和の離乳食 パクパクセミナー 1回目 無事終了しました

2018.04.16

201804160012018041600320180416006201804160052018041600720180416004
今日は、はじめりささんによる離乳食教室、記念すべき第1回目、初期~中期編でした。
離乳食を親子で習う会なのですから、「アー!」「ウー!」など赤ちゃんの元気な声が響く中、始めは座学から、そして、キッチンを使って実践に移りました。途中で、赤ちゃんの様子を見ながら、オッパイをあげたりして、赤ちゃんやお母さんのペースを見ながら進んでいきました。離乳食がなぜ必要か、下処理がなぜ必要なのか、実際にはどのような時にどうやって作っていけばよいか、食べてくれない時にはどうすればよいかなど、実践しながら、はじめさんの実体験話も教えていただいて、とてもわかりやすかったです。
私個人の感想としましては、知れば知るほど、自分の時にもちゃんと勉強しておけば娘たちのアレルギーが出なかったのかもしれないと、今更の後悔ばかりですが…。
次回は、明後日4月18日水曜日に中期~後期編が開催されます。楽しみですね。
5月~6月には、おやつや発酵食を作るセミナーを開催を考えてくださっているようなので、決まり次第お知らせしていきます。
楽しみにしていてくださいね。

離乳食

2018.04.15

いよいよ、明日4月16日月曜日と、4月18日水曜日の2日間は、一(はじめ)さんによる離乳食教室を工房2Fショールームで行いますよ。
そこで、我が家の離乳食を食べている時の写真を探してみたのです。すると、全然ないのです。やっと見つかったのが2枚だけでした。長女のハルの分は、実家に行った時に父が撮影して現像してくれたもので、食べているものはプチダノン。チイは、食べ物は映っていないし、ピンボケ…ひどいですね(笑)。女の子の母として、いつか、2人が母になった時の為に撮っておくべきでしたね…。
写真って、「絶対に撮る!」ていう強い意志や、気持ちに余裕がないと撮れないですね。「こぼさないで、散らかさないで、早く食べちゃって。次はお風呂。」て、毎食思いながら過ぎてしまってた気がします。原因はそれですね。
我が家の離乳食は、健診時に市から配布されたパンフレットや雑誌の特集からメニューを見て作っていました。ハルは離乳食から何でもよく食べてくれたので、ご存知の通り、大き~く育ってくれました。食べてくれるとうれしくて、手づくりおやつもよく作っていました。次女のチイは、ほとんど何を作ってもあまり食べてくれなかったので、すごく困ったことを覚えています。2人目で、時間にも追われ、作っても食べてくれないと、最後はあきらめてしまっていた気がします。ただお米は大好きでよく食べてくれたので、お米ばかり食べさせていました。
こんないい加減な離乳食で、よくここまで育ってくれたと思います。今となっては、愛おしむべき瞬間、時間でした。
そんな、色々ある離乳食時期を講座を受講して、楽しんでもらえたらいいなと思います。
ご予約していただいた皆様、気を付けていらしてくださいね。お待ちしております。

チェリーのキッチンのお引き渡し

2018.04.13

2018041300220180413001午前中にNさんの現場にカナイ君、ノガミ君、カイ君と一緒に出掛けて、搬入と打合せを済ませたらNさんにご挨拶をして先に会社に戻ってきたのです。
そして、お昼を過ぎた頃に横須賀からTさんがいらしてくださいました。
「私はイマイさんのもとに訪ねてこられる皆さんのように若くはないのですが、気持ちの良いキッチンを探すとどうしてもどこにも無くて。そして、母の思い入れがあった品物を整理していると自分が小さかった頃が思い出されて・・。やっぱりそういう場所って良いなって思うと、やっぱり自分の思い描く台所にしたいなって思うのです。」
お母さまのことを思い出すようにやさしくTさんは語りかけるようにお話してくださいました。
子供の時分の気持ちって、そう、いつまでも心地良く残っております。
私はやっぱり、甘えて母にシャツのボタンが閉められないよってその背中に語り掛けたら、母はきっと夕ご飯の準備で忙しかったのでしょう。
「もうすんなこと自分でできるしょう。」と言いながら水をピシャっとかけられたのがとてもよく記憶に残っているのです。(笑)
その時に「ああ、ぼくはいつまでもだらしなくしていてはいけないのだ。」そう思ったのでした。(笑)
そんな優しい打ち合わせを終えて間もなく今度は逗子まで。
本日ご新居のお引き渡しだったAさんにご挨拶とキッチンの使いかたのご説明です。
家を建てるっていろんなことが初めてのことばかりです。
使いかたを工夫することで木の家も木のキッチンもとても長持ちしますし、どういったことに気を付けたら良いかなどをいろいろとお話して無事キッチンもお引き渡し。
いよいよ明日お引っ越しだそうで、先ほどお部屋中ぐるりと見せて頂いたのですが、2階のホールの印象がとても気持ちよかった。
そこでどんなお話が生まれるのか、そこからキッチンを見下ろすとどんな温かな匂いがするのか、楽しみですね。
ありがとうございました。

