ナラ板目材のリビングボード

Category : 日記「自由な手たち」

2021年4月25日

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先週の金曜日、土曜日の2日間に掛けてノガミ君とヒロセ君にSさんのリビングボードの納品に向かってもらっていました。
Sさんの住む集合住宅までちょっと距離があったことと管理規約で作業時間が限定されていたので、早朝から出掛け、私は搬入と設置場所の確認だけしたら汗だくの作業着を駅の洗面室で着替えさせてもらって先に戻ってきたのですが、無事に作業が完了したという二人が戻ってホッとひと安心。
Sさんとのやり取りの中で決まっていったこの形ですが、久しぶりにリズム感のあるレイアウトの家具になりました。
家族みんながこの場所で気持ちよく過ごせるようにとSさんからお送り頂いたレイアウトですから次回お伺いする時にはきっともっと楽しい様子が分かるはず。
コロナの影響で動きが制限される日々になってしまいましたが、またお伺いできる時を楽しみにしております。

ゴールデンウィーク期間の営業時間について

Category : 日記「自由な手たち」

ゴールデンウィークがやってきますね。
このお休みの中で、もしこの機会にオーダーキッチンや家具についてのお話を聞いてみたい、木のキッチンを見てみたいという方がいらっしゃいましたら、ショールームのご予約を1組ずつ受け付けておりますので、ご希望されますようでしたらご連絡頂ければと思います。お問い合わせをいただいた順の受付となりますのでご了承ください。
以前からお知らせしていました5月2日日曜日開催の「家具屋の自宅オープンハウス」のほうは、予約でいっぱいになりましたので締め切らせていただきました。お申込みいただいた方々、ありがとうございます。お会いできる時を楽しみにしながらお掃除を頑張りたいと思います!
また、ゴールデンウィーク期間4月29日木曜日~5月5日水曜日の1週間は、ご予約のお客様以外の時間帯はショールームを閉めてしまいますのでご注意ください。「近くまで来たので。」と当日にお電話をいただくことがございますが、とてもうれしいのですが不在にすることも多いのでぜひご予約ください。
それでは、どうぞよろしくお願い致します。

Mさんの暮らしかた

Category : 日記「自由な手たち」

2021年4月24日

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先日設置したMさんのキッチンを拝見しにお伺いしてきました。
もともと大工さんが作ったオープン棚でできたシンプルなキッチンのうち、テーブルコンロをビルトインコンロに変えるところから始まったこのリノベーション。
ですので、不思議な印象で、オープン棚は大工さんの味わいのある表情を残し、左のキャビネットをタモ柾を使って作らせて頂きました。
そこに、まとまりを出すために、そして使い勝手で不便があったカウンターを新しくしたいということで、デクトンの右から左まで敷いたのです。
そこにオーバータイプの陶器のシンクが載って。
一見、いろいろなカラーで埋まってしまっているように見えるのですが、そこはMさん。
「暮らしながら実験しているような感じです。自分の使いやすさや好みはどこにあるだろうって。」
とおっしゃっているように、Mさんらしさでしっかりまとまるのです。
「こうしてできあがってみると、次はどうしたい、こうしたいって妄想が膨らむのですよ、ホホホッ。」と。
ご主人も「ここはもう妻の場所なので。」と微笑みながら見守っていらっしゃる。
で、おもむろに細い真っすぐな竹を見せてくださって、次の思いを聞かせてくださるのですが、難しそうだぞ・・。

Mさん、また必要な時が来たらいつでも声を掛けてくださいね!

タモのペニンシュラキッチン

Category : 日記「自由な手たち」

2021年4月21日

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昨年末にマンションをリノベーションしたMさんのペニンシュラキッチン。コロナの影響もあってなかなかうかがえない状況が続いていたのですが、先日Mさんがキッチンの様子を写真に撮って送ってくださいました。
うれしいです。
やっぱり使っている様子が分かるというのは私たちにとっても安心です。
特にMさんのキッチンはタモの無垢材をメインに組んで言った形なので、やはり暮らしの中では木の動きも出てくると思います。
そのあたりも問題なく使えているということで、より安心できたのでした。

それから、大変久しぶりにキッチンの制作例をひとつ掲載できました。
「和む場所、にぎわう音」の四街道のSさんのお話です。
もし、お時間ございましたらご覧頂けたらうれしく思います。

和む場所、にぎわう音

Category : オーダー家具・オーダーキッチン制作事例, オーダーキッチン

「ホワイトオークランダム張り突板とコーリアンラバロックのオーダーキッチン」

四街道 S様

design:Sさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:kenta watanabe
painting:kenta watanabe

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

玄関から入るとこの印象が目に飛び込んできます。とても穏やかな色合いにまとまりました。

Sさんが最初にキッチンカタログのお申し込みをくださったのは、私たちの新しいキッチンのお披露目を目前に迎えていた1月の初めでした。
その前年の暮れに、湘南T-SITEさんから、「今度新たに料理道具市を開くのです。そのイベント開催にあたりまして、できれば地元に企業さんをいろいろとご紹介したいと考えておりまして。それでイマイさんのキッチンを見つけたのです。」そういうお誘いを頂いていて、よいこれは良い機会かもしれないね、とみんなと気持ちを固めまして、9年間この展示室で活躍してくれたキッチンを知り合いの陶芸家さんに使って頂くことにして、新たなキッチンを迎えることにしたのです。
そのお披露目として、道具市で最初に皆さんに見てもらえたらという思いで、2月から約3週間会場に置かせて頂けることになっていたのです。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

リビングからキッチンを眺めたところ。とても気持ちのよい陽射しが入ってくるのです。玄関からフワッと入っている風とリビングからさり気なく入ってくる風がそのまま洗面所をくるりと回って2階まで届く気持ちのよい作りなのです。

そのタイミングでSさんからご連絡を頂いたのです。
「お世話になります。夜分に申し訳ありません。
本日に大体の家の間取りが決定したことから、いよいよキッチンへの気持ちが夫婦共に盛り上がってしまい、是非一度イマイさんに直接お話を伺いたいと主人が希望している次第です。
現在展示会の最中で、土日は設置のお仕事も多いと思いますが、もし16日中に工房又は湘南の展示会にいらっしゃるご予定でしたら、千葉から伺いたいと思うのですが、ご都合いかがでしょうか?
ご予定を教えていただけると嬉しいです。
明日日曜の朝に一度ご連絡させていただきます。もしご都合合わなければ、別の日にご調整させていただきます。」
おお、とても強い思いを感じますね。うれしいですが、ちょっと焦ります・・。
そうして、はるばる四街道市から4人のお子さん連れで見に来てくださったのでした。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

