Kさん、お久しぶりです。

2021.06.10

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大塚という駅にはいろいろご縁があって、ヘアーサロンの悠雅さんには木製パーテーションを作らせて頂いたり、看板を作らせて頂いたりと、一番古いお付き合いの方がいらっしゃったり、カルトナージュの先生をされているKさんのご自宅にテレビボードを作らせて頂いたり、今では中華料理のお店「大塚中華Keiwa」で美味しい料理を出されているIさんの自宅にキッチンを作らせて頂いたり、となんででしょうね。寒川からは結構遠いのですが、大塚駅から歩いて10分くらいの半径に知り合うことができた方々がいらっしゃるっておもしろい。
そして、今日のKさんも同じくその半径。
4年前にマンションのリノベーションをさせて頂いて、そのあとも少しずつご相談を頂いていたりしましたが、今回とても久しぶりにリビングを整理したいというお話を頂いてお邪魔してきました。
4年前はね、お子さんたちがまだまだ小さくて部屋の中が賑やかでしたが、すっかり落ち着いた感じになって、キッチンやダイニングの収納やデスクも良い印象になっていました。
新しい家具のお話をさせて頂きながら、キッチンたちのお手入れの方法などを説明させて頂いて、ああ、懐かしいなあ。
そして、このあたりはむかし祖父母が住んでいた町が近いこともあって、懐かしい下町のにおいがするんです。
ああ、いいなあ。

懐かしい人に会うとうれしくなります。

Iさんこんにちは

2021.06.08

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昨年のクリスマスに設置したIさんのキッチン。
やっと再会。
何というのかしら。もうスタジオのようです。
お菓子をきちんと作るための道具たち。
Iさんが悩みに悩んだシンクはみごとに使いやすそうで、卓上の食洗機はルンバと一緒にご主人に愛されながらここに居て。
ここから出てくるお料理見るのはきっと子供たちの楽しみだろうなあ。

昔、小さい時のことをよく思い出す音があるのです。
あの食器が片づけられるカチャカチャする音。
家族みんなで時々外食するのはとても楽しみで、当時は横浜のはずれの団地に住んでいたのですが、そこから大和まで父が運転する車に乗って「ケルン」という名前の洋食屋さんに連れて行ってもらうのが楽しみだったのです。
そこでいつも注文するのはベーコンがぐるりと巻かれたハンバーグ。
とても小さな細長くてうす暗いお店だったような。
でもここが大好きでここに来ると必ずそれを食べていたっけ。
カリッとしたベーコンは不器用にナイフとフォークで食べているうちにハンバーグからほどけて、いつも最後まで一緒に食べられないなあって思っておりました。
そして、その料理が出てくるまでが待ち遠しい。
先にお料理を食べ終わった人たちの笑い声が聞こえたりして、その中でウェイターさんが食器を下げる音がカチャカチャとなりで響いている。
奥の厨房でもカチャカチャ響いている。
時折お肉がおいしそうに焼けた香りが席のほうまで漂ってくる。
私のハンバーグかな・・、でもそれはきっとお隣さんのお料理で、またそのそばでカチャカチャ食器が鳴る音がする。
カチャカチャがふと止んだ時、ジュゥっという音をさせながらいよいよハンバーグがやってくる。
「鉄板が熱いから気を付けてね。」というおじさんの言葉はあまり耳に入らないで目の前のベーコンが巻かれたハンバーグの大きさににこにこする。
だから、カチャカチャする音が好きなのです。
もう40年近く前のお話。お店は無くなっちゃったけれど、頭の中でハンバーグはいつでも焼けているのです。

美味しいだろうなあ。

ブラックウォーとナットのテレビボードとチェリーのダイニングテーブル

2021.06.06

先日お届けしたNさんの家具。今回は運送屋さんに配送をお願いしたので、まだ納品時の様子も確認できていなかったので、本日ようやくその様子を拝見させて頂くことができました。
「大変満足しておりますよ。部屋が広くなったように思えますし。お願いしてよかったです。ただ、ちょっと時計の文字盤が反射しちゃうんですね。このあたりは私もちょっと考えてみますね。」
エンジニアでもあるNさんはそううれしそうにおっしゃってくださいました。

「ここまでピッタリに納まると思っていなかったので、こういうふうに見えるとこのテレビの上もブラックウォールナットの戸棚を作りたくなりますね。またいろいろ考えてみます。」
そうおっしゃって頂けて、ありがとうございます。
またお声掛け頂けるのを楽しみにしております。