木のキッチン

2018.04.13

2018041300520180413004もともとは食器棚を作りたいというご相談だったのです。
マンションの内覧会で初めてNさんとお会いしてNさんも初めて入る室内で、いろいろとお話を重ねているといろんな可能性が出てきたのです。
そして、今回でき上ったのが、食器棚とその手前に見えてくるスペースもキッチンを囲うような棚にすることで、リビングから見た時の印象を整えることができました。
ナラの節アリ材の表情がとても豊かな家具になったのです。
あとは明日届くオイルをNさんご自身で塗装して完成。
少し色を入れるということで、どんな仕上がりになるのかはお楽しみに。
また時期を見てできあがりの様子を見に伺いますね。
ありがとうございました。

格子扉のあるクルミとステンレスバイブレーションのキッチン

2018.04.12

201804110012018041100320180411004沼津のMさんのキッチンの最終確認にお伺いしてきました。
夜勤明けのご主人にはお会いできないかと思っておりましたが、点検完了後に写真を撮らせて頂いているところでタイミングよく戻られてご挨拶ができました。
「せっかくなのだから、あなたが写真に入らせてもらったら。(笑)」という奥様のリクエストでご主人に入って頂いたのでした。
「いろいろリクエストをしましたが、私はあまりキッチンには立たないのですが、それでも良いのでしょうか。(笑)」と写真に入って頂きました。
物への思い、というかもの作りへの思い入れがとても強いご主人。(こだわりとは言いたくありません。)
「もの」がひとの手で作られていく過程、使われる様子、そういう「もの」の後ろにある目に見えない温度を大切にしているMさん。いろんな人の思いが詰まった家に時間をかけて作っていくという、強い気持ちをあらためて聞かせて頂いたのでした。
いろいろなうれしい人との出会いが、こうしてキッチンを通じて生まれることに感謝しております。

くらす

2018.04.12

20180410002いつも皆さんに伝えているように、自分の暮らしを見つめ直す機会が少しありました。
相変わらずにぎやかな空間です。
アキコと結婚して2年が経つ頃この場所で住み始めたのでした。
ハルカが生まれて、チアキも生まれてチアキもこうして写真でポーズをとるくらい大きくなって、目の前に現れる時間は未知で不安や憧れでとても茫漠とした時間が大きく広がっているのですが、過ぎた時間を振り返ると何もかもが手でさわれるように近く、早くもこんなに経ってしまったという思いです。
なにげない場所がいとおしく思えるには十分な時間でした。

おもしろいこと

2018.04.09

そのうち皆さんに詳しくお話しできると思うのですが、私たちは今おもしろいことを考えています。
来年の今頃がどんなふうになっているのか今から楽しみ。
今日はそのためにいろいろな人にあってきて元気をもらってきました。
まっすぐに向かっていきましょう。

いよいよ来週!親子レッスンの離乳食教室です!

2018.04.09

先週から小学校・中学校が始まり、今週は幼稚園の入園式が多いのではないでしょうか?
皆さんご家族の年間予定が把握できる頃かと思います。

いよいよ来週です、離乳食インストラクターの Hug baby教室 はじめりさ @hugbaby0312 さんに工房2階のショールームで離乳食教室を開いていただきます!ご予約いただいている方々楽しみですね。まだ受付可能ですので、興味のある方はこの機会に是非お問い合わせください。

日々子育て・家事をしながら離乳食を作るママには色々な感情がありますよね。離乳食の進み方や食べる量はお子様一人一人違います。Hug baby教室では赤ちゃんとママの気持ちに寄り添った方法をいっしょに考えます。
【教室のご案内】
2018年4月16日(月)10:30〜
和の離乳食パクパクセミナー 初期〜中期コース
2018年4月18日(水)10:30〜
和の離乳食パクパクセミナー 後期〜完了期コース
【参加費】
¥3,500
【持ち物】
笑顔・筆記用具・エプロン・いつものお出かけセット
*レッスン内容詳細はblogページまたはFacebookページよりご確認ください。

お子様とご一緒にご参加いただけます。プレママも大歓迎です!皆様とお会いできることを楽しみにしております♡♡ お問い合わせ
instagram:@hugbaby0312 のDMから、またはメール hugbaby0312@gmail.com よりお願い致します。

「家具屋のショールーム開催」と聞くと構えてしまいそうですが、キッズルームがあり、靴を脱いで上がっていただく、とてもアットホームな場所になっておりますので、赤ちゃん連れでも気兼ねなくご参加くださいね。
皆様のご参加をお待ちしております!