奥には、コンパクトなパントリーがあるので、見せたくないものは奥にしまうことができる、というレイアウト。だからキッチンを小ぶりにまとめることができたのですね。空間の中で存在感のあるキッチンにする形もすてきですが、あえてキッチンを小さく見せてパントリーをきちんと設けることでキッチンは常にすっきりとした印象を保てるのは一つの素晴らしいレイアウトだと思うのです。冷蔵庫もオーブンレンジもきちんと隠せちゃうし、「いずれ二世帯になる想定で立てたということなので、キッチンを共有しても冷蔵庫は別々になると思うので。」というSさんの意図の通りにこのスペースは魅力的に機能しそうです。

開場時間まもなくいらしてくださったSさんご家族。
「今日は1日旅行気分で来ましたよ。」と言って下さって、それから約2時間、工房から店頭に持ち込んだアイアンの5本脚の円卓を囲んで、来場されるほかのお客様に不思議な様子で見られながらも、その場でキッチンの打合せを始めたのでした。
おもしろいですね、作品を販売する傍らで作品に座りながら打ち合わせをしているとまるで自分たちが作品みたい。
Sさんの要望を聞きながらスケッチを描いていると後ろから女の子が妙味部下そうにのぞき込んでくれたりして。
Sさんが新しい家でどのように暮らしていきたいか、まだ小さなお子さんとどのような時間を過ごしたいかをあれこれ聞かせて頂きながら、その様子をスケッチしながら話を進めていく時間はなかなか楽しかったのでした。

そのあと、Sさん、「打ち合わせありがとうございました。」と言ってこの場を出てゆかれた後も、ときどき店内でお見かけしまして、どうやら夕方近くまでここでゆったりしていってくださったようで、(この展示がうまく私たちのイメージを体現してくださったこともあって、とても心地よい空間になっていたのです。)私たちの空気をよく感じていってくださったのでした。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

最初に相談しながら描いたスケッチを、工房に戻ってから清書し直してSさんにお送りしたのです。

「実はイマイさんがあの日に描いてくださったキッチンのスケッチを見ていたら、まだプランの詳細も見積金額も出ていないのに、もうイマイさんに作ってもらおうって心は決めていたのですよ。ハハハッ。」と、キッチン納品後にお邪魔させて頂いた時、ご主人が大きく笑いながらそう言ってましたね。
うれしいなあ。

現にそれまでは奥様とメールをやり取りしていたのに、そのあとはもっぱらご主人とのメールのやり取りになって。笑。
不思議です。
お料理は奥様が主役ですが、こういうもの作りのキャッチボールは、ご主人が率先してくださったのでした。
「イマイさんのもの作りの考え方がとてもすてきだったのです。」
そう言ってくださったのですが、照れくさいですね。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

天板はコーリアンのラバロック。それをキャビネットからすこし浮かせて見えるように仕上げています。

そして、スケッチが気に入ってくださったという通りに、あの時のイメージは揺らぐことなく、そのままキッチンの形に成っていったのでした。
ただ、打ち合わせはそれだけでは終わらず、キッチン以外に洗面カウンターも一緒にご相談を頂いて作らせて頂くことになりました。
ちなみにみなさんご存知かもしれませんが、洗面台の高さは、手を洗う時の手の高さ肘よりも低くないと不便になります。
そうしないと手を洗っている時、顔を洗っている時に水が腕を伝って肘に流れていってしまいますので。
洗面台がキッチンよりも低いのはこういう理由なのですが、低い分腰を屈めるのがおっくうに感じてしまうのは仕方ないことですね。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

シンクはデッキタイプ(水栓の取付位置がカウンタートップから1段下がって、カウンターが水浸しにならないようにする形)で、洗剤ポケットがついたタイプ。さらには混合水栓と浄水栓を別々にする形(それぞれが独立して吐水ができます)にしています。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

シンク下は、ゴミ箱を2台置ければよいということで、残りのスペースを収納にしています。このあたりは皆さんいろいろ考えていらっしゃって、私たちが作るとシンプルな棚でも高くなってしまうことがあるので、それほどリビングから見えない部分なので、コストを抑えるために市販のものでサイズが合いそうなものを使うというご意見も多いです。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

食洗機はミーレのオートオープン機能が標準になっている「G6620SCi」。

ところでお話は変わるのですが、Sさんとのやり取りの中で、家の床の話になったのです。
私の自宅やショールームでもフローリングにしているのですが、こうするまでは材はナラやカバなど印象の良い材の床にしたいなってずっと思っていたのです。
いざ、自宅の床をどうするかってなった時に設計してくれた福原さんのアドバイスで赤松を入れたのですね。
マツかあ、柔らかいし、マツですからパインのような印象になるだろうし、どうなのだろう‥とちょっと不安が残りつつも福原さんの考えが私は大変好きでしたので、その通りにお任せしたのです。
「赤松でも無節のものにしたから、ちょっと高いけれど、足触りも良いし、見た目の印象もおとなしくて良いよ。そして何より温かいし。」
そう言ってくれたのが実際に暮らしてみるとなるほど、と思えるものだったのです。
家で過ごす時には素足で過ごすことが多いので、その温度の違いは体に大きく影響があると思えました。
特に床暖房などを入れないので(個人的に無垢材の床に床暖房を入れることは矛盾を感じておりまして・・。)床の冷たさが大きく違うというのはうれしかったのです。
あとは、自宅でオープンハウスを開いた時に、以前い家具を作らせて頂いたお客様がいらしてくださって、そのご家族皆さんいらしてくださった時に、「あっ、足が疲れない。」って言っていたのです。
その方は耐久性があるようにとナラ材で床を張っていて、堅くてしっかりしてよいのですが、歩いているとやはりかかとから硬さを感じて足が疲れるのだそうで。
なるほどそういうこともあるのだなととても勉強になったのでした。
自宅を建てたことでキッチンや家具だけではなく、そういうお話がSさんをはじめ皆さんとできるようになったのはうれしいことです。
そして、Sさんはいろいろと検討されて、足触りが柔らかめのクルミの床材にされることになったのです。
暮らし全体の印象をお伝えしながら、自身で取り入れたいと思えること、そうではないことをまでお話しできるようになったのは私たちにとっても素晴らしい経験だと思うのです。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

