん。

これはなかなかシビアな納まりだなあ、と不安に思うなか、「ではそれでいきましょう。」と、その木口を出っ張らせないでツライチで納めることになったのでした・・。(よく分からない、という方はぜひショールームにいらして下さいね)となると現場で組んでいくのはかなり大変ですので、工房である程度固めた状態で作り込んで運ぶことになるのですが、これが重い。

当日までお天気予報をじっと見つめていると、雨がだんだんと前に向かってきているではないですか、ということに気が付きまして、工事前日の好天めがけて搬入だけ先に行なうことにしたのでした。

三郷までの道のりはなんだか雲の多い空模様でしたが、到着する頃には汗ばむくらいの日差しが顔を出しました。

さて、デクトンは割れないように木枠でしっかりと固めておいたので、また、Kさんの2階に上がる階段が直線の階段でしたので、どうにか屋内から荷揚げすることが無事にできたのですが、問題はキャビネット・・。

屋内からはどうにも無理でしたので、当初の予定通りにバルコニーを使うことにしたのです。足場が掛かっているということでそれならかえって揚げやすいかと思ったのですが、キャビネットが大きすぎて足場を越えられなくてバルコニーの下にさえ辿り着けない・・。

そこで、みんなで悩んだ挙句、少し離れた駐車場から続いている用水路の脇をあやうく足を踏み外しそうになりながらも、男4人で頭の上に抱えて(「いやあ、インスタ映えする姿ですよー。」とヒロセ君が言っておりました)よちよちと進むことでどうにかバルコニーの下までたどり着くことができたのでした。ここまでが一番悩みの種でしたので、そこからは部分的に足場を崩して、エイヤッとどうにか揚げることができて、無事に搬入完了。

その日は、翌日の段取りを済ませて、翌日から泊りがけでノガミ君、ワタナベ君、ヒロセ君が作業に臨んでくれました。

キッチンのほうは荷揚げの大変さに比べて、組立のほうは工房で一度組み上げているので、スムーズに完了。

1階の書斎の家具のほうがなかなか大変。壁一面となると、ちょっとした傾きが右端と左端とで大きく変わってくるわけです。レーザー当てながら、その不陸を調整しながら、ようやく昨晩きれいに仕上げて戻ってきてくれました。「かなり調整が大変でした。」と3人とも疲れた様子でしたが、無事に終わったことでホッとした表情も見せながら報告してくれたのでした。

Kさんの蔵書やお酒がきれいにしまわれる日はもうすぐです。

4年経ちました。

2023.06.10

少し前のことになりますが、NHK「人と、暮らしと台所」の冬の放送が終わりましたね。春休み頃でしたでしょうか。
放送時間に観るのは難しいので、一緒に観たいと思う番組は録画して貯めておいて、ダイスケさんと一緒におしゃべりしながら見る時間がふたりの休日の楽しみなのです。

「キッチンとバックカウンターの間が92cmは体の大きい我が家では狭く感じるだろうね。」
「このステンレス天板は磨き仕上げだ。
キズは目立つけど、手垢は1番目立たないのだよ。」
「カウンターの無垢の前板は反っちゃってるね。あまりこの人は気にしてなさそうだな。」
「七輪か火鉢いいね、なんでも美味しく焼けそう。欲しいね。」
「みんなレンジフードの上に物置いたり、周りにぶら下げたりしてるね。メーカーさんからはやめてくださいって言われているのだけど‥。」

何の素材で、どこの機器を使って、どこどこのメーカーでとかは関係なく、
暮らす人たちがそのキッチンでどう過ごしているのかを伝えているから、皆さん違っていて魅力的で、面白いのだなぁと思います。

ダイスケさん「結婚して60年だって。うちら言えるかな。86歳まで生きてないと言えないよ。」
私「すごいね。60は無理でも、50年なら76歳でしょ。そこは気をつけていけば目指せるんじゃない。」
ダイスケさん「そうか、言えたらいいよね。」

なんて話もしました。
その言葉をダイスケさんから聞けたことがなんだかとてもうれしかったのです。
惚れた女の弱み‥ですかね。(笑)

5月で丸4年経った我が家の台所。
お客様には、「年に一回はメンテナンスできたらいいですね。」と伝えていますが、特別なことは一度もしてなくて‥、
オイル塗装のキッチンなのですが、
シンク側のサイドパネルは、洗い物のたびに水気を拭き取ることと、
みんなでキッチンを囲んで作業をした時には、周りの表面と扉の内側まで汚れていないか点検して、すぐ固く絞った布巾で水拭きをしています。
扉側で汁物をこぼすと内側まで入り込みシミになりますので要注意です。

そこさえ気をつければ、特別メンテナンスをする時間を作らなくても見た目のきれいさは保てると思います。

設計士の福原さんから自宅見学の予定が入りました。ありがとうございます。
「なんだか気持ちがいいところだな。」と感じてもらえるように、お掃除して、整えていきたいと思います。