かぜ

2018.04.08

6両編成の列車が終着駅に着くころは、日曜の早朝だからでしょうか、人影はまばらで、かえってその印象があったからか、空が高かったからか、でもきっと風が強く吹いていたからか、雲一つない空を見上げて冬が少し戻ってきましたね、そう思ったのでした。
駅に着いたらどこかで食事をしようか、そう思って改札を出たのですが、広いバスロータリーの奥にはまだシャッターを開けていない学習塾やヘアーサロンがあるだけで、あとは少し遠くに広がる住宅街と、すぐ隣を走る幹線道路から聞こえる車が通り過ぎていく音が何かを思い出させました。
そういう静かな駅前ってやっぱり私は好きで、そういう思いや匂いで自分の体験を思いだすのです。
たしか、「まほう」の印西のMさんのところへ訪ねた時もこういう空気だったような。
そんな懐かしい時間を思い出しながら、あの時のように幹線道路に沿って歩いていくのです。
えっ、歩いていらしたのですか。そう皆さんによく言われるのですが、車がなかなか苦手なのです。眠くなっちゃうんですよね。
そういえば、チアキもそんな私の体質を受け継いだのか、車に乗ると10分もたたずに眠っちゃう。私も負けないくらい眠くなってしまうのですが。
ですので、電車に乗り継いでそこからは歩くのがとても心地良いのです。
幹線道路がやがて細い道路につながって、道行く車も減ってくると風の音と、草がこすれる音が聞こえてきます。
庭先には、スズラン(この前初めてアキコに教えてもらいました。)が静かに頭を揺らしていたり、かわいらしく咲かせた黄色い花たちはこの数日の風で道々に舞ってしまった、だんだんと日差しで温まってきたそんな路傍の様子を眺めながら歩くのです。
ちょっと早かったかな。

ようやく見えたコンビニエンスストアで少しお休み。
サンドイッチとコーヒーをほおばっていると、どこからかネコです。一緒にサンドイッチを食べたあと、さようなら、のんびりと歩いていると現れた大きな分譲地。
まわりは気持ちの良い緑があって、きっとみんながここに住み始めるとにぎやかな街になるのが目に見えるようでした。
でも今はまだ静かなその一角が今日の打ち合わせ場所です。
「フリーハンドイマイと申します。」
設計事務所さんのアトリエを訪ねると、Sさんはもういらしていて、さっそくキッチンや食器棚の打ち合わせ。広々と気持ちの良いキッチンになるように、Sさんとそして設計士さんとで悩みながらレイアウトを考えていきます。
前回、私たちのところにいらしてくださった時に基本的な形はまとまっていたので、あとは、この新居の空間にうまく気持ちよく納まるようにみんなで話し合って、ようやく形がまとまりそうです。
楽しみですね。
2時間弱の打ち合わせを終えて、再び駅まで。
そう、魅力的な町でした。

たずね歩く

2018.04.07

20180407002昨日の朝、女性からお電話を頂きました。「あの、以前にキッチンのカタログを送って頂いたものなのですが、今日そちらにお話を伺いに行ってもよろしいでしょうか。」と。
その日は、お昼過ぎから予定がありましたので、時間が取れても1時間ほど・・。それだと、きちんとしたお話はできないかなぁ、と思っておりまして、素直にそのようにお伝えしましたら、「そうですか・・、でも実は私愛媛からきているのです。」
「愛媛ですか!」
いろいろとお話を聞くと、もうしばらくしたらこちらに戻ってくる予定で、今は愛媛にお住まいとのこと。またこちらのほうに足を運べる機会もすぐにはないので、できれば今日イマイさんのところに行きたかったのです、ということで、そんなことを言われてしまったら短い時間でもお話したい気持ちになってしまうわけで。
ご主人が先に仕事でこの神奈川県に住まわれているということで、その仮住まいから急いでこちらにいらして頂けることに。
そうしてこちらに来られてから1時間ほどキッチンやそれ以外にもいろんなお話を聞かせて頂き、そこでタイムリミット。あとはアキコにお話を引き継いでもらって、本日ちょうど都内に打ち合わせに出掛ける予定がありましたので、その打合せの後にこちらに戻ってくる時の住まいを見せて頂くことになったのでした。
一方その頃、カナイ君とコバヤシ君とワタナベ君は調布のWさんのところまで。今回初めてお仕事をさせて頂くINUさんから頂いたお仕事です。
INUの木村さんのデザインで、ちょっと写真だと分かりにくいのですが、本体はシナ合板とバスウッドを使い、扉や引き出しの前板には、瀧澤ベニヤさんのペーパーウッドを使っています。シナの無垢材の間にメラミン樹脂のようなカラフルな樹脂板がサンドイッチされている魅力的な素材です。
「それがチラッと見える感じにしたいのです。」ということで、扉の手掛けの丸い穴からチラッと見える感じになっているのです。
取付は順調に終わったようで、17時過ぎにカナイ君からショートメールが入りました。初めて使う素材でしたがきれいに納まったようでひと安心です。
私のほうは、まずは品川のYさんのところにワードローブの打合せ。
以前に製作した「木立のなかで着替えましょう」の鎌倉のNさんのようなシンプルな形をお姉さんとご自身で使うものを作りたいということでご相談を頂いていたのでした。そしてそのYさんは以前にやっぱりクローゼットを作らせて頂いた「Wafer」のFさんのお友達。うれしいつながりです。そのFさんも打ち合わせにいらしてくださって、Yさん姉妹とFさんの女性3人に混ざって打ち合わせです。
「さあ、イマイさん、女子会、女子会ですよ。」とコーヒーとチョコレートを頂きながら、いろんなお話をしていきます。
「私はね、もうイメージが固まっているからもっとすんなり自分のなかで形が決まると思っていたの。」とYさん姉妹。
実はいろいろとお話をすることでいろんな形の可能性が見えて、悩み始めてしまったのです。
「家具の打ち合わせが1回でまとまることなんてないのよ。私の時もいろいろ悩みましたものね。特に格子のサイズなんか。」とFさんが懐かしそうにお話します。
そうですね、やっぱり何でもご要望にはお答えしたいと思いますので、その可能性を知ると皆さん悩みます。
ですので、まずはYさん姉妹の要望をまとめてまたメールしてくださいね。よい形になるようにがんばりますので、きちんと考えていきましょう。
そう言い残して、今度はもっと海のそばまで。
昨日いらしてくださったAさんのお住まいを見に行く約束でした。
リノベーションということになるので、内装工事をお任せできる良い人を思いめぐらせていたら、ナチュラルウッドの伊藤さんに思い当たり、伊藤さんにも現場にいらして頂くことになっていたのでした。
だんだんと日が陰って、思っていたよりも涼しい風が吹くなか現地に到着。
さわやかなAさんの笑顔が迎えてくださって、まだどんな形のリノベーションになるのか手探りな部分がありますが、いろいろな思いを聞かせて頂きました。
伊藤さんもそこらじゅうの寸法をきちんと測ってくださって、どんな形で動き出すのか楽しみです。
先日、INUの木村さんがいらしてくださった時に、男二人で愛についてお話しておりました。
Fさんを交えたYさんとのお話も、Aさんとのお話も伊藤さんとのつながりもすべて優しさに包まれた世界。
良いつながりでこうして巡り合えたことがほんとうにありがたいことです。

