色深く

2018.01.26

201801260022018012600320180126004昨年、食器棚とリビングボードを作らせて頂いたSさんのところにお伺いしてきました。もうすぐで1年です。チェリーという木は、みるみるやけていく独特の樹です。あの頃淡い桃色掛かった色をしていたのですが、もう深みのある赤褐色になり始めておりました。
ちょっと天板のメンテナンスに伺ったのですが、汚れた部分を磨いてみると若い淡い色がまた現れてきました。そこに再びオイルを塗ると周りの色よりもほんのりと明るい部分ができるのですが、その部分も間を置かずしてすぐに赤褐色になってくる。木はおもしろい。
おもしろい反面その癖が読めません。いつまでも動き続けて私たちを悩ませるのですが、それが木だということ、と自分に言い聞かせて頑張るのです。
いっしょうけんめい木の癖の謎を解こうと試みるのですが、やはり難しい。でも動かなくなったらそれは木じゃない何かになってしまったってことだろうし、悩みながら良い形作りを今日も心掛けていくのです。
Sさんからのおいしいお昼をごちそうになりながらいろいろお話を聞かせてくださいました。
「イマイさんの書かれている家具作りの過程やその皆さんとのやり取りがあるから、私もお願いしたいって気持ちになるのです。頑張ってくださいね。」
頑張ります。

帰りに、来週設置工事に入るTさんの現場に立ち寄らせて頂いて、無事に設置できるかどうかを確認。
コーポラティブハウスという形態の現場でいろんな職人さんが出入りしていて、要領よく進めないとね。