ナラのキッチンカウンター

2023.06.05

Oさんからご相談頂いていたキッチンカウンターを日曜日に納品してきたのでした。

制作を担当したのはタケイシさん。彼女なりにいろいろと悩みながらもこうしてきれいな形を作れるようになりましたね。

「Oさんがドウダンツツジを飾るこの場所ができるのがとても楽しみだったのです、とおっしゃってくださいました。」とうれしそうに報告してくれました。

1年ちょっと前までは訓練校生だったわけですから、その以前に少し経験があったとはいえ、1年ちょっとでこうしてきちんと家具を作ることができる人になれるというのはすごいことだと思うわけです。

ずっと昔に工房に来られた方が、「家具って板を切って組んでいくだけじゃないのですね。」とおっしゃっていました。

そうなのです。板を作る準備から始めるのが家具作り。それこそ何もないところからこうして一つの形になっていくのですから、私たちは見慣れた作業に見えても、初めて見る人にとっては魔法のように思えることもある。素敵なことじゃないですか。

Oさんは、以前にキッチンを作らせて頂いた「心地よさがひとめで分かりました。」のKさんのお友達ということでご紹介下さったのでした。

Oさんがリノベーションして住まわれるマンション、実はこのKさんのお住まいのすぐ近くで、またすぐそ場のマンションにお住いのYさんの食器棚を作らせて頂いた時に、よく目に留まって、とても雰囲気のあるマンションのファサードが気になっていたのです。

こうして入らせてもらうとやはりとても雰囲気のある心地良いところでした。

最近は、鎌倉や大磯、茅ケ崎などこの湘南のそこかしこからお声掛け頂くことが多く、今日も鎌倉にご新居を建てるというSさんがなかなか難しそうなキッチンのご相談にいらっしゃいました。

心地良いのですよね、暮らしやすいのですよね。

Wさんのサイドボードを制作して:ヒロセ君の制作日記

2023.06.05

今回はブラックチェリー無垢材を使用したサイドボードを担当させて頂きました。

四台製作し二台を背中合わせにして二カ所の場所に設置するそうです。

ここまでふんだんに無垢材を使用して作らせて頂ける機会というのはなかなか無く、私達の工房では珍しい製作物になります。

無垢材を扱う際、私達の工房では「粗取」という作業を行います。通常、製作を始める一週ほど前、長く時間を取る必要があるものですと数ヶ月前にやったりする作業です。

粗取とは、一枚の板から使用するサイズより少しだけ大き目に切り分け、再び乾燥させる事により、切り分けられたサイズでの木の反りやねじれが出ないか、木の動きを見る作業です。

そして、粗取期間を経て落ち着いた木を使用する寸法に製材しています。

勿論、無垢材なので時期や天候によって生じる木の収縮や、反り等を避けきる事は出来ませんが、無垢材でのリスクを少しでも減らせればと考えております。

その無垢材なのですが、工場には丸太を割った荒木の状態の物が工場に運ばれてきます。原木の丸太を帯鋸で割った面はザラザラで反りやねじれもでている板です。

割れている部分を切り落としたり、白太の部分を挽き落としたり、反りやねじれを製材していくと使用できる巾や長さも全て異なってきます。

勿論の事ですが、無垢材は同じ樹種でも木の表情は全て違く、一枚として同じ柄や色味のものはありません。

完成した時に前板や前板上部の手掛け、扉、オープン部分の棚や背板など、家具を見た時に少しでも良く見える様、そして違和感の無い仕上がりになる様、予め使用する板の色味や柄を選別し、どこに使用するかを細く決めていきました。この作業も非常に悩み苦労した点となりましたが、やはり完成した時の雰囲気にも影響する重要なポイントだと考え慎重に割り付けていきました。

本格的に製作を開始してから納品予定までは1ヶ月程。なかなかタイトなスケジュールなので遅れを取らぬように一週間毎の作業予定を考え取り組みましたが、四台製作するという事と、どの部材にも様々な加工がある為、作業時間の読みづらさが非常に難しい点になりました。そして数物の為、何か一つでもミスをしてしまうと多くの時間と材料を無駄にしてしまうかもしれないという緊張感の続くなかでの製作となりました。

完成した形では見えないのですが、背板は9mm厚で本実はぎになっていたり、扉や棚には反りを抑える為に、はしばめ加工が施されています。脚部分に関しましても、勾配が付いていたり、Rの部分があり中々思うように捗らず、非常にやりごたえのあるもので、今回の家具製作は私1人の力では到底出来るものでは無く、応援で来てくれていたコバヤシ君をはじめ、スタッフのみんなにも手を借してもらったお陰で完成させる事ができたと思います。

製作期間中は、緊張感もありましたし、頭も手もフル回転で作業にあたっていましたので、正直楽しみながら製作をできる程の余裕は無かったのですが、完成した際には、最善を尽くせた仕事ができたたのではないかと思えました。