きもちの循環

2018.04.05

こういうちょっと変わったものを作らせて頂く機会があります。
私たちのもの作りの考え方や取り組み方を評価してくださってわざわざいらしてくださる皆さんがいてくれます。

今日は中学校の入学式でした。

「今年はみんなに迷惑をかけるかも知れません。」
スタッフのみんなにそう話していたように、この4月から慌ただしくなりました。再び子供たちがいる場所に顔を出す役を務めることになりました。
今年は来賓として参加させて頂いたのですが、ついこの前卒業した子供たちが少し大きな制服を着てとても立派に背筋を伸ばしてここに座っている。
そういう子供たちの晴れ晴れした節目に立ち会えること、とてもありがたいことです。
式の後、上級生からの贈り物として歌が披露されるのですが、昨年は私たちが聞かせて頂く立場でしたが、今年はハルカたち上級生が新一年生たちに披露する番です。
早いなあ。
そして、子供の成長は素晴らしいなあ。透き通る歌声に久しぶりに胸が高鳴りました。
昨日まで近所の上級生を〇〇のお姉ちゃんと呼んでいたのが、その日を境に〇〇先輩になり、それがもう後輩ができる立場になって。
私は娘に何かしてあげられただろうか・・。
どんどんといろんなことを吸収して、自分のもとから離れてしまうようで立派な様がどこか淋しく感じながら歌を聞かせてもらいました。
ビバ、中学生。
君たちは、自分の信じた道を進んでいるけれど、私たちはここからそっと見ています。

自分が中学の時はまわりの大人がどんなことをしているのかなんて良く分からなかった。
でもね、やっぱり君たちは自分だけで育っているように思えても、みんながいて大きくなっていくし、君たちがいてまわりも輝いていく。
先日、校長先生が無事に退任されるということで、自治会長さんたちの集まりに私もお声掛け頂いて参加してきたのです。
まわりはもう私から見るとおじいさんばかりだけれど、みんな私などよりもっと元気で、もっとこの町や子供たちのことを一生懸命に考えていて、先生たちもそれがうれしそうで、いい町にいるなあって、飲んではつがれるお酒を頂き、フラフラになりながらしみじみ思ったのです。
そういう町に居るから、そういう人たちに応えられるようになりたいって思えるし、子供たちもいつの間にかそういう気持ちを心のどこかで感じてくれているといいなって思っている。
そして、それが社会に出てから、きっとみんなのために応えることで自分がもっと輝いていられるってことに気づいてほしいなと思っている。

すてきなきもちの循環があるのですよ。
たくましくしなやかに大きくなれ。

明日もみんなには迷惑を掛けますが、よろしくお願いします。

SSSさん

2018.04.04

地下鉄の駅から穴倉のような道々をぽつぽつと上って外に出ると今度はこんもりとした山を一つ乗り越える。
山の上から見るまわりは初夏の陽気です。
すれ違う人はゆっくり通り過ぎるし、影がもう黒くて短い。強い風が心地良いのが幸いです。
ここは私道、大型通り抜けお断りの道を過ぎて、自分の背よりも低いガード下をくぐるとDAILY
SUPPLY SSS
さん。
「こんにちは。」
オープンしてから立ち寄ることができていなかったので、時々届く写真とお便りでその様子を見ているだけでした。
そしてそこはとても雰囲気のある場所に変わっておりました。
「こんにちは。」
中で迎えてくださったのは体の大きなひげ面の男性4人。女の人が「いらっしゃいませ。」って言ってくれたらもっと柔らかい印象かな(笑)
そこに私も入ったらひげ面5人。なかなか不思議な雰囲気です。
そして、いろいろと混ざった空間の片隅がシキナミさんのアトリエ。
「ああ、イマイさんが来るんだった。うっかりしていました。」
今度シキナミさんの設計する家にキッチンなどを作らせて頂く予定なのです。