【食洗機の左隣】引き出しの様子。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

【食洗機の左隣】引き出しの様子。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

【食洗機の左隣】引き出しの様子。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

【食洗機の左隣】引き出しの様子。

そうして、形もまとまりまして、ご新居の工事の着工前に設計事務所さんで打ち合わせをさせて頂くことになりました。
今回の施工会社さんはエーセンス建築設計事務所さん。
以前、やはり同じく千葉県で「しずかにふくふくした様子」のちはら台のSさんの時にお世話になった設計事務所さんでした。
いつも新しい施工会社さんとばかりお仕事させて頂くことが多いので、こうして同じ施工会社さんに巡りあえるのはうれしいことです。
さっそく事務所で最終確認をさせて頂いて、順調に進められることになり、無事に着工、上棟を経て、現場での打ち合わせをさせて頂くことになりました。

現場は小学校が近い静かな新興住宅地で、最寄りの駅からは少し離れていますが、駅からとぼとぼと歩いていると、住んでいる皆さんがまだお若い形ばかりのようで、だんだんと賑やかになっていく様子が分かる魅力的なところでした。
現場打合せは、キッチン設置工事の納期を逆算して少し早い時期にさせて頂くことになり、まだ大引がかけられた状態でしたが、特に壁に関わって大きく絡む部分が少なかったので、唯一正確な仕上がり寸法が知りたい階段の踏み板の寸法は後日監督さんからご連絡を頂くということで、搬入経路と配管位置の確認と設置場所の確認を行なって、問題なく制作に取り掛かれることになったのでした。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

【コンロ右隣】調味料用引き出しの様子。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

【コンロ右隣】調味料用引き出しの様子。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

【コンロ右隣】調味料用引き出しの様子。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

ガスコンロはノーリツのプラスドゥ。今回はコンビネーションレンジもいれています。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

コンビネーションレンジを入れたので、使いたいと思っていたワイヤーシェルフが活躍する場所が無くなってしまいました。そこで、左隣に場所を移して、サイズ900ミリのワイヤーシェルフを導入することにしたのです。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

【コンロ左隣】引き出しの様子。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

【コンロ左隣】引き出しの様子。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

【コンロ左隣】引き出しの様子。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

【コンロ左隣】引き出しの様子。

スライドワイヤーシェルフ

ワイヤーシェルフの様子。

スライドワイヤーシェルフ

ワイヤーシェルフの様子。

それから約2か月後、大工さんの木工事も終わるタイミングで設置工事に。
今回は、工房から距離があることと設置工事が2日間に渡ることから、みんなには現地近くに宿を取って2日間かけて施工してもらうことに。
なるほど。
今までは結構距離があっても車で工房までを往復していたのですが、こうして近くで止まったほうが仕事もしやすい。
ただ、忘れ物だけはないようにしっかり事前の準備だけは確実にやらないといけませんね。
私はいつものように搬入と大工さんとの最初の段取りを終えて先に戻らせてもらってノガミ君、ワタナベ君、ヒロセ君の3人で段取りよく進めてくれたおかげで無事に2日間で設置工事が完了。

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これから塗装を始めます。現場で塗装する時は、このように引き出しや扉をすべて外して行なうので、ある程度広いスペースが確保できて、さらには工事も終わる間際や終わってからのきれいな状態じゃないと難しいのです。

続いては、塗装ですね。
このタイミングで再び現場に伺わせて頂きました。
今回はSさんご自身でオイル塗装を行なうということで、お引渡の間際の現場のクリーニングも済んできれいになった状態の時に行なうことになっていたからです。
いろいろ悩んだタイルもきれいに張られていて、オークとの印象もとても良くなりそう。
でもまだ無塗装なので、白っぽい印象であまりしっくりこないかもしれませんが、オイルが塗られると木目もよく出て、色も濃くなって雰囲気がとても落ち着いて見えてきますよ。

さて、室内は大変賑やかな様子。4人の小さなお子さんがいらっしゃるので、退屈しないかな、はたして順調に進むのだろうか・・・。
なんて心配しながら、塗装方法をお伝えしたら先に工房へと戻らせて頂きましたが、みんなしっかりしていて、お手伝い(したのかな)の甲斐あって、順調に塗装は終わったのでした。
さて、あとはお引渡しを迎えるだけです。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

玄関寄りに設置した食器カウンターの引き出しの様子。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

玄関寄りに設置した食器カウンターの引き出しの様子。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

玄関寄りに設置した食器カウンターの引き出しの様子。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

玄関寄りに設置した食器カウンターの引き出しの様子。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

玄関寄りに設置した食器カウンターの引き出しの様子。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

玄関寄りに設置した食器カウンターの引き出しの様子。

コーリアンとホワイトオークのセパレートキッチン

玄関寄りに設置した食器カウンターの引き出しの様子。

そうして、お引渡も無事に終わりまして、(実はお引渡に立ち会うことは少なかったりします。初めの頃は取扱説明書を見ながら暮らし始めることが多いので、暮らし始めて少し経ってからのほうがメンテナンスや使い方の工夫など実感して伝わりやすいという意お声を頂くことが多いのです)お引越しも済んでしばらくした頃にご挨拶に伺わせて頂きました。
T-SITEでのご縁があったということで、あの時店頭に一緒に居たアキコと二人でお邪魔させて頂きました。
ちょうどコロナの影響で町が静かになっていた頃でしたので、それほど長い時間お邪魔させて頂くことはできなかったのですが、室内の様子やご家族皆さんの笑顔を見ていると、とても楽しくにぎやかに毎日を暮らしている様子がよく分かったのでした。
木のお手入れの方法やキッチンを使うときの注意点などご説明させて頂き、これでお仕事完了。
でもここからがお付き合いの始まりですね。
何かあれば、ちょっと遠いですが、駆け付けますので、気軽に声を掛けてくださいね。
これからもよろしくお願いします、Sさん。

コーリアンシームレスボウルのある洗面台

1階のに設置した洗面カウンター。カウンターはコーリアンで、洗面ボウルはカウンターと継ぎ目ないようにシームレス加工を施しています。キャビネットは左側のみオープンにして、右はタオルなどがしまえるように引き出しを設けています。

コーリアンシームレスボウルのある洗面台

こちらは2階上がってすぐのところにある手洗い台。1階と同じ仕様でサイズを小さくしてコンパクトに作っています。

キッチン仕上
天板 コーリアンラバロック/ステンレス板金シンク
扉・前板 ホワイトオークランダム張り突板
本体外側 ホワイトオークランダム張り突板
本体内側 ポリエステル化粧板
塗装 オイル塗装仕上げ

ホワイトオークランダム張り突板とコーリアンラバロックのセパレートキッチン

価格:1,440,000円(制作費、塗装は施主様施工、設備機器費用は別)

