声をかけて頂く

2017.11.12

20171112001先週お邪魔させて頂いた目黒のIさんの間仕切り収納と机のある家具と本日お伺いした小金井のIさん。設計士でもある目黒のIさんに作らせて頂いた最初の家具を納品してからもう4年も経ち、小金井のIさんは家具設置当時の5年半前はまだ赤ちゃんだったお兄ちゃんがもう自転車に乗っていた。
その人の暮らしの節目でみんながこうして私たちを思い出してくれる、ということに感謝をせずにはいられない。
Iさんのところを出て、武蔵小金井駅に向かう道は陽射しも出て来て優しい晩秋の空気で、日に日に空が高く感じたからか、ふと上を見上げると透き通った半月が映りました。
ずっとそこにあってもある時にしか見えていないものがあるのです。
今はそういう時なのでしょうか。
女学生の賑やかにおしゃべりする様子や高尾の方へ向かうだろう年配の人たちで温まった車内から会社へとたどり着くと、いつものようにだんだん厚みを増してきたアイが「ニャア。」と迎えてくれた。
夕方に来てくださったTさんとの打ち合わせでは、いつものように私の隣に座って打ち合わせにも参加してくれた。
いつもの時間があるからこそ、感謝できることがよく分かるし、いつもの時間があることをこそ幸せなことです。

ミニキッチン&デスク作りワークショップ

2017.11.11

_DSC9375_DSC9372_DSC9387_DSC9373_DSC9377_DSC9382_DSC9374
今年のイベント「クレミル」での工房開放では「ミニキッチン&ミニデスク」を作れます。「どういうものが作れるのですか?気になります。」とお問い合わせをいただいていまして、お知らせが不足していまして申し訳ございません。
おままごと遊びがしたい子は「ミニキッチン」を、お絵かきやレゴブロックで遊びたい子は「ミニデスク」を作りましょう!
大きさは400×600×480(床から天板の高さは400㎜)です。写真は無塗装の状態ですが、アガチス材を使います。
インテリアを邪魔しないシンプルなもので、お子様の成長と共に使い方を変えていける形を考えました。
シンク部分の蓋はまな板としても使えそうです。使わない時は蓋をしてフラットになるのでデスクとして使えます。
上にランドセルを横向きにしておける大きさですし、下にはA4サイズの収納ケースが2つ置けます。
お子様が使わなくなったら、お母さんがパソコンしたり、お裁縫したり、ちょっとしたデスクになります。
せっかく材料を用意して時間をかけて作るのです。ずっと使ってゆける物を作りましょう。
デスクとして作る方は1日の作業時間で作れると思いますが、キッチンを作る方はガスのスイッチ・塗装・蛇口の製作がありますので、2週に渡って作るくらいの意気込みで参加していただいた方がよいと思います。そうお伝えしても「作りたいです!」と申し込みをいただいてありがとうございます。家族で作ったミニキッチンは思い出と共に特別なおもちゃになるはずです。一緒に頑張って作りましょう!
12月3日の木工教室は定員いっぱいになってしまいましたので締め切らせていただきました。
ミニデスクを希望の方は12月10日で受け付けています。ミニキッチンを希望の方は対策案を考えていますので、ご相談くださいね!
*工房の作業スペース・準備する材料の手配・対応できるスタッフに限りがありますので、今年からすべてのワークショップで事前予約とさせていただいております。定員に達し次第締め切りとさせていただきますが、11月20日まで募集は受付予定です。
皆様のご参加お待ちしております!

職場体験の日

2017.11.09

2017110900120171109002今日は職場体験の日。茅ヶ崎の中学校から女子生徒さんが二人いらして下さいました。
過去は男の子ばかりだったので、女の子の来社は初めてです。
「ものを作るのが好きなのです。手に職をつけたいと思っているのです。」と目をキラキラさせてお話するサッカー女子。
「デザインの仕事をしてみたいのです。」とはにかみながらお話する卓球女子。
今の中学二年生はしっかりしているんだなあ。

まずは私から家具を作っていることについて堅いお話をさせて頂きました。おじさん話が長くてゴメンね。
でも、どうしてもこの子たちが大きくなるころには、って思う心配があって。
どんどん物を作ることが簡単な世界になっていって、ピって押すといろんなものができあがっちゃう世界になっちゃったら、手を動かして物を作ることが大切なことじゃなくなっちゃったら、淋しいなあって。
それでも自分は何かを作り出すこと、生み出すことを生業にしていくんだっていう表現力やたくましさをこれからどんどん身に着けていってほしいって思います。
僕は、私は、作れるよ。だけではなく、僕が、私が、そのために作るよ。っていう力をどんどんつけていってほしいなあ。