打合せを終えて、隣に作る予定のアトリエのお話をオダギリさんに聞かせて頂いて。
いいな、楽しそう。
次のステージ楽しみにしております。

かぜがつよい日

2018.04.04

花びらはそこかしこに散りぢりになってすっかり緑色ですが、よいね。
みんなうれしそう。
風がとても強いけれど、みんなの気持ちのほうがもっと強いね。

タモ柾目の食器棚

2018.04.01

今から15年前ですね、Kさんの食器棚を作らせて頂いたことがありました。そのKさんのおかげで、そのあとに同じマンションの1階下に住んでいたFさんにも食器棚を作らせて頂いたり、その後そのマンションからお引っ越しされたFさんのご新居にも食器棚をあらためて作らせて頂いたり、といろいろとご縁があった海老名のマンションにお住いの皆様。そのKさんのお隣に住んでいたKさんは、「いつかイマイさんに食器棚をオーダーするって決めていたのです。やっとその時が来ました!」と、ご依頼頂くときにそうおっしゃってくださいました。
とてもとてもうれしいです。

最初のKさんはカバ、Fさんはチェリー、そしてクルミ、Kさんはタモ。皆さんそれぞれの色があるのです。
すてきな食器棚ができあがりました。
ありがとうございました。

他にはないかたち

2018.03.30

12月にお邪魔させて頂いたFさんのところに再び。
Fさんは少し目を悪くされていて、棚下の明かりがちょうどまぶしく映ってしまうということで、カバーを作ってつけてきたのです。
なかなかないかたちでとても良い印象です。
光源が絞られたおかげでかえって少し落ち着いて柔らかい明りになったように思えるのは気のせいでしょうか。
家作りの楽しさはこういうところでもあります。

休日

2018.03.30

昨日はお休みを頂いておりました。
中学生になると部活が始まって、家族の休みが取れるのは春くらいだよ、と言われていたのはやはりその通りなのでした。
春はハルカの誕生日ということもあって、彼女の念願だったディズニーランドへ出かけてきました。
私が子供のころに来ていた場所にこうして自分の子供を連れてきてもなお自分自身でここはすてきだなと思えるのは、ほかの遊園地にない何かがあるからなのです。
日中はたいへんな人の数で賑わうなかを隙間を縫うようにして歩きながらも、それは何かなって温かな気持ちでいられる元を探していたのですが、夜のパレードを見てそうだよねって思ったのです。
「世界中どこだって笑いあり涙あり みんなそれぞれ助け合う 小さな世界」
みんな自分の信じるものがあって、決してみんながみんなを分かり合うのは難しいかもしれないけれど、できる限り助け合ってみんなで楽しく進んでいこうよ。っていうこの歌を聴いて、ああそうか、ここに来るとどこか優しい気持ちになれるんだって思い出したのでした。
こういう気持ちになれる場所があるのは良いよね。

ちなみに写真は、最近スターウォーズがすっかりお気に入りになったわが家のジェダイのチアキです。

チェリー柾目の魅力

2018.03.27

先日取り付けた三鷹のOさんの食器棚。久しぶりにアメリカンチェリーの柾目の突板を使いました。
チェリーという木目の印象や色を好まれるかたには、なるべく一度お伝えしているのが「柾目を使うのも良いですよ。」というお話です。
無垢材だとこんなに贅沢な木取りはなかなかしないので、突板ならではの表情なのかもしれませんが、このスゥっとした心地良い緊張感は柾目だから出てくるのです。
チェリーの板目の優しいラインやところどころに現れるガムスポットの良いリズムはそれはそれでとても魅力なのですが、チェリーの柾目はまた独特の空気があります。
それを強く教えてくれたのは、「すきな柄」品川のKさんかも知れません。独特の見方を私に教えてくれた不思議な方でした。でもあのでき上って1年経過した時にお伺いして見せてもらった柾目の上品な感じは、とてもすてきでした。
その魅力を今回はOさんにも理解して頂いて、できあがったのがこの形です。
使う人と作る人の対話があってこういう形が生まれるのです。
私たちが皆さんに提供できるのはそのような素晴らしい対話の中から生まれた形です。