ホワイトオークランダム張り突板の食器棚

価格:390,000円(制作費、塗装は施主様施工)

ホワイトオークランダム張り突板とコーリアンボウルとカウンターの洗面台1F

価格:430,000円(制作費、塗装は施主様施工)

ホワイトオークランダム張り突板とコーリアンボウルとカウンターの洗面台2F

価格:230,000円(制作費、塗装は施主様施工)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は90,000円から、取付施工費は200,000円から)

ハドソン靴店村上さんが出演されます。

Category : 日記「自由な手たち」

2021年4月20日

横浜反町のハドソン靴店さんが情熱大陸に出るそうですよ!
https://www.mbs.jp/jounetsu/
物づくりの情熱が素晴らしく強い人ですからね、どんなふうに番組で表現されるのか楽しみです。
25日(日)の夜、見てみましょう。

お宅訪問

Category : 日記「自由な手たち」

2021年4月19日

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先日伊東市のTさんのお宅にダイスケさんとメンテナンスに伺った際に同行させていただきました。
オーダーキッチンを納品後に使っている様子を拝見させていただきその様子を撮影させていただいているのですが、この撮影、みなさま「私達も他の方のお写真を参考にさせていただいたのでどうぞ。」と快くおしゃってくださりとてもありがたく思っております。この使っている様子が何よりも印象に残ると言ってくださる方々が多いからです。皆様のご好意には本当に感謝しております。もちろん、すべての皆様が対象ではないので遠慮なくおっしゃってくださいね。今までも「写真はNGでお願いします。」という方も多くいらっしゃいますのでご安心くださいね。
そのお宅訪問の目的は写真撮影だけではないのです。皆様の思いを詰め込んで作ったキッチンや家具がその思い通りに使うことができているのかを確認させていただいているのもあるのです。そして長く気持ちよく使っていただくために気をつけていくこともお伝えさせていただいてます。Tさんの場合には、キッチンのシンク横のスペースにまな板を立てられていました。ダイスケさんが気づき、「水を切ってから立てたつもりでもいつの間にか水が溜まって、その水が木に染み込んで黒くなってしまうことがあるので気をつけてくださいね。」と伝え、Tさんがまな板立てを持ち上げてみると、5cm大の水たまりが下にできていました。「あ、本当だ。気をつけなきゃ。場所変えます。」とアドバイスすることができました。私自身もそうでしたが、木のキッチンの注意点がわかっているつもりでも、つい使い勝手や納まり、見た目で物の置き場を決めてしまっていることがありました。せっかくの新しいキッチンがすぐ黒ずんでしまってはしょんぼりした気持ちになってしまいますからね。使い始めの物の置き場の確認は大切なことなのではないかと思っています。
お宅訪問は自分の知らない町に出かけることができるちょっと楽しみな時間でもあります。
3月中頃に「玄関に鈴蘭あるのかわいいね、うちで育てられるかな。」と話していたのです。近くのホームセンターを何か所か探したのですが見つからず、鈴蘭は植えるのが3月で人気があるのでもう売り切れてしまいましたとのことで残念に思っていたのです。Tさんの家から会社に帰り始めた時に取引先から電話が入り途中のJAセンターに停めたのです。その時に鈴蘭と出会うことができました。広いお庭でたくさんの植物や野菜を育てられていたTさんにあやかって大切に育てていきたいなと思います。そのTさんからお土産でいただいた自家製の自然薯(すごいですね!)。皮を剥いているとすぐ手がムズムズ、酵素がたくさんで元気なものなんだな、あの畑でTさんが育てたものなのだと思うと切っている時からうれしくなりました。素揚げにしていただき、美味しくてすぐになくなりました。ごちそうさまでした。
Tさん、この度はお邪魔いたしました。そしてありがとうございました。また、何かございましたらいつでもご連絡ください。

今日のスケッチ

Category : 日記「自由な手たち」

2021年4月16日

Aさんのおもしろいアイデア溢れるキッチンですね。
実現すると良いな。
ワイヤーシェルフが無くなってしまうから何かほかの良いものありますかっていう相談が私たちのところにやってくるのです。
実は私たちも困ってしまっていて、今ハーフェレさんと代替品のお話をさせて頂いたりしながら、この先よい形になるように考えています。
せっかく使いやすい部材がなくなっちゃうのは淋しいですから。
Aさんもワイヤシェルフは絶対導入したいって言っていて、Aさん以外にもそういう皆さんから声を頂いているので、とりあえずこの先皆さんに使う予定の分は準備できました。
ミーレの食洗機も生産が追い付いていないっていうし、なかなか前もって準備しておかないとあとで慌ただしくなりそうな感じです。

城ケ崎にて

Category : 日記「自由な手たち」

2021年4月12日

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「この家をずっと手を掛けてきた私の義理の父は、当時戦車の整備をしていたものだからね、なんでも自分で作っちゃうし、無駄は省いちゃう潔い人だったのですよ。」と話すご主人もとても手が器用な方で、お義父さんがキッチンの扉を取り払ってしまったのを自作してしまったり、(とても雰囲気のある形だったのです、写真撮っておけばよかったな)、外のフェンスをこしらえたり、カーポートの屋根まで作ってしまったり。
奥様もそれはすてきな庭を作っていらして、この家の佇まいや庭の形はTさんそのものの楽しさが表れていて、暮らすことの心地良さを模索している私たちにとって、それはそれは教科書のようなお宅だったのです。
アキコと二人でお邪魔させて頂いたこの城ケ崎までの道程とこのTさんの家の雰囲気はどこかワンダーランドに辿り着いたような心持ちでした。
先日、白い脚の円卓を納品させて頂いた時に塗装で自分の思いを表現するKさんもおっしゃっていましたが、もの作りや物の表現の在り方って少しずつ前に進んでようやく見えてくるもので、望めばあっという間に手に入るものではなかったりします。
そこにはいろいろな過程の跡があって、それが形となってひとつのものが完成します。
毎日の暮らしをきちんと見つめていると、自分が必要とするものが次第に見えてきて、その思いは少しずつ形を描き、その様に手が動き、毎日をきちんと暮らしていくために必要なものが見えてくると思っています。
毎日を大事にっていうととてもたいへんなことのように思えますが、何を思いながら今を過ごしているのか自覚しながら生活していると、自分の大切なものがちゃんと見えてくるはず、そう思っています。