お久しぶりです。

2021.06.06

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先日、5年前から少しずつピースにうまくあてはまるように家具の制作をご依頼頂いているOさん。
ちょっと引き出しがガタついてしまったということでそのメンテナンスに伺ってきました。
変わらないですね。変わったのはお子さんがあっという間に大きくなったくらいでしょうか。暮らしかたがあの頃からそのまま丁寧に時間だけを紡いできた、という感じでしょうか。
そういう空気でしたね。
Oさん、またお声掛け頂ける時が来るのを楽しみにしております。

家具屋の自宅:お庭ごはん

2021.06.06

DSC_9083「みんなで早く動いて消えてる写真にしようぜ。」ということで、コンロにピントを合わせていたのですが、私も笑っちゃったので結局全部ボケちゃいました。チイが一番効果が出てますね、さすが。ハルの親分感、笑。)
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週末、「焼肉食べたいね。」「土日のどちらか焼肉にしようか。」「おとうさんも早く帰れそうだからお庭でする?」「日曜日は雨予報だよ。」「じゃあ土曜日の夜にしよう。」ということで、土曜日の夜は小さいお庭で大きい家族が揃って焼肉をしました。
ご近所の方々すみません。ご迷惑をおかけしました。
一応虫よけスプレーは用意していましたが、まだ蚊に悩まされずにお外で3時間ほど過ごすことができました。
日も長くなったので、まだ明るい18時頃スタートして、いろいろ焼いてお腹いっぱいになったら、お外の灯りを消してキャンドルをつけてしばらくお外でぼーっと過ごしていました。ただお庭でご飯を食べただけなのですが、特別感があって心地いい時間を過ごせた気がします。普段無口な次女チイも色々お話ししてくれました。(お姉ちゃんが途中から友達と話し始めちゃったからかしら。でもうれしい。)お出かけできない日々が続いているのでいい気分転換になりました。

ネコ階段にもなる収納:伝えられなかった形

2021.06.04

お客様から頂いた納品した家具の使っている様子の写真です。Yさんのお気に入りが詰まっている様子が伝わってきて、微笑ましいです。すてきな写真をありがとうございました。もう5年ほど前のお話になりますでしょうか。
なぜ今このお話になったかというと、Websiteの製作例には載せていない家具なのです。
製作例に載せている家具やキッチンとそうでないものの違いは、納品後にお宅訪問に伺わせていただき、使っている様子の写真をWebsiteに掲載してもよいかどうか伺って、許可をいただいた方を順番に載せていっています。その方のオーダーをいただいて出来上がった形ですから、使っている様子に勝るものはありません。家具は収納ですから、物が入っていないとその形の魅力が写真では伝わりづらいです。
ですので、納品後に伺えていない方々のものは載っていないのです。すみません。納品時のブログには載せていたと思いますが。
先日ダイスケさんと、写真データを整理していて何件か見つけました。すてきな形をご紹介できていないのは残念なので、これから「伝えられなかった形」シリーズとしてご紹介していけたらと思います。

5年2か月

2021.06.01

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昨日からお伝えしていますが、スタッフカイ君が退職しました。5年と2か月、ここで家具やキッチンを作り続けてくれました。カイ君は立ち止まってよく考えてから行動するタイプのようで、初めはその立ち止まっている時間が、「わかっているのかな?大丈夫かな?」と見ていて不安になる時もありましたが、作り上げる家具の形と共にそれが彼のペースなのだと分かると頼もしくなってきましたね。すばらしいね。お疲れさまでした。
本当はこのお話は2年前から出ていたのです。
カナイ君がここを退職する時に、「実は僕も…。」とお話があって、(この時が一番驚いたので今は何ともないのです、とか言って。笑)スタッフ4人の職場で2人同時にいなくなられるのは先の仕事の予定も入っていたので厳しく、時期を半年ずらして7月まではここで働いてもらえるように調整してもらいました。そしてコロナ禍の影響で、今度は就職先が受け入れるのが厳しい状況になってしまったということで、向こうが受け入れられるような状態になるまではここでお仕事を続けていくということになり、今回のタイミングになったのでした。もう、一度心が動いたら止められないですからそのまま受け入れるというのが私達の方針です。まだ若いし、長い人生ですから、いろいろな経験を積んで頑張っていってくださいね。今は、ひとつのことを極めているというよりも、これもできてあれもできるという多才な人の方が重宝されている印象があるので。(大変だよなぁ…。)
辞めていくスタッフにはうちの会社で働いていてどうだったかと意見を聞いているのですが、(全部本当のことは言えないでしょうけど、一応。)カイ君がすてきなことを教えてくれました。「家具やキッチンを納品していて感じていたんですけど、お客様と接している時に、ちゃんとひとりの人間として接してくれている方々ばかりで、ただ家具を運んできた人っていう感じではなく、ちゃんと迎えてくれている感じがして、いいお客様ばかりで、その方たちに喜んでいただけて僕もうれしかったです。」と。私とダイスケさんも普段お話しているのです、お客様との出会いに恵まれているよねと。そうでなければ多分これまで続けられていないよねと。それをカイ君も肌で感じていたのだと分かってとてもうれしかったです。私達スタッフ一同に対して温かい気持ちで接してくださりありがとうございます。カイ君が製作を担当した家具やキッチンも私達できちんとサポートしていきますのでご安心ください。これからの私達もよろしくお願いいたします。