と堅いお話をした後は実作業。

私たちが作る箱もの家具の基本である「芯組み」。きれいでかっこいい家具たちは地味な作業を繰り返して生まれるのですってまた堅いお話になりそうですが、当の本人たちは「あー楽しかった。」とあっけらかんとした面持ち。
よいね、若さだね。その力が未来を作るよ。
いつまでも可愛らしく、いつまでもはつらつと、いつまでもたくましくあれ。

12月4日はお正月のしめ縄づくりのイベント

2017.11.08

オリジナルのブーケやリースを製作されているcocohanaflowerさんがクレミルに参加してくださることになりました。
開いてくださるワークショップはドライフラワーを使った「お正月のしめ縄作り」です。
今までにない試みで今から楽しみなのです。

日時:12月4日(月)10:30~
費用:2500円
定員:6名の予定です。
場所:フリーハンドイマイ2Fショールームで開催

お申し込みは、こちらのフォームからお願い致します。
ドライフラワーしめ縄レッスンお申込み

大きなキッチン背面収納を設置してきました。

2017.11.08

本日は、内田雄介さん設計のTさんの現場です。
Tさんのところには、キッチンと背面収納と本棚と玄関収納とテレビボードをご依頼頂いていて並行して製作を進めているのですが、作業場がかなりいっぱいになってきてしまいまして、まずは、塗り壁の仕上がりと関わっているキッチンの背面収納と玄関収納と本棚を先に納品させて頂くと言う形で、今日はキッチンの背面収納を設置してきました。
壁ができあがり次第、玄関、本棚とあらためて作業に入らせて頂く予定です。
いつもながら市丸さんが施工する現場はきれいで作業がはかどり、うれしくなります。
ものを作っていくっていうのはその過程も大事ですが、それに取り組む心掛けがきっと一番大事。
その作業に取り掛かる前にその場所をきれいにしておくことで、そのあとの作業がきっとうまく進んでゆくのです。
その都度掃除するのたいへんだなって思ってしまうことがあっても、きれいにしておけば家具に傷がつきづらくなるし、つまづいたり、滑ったりすることも無くなる。作業をいったん止めることで気持ちも落ち着いて振り返ることもできます。そういうのってやはり体や気持ちで覚えていくもので、うちでいうとカナイ君がそういう部分にかなりストイックで、みんなもそれに倣ってきれいにしてくれて心地良い。
工房を見ていく皆さんが「きれいな作業場ですね。」ってみんな言ってくださいます。
自分が作業している時もなるべく掃除はしていたと思うけれど、なかなか全員には浸透しなかったなあ・・。

ミニキッチン

2017.11.07

20171107002201711070032017110700420171107005「クレミル」での恒例の日曜日工房開放(12/3と12/10です!)で
今年は、チビッ子たちのための「ミニキッチンorミニデスク」を作るワークショップを開きます。(事前予約制)
週末に「どういうものを作るのですか?気になります。」と問い合わせをいただきまして、そうですよね、お知らせが遅くなってすみません。
おままごと遊びをしたい子は「木のキッチン」を、お絵かきやレゴブロック・トミカで遊びたい子は「ワークデスク」(シンクや蛇口、スイッチがないシンプルなかたち)を作りましょう。
インテリアを邪魔しないとてもシンプルなもので、お子様の成長と共に使い方を変えていける形を考えました。
おもちゃとして使わなくなったら、ランドセルも載せられますし、収納ラックとして使えます。今試作でカイ君に作ってもらっているのですが、キッチンのガスのスイッチ・蛇口などの細工まで作る工程を入れると1日の作業では作り終えるのは難しいかもしれません・・。
シンクや蛇口などをつけないシンプルなデスクを作られるかたは1日間で、蛇口もコンロのスイッチも全部作るキッチンにされたいかたは2週に渡って作る感じが良いかなぁと思っております。どこまでを1日で作れるかをなるべく効率よく作業できる工夫を当日までに考えておきます。

このような形のお知らせになってしまい申し訳ないのですが、興味のある方は是非お申し込みくださいね。
また追ってお知らせしていきます!
よろしくお願い致します!

*工房作業スペース、準備する材料の手配、対応できるスタッフに限りがありますので、今年から事前予約制とさせていただきます。定員に達し次第締め切らせていただきますので、ご了承ください。
*教室参加費が1,000円で、材料費がミニキッチンで6,000円、ミニデスクなら5,500円となります。

相模大野アートクラフト市を終えて

2017.11.05

今日は、2年ぶりに相模大野アートクラフト市に出店しておりました。
2年前にも訪ねてくださっていたおじいさんや、これからキッチンを作らせて頂くお客様、海老名のマーケットに出店していた頃から私たちを知っていらしたお客様、インスタグラムを見ていてくれたご家族、前回のここでも木の食器を買ってくださったご家族。
「へぇ。」「ふーん。」「きれいな仕上がりね。」「ツルツルしていて気持ち良いね。」「ほかにはないデザインね。」というお言葉もあれば、「高いなあ。」「あまり実用的ではないかも。」というお言葉も。
普段聴くことができない生の声を、その人とお話しすることで知ることができる大事な時間で、私たちがどんな仕事をしているのかを知らないみなさんに知ってもらう良い時間なのです。