白い円卓とダイニングチェア

Category : 日記「自由な手たち」

2021年4月11日

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また白く仕上げると大きく印象が変わりますね。
ご新居に移って1年以上経ったこのタイミングで私たちを見つけてくれたKさんのところに作らせて頂いたカラーは節のあるナラ材を使った天板と白く塗装した脚部のラウンドテーブルと、タモでフレームを作って、白いレザーで仕上げたダイニングチェアでした。
キッチンも白くてまだ若々しいご家庭のなかで、ひときわ明るく映るダイニングキッチンになりました。
色の印象が与えてくれるものは大きいね。
そのようなことを考えていたら、お話の成り行きでKさんのアトリエにお伺いさせて頂けることに。

今日はアキコと二人で納品に伺わせて頂いたので、なかなかこういう職場を拝見させて頂く機会の少ない私たちにはとても興味深い時間でした。
リペアを主な仕事とする中で、塗装で何が表現できるかをコツコツ現したのがこの場所で、とても実験的で魅力的な色とりどりの「色」と言ったら良いのでしょうか、見ていて家具の見せ方も広げられそうな作品をたくさん拝見させて頂けました。
この先は何か一緒に物づくりをさせて頂けるとうれしいなあ。
楽しみなのです。

そのKさんのお仕事です。
【リペアバンク】
https://www.repairbank.net/

吹き抜けとポータブルスピーカー

Category : 日記「自由な手たち」

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我が家のカップボード上に引っ越し当時から新たに加わったアイテムがあります。ポータブルスピーカーです。
キッチンと反対側の壁にTVがあります。以前の住まいのマンションも同じような距離の間取りでした。音量は同じ25くらいにして聞いているのですが、キッチンで調理や洗い物をしていると全然音が聞こえません。「あら?」とボリュームを上げて聞いていると、2階の娘たちから「なんでこんな大きな音でTV見てんの?」と言われてしまい、2階に行って聞いてみると階段を上がった場所の方がキッチンよりもよく聞こえるのです。「なぜだろう?蹴込みなし階段だから余計に音が上に行ってしまうのだろうか?」と不便に感じていました。ダイスケさんに相談してシュミレーションしてみると「本当だ!」となり、どうしたものかと考えてみました。キッチンの近くで音が出るようにするしかないよねと言うことでポータブルスピーカーを買うことにしました。これが使ってみるととてもよく聞こえて良いのです。メインのTVスピーカーと両方鳴らすとハウリングしてしまうのでTVのメインスピーカーの方は消してこのポータブルスピーカーだけで聞くようにしました。大音量にしてご近所迷惑にもならずに済んでよかったです。おうち時間が増え、TVでYouTubeを観たり音楽を聴いて過ごす時間も増えたので、これで一人でキッチンで過ごす時間が快適なものになりました。吹き抜けのある家で暮らしたことなどなかったのでこういう問題が起きるなんてわかりませんでした。暮らしてみないと分からないことっていっぱいありますよね。

春のPTA

Category : 日記「自由な手たち」

2021年4月9日

「Kさんもさ、奥さんが役員さんになったって言ってたよ。」とダイスケさんがお客様のところから帰社した時にお話が出てきましたが、毎年お子さんの新学期が始まるとついてくるのがPTAの役員選出問題です。我が家もなんだかんだ言ってもうずっと役員をやっています。きっともの好きな人だなと思われているでしょうね。(笑)自分の仕事は他のお仕事に比べたら日程の調整がしやすいですし、役員決めの場が立候補で全員揃うなんてことは稀ですので、くじ引きで決める流れになるのですが、この状況が嫌いでして、だったら自分で役を選ぶよっとなると引き受けることになりますよね。これで、幼稚園・小学校・中学校・高校とすべて役員を務めることになりました。前の住まいと今の住まいで子ども会の役員もやったのでフルコンボです!これでそのうち廻って来る今の住まいの自治会役員も回ってくればコンプリートですね。実務の方は学園祭みたいで楽しいのですが、書類を作成したりがあるので面倒に感じてしまいますね。でも毎年人が変わる役ですから記録は必要なので仕方がないですね。最近若い方は「家にPCがないので書類を作成したりはできません。」という方もたまにいらっしゃるので何か考えていかないといけなさそうですね。メリットは学校に行き先生や他の保護者の方々と関わる機会が増えるので子供達と共有できる情報が増えて会話が増えることでしょうか。デメリットはそのスケジュールに沿ってこなしていくので他のことが忙しい時と重なると辛いことでしょうか。でもその組織の仕組みが分かることはとても勉強になります。そして顔見知りの人が増えるのも心強いです。冷たい印象の60~70歳代くらいの男性も何度か顔を合わせていると実は言い方が親切でないだけでいろいろ考えてくださっているいい人だとわかったりすると「こういう人たちに支えられている町なのだな。」と感じられて気持ちがよいです。やるからにはやっていた方が良かったと思えるように取り組んでいけたらいいなと思います。役員になってしまったよ~という方、どうにかなりますよ!一緒に頑張っていきましょう!

オープンハウスのお時間です。

Category : 日記「自由な手たち」

2021年4月8日

    コロナ禍のなかではありますが、この家で暮らし始めて2年を迎えようとするこのタイミングで、木のキッチンを使っているとどんなふうになるだろうって、その様子を皆さんに見てもらえたらと思いまして、オープンハウスを開くことにしました。
    工房のショールームにあるキッチンが御影石の天板のキッチンだったりするので、ステンレス天板のキッチンってどんな感じって思っておられる皆さんにもその感じを見て頂けたらと思って、5月の連休の1日間を使って広く見て頂けたらと思っております。

    【オープンハウス】
    ○場所:イマイダイスケ自邸
    ○このような感じです。
    「私のアトリエ、まずはキッチン」
    「私のアトリエ、まずは洗面所」
    「私のアトリエ、まずはテレビボード」

    ○日時:5月2日(日)
    時間:10時~11時、13時~14時、15時~16時の3回です。
    1回につき2組の方々をご案内したいと思いますので、最大6組まで受付致します。(どなたも来て下さらなかったりして・・。)

    お申し込みは、以下のメールアドレスから、もしくはお電話(0467-75-8719)からお申し込みください。
    info@freehandimai.com
    お名前、ご住所、メールアドレス、お電話番号、参加人数、希望時間を書いてお送り頂ければ幸いです。折り返しこちらから、空き時間や詳細な住所などをお知らせ致します。

    本当はお気軽にご参加いただきたいのですが、コロナ禍での開催となりますので、お家づくりを考えている方・オーダーキッチンを取り入れたいと思われている方・造作家具を考えている方に見ていただけたらと思っております。また時期を見て定期的に開催していきますので、今回日程が合わない方も次回にご検討いただければ幸いです。
    皆様とお会いできるのを楽しみにしております。