ようこそ、渡辺カレー店です。

2021.05.31

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いらっしゃいませ、渡辺カレー店へようこそ。
みんなで持ち回りでご飯を作っていこう、という話が出て、本当は季節が変わる3月の終わりに開きたかったのですが機を逃してしまい、カイ君が卒業する本日に合わせようということで、ワタナベ君に腕を振るってもらいました。
ワタナベ君には午前中に工房での作業を終えてもらって、買い出しを終えたらお昼前からキッチンで準備を進めてもらいました。
午後私とカイ君とで、M様の納品があるので、その帰社後にみんなでささやかにご飯を食べましょうというタイミングに合わせての行動です。
手際が良いね。
できあがったのは、ナスとオクラと豚肉のグリーンカレーとチキンのトマトと玉ねぎのレッドカレーです。
これは大変食べがいがあっておいしいカレーで、涙の代わりに汗をかきながらカイ君を無事見送ることができました。
今から少し離れたところで、家具の別の形を学んだ後にまたこの湘南に戻ってくるのだそうです。
カイ君も自分で言っていましたが、最初は頼りないところがありましたが、今では安心して任せられるくらいになったのにそのタイミングで出ていくなんて・・。
でもこのタイミングだから出ていくのでしょうね。
ひと回り大きくなって会えるのを楽しみにしております。

サクラのテレビボード

2021.05.31

チェリーではなく、サクラを使ったテレビボードをMさんのところに納品してきました。
午前中にお引渡が終わったばかりということで、少し慌ただしいなか、ひとまず納品のみ。
格子を少し深めに作ったり、扉の裏面にスピーカーネットを張ったり、コンポーネントのサイズに合うようにそれぞれの場所を設計して。
そういう形の良さを次回のタイミングで使っている様子と一緒に拝見させて頂けたらうれしいです。

この家具の制作を担当したカイ君が実は今日でここを卒業。
いろいろと彼自身考えていることがあって、それを実現させるために次の場所に向かうのだそうです。
3年後くらいにまた湘南に戻ってくるという話を聞いて、ではその時までゆっくり待ちましょう。
どのような形で私たちと再会できるかを楽しみにしています。

クルミの食器棚

2021.05.31

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30日の日曜日の午前中は、汗ばむくらいの良いお天気でしたね。
「予定日過ぎちゃったので、いつ生まれても良いタイミングになりました。」とおなかの大きなSさんが迎えてくださいました。
大変な時期にお邪魔させてもらってすみません。
「おそらく産後はいろいろ大変になっちゃうから今のうちに見て頂いたほうが良いと思いますよ!」とおっしゃって頂けましたので、お言葉に甘えてお邪魔させて頂きました。
とてもシンプルに見える食器棚ですが、意外と大変だったのです。
何が大変だったのかというと、もともとここには作り付けの収納棚があったのですが、奥行きが深いわりに中に棚板が入っているだけの作りだったので、使いづらかったのだそうです。
それを取り外して今回の食器棚を取り付けたのですが、簡単に外せるかと思っていたら、収納棚は軽量鉄骨が組まれて間もなく取り付けられていたようで、いざ外してみると石膏ボードもなく、床板も張られていない状態でほぼ宙吊りの状態で取り付けられていましたので、ボードを張り足して、床板も張り足して、と想定以上に大掛かりな工事になってしまいました。
自分たちだけで施工していたら対応が取れなかったかもしれないのですが、撤去からクロスの張り替えまでをいつもお世話になっているkotiさんにお願いしていたので、とてもきれいに仕上げて頂けてひと安心でした。
「おかげさまで、とても使いやすい食器棚になりました。理想通りです。」とおっしゃって頂けて、さらにひと安心。
「これですべて心残りなく気持ちがさっぱりしましたので、あとは元気な赤ちゃんを産むだけです!」ということで頑張ってくださいね。
そして、その間、お姉ちゃんになるお嬢さんを過ごすご主人もがんばってください。私の昔の経験を振り返ると、その時のハルカはとてもナーバスになっていたので、(やっぱりお母さんと長い時間離れるのは、子供にとってショッキングな出来事のようです。)大変だと思いますが、家族が増えるというとても素晴らしい出来事なので、あとでたくさんみんなで笑いましょう。