新鮮な気持ちを頂いて、また新しい活力になっていくのが分かります。
いつもこのようなイベントの段取りをしてくれているアキコには大変助かっております。
店頭でも、私のような大男が一人でぬぼぅと立っていては、みんななかなかそばに来てくれませんが、彼女が隣にいることで空気が和らぐ。
こうしてみんなでふんわりした空気で時間が過ぎてゆく。

寒い一日でありましたが良い時間でした。

相模大野アートクラフト市に出店します。

2017.11.02

20171102002今週の日曜日の5日に開かれる「相模大野アートクラフト市」に久しぶりに出店致します。
アキコと二人でお店に立っておりますので、大きな男女が、駅の改札口を出て相模大野モアーズのほうに向かう角あたりに立っていたらそれは私たちです。
今回もいつものように、大きな家具作りの合間にみんなで作りましたキッチンや食卓で使える木のシンプルなお皿などを、メインに並べて行く予定です。
そんな二人を見ましたら気軽にお声掛け下さいませ。

(上の写真はちょっと変わった使いかたで、グラタン皿の下敷きに。)

相模大野アートクラフト市
http://sagamiono-artfesta.com/

木目の印象

2017.11.02

20171102004Oさんからご依頼頂いているリビングの家具がおおよそ完成。
今回は、珍しい木柄で作っているのが特長。
揺らぐようなナラの柾目の印象を出すために、突板屋さんといろいろ相談して、柾目だけだといくつかのロットを混ぜてもそれほど違いは出しにくいということで、2種類の追い柾に近い木目を使って、部分的にタケノコを半割りにしたりして、揺らぐような表情豊かな柄に仕上げました。
一般的に突板と言うと、うすくなった木と言うイメージになりがちですが、張り方、見せ方によっては無垢材では難しい表現も可能な素材。
幾何学的に並べたり、そのままの成り立ちを表現したり。
そこにおもしろさがあるのですね。

続いて、ようやくオヌマさんから仕上がってきた鉄のフレームに合わせて、デスクを製作の予定。
Oさん、お待たせして申し訳ございません。
もうしばらくお待ち頂ければ幸いです。

頑張ります。

はかり売りのお店作りのお手伝い

2017.11.01

その頃私はお客様が来るのを待っておりました。
シキナミさんとLPACKさんが立ち上げるお店のお手伝いをさせて頂くといことで、3人がこちらにいらして下さるのです。
「いよいよという意気込みは大きく持ってきましたが、まだイメージだけです。今日は自分たちがお施主さんの気分でやってきました。(笑)」という3人といろいろとお話して、とても魅力的なお店になりそうなお話をガヤガヤとしておりました。
日用品が量り売りしてくれるお店作りのスタートです。
お店のメインとなる厨房部分を私たちにお任せ頂けることに。
人の笑い声や息づかいがいつもそこにあって、誰もがそのまま歩くようなスタンスで入ってくる、そよ風がいつも通り抜けているようなお店。
そのようなお店になるといいなあ。

タモの食器棚

2017.11.01

今日はここからほど近い立場のSさんのところに食器棚の納品でした。
ワタナベ君が初めてほぼ最初から最後までを担当した家具。
私たちの工房では分業にしないで1人1台の家具を作っています。
もちろんその技術や知識を身につけるまでは、パートごとの作業を繰り返し覚えていくのですが、最後にはそのパートパートをつなぎ合わせて、ひとつの家具作りの流れをつかんでいく。
「もちろん大変なこともありますが、とても楽しいです。」先日ワタナベ君はこう言っていました。
物を作るって楽しいよね。
自分の頭の中で組み立ててあるイメージを実際に手を動かしていくことで、形ができあがっていく。木を削っていると、この木はこんな堅さなのか、この金物はこういう動きをするのか、という発見から、その動きを抑えるにはこういう工夫をしていくんだって、言う展開と発展、そして身についていく。
楽しい流れです。
でも、ただただ作るだけではね、その人から信頼されているから作れるんです。
それが大事なこと。
作らせてもらえることはありがたいことです。

そうして、設置は完了。今回はSさんご自身で塗装を行なうために1枚だけ扉を塗ってみてその方法をお伝えします。
その方法をお伝えするのはノガミ君。お伝えする楽しさもまた、Sさんから頂いていること。
家具作りに参加してもらえることもありがたいことです。
いろいろな形で皆さんと私たちはこうしてつながっていくのです。

Sさん、頑張ってくださいね。
完成を楽しみにしています。
そして、クレミルでも楽しんで物作りしましょうね。
お待ちしております。