    タモの壁付けI型キッチン

    Category : 日記「自由な手たち」

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    このひっそりした感じ、とてもすてき。
    「敷地が狭いから、いろいろ工夫してこういうレイアウトにしたのです。」とHさん。
    玄関から段々に上がっていると突きあたりにひっそりとタモのキッチンが座っている様子がとても魅力的なのです。
    まだ床も張られる前に現場に来た時からこの感じを見るのが楽しみでした。
    玄関入ってすぐがちょっとした広間になっていて、ヨガの先生をされているHさんはスタジオのほかにここでも小さな教室を開きたいのだとか。
    明日お引越しということで、まだ家の中はひっそりきれいなままですが、そういう暮らしぶりが分かる様子を見させて頂くために、またお邪魔させて頂きたいと思います。

    そうそう、今日は写真を撮りに来ただけではなくて、欠品になっていたスライドワイヤーシェルフの設置に来たのです。
    「このワイヤ―シェルフがとても気に入って・・。」というHさんと同じようなご意見の方が多いのですが、なんと!もうすぐでこのワイヤ―シェルフが無くなってしまうらしく・・、ちょっと焦っております。
    欠品だけだと思っていたのに、廃番になる予定とは・・。
    実はそれを知ったのは岐阜に住むお客様のメールをきっかけに、まだお会いしたことはないのですが、instagramでお付き合いのあるf-furnitureさんからそういうお話を教えて頂いて、ハーフェレさんに確認したら、そういう方向に向かっているのだそうで・・。
    いろいろなご縁はうれしいのですが、使いやすい道具が一つ減るのは淋しいのです。

    タモの食器棚

    Category : 日記「自由な手たち」

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    加賀妻工務店の高宮さんからお声掛け頂いて作らせて頂いた食器棚。
    ずっと以前に加賀妻さんが建てた家に二世帯で暮らすことになったということでその2階に子世帯であるKさんご家族が住むことになったのです。
    でなかなか不思議な角度の壁でしたので、もうオーダーで作るしかない、ということで私たちの声を掛けてくださったのでした。
    ありがたいです!
    でも難しいです。
    特に壁が外壁沿いでGLボンドで石膏ボードが張られているので、どれほど丁寧な工務店さんでも壁の立ちが難しかったりするのですが、そこは加賀妻さん、きれいに納めてくれていました。
    でもやっぱり心配だったので、実寸測っただけではなく、現場で角度の原寸取りながら作ったおかげで、きれいに納まったのでした。
    1階はご両親が営む靴屋さんで、Kさんご夫婦もやはり靴職人さんで、今日はお手入れの方法をお伝えしながら、お仕事の話もさせて頂いたりしてもの作りは地味ですが出ごたえのある仕事だってあらためて実感したのでした。
    パワフルなKさんから元気を頂いて帰ってきたのでした。

    日刊Sumaiに記事が掲載されました!

    Category : 日記「自由な手たち」

    2021年4月3日

    早くも4回目の記事のテーマは「理想的なパントリーの間取り。位置や広さ、つくれない場合も解説」です。
    我が家の写真も掲載していただいてます。ありのまま過ぎて「オーダー家具屋がこんなごちゃごちゃのパントリーの写真載せちゃってていいの?」と驚かれると思います。(笑)Instagramなどでお家を紹介されている方々のきれいなパントリーのように収納ケースぴったりびっしりのショーケースみたいではないです。それには私なりの理由がありまして、キッチンは私だけが使う場所ではないということに気づいたからです。JKとJCの娘二人の我が家。週末仕事の日の昼ごはんは自分たちで作ってもらったりしています。ダイスケさんもお料理をしてくれます。その時に、「○○どこにあるの?」「○○のストックどこのあるの?」とLINEで連絡がきます。気づいてあげられたらいいのですが、すぐに答えられなかったりします。答えられたとしても「○段目の右側の収納ケースに入っているでしょ?」と伝え、「なかった。」という返事。帰宅してみると違う収納ケースに私がしまってしまっていて、「あったじゃん!」てなったりすることがあり…。(涙)
    そういう小さなストレスが積み重なって嫌になってしまったのです。買い出しをしてきてパントリーや冷蔵庫に入れるのは私なので、家族のみんなはわからないことです。それを回避する方法が「とりあえずおいておける場所としてのパントリー」なのでした。
    家族みんながそれぞれの予定をこなしながら居心地いい暮らしをキープし続けるのは結構難しいことだと思っています。実家暮らしの時に母も不快に思っていたのではないかと今更反省しているのですが。細かいルールで縛ってみんなが家でくつろぎづらくなってしまっても意味がないですものね。この程よいポイントを見つけるのが今の自分のテーマな気がしています。
    興味のある方はぜひご覧になってみてくださいね。よろしくお願いします!

    日刊Sumai @nikkan_sumai のWebsiteからジャンル「住まい」→ 「住まいのお役立ち情報」→「家づくり」

    題名
    「理想的なパントリーの間取り。位置や広さ、つくれない場合も解説」

    記事掲載のお知らせ

    Category : 日記「自由な手たち」

    2021年4月2日

    「北欧テイストの部屋づくり」No.32にOさんのお宅が掲載されていまして、私達が作らせていただいたキッチン・ダイニングテーブル・椅子・TVボードの写真も掲載されています!
    内田雄介さんが設計されたOさんのお家。とってもすてきにご紹介されています。打ち合わせの時からお会いしている息子さんも一緒に写られていて、「あ~!」とうれしくなってしまいました。
    私達も本を購入したのですが、スタッフのみんなに渡した雑誌がなかなか手元に戻ってきません(笑)。自分たちが制作したキッチンや家具が雑誌に掲載されているなんてうれしいですものね。
    興味がある方はぜひ手に取ってご覧くださいね!
    (ちなみに、この写真撮影当時の椅子は、まだ製作前の時期に撮ったものなのでOさんがお持ちだったものです。)

    気持ちを新たに

    Category : 日記「自由な手たち」

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    学生だからこそ持っていられた春休みを楽しんでいる子供たちとは裏腹に毎日仕事ができるということはとてもありがたいことではありますが、季節の訪れや移り変わりは学生のようにやってくるものではなくて、自分たちがきちんと感じていないと見過ごしてしまう儚い変化なのかもしれない、そう思う時があります。
    工房の裏庭がいつの間にかもじゃもじゃしていたり、アイの毛がそろそろ夏毛に変わり始めてそこかしこに白い毛がポツポツ落ちていたり、今まで根を延ばしていて気付かなかった鉢植えたちに小さな芽生えがあったり。
    昨日は半月ぶりに半日のお休みを頂いて、アキコと相模川沿いを座架依橋あたりまでのんびり走ってきました。
    桜がひらひら舞い落ちる通り沿いは心地良く、本来でしたらこのマスクを外して春の空気を吸い込みたいところですが、目でその様子を見るだけでも大変心が落ち着いたのでした。
    春はやってきてもう少しで過ぎていこうとしていますね。