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市販のゴミ箱もクルミで化粧するとまとまりが生まれました。

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そして、キッチンのお話の中で、キッチンがクルミの印象になった時にこのスペースもきれいに見えたらよいな、ということで一緒に作らせて頂いたオープン棚。
写真だと分かりづらいですが、この色あいと部屋に馴染んだ印象はとても良いのです。
まとめて作って正解でしたね。

また、機会があったらこの場所をどんなふうに活用されているかを見させて頂けるとうれしいです。
まずはみんなで頑張ってくださいね。

チェリーのテレビボードと吊戸棚

2021.05.28

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今日はノガミ君、カイ君、ワタナベ君の3人で調布のYさんのところまで、家具の設置に行ってもらっていました。
ヒロセ君は元大道具の経験を生かして、リビングに2階建ての空間を作るという麻布のKさんの家具を一人黙々と作り続けております。
私は、7月から始まる代々木のYさんのキッチンリノベーションに向けて最終の打ち合わせ。
最初のプランでは、同じく調布に住むKさんのリビングのイメージでコの字型の家具を考えていたのですが、できあがってくる新居の空間を見ているうちに、自分たちにあう形はどんなだろうってきちんとイメージを思い描けるようになりまして、(家ってやっぱり図面だけだとイメージしづらいですものね)置くだけのテレビボードに、シンプルな吊戸棚の形をしたリビングボードを作らせて頂くことになったのです。
そのイメージは、「おいしいねの声が聞こえる」越谷のFさんのシンプルなテレビボード。
私はこういうシンプルな形って好きです。
私の自宅の2階にも宙に浮いてはいないのですが、このようなシンプルな扉だけの戸棚を設けています。
シンプルな形って、いつまでも柔軟に使えるから好きなのです。
キッチンのように用途を確立しづらかったりすることもありますし。
先日「日刊住まい」さんでもそのようなお話を書かせて頂きました。
将来もずっと「しまいやすい家」にするには
もしよかったらご覧になってくださいね。

ただ、ポイントとなる要素を残しておきたくてツマミを手作りしていますので、その印象でここがギュッと引き締まって見えます。

テレビボードのグレスモークのアクリルを指す細工の辺りは初めての造作ですが、とてもきれいでシャープに納まりました。
この家具は、「眺めているだけで」の川口のYさんのテレビボードがモチーフ。
今までもこれからも特に目新しいことをしているわけではなく、今までの形を見つめながら、その人に会う形を皆さんと頭を突き付けて模索していると、良い形になっていくのです。
素晴らしいことです。

タモのラウンドテーブル

2021.05.26

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マイズミさん設計のオフィスにタモ材のラウンドテーブルを納品してきました。
オフィスや店舗はまた住宅と違った仕上げ方が見られるから勉強になります。
今回も独特の塗装方法で仕上がった壁の話を聞かせて頂いたり、ヘリンボーンの床材について聞かせて頂いたり。
最適と思われる形に導くのはデザインのひとつの在り方ですが、なにが最適なのかはそこで過ごす人や暮らす人によって当然ながら異なります。
大切と思えるものがお話の中から見えるようになったら、家具はもう目の前に見えていたりします。
今回はマイズミさんとOさんが楽しそうにお話する中で遊び心を持ってこの形が生まれました。制作を担当したワタナベ君は細かな加工に少し苦労していましたが、本日立ち会って頂いたお二人には大変喜んでもらえて、またひとつ表現のしかたを学べたように思えます。