はざま

2018.03.25

20180325002昨日と今日はどうしても見ておきたかった行事がありまして、一日半のお休みを頂きました。この週末に何か家具のことをご検討くださっていた皆様すみません。
ハルカがこの1年間活動を続けた吹奏楽部の成果を見せる発表会があったのです。
これまでよく耳にした中学に入ると子供が頑張って大人に近づこうとする、というように、ハルカもだんだんと自分でいろんな方向へと進もうとしていく姿を嬉うれしいようなさみしいような気持ちで見ておりました。
そして、先生たちはこども達に自分を信じて前に進むことを気持ちよく伝えてくれて、それに応えるように子供たちも自分なりの大人像を見つけようと頑張る姿は、とても頼もしく映るのでした。
昨年から再び学校の役員として学校の様子を拝見させてもらっているのですが、小学校とは違ったこどもの頼もしさに自分たち大人などが口出ししなくてもきっとうまく学生生活は回っていくのだろうと思わせる頼もしさを感じておりました。
そして、昨日はその吹奏楽部の定期演奏会。3年生が卒業して、2年と1年が1年間の活動の成果を発表する日なのでした。
親として、役員として、そのできあがりを聞かせてもらい、1年間でこれほど人は成長するんだなって、あらためて自分たちには遠い昔になってしまった子供たちの吸収の素晴らしさに微笑ましく思ったのでした。
でも、頼もしさは何となくそこまで。演奏が終わって、みんなのあいさつも終わって、片付けが始まると・・、みんなうれしさが残ったままだからかなかなか片付けがはかどらない様子。
見かねて、親たちが手を出し始める。だって下校時刻が過ぎちゃうもの。
知り合いのお父さんやお母さんもみんなで手伝ってぱたぱたと椅子や道具を運んでいく。通り過ぎる部員の子たちが、「ありがとうございます。」と可愛らしく挨拶をしてくれます。
こういう作業って好きなんですよ。なんだか自分たちも学生に戻ったような気がして。そのうえ、こども達に喜んでもらえるならそれはそれはうれしいよね。
ふと、作業が終わってみると、こども達があらためてありがとうございます、と。
なあんだ、そうか。まだ子供たちはこども達なんだよね。みんなの笑顔や廊下の隅ではしゃぐ様子を見ていると、頑張ってみんな一人ずつでかんばっているように思えても、やっぱりまだ子供なんだ。そう思うとどこか安心できたというか、うれしかったのでした。

翌日郊外でて、今日は市内の中学校が集まって合同の発表会。
昨日の子供らしさはどこかに隠したみんなは舞台の真ん中で立派に素晴らしい演奏を聞かせてくれたのでした。
こどもっぽさの抜けたりりしい姿に再び少し寂しくうれしくなったのでした。

ちがう形

2018.03.23

いまさらながら、全部ちがう形だよねって。
同じ形なら作ることは簡単になってくるのかもしれないけれど、少しずつみんな違うことが当たり前なのでやっぱりそれを形にするのは大変なことです。
みんなが図面を見つめながら難しい顔をしている理由がよく分かります。
図面のその奥に見えているその線を探しているのですね。
その見える線と見えない線をつないで、ただ一つの形に結びつけているのです。

ようやく

2018.03.23

雲がきれて春になりました。
いろいろキラキラしています。

アイアンとタモのテーブル

2018.03.19

昨年末、クレミルに来てくださってその時にこのテーブルの質感を見て頂いて、オーダーくださったIさん。先日そのテーブルをお送りしまして、ようやく椅子が揃ったということで写真をお送りくださいました。
Iさん、大阪からテーブルを見るためにクレミルの時期に合わせて、ここまで来てくださったのです。
本当にうれしいことです。
これで、大阪にお住まいの方にこのテーブルをお届けしたのは2作目です。遠くからでもこの形の魅力を感じてくださる皆さんがいることに感謝しております。
Iさん、ありがとうございました。

おいしいねの声が聞こえる

2018.03.19

「ナラの食器棚のオーダー」

越谷 F様

design:Fさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:iku nogami
painting:iku nogami

「こんにちは。
スケッチは何度も試みたのですが、うまくかけず…なのですが貼付致します。
○「Kさんこんにちは
○「まちがいのない人
好みです。
イヤイヤ期、の二歳児に振り回されな毎日ですがこれからは返信を早めにできるように心がけますのでどうぞよろしくお願いいたします。」

ナラ柾目の食器棚

キッチン越しに見る食器棚。すてきなリズムのある形にまとまりました。私だけなら成りえなかった形。こういうところが楽しいのです。

Fさんとはどこか親しみやすさを感じておりました。お話のポイントなのか、家具の好みなのか。私たちの家具を好きでいてくれる、という感じがとてもよく分かるご家族だったのです。
ちょうどご新居の建築が始まったあたりで、食器棚の相談をしたいというお電話を頂いたのが最初のきっかけでした。
その後、メールでスケッチを送って頂いて、それをもとに作った原案を見て頂き、そのままご依頼を頂けることに。
少し遠く離れている皆さんからもこうしてご依頼を頂けることはありがたいこと。

ナラ柾目の食器棚

正面は木目をヨコにすることが多くなりましたが、側面はタテにします。もちろんヨコにすることもできるのですが、タテに通したほうがすっきりする印象になるのではないかと思っているのです。

まずは現地を確認する前に、ここに来てもらって私たちのことを見てもらうことにしました。
そして、こうして遠くからでもこの場所を訪ねてくださるというのは本当にありがたいこと。
私たちのキッチンやテーブルなどを見て頂いて、無垢材や突板を使うことのデメリットやデメリット、どんな感じで家具を作っていくか、素材を変えるとどのような違いが生まれるか、そしてFさんの暮らしの様子を聞かせて頂き、そのすべてがFさんの家具の糧となるのでした。
こうして、漠然としていた形がはっきりとした輪郭になり、色付けされ、いよいよ作る前の確認のために現地にお伺いします。