    今日工房に来ると、ノガミ君とヒロセ君で担当しているSさんの壁面収納もようやく仕上げというところ。ワタナベ君はこのところで一番複雑なKさんのキッチンに埋もれながら作業をしていて、カイ君も顔つき厳しくMさんのサクラのテレビボードを作っております。
    皆が元気でこうして新しい季節を迎えました。

    こんにちは、Yさん。

    Category : 日記「自由な手たち」

    2021年3月31日

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    2月に納品させて頂いたYさんのところに、お手入れの方法をお伝えするためにお伺いしてきました。

    「イマイさんのことは以前にどなたかのブログで知ってからずっとここの家具をお願いしたいって考えていたのです。」
    「でも、実際に相談しようと思った時に自分の中ではっきりとしたイメージを持っているわけでもないし、私たち夫婦二人とも絵が苦手だったり、毎日慌ただしかったりで、延ばし延ばしになっていたのです。」
    「でも、子供が小学校に入るタイミングできちんときれいにしたいって思っていて。」
    「それでまだまだ気持ちは漠然とした部分があったのですが、まずはご相談させて頂いたのです。だから、当時はこんな気持ちで相談してよいのかなって思っていのたです。」

    その言葉を聞いて、頂いていたチーズケーキがぽろっとこぼれるくらいハッとした思いになったのでした。

    私は、(こういうとずるいのですが)家具を考えるのが苦手なのです。
    「イマイさんの形が好きだからお任せしますっ!」なんて言われちゃうと、もうどうしようもなく困ってしまうのです。できれば、皆さんからいろいろなご要望を教えて頂けた方が形がまとめやすかったりします。
    これって、自分にとって都合の良い方向に逃げちゃってるんじゃないかって、Yさんの言葉を聞いていてふと思ったのでした。

    皆さんは、まだまだ細かいことが分からなかったりする「オーダー家具」や「オーダーキッチン」というものに対して、「よしっ!」を覚悟を決めて相談してくれているのに、私は物事を簡単に考えたいって気持があって皆さんにスケッチや具体的なご要望を求めてしまっているのかも・・。もっと皆さんの思いに応えらえれるように、また皆さんがもっと思いを伝えやすいような状況を作ることが大事なんじゃないかって、気づかされたのです。

    そう、きっかけはもっと気安いもので良いはずです。
    そこから家具に対してきちんと思いを持っていれば、お話するうちにおのずと形や暮らしが見えてきます。
    そのイメージや気持ちを引き出すことが私の仕事で、そのきっかけは本当に小さな気持ちで踏み出せるものじゃないといけないってあらためて思ったのです。
    今日はそのようなうれしいことがあったのでした。

    それから、もう一つ。
    いろいろと写真を撮らせて頂いている時に、ご主人の視線がどことなく熱い・・。
    なぜだ・・。
    と思いながら撮り終えて、カメラを片づけていると、「そのカメラのメインの部分は実は私が設計に携わったのです。」
    おぉ、すごい。そうでしたか。
    それから、どうしてこういうふうに一眼レフを使ってまで写真を撮るようになったか、扉や引き出しを開けてまで写真を撮らせて頂くようになったのか、そんなお話をしておりました。

    そういえば、ホームページを自分で最初に作った2000年当時は、こう思っていたなあ。
    あの頃って、まだ「オーダー家具」「オーダーキッチン」なんて言葉はなくって、仕事の進め方も今とは全然違っていて、個人様向けの家具を作らせて頂くことなんて本当に稀なことでした。
    設計士さんや内装屋さんから図面が下りてきては短期間で作る毎日は、本当に家具を作っていると言えるのか疑問ばかりの毎日でもありました。
    その頃にふと始めたホームページ作りは、仕事の息抜きにもなって楽しかったのですね。
    だから、まるで自分の日記のようにあれこれ文章ばかり書いていたら、父から「そんな細かい文章ばかり書いていたって読んでくれないんじゃないかな。もっと施工前と施工後写真を大きく載せたほうが良いんじゃないか。」ってよく言われていました。
    そうだよなって当時も思っていましたが、でも家具は買うだけではなくて作ることができるんだよっていうことをもっと知ってもらいたくて、長々書いていたのです。
    もっと気軽にもっと身近にっていう思いで始めたものですから、「なんだか家具屋さんのホームページっていうよりは日記を読んでいるようで親しみやすいです。」って皆さんによく言われました。
    うれしかったですね。
    その頃に、「写真もね、きれいな写真ばかりじゃなくって、もっと家具をどんなふうに使っているか分かるといいのにねえ。」とご年配のご婦人から言われたのです。
    なるほどーと思いましたね。今までそういう思いってあまり持っていなかったので。

    それから今のような見方が生まれたのです。
    気軽に、身近に、手に取るように、その人の家に遊びに行っているように、家具を伝えることができたらすてきだろうなと。
    今でこそブログというとひとつの職業にもなりえていますが、私もかなり早い時期から今でいうブロガー(?)だったわけです。笑
    どのくらいの皆さんが見てくださっているのか分からないのですが、そこでは家具をいろんな形で、私たちの暮らしをいろんな形で伝えることで、オーダーすることを近くに感じてもらいたいって思いがありました。

    【昔の自由な手たち】
    https://freehands.exblog.jp/
    時々自分で読み返して、変なことばかり書いているなと苦笑いしております。

    それが、忙しくなってきたからって、「もっと欲しい家具の情報を教えてもらえないと家具が考えづらいです。」なんて思っちゃったりしたら、自分の今までの思いがゼロになっちゃう。
    いけませんね、今日Yさんとお話できてとてもうれしく、また大切なことに気づかされたのでした。
    みんなで頑張っていきます。