オークの本棚

2021.05.24

この時期、取付工事を決めるのに迷うのはお天気です。
本当は先週に納品する予定だったのですが、どうやら雨降りになりそうでしたので、ようやく本日納品できたのです。
それほど重くない本棚でも大人二人で、腰に力を入れて動かすのと、バルコニーから階下を覗きこんで下からロープで引き揚げるのとでは、力の入れどころが大きく違います。
これで雨にでも降られてしまっては、家具を滑らせたり、床が水浸しになってしまったり、場合によってはオイル塗装だと、シミにさせてしまう可能性だってあるのです。
そのようなわけで本日に延期させて頂いて、おかげさまで好天の中、今度は汗をかきかき無事に荷揚げできたのでした。
今回の本棚は印象をしっかり見せたいために、板の厚みをそれぞれ熱くして、中央のジョイント部分も工夫することでつないでいるとは分からないような形で作りました。またIさんやコーディネーターのIさん(どちらもIさん)とのお話の中で背中の板はアクセントにしましょうというお話になりまして、グレイジュな化粧板を使って仕上げました。
一番下は跳ね上げ式の収納扉で簡易的なパーツを使うことで、単純な仕組みで低コストの形を実現できました。
あとはお引越し後にこの本棚にどのような彩りが配られていくのかが楽しみです。

Sさんのカウンター下収納:スタッフヒロセ君の制作日記

2021.05.23

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今回作らせて頂いた家具は、Sさんのナラ板目突板を使ったカウンター下収納でした。キッチンの対面カウンターの下に納めるため、奥行きに制限があり普段制作する家具のように奥行きを大きく取ることができないのが特長です。
奥行きが変わるだけでも通常の作り方とは多少変わってきます。
たとえば、可動棚の棚板がしっかり安定するよう、ダボの位置もいつもより外側にしたり。これは通常私たちが作る家具の場合は、棚板の前後30ミリの位置に棚ダボをつけるようにするのですが、奥行が狭い家具で30ミリずつにすると、かえってダボの位置が近すぎて棚板の手前に物を置いたりすると、その重みで棚板が手前に浮き上がってしまうことがあるのです。(文章だと分かりづらくてすみません。)

「さまざまな場面でのその家具にとってより良い作り方」というものは、常に違うものであると考えています。
特にその加工法においては、その時の条件や状況、寸法によって変わる事が多く、その場面において何が良い手なのか、あらかじめ数パターンの方法を考え、各案のメリットデメリットを把握しながら、最良の手段を選び制作しています。

今回の形は、左側は大きな引き違い戸、右側は片開き扉になっています。
手を掛ける部分に特徴があるのですが、引き戸の外側と開き扉の上部には無垢を接いでいます。なぜかというとそこに手掛けの掘り込みを入れるためです。突板では掘り込むことで下地の芯材が露出してしまうので無垢を練り付けてその部分を治具を使用して掘り込み、手掛け加工しているのです。
今回の開き扉上部にある手掛けの形状は、私自身初めて加工するものでした。
似ている形状はよく製作するのですが、この形だといつものようには加工できません。そのため加工する機械を変え、その機械を使う事でのリスクを無くすような治具を考え加工する事に。その結果、機械を安定させ思った通りに加工する事ができた思います。
また、部屋の右側面の壁には点検口がありまして、それに干渉しないように家具の内部は点検口部分を回避した作りにしています。
具体的には、開き扉は閉めた時に点検口に干渉しないように、点検口の厚み分を壁面からの扉を離すことにより、扉を閉めた時には家具の雰囲気を崩さず、自然な見え方にしています。
実は私の自宅にも同じ条件のスペースがあって、その場所にこれだけの収納力が作れるという事を知り、とても良い参考になる仕事をさせて頂けたと思います。
できあがってみるとシンプルに見える形は、こういうオーダーでこそ考えられる工夫があってこそできあがるものなのだと思うのです。

オークのリビング壁面収納とカウンター下収納

2021.05.22

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「散らかったままですみません。」と言いながらSさんはリビングに案内してくださいました。
私はきれいな家具を作りたいと思っておりますが、独りよがりな家具作りは好みではありません。
良かれと思ってシンプルな形を考えても、使うのはそこに住む皆さんです。
その形にするとこういう思いになることがある、この形にするとそういう考えに至ることもある、そんな流れを指し示すことができて、そこで皆さんに気に入ってもらえたらうれしいのです。
そういう思いを持って1台ずつ家具を考えています。
だから、こうして暮らしている様子をありのままで見せて頂けることに大変感謝しております。
それが自分にできる仕事だと思うのです。
その上で「大変満足しております。」なんて言葉を頂けたら、それはもうとてもうれしいですよ。