ナラ柾目の食器棚

最初に頂いたスケッチの雰囲気を残しつつ、どうしたらきれいに整うのかを考えながら家具の形を考えていきます。この門型の形に落ち着いたのには、Fさんとのやり取りの中で帰結した理由があるのです。

越谷というところは、私の住む寒川からはそれなりに遠いのですが、機会を見ては訪れている町です。
私のあこがれでもある飯高さんが住む町がこの越谷です。ここで陶工房を構えていらっしゃる作家さんなのですが、その考え方はいつも私の糧となり、大変心強いものなのです。

ナラ柾目の食器棚

下の引き戸の手掛けは、いつもの小さなタイプ。今回の引き戸は下に車をはかせているので開け閉めが軽いのです。

以前にもどこかでお話したことがあるかもしれません。
ちょっと離れた町にすてきなお店がありました。
ぜひそこに出掛けてみたいなって思った時に私たちはどう考えるでしょう。
車や電車で出掛けるのです。ちょっとした旅行のような気分です。
そうなると、そのお店に行くのですから、もう少しぐるりと回って、おいしいものを食べたいね、すてきな野原で転がりたいね、って思うのです。
そのみんなのフワッとした気持ちを受け止めてあげられる町にしないと、その街の魅力がうすくなってしまう。
このお話は以前キッチンを作らせて頂いたMさんから聞いたお話で、飯高さんもそれを体現されている方なのでした。
「いろんなことがありましたよ。」と飯高さんはそう言っておりました。
この街の魅力って何だろう、どう伝えたら良いのだろう。いろいろ悩まれて、出した結論に向かって実際に自分たちが行動を起こして生まれた魅力が今あるこの越谷の町。1日中ゆったり過ごせる町。そういう町を作り出せるなんて素敵だなあ。
毎回、この町に来るたびに温かな気持ちになります。

ナラ柾目の食器棚

分かりづらい写真ですが、引き戸ミゾ。車が走る部分を浅く掘っています。それほど重い戸ではないので木がすり減ることもありません。アルミのレールは色がありすぎて最近使わなくなってしまいました。

そして、Fさんのご新居の現場です。
南越谷からのんびり歩くと見えてくる古い古い民家。築100年くらいは経つそうです。
そのそばに建てているのがFさんのご新居。
「本当はこの時間が経った空間が好きだったのでここを改修して住もうかと思ったのですが、それもかなり大掛かりなことになりそうでして、ここはこのまま残して、隣に家を建てることにしたのです。」と、古い木の薫りがする旧家に案内してくださって、そこでお茶を頂きながらご主人がお話してくださいました。
そこへ奥様もいらっしゃって、現地を確認。
今回の食器棚でポイントになっているパントリーから覗ける小窓の位置やコンセントの位置を確認して、うん、大丈夫そうです。
これで製作に取り掛かれます。

ナラ柾目の食器棚

上部の扉は上に向かって開く扉。

Fさんと考えた形はシンプルだけれど不思議なリズムがある家具。どんなふうにこの新居に収まるのかが楽しみなのでした。
そして、この日から2か月経った季節が服に差し掛かろうとする頃―陽気はまだまだ穏やかです―取付にお伺いしました。

ナラ柾目の食器棚

引き出しのレールは、底付けの見えないタイプのソフトクローズレール。

お引き渡しも終わってひっそりした室内。
ノガミ君と二人で作業をしていて、ふと手を止めると耳がすっとなるような静かな場所。
Fさんのこの空間は、キッチンとダイニングおリビングと和室がひとつながりになっている大きな空間。心地良いです。
でも、今は物静かで家具たちも行儀正しく整列しているように見えますが、Fさんご家族が暮らすようになると、いろんな色やいろんな音であふれるのが目に見えるようです。
「ご飯できたよー。」と朗らかに伝える奥様の声が響く様子もなぜか分かるようでした。

そういうすてきな町のすてきな空間に私たちの家具を置かせて頂けたことに感謝いたします。

ナラ柾目の食器棚

家電を置くスライドテーブルのみ水がたれたりしても掃除しやすいように白いメラミン化粧板を貼りました。


ナラ柾目のテレビボード

リビング。


ナラ柾目のテレビボード

正面から。ボードの上に載っているのは何でしょう。


ナラ柾目のテレビボード

ナラを削りだしたツマミ。手作りの良さは触ってみると分かります。折れちゃっても交換できるしね。


ナラ柾目のテレビボード

さてこの上に載っているものは何でしょう。


ナラ柾目のテレビボード

奥に穴が開いているのが見えますね。実はこの後、この壁にテレビが掛けられるのですが、配線は壁の中を通さないで露出してしまうのです。その線が目立たないように隠せないかなってFさんと一緒に考えたのがこの板です。ただ置かれているだけなので、何かほかに良い使いかたがあればそれでも良いですし。


ナラ柾目のテレビボード

手前に置かれているのが、ご主人が使う机。


ナラ柾目のテレビボード

最初はね、3台作ってここで勉強できるように並べようってことになったのですが、ダイニングテーブルがあればまずは良いかなって。

ナラ柾目の食器棚

価格:560,000円(制作費・塗装費)