    Mさんのキッチンキャビネット

    Category : 日記「自由な手たち」

    山あいのまきばの家のような趣のあるMさんキッチン周りを部分的に改修するということで、シンクよりも左側のキャビネットだけを新しく私たちが作らせて頂いたのでした。
    左側にあったテーブル焜炉をビルトインタイプにして、プロペラファンをレンジフードに交換するということが大きな目的。
    そこから広がって、内装も少し変えていくことに。
    内装工事の担当は、いつもお願いしているkotiの伊藤さんに。
    もう春も過ぎますが、kotiさん、今年もよろしくお願いします。
    このMさんをはじめとして、夏ごろまでにkotiさんと一緒に何度がお仕事させて頂ける予定で、リノベーションを通じて皆さんの暮らしかたが心地良く変わってゆく様子を見られるのが楽しみです。
    まずは、Mさんのところにタモ柾目のキャビネット。
    まだ真新しい雰囲気は次第にまわりの古い形に馴染んでいってくれるでしょう。
    ワークトップの今回新しくしています。
    今までは木製天板に塗装が施されていたのですが、時間を経てべたつきが出てきてしまったということで、デクトンに交換しています。

    また、全ての工事が終わったらお邪魔させて頂きますね。

    庭のお手入れ

    Category : 日記「自由な手たち」, 庭のある家

    2021年3月28日

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    先日ダイスケさんとお休みをいただきました。夫婦で経営しているので四六時中一緒にいるわけですが、それがいい面と悪い面がある気がしています。(仲が悪いわけではないので安心してください。笑)ずっとお仕事中のような感覚になって、「これが一生続くのかなぁ。」と離れたくなる感覚になる時が時々あります。そのためには普段あまりしていないことをすればいいのですが、緊急事態宣言が解除されない中ではお出かけもし辛いので、そんな時は身の周りを整えればいいんだ、自分一人ではできないことをピックアップしてみると、お庭のお手入れをすることになったのでした。
    マンションのベランダで使っていた低い物干し台を引っ越した後も使うかなと思いお庭の端っこに置いていたのですが、1年経ってもほとんど出番がなかったので粗大ごみに持っていきました。するとその場所がぽっかり空いてしまったのです。
    スペースができると何か置きたくなるものです!そう思ってからはずっといろんな木を調べていました。
    ダイスケさんから「キッチンを納品したIさんが教えてくれたのだけど、お庭の植栽はこの近くの植木屋さんにお願いしているのだって言っていたよ。」と聞いて行ってみたくなったのでした。
    お家を建てた時の植木屋さんは設計士の福原さんのご紹介でお願いしたのですが、そういう繋がりがないとなんとなく突然は行きづらいところです。Website の情報もなかったりするところが多いのですが、こちらは置いてある樹種もリストアップされていたので脚を運んでみようと思えたのでした。長嶋園さんです。とても広い場所のたくさんの木々の間を抜けて受付場所にたどり着くとわくわくしますね。お目当ては、榊とシルバープリペットだったのですが、アホニアコンフーサーも薦められて仲間入り。土を買いに行ったホームセンターで大好きなヤグルマギクを見つけてその子も仲間入りすることになりました。
    家に連れ帰って、霜にやられてしまった植物の植え替えと植え付けです。お庭を掘ってみたら思いのほかたくさんの石が出てきてびっくりしましたが、お家を建てた時のものというわけではなく、河原のような丸い石で、川から近い場所だからかなと思いました。ガツガツ音をさせながらダイスケさんが汗だくになって掘ってくれて、無事榊を植えることができました。
    元気に育ってくれますように、ちゃんと調べてみていかなくちゃ。そしてもっと木が大きくなって葉が繁ったら、神棚に飾るお榊にするのが憧れなのです。お庭が希望通りに整って私の心も整った、そんな休日だったのでした。

    日刊Sumaiに記事を掲載されています。

    Category : 日記「自由な手たち」

    2021年3月27日

    3回目の記事のテーマは「キッチンの吊り戸棚は、引き戸&コンパクトが使いやすい。納得の理由を解説!」です。
    お家づくりで間取りが決まり、キッチンの位置・形・向きが決まるとリビングからの見え方や動線、収納したいもので収納の形を考えていく必要があります。でも、その人にとって「こうしたい!」というポイントは本当に人それぞれです。今まで家具を作らせていただいたお客様の形を交えながら記事を書かせていただきました。興味のある方はぜひご覧になってみてくださいね。よろしくお願いします!ちなみに写真は日刊Sumaiに掲載されている写真の反対側の収納の様子です。

    日刊Sumai @nikkan_sumai のWebsiteからジャンル「住まい」→ 「住まいのお役立ち情報」→「家づくり」

    題名
    「キッチンの吊り戸棚は、引き戸&コンパクトが使いやすい。納得の理由を解説」

    https://sumaiweb.jp/articles/230903

    スケッチたち

    Category : 日記「自由な手たち」

    「L型のキッチンにしたい。」というご家庭では、やっぱり奥さんがお一人でガシガシとキッチンを使いたい、というご意見が多いです。
    特に壁付けでL型となると、一人の時で使う動線としてはコンパクトで、あれやりながらこれもやってと同時にいろいろとこなせそうですが、ご主人やご家族と一緒に立つと、水と火が近かったりすると、「ちょっと熱いお鍋がそちらに行くよ。」とか「後ろで包丁通るから気を付けてね。」とか掛け声しないと、肩がぶつかっちゃいそうだなあと思ったりするのです。
    でも、そんな掛け声溢れるキッチンの様子を見るのはなかなか楽しそうです。
    我が家なんて4人でキッチングルグル回ったりするので、みんな揃って何かこしらえる時はやかましいくらいです。笑
    1面が壁付けではないL型になると、回り込んで作業ができたりするから、お料理教室の先生方がそのレイアウトを取り入れることも多かったりします。
    このスケッチのキッチンだと、もう奥さんの気概が見えるように感じられます。
    「よし、このキッチンでいろんな物作っちゃぞ。」ってね。
    でも、いろいろとご縁がつながらなくて取り止めになっちゃったのでした。残念!

    タモのI型キッチン

    Category : 日記「自由な手たち」

    2021年3月25日

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    うねうねと続く海岸線から起伏の富んだ山道を抜け、ようやくたどり着いたのは城ケ崎海岸。
    この先の暮らしをこの場所でと考えているTさんからキッチンのご相談を頂いており、今日がようやくその納品日でした。
    このところ、私たちのような建築に関わる仕事は、周りも含めてみな慌ただしくしているようで、予定していて時期から1か月ほど遅くなってようやくキッチンの設置ができる状況になったのでした。
    それこそ、待ちに待ったというTさんには大変喜んで頂け、お天気にも恵まれたとても良い納品日でした。
    まもなくつなぎ工事も終わって、キッチンも使えるようになりますので、その時にまたあらためてお伺いしますね。
    ひとまず設置が完了。