ハードデイズ

2021.05.21

「正直、しんどいですよ。」とノガミ君が真顔で言ってしまうくらい、今週は大変なのです。

雨が降ってくれたおかげと言っていいのか、本日の大きな取付作業は来週に延期になったのですが、月曜から今晩までなかなかストイックな設置作業の連日でございます。

写真の靴入れはこの先大工さんが踏み板を作り込んでいくことで階段と一体化する靴入れで、建築設計のお仕事をされている茅ケ崎のKさんのご自宅の家具です。
靴入れの中に鉄骨の手摺りが通ったり、中にポストがついたりと細かい納まりが見えない部分があって、本日ちょっとした追加加工をしてようやくひと段落。
あとはキッチンを設置する時に細かい追加作業を行なえればここは完了です。

もう一つは先日無事に終わったSさんのクルミの食器棚で、kotiさんとの連携でうまく納まりました。

そして、まだ戻ってこないノガミ君とカイ君は南麻布のとても大変な形をしたキッチンと食器棚の設置に出かけています。
月曜と昨日で、勝手口の扉も外して、足場屋さんに部分的に足場を解体してもらってどうにか搬入できた部材たち。
昨日でおおかたの作業が見えましたが、私たちの作業が終わらないと、電気屋さんも大工さんも作業が遅くなってしまうこともあって、今日中に終わらせないと、ということで二人で出かけているのです。

私のスケジュールの立て方がタイトすぎてしまったことが原因でもありますが、なかなかいろいろ悩ましいのです。
はい、ようやく週末ですね。

クルミの食器棚

2021.05.18

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本日は、Sさんのキッチンに食器棚を取り付けてきました。
今回Sさんのたくさんのいろいろな思いが詰まった形でしたので、私も居座作業着に着替えて現場に向かおうと思ったところで、ただいま南麻布で進めている大きなキッチンの設置工事の件で、現場監督さんと打ち合わせする必要が出てきたので、慌てて電車に乗って現場に向かうことに。
今打ち合わせしておかないと木曜日の作業がたいへん手間取ってしまいそうで・・。
その様なわけで、代わりにノガミ君に交代してもらって、制作を担当したヒロセ君と二人で向かってもらったのでした。
どのような思いがあったかというと、(まだきれいに使われていた)物入がもともとここにはついていたのですが、奥行きが深くてどうにも使いにくいということでそれをわざわざ取り外して、食器棚を設置させて頂くことになったのでした。
これが元あった物入の様子です。
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これを撤去して、クロスが張られていない部分はクロスを張り直して、という内装工事はいつものkotiさんにお願いして、昨日kotiさんが壁や床をきれいにしてくださった後に私たちが本日食器棚を取り付けさせて頂いたのでした。
印象がだいぶ明るく温かくなりました。
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ゴミ箱もひと工夫。
ダイニングやリビングにもいろいろな樹種の家具が置かれたSさんの空間がこれでよりまとまってきました。

さらに不思議な空間があって、押し入れのような引戸を開けると作り付けのデスクのようなスペースがあるのです。
これはもともとマンションに備え付けられていたスペースなのですが、その隣の空間が曖昧になっていて、物を置くにも雑然としていて、できれば、いろいろな書類を奥に隠すように収納して、デスクの隣はうまくオープン棚を設けてきれいに使いやすい形にしたい、というお話に膨らみまして、せっかく作るのですから、何か食器棚と印象を整えましょう、ということになり、コストを抑えつつもポイントになるような棚を作らせて頂きました。
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こうして取付直後の状態はさっぱりしていてよく印象がつかめませんが、次回お伺いする時にはどのようにSさんが使ってくださっているのかを拝見させて頂くのが楽しみなのです。
Sさん、ありがとうございました。