ナラ柾目のリビングボード

価格:380,000円(制作費・塗装費)

ナラ柾目の文机

価格:85,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は50,000円から、取付施工費は60,000円から)

クリスマスカラー

2018.03.19

「チェリーの本棚のオーダー」

藤沢 F様

design:Fさん
planning:daisuke imai
producer:masakane murakami
painting:hiroyuki kai

グリーンの背板があるチェリーの本棚

本棚全体。

「天井までの壁面収納のお見積もりを添付画像及び図面を参考にお願い致したく、よろしくお願い致します。
転居に伴い、旧宅で使用していた本棚(壁面収納)が無くなり、中に入れていた本などを置く場所が無くなり困っています。
既成の本棚ではなかなか良いものが見つからず、そんな時に貴社のサイトを拝見しました。
イメージは添付画像の様な感じで、上と下は扉があり、下は上部の棚よりも若干飛び出ている様に出来たらと考えています。
木の希望材質はウォールナットです。
貴社サイトですと、オーダー制作例の「gridding」がイメージに近いです。
設置場所はリビングで、コンセントは窓側をいかせおけたら助かります。
よろしくお願い致します。」

グリーンの背板があるチェリーの本棚

全部本が入っていくというのはなく、旅行好きなお二人が行く先々で手に入れた思い出のものたちが並んでいる場所にもなっています。

以前のお住まいで茅ケ崎の家具屋さんにオーダーされたという本棚を見せて頂きまして、その形に基づいて設計させて頂きました。
当初は、その当時の家具屋さんにお願いしようと思っていたのだそうですが、湘南地域のお店は閉めてしまって都内で営業されているようで、そうなると神奈川県でもう少し近くでオーダーで本棚を作ってくれるところはないかと探して、私たちのところに辿り着いたということでした。
うれしいですね。

グリーンの背板があるチェリーの本棚

下はプッシュ式の扉になっています。

その家具屋さんが作られた本棚はブラックウォールナットで重厚感のある作りでした。また同じ素材で製作すると、お部屋のボリュームから考えますと、圧迫感が出てしまうのではないか、ということがFさんも私も少し気がかりだったのです。
その後、私たちのところまでいらしてくださってここにある時間が経って良い色に変化したブラックウォールナットとアメリカンチェリーの大きなスピーカーを見た時に、Fさんが思い描いていた印象がチェリーの中にあったのでした。
チェリーは紫外線を受けてどんどん色濃くなっていきます。淡い桃色だった肌が1年ほどで赤褐色へと変化していきます。
その色合いには重さがなくてきりりとしたメリハリのある表情になります。
そこにひかれたFさんは、チェリーで製作することを決定。
ただ、チェリーだけではなくどこか雰囲気のある印象にもしたい、というお話になりました。というのも、以前のブラックウォールナットの本棚は、圧迫感を軽減するためか、中に物を置いたときに映えるようにするためか、背板を白い化粧板を使って仕上げていたのでした。今回も白く明るい背板にする形はどうだろう、とFさんずっと悩まれていたのですが、ホワイトだとチェリー材の凛とした印象まで消してしまうのではないかがちょっと心配だったのです。
そこで、あらためてFさんといろいろ悩みます。
ホワイトにすべきか、チェリーのままで進めるべきか、もしくは全く違う色持ってこようか・・。

グリーンの背板があるチェリーの本棚

私が本棚を作る時に心がけているのは、本棚というのは扉がつかないで大体オープンになることが多く、大きなスペースに設置することが多いのですが、搬入を考えると必然的にいくつかに分割して作ることになります。その分割したいくつかの棚を組み合わせるとどうしても板が2重になるのです。(ならないように手を込んで作ることも可能です。)

その悩みをしまい込んだまま、今度はFさんのご自宅に伺って設置場所を見ながら打ち合わせていきます。
御絵や全体の印象がとても落ち着いた色合いです。使っているテーブルやテレビボードなど比較的濃い色でまとまっています。
そうして、いろいろと悩みながらFさんと決めたのは、深い緑。
決めた時は、自分たちで選んでおきながらも思わずホォと思ってしまう組み合わせ。楽しみです。

そしてできあがった印象は、軽くもなく重くもなく、この場所にちょうど良い色だったのです。
偶然にも今日はクリスマス間近。
とても素晴らしいクリスマスの贈り物になったように私自身そう思えたのです。

グリーンの背板があるチェリーの本棚

その2重になるところがただ合わさっているだけだとつまらないのですね。どのような形で納めているかは実際に私たちの本棚を見て頂く機会ができましたらご確認くださいね。ちょっとしたことなのですが、きりっとした印象になるのです。上も扉が付いています。

Fさんから。
「この度はお世話になりました。
妻共々できあがりに大変満足しております!
チェリーの質感に加え、背板の深いグリーンが何とも言えない形の良さを出している様に感じます。
製作依頼してからの期間、待ち遠しくて、組み立てが完了した時は、感動しました。手入れをしながら大事に使わせていただきます。
それでは、ステキなクリスマスをお過ごしください。
ありがとうございました。」

背板がグリーンでフレームにチェリーを使った本棚

価格:630,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は15,000円から、取付施工費は35,000円から)