そして、納品させて頂いた後の今となっては、すごく楽しく、大変良い経験、勉強をさせて頂けたと思っております。

W様、ありがとうございました。

まだできたばかりの淡いピンク色の状態もすごく良いのですが、時間と共に色合いも変化し、深みを増し、この家具達がどのようになっていくのか大変興味があるところですね。

タモのL型キッチン

2023.05.30

「いやあ、イマイさん。とても勉強になりましたよ。」とTさんはそう言ってくださいましたが、何しろすべてを教わったのは私たちのほうです。

形を作ることの美しさを、この仕事を通じてたくさん教えて頂きました。

とても優しい光がフワッと入り込んでくるキッチンはこうしてできあがりました。

そして、どこかで見たことがあるような形、と思ってくださった皆さんは、なるほど、いつも私たちをよく見てくださってありがとうございます。

平成さんの皆さんとTさんご夫婦が私の自宅を見学にいらして下さった時に、いろいろなところを気に入ってくださったのです。食器棚のレイアウトだったり、アキコが選んだタイルだったりと。

その様子を見て、設計を担当してくださったSさんとNさんはこのキッチンがある空間を大切にしたいって考えてくださって、私たちにとってはたいへんうれしいお仕事だったのです。

そして、今日がそのお引渡でした。

現場監督のOさんも「今回は鉋の刃がかなりすり減りました。」と、とてもうれしそうな表情。鴨居も敷居もとても丁寧に仕上げられていたり、手すりも釿(ちょうな)で仕上げた名栗仕上げだったり、ひとつひとつがきちんと作った形です。

そして、個人的にすごく好きだったのは塗り壁の出隅に施されたタモの保護材というのかな、その壁の角が傷まないように据え付けられた木片がとても美しかったのです。とてもさり気ない形なのですけれどね。すごく当たり前にそこに在って。

何といえばよいのかな。

ここにあるものは何も特別な形をしているわけではないのですが、小さなものまですべてがきちんと手が加えられていて美しいのでした。

塗り替えのご依頼を頂いたキャビネットも良い表情はそのまま残して、古く傷んでいた塗装を剥がして新たにラッカーを吹き直しました。

「良いね、よいね。」とうれしそうなTさん。

「あとね、ここにはこの絵を置きたいんだ。」とリ・ウーファンさんの作品をおもむろに運んでこられました。

「ここの大きな画面をこの絵の場所にしてね・・。」とうれしそうにお話しされるTさん。

奥様もお嬢様もうれしそう。

前庭にはちょうど今作業をしているところだという稲の苗がずらっと置かれていて、「そうだ、イマイさん!ジャガイモ獲れたから持って行って。まずは塩ゆでにして食べてみてね。」と袋いっぱいのお土産まで頂いてしまいまして。

そこは、暮らしのありのままが美しく歌っているような場所だったのです。

キッチンカウンター下収納

2023.05.27

最近新しいキッチンや家具を見ていると丸みを帯びたデザインが多いと思いませんか。
柔らかさと、その丸みにデザインの特徴を感じ、新しく見えてすてきですよね。

でも、どこか懐かしさも感じて制作例を見返していると、以前作らせていただいた形にも似ていると思いました。
ファッションもそうですが、キッチンや家具の形も20年位で流行が巡っているのかもしれませんね。
対面カウンターの角のRに合わせて作らせていただいた収納カウンターたちのご紹介です。
Website→家具・キッチン制作例→「リビングボード」欄でご覧いただけます。

1枚目の写真
【きわだつ】

2枚目の写真


【ゆるやかな家具たち】

3枚目の写真


【さあ、あそぼう】

4枚目の写真


【やさしい街路】

5枚目の写真


【ずっと前から】

6枚目の写真

【ゆめ膨らむ】

7枚目の写真


【かちりとあてはまる】

*制作例の最後にご本人の了承を得られた方のみ金額を掲載しております。当時のものになりますので、現在の金額を知りたい方はメールでお問い合わせください。

ブラックチェリーのサイドボード

2023.05.25

よいお天気に恵まれて渋谷のWさんのところにブラックチェリーのサイドボードを無事きれいに納品することができました。

すべて無垢材で作らせて頂ける機会というのはなかなかありませんでしたので、担当したヒロセ君はたいへんうれしくもあり、また大変緊張感のあるお仕事だったのでした。

「うん、とてもきれいな作りだね。」と、今までいろいろなものを見てこられたであろうWさんからシンプルですがそのように言ってもらえたことはとてもありがたいことで、ヒロセ君もようやく胸を撫で下ろせたのではないでしょうか。

でも、今度は「この引き出しにあうカトラリーケースを作ってね。」と言われて、また緊張感に包まれるのです。

ひとまず無事に終わったということで、帰りは工房のそばの「レストランふるさと」ではじけるくらいのお昼ご飯を食べてひと段落。

今月の家具の納品はこれですべて終わりましたが、来月から始まる大がかりな仕事の準備がこれから始まります。楽しみでもありますが、まもなくみんな緊張感に包まれるのです。