10年ぶりですね

2021.05.16

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丸10年が経ちました、この大きなガラスの入った食器棚を作らせて頂いてから。
このたびをその食器棚の隣に小さな戸棚を作らせて頂きました。
ナラ材は日焼けすると赤身に出て色にほんのり明るさが増してきますね。
今はまだ真新しい幅450ミリも時間を掛けてそのうち褐色から黄褐色になっていきます。
そして、追加で白い家電収納棚も作らせて頂きました。
こちらはMさんが10年以上までにリノベーションを行なった時に施工会社さんが作ったペンキ仕上げの棚の印象に合わせて、家具の外側の見え掛かりを同じくペンキで仕上げましょうという話になりまして、収納棚部分はもう少しがっちり作りたかったので、化粧板で仕上げて、外側のパネルをペンキで仕上げることに。
ただ、大工さんと塗装屋さんで現場で仕上げるのと違って、すでにここでMさんが暮らしているので、ペンキ塗りは工房で行うことに。
そうなると必然的に塗れば消えるジョイントラインは出さないような作りにしたいところです。
そうなると、サイドパネル、バックパネルは現地でつなぐのではなく、L形に一体に組み立てた状態で運び入れないといけません。
組み方を工夫して、パテ処理の後、ローラーで薄塗を繰り返することでジョイントラインはきれいに隠せましたが、この大きさのL
型パネルが無事マンションの4階まで運び入れることができるのか・・。
おおよその見解で大丈夫と目論んで望みましたが、クランク上になっている玄関からリビングに向かう廊下で大変難儀して、これは変に力が掛かってしまってジョイントラインにクラックが入るのでは‥、と恐れておりましたがどうにか搬入できました・・、ふぅ。
それでどうにか設置できたものの今度はコンセントの位置がレンジと干渉してしまい・・、うーん、もどかしい。
ご迷惑をおかけしてすみません、Mさん・・。
再度使いやすくなるような形に組み替えることでどうにか先日設置が完了。
メインのナラの戸棚はすっかり使い始められていましたが、この白い棚もようやくMさんの暮らしの中に入り始めることができました。
Mさん、お騒がせしました。
また、何かありましたらお声掛け頂けたらうれしく思います。

ステンレスの掃除の仕方

2021.05.16

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オーダーキッチンの天板にステンレスを選ばれる方は、「汚れと染みとか気にせずガシガシ使いたいので。」という方が多い気がします。私も同じ考えでステンレス天板を選びました。1枚目の写真は我が家のキッチンです。食洗機がないので洗い物を広げて朝まで自然乾燥させていた様子です。(どっちゃりです。笑)
Oさんも同じ考えの方ですが、先日メールを頂きました。暮らし始めてステンレスをきれいに保つのが難しい時があるというご相談でした。毎日使う目に着く場所ですから気になりますよね。
キッチン周りですから、なるべく工業的でないものを使いたいということで、セスキ炭酸ソーダ水を使いお掃除する方法を今まで紹介してきましたが、拭き残しがあると錆の原因になってしまう事もありますし、きちんと拭いたつもりでも2枚目の写真のように跡が残ってしまう事があります。3枚目の写真は水切りかごの受け皿の裏側です。洗ったつもりでもカルキ跡が残ってしまったりします。工房でも納品前の拭き取りで使っているクリーナーはありますが、周りに調理器具・食器や食べ物がある状態のキッチン周りで使うには匂いが強いものなので、Instagramで検索し、よさそうなダスキンのステンレスクリーナーを試してみました。
少しずつ吹き付けてウエスで拭き取るだけですぐきれいになりました。(ダスキンさんでお掃除グッズを注文していなくても単品でインターネットで注文することができるのですね。)カルキ跡もきれいになりました。(爪でガリガリ当たるくらいのものは、先にクエン酸水を使った方が良いと思います。)手軽にお掃除ができていいですね。
もう方法はわかっているから~とせずに、新しい情報を手に入れて試していくことは大事だなと感じました。Instagramで使用感などを紹介する投稿をしてくださっていた方々に感謝です。Oさんにもお伝えしていこうと思います。

どきどきするわけです。

2021.05.14

はたして無事に納まるのだろうかと不安になるくらいの大きさのキッチンと食器棚の依頼を平成建設さんから頂きまして、初めて使う金物なども出てきたりしていて、来週の取付に頭を悩ませながら仕込みを行なっているところです。
今回の表面材は安多化粧合板の突板を初めて使う機会を頂きまして、大雪山のナラ材を使った突板になります。
突板を整えて作ってくださるということで、今まで私たちが行なってきた木取りを安多さんのほうで材料を見ながら張ってくれるということで、とても興味深い作業でした。
柄の位置がこうして決められた材が届くので、失敗できない緊張感はピシピシきますね。
おかげさまで良い表情になりましたが、冒頭の様にはたして無事搬入ができるかな・・。

洗面所のラグと憧れ

2021.05.13

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洗面所のラグを新しいものにしました。
洗面所にマットを敷かない方もいらっしゃるようですね。私は実家でも敷いて過ごす家庭で育った習慣があるからか、キッチンでも洗面所でも布の上に立って過ごすのが落ち着きます。足の裏が柔らかいと疲れづらいという効果があることも知ったのはつい最近なのですが。
今までは、真木テキスタイルさんのタッサーシルクラグの小さいものを使っていて、その心地よさが大好きだったので、新作という裂織りラグを選んでみました。オープンハウスを無事終えたご褒美です。
すてきな凹凸と色合いで、柔らかく心地いいです。
洗面所に使うラグという点で見ると私にとっては高価な買い物ですが、真木テキスタイルさんという憧れの世界のものと一緒に暮らしていくことができるという気持ちよさには代えられないのです。
洗濯物もここで干しているのですが、これから来る梅雨の時期の洗濯物のストレスも軽くなる気がしています。

カヌレと手作りドレッシングの母の日

2021.05.11

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先日は母の日でしたね。我が家の娘達からもプレゼントをいただきました。ハルからは手づくりカヌレ。「学校でカヌレの話題が出た時に食べたことないって子がいたから作ろうかと思って。」ということで、私だけの為ではなかったようで材料の買い出しも私ですけどね(笑)。レシピ動画を見ながらひとりで初めてでもこれだけ作れるのだからすばらしいです。「スマホを使って勉強なんてできるわけないじゃん!」なんて言葉はもう言えなくなってしまいました。チイからは、「母の日関係ないんじゃない?」という決意表明にもとれるかわいいお手紙をもらいました。でも気持ちを伝えてくれるだけでうれしいのです。
そして私はお母さんたちにプレゼントを渡しに行きました。母の凄さは自分で生活し始めて初めてちゃんとわかった気がしています。今は変わらず元気で過ごしてくれていることに感謝の気持ちでいっぱいです。
コロナ禍ですっかりその機会が減ってしまいましたが、栗原はるみさんの「ゆとりの空間」というSHOPにキッチン雑貨を見に行くのが母と会う時の定番コースなのです。それを思い出して、栗原さんがInstagaramでレシピを紹介していた手作りドレッシングをつくって、自分への母の日記念ディナーにしました。(メニューは普通だったので。)ポーチドエッグを作って白ワインビネガーやアンチョビなど、普段我が家では使わない材料を買って作るドレッシングはそれだけで贅沢に感じて特別感がありました。同じメニューでも材料を変えるという料理の楽しみ方もあるのですね。お勉強になりました。我が家はそんな母の日だったのでした。

クリのキッチン

2021.05.06

電車に揺られて3時間ちょっと。つくばまでやってきました。
3月にようやくご新居での暮らしが始まったというTさんのキッチンを拝見させて頂くために。
「周りに民家が無いものですから、夜になると真っ暗になっちゃうんですよ。でもこの外との空間がひとつながりになった様子はとても心地よくて。」とお話しするTさんはこの自宅を建てたことを機にいよいよ自分で設計のお仕事を始められるのだそうです。
設計士さんのご自宅のキッチンを作らせて頂ける機会はなかなか多くて、そのたびにいろいろな形があるのだなあと考えさせられるのです。
今回はクリ材を使ったキッチンと背面収納を作らせて頂き、塗装はワトコオイルをTさんご夫婦で仕上げた味わいのあるキッチンとなりました。
クリの色が少し濃さが出ていてとても良い感じです。
Tさんが家のことをひとつずつ話してくれる様子はやはり親の心境でしょうか。楽しそうです。
ダイナミックな天井の造作や細かい枠の納まりはこの場所に来て初めて分かる心地良さで、窓を開け放つと見える畑もご両親と一緒に耕しているのだそうで、元気の良い作物がここからでも目に入ります。
設計と農作業都では大変ではないのかな、と思うのですが、Tさんの目を見ているとキラキラしていて大変なことも心地よいこともすべてを楽しんでいる様子が伝わってくるのでした。

お邪魔しました。
とても心地よい